池田恒興

竹井ゴールド

文字の大きさ
上 下
15 / 91
1561年、甲斐への使い

清洲同盟締結、会見は来年に持ち越し

しおりを挟む
 【織田信清の謀反の裏に居るのは甲斐武田、駿河今川、三河松平、摂津三好、織田の柴田勝家、美濃の安藤守就の六勢力同時説、採用】

 【山本勘助、直接尾張に足を運んで信清を説得した説、採用】

 【中島豊後守、1527年生まれ説、採用】

 【小口城の戦い、信長軍780人説、採用】

 【小口城の戦い、小口城の守備軍320人説、採用】

 【加藤弥三郎の岩室家継承は婚姻なし説、採用】

 【信長、うつけ時代に竹千代を火縄銃で撃った説、採用】

 【清州同盟締結の動機は信長の悪戯心説、採用】

 【藤吉郎とねねの祝言の席に信長がふらりと立ち寄る説、採用】

 【ねね、1546年生まれ説、採用】

 【岩室重体の死後、信長が小姓の実力を確認する説、採用】

 【佐脇良之、1540年生まれ説、採用】





 犬山城内では織田信清が眼の前の男を見ながら、

「信長が桶狭間で今川義元を討ってくれたお陰で想像以上のよしみが持てたわ。これは尾張の国主になる日も近いな」

 そう冷酷に笑い、

「はい、信清様こそが尾張の国主様に相応しいかと」

 そう追従したのは片足を痛めた隻眼の男だった。

「こちらが武田殿に当てた書状だ」

「はっ、必ずや、御館様にお見せ致しまする」

 そう約束して足を痛めた武田の使いは犬山城を退室したのだが、直後に信清は今まで笑ってたのが嘘のように無表情になり、

「遠い武田など誰が当てにするものか。本命はやはり」

 懐から六枚の書状を出して、その内の一枚を持ったのだった。





 城門を出て、外側から犬山城を見上げたその足の悪い武田の使い、山本勘助はと言えば、

「自分が智慧者だと思ってる愚か者が。それにしても尾張の織田信長という男、御館様の 支援があったとはいえ今川義元を倒しただけの事はある。尾張国内で謀反を起こせそうなのがと柴田しか残っていないとは。注意が必要だな。だが、それ以上に問題なのが美濃だ。国主が死んで吉事かと思いきや妙なのが出てきおったわ」

 そう嘆きながら甲斐に戻っていったのだった。





 ◇





 織田信清が謀反した場所は尾張と美濃の国境の犬山城である。

 つまり、この犬山城をどうにかしない事には美濃に軍を進めても背後から攻撃される恐れがあり、美濃を攻略する事が出来ない。

 その犬山城には枝城が幾つもあり、その1つ、小口城にまずは狙いを定めた。

 小口城の城将は信清の家老の中島豊後守だ。

 信清陣営の本気度を知る必要がある。敵の内情や自信も。

 その偵察の意味も込めて、その豊後守に信長は降伏勧告の使者を送った。

 使者に選ばれたのは信長の小姓筆頭の岩室重休である。

 重休が常に信長の傍にはべてる事は尾張では有名だ。

 その重体が使者だというだけで尾張では威圧となるのだが、

「勝ち目はありませんぞ。降伏なされませ、豊後守殿」

「それはどうかな」

「おや、もしや柴田殿に何か吹き込まれましたか?」

「柴田? 御冗談を」

「では、まさか斎藤義龍? ここだけの話、病で死んでますが」

「知っておるよ」

 あの手この手で説得を試みたが、何故か豊後守は自信満々に突っ撥ねたのだった。





 小口城から戻ってきた重休が、

「申し訳ございません、信長様。説得に失敗しました」

「ほう、断ったか。本当にオレに勝てると思っているとはな。裏に居たのは権六か?」

「いえ、水を向けましたがそのような感触はありませんでした」

「では、美濃?」

「いえ、義龍の死も知っていました」

「なら、どうしてこの時期に謀反なんかをーー気に入らんな」

 そう怪しみながらも信長は小口城攻めを命じたのだった。





 1561年6月の小口城の戦いの始まりである。





 信長軍は780人。

 これは犬山城側から援軍が来られないように兵を回しているからである。

 対する小口城の守兵は320人。

 通常ならば勝てるいくさなのだが、





 桶狭間以降、勝利続きだった織田軍はこの戦いで手痛い目に遭う事となった。

 使者役のしくじりをいくさ働きで取り戻そうとした小姓筆頭の重休が突出し、横合いから槍で頭部を貫かれ、

「ぐあああ、申し訳ございません、信長様」

 倒れて味方の兵が慌てて重休に駆け寄るが、なかなか死なず信長の前まで運ばれて、

「長門、傷は浅いぞ」

「そうだぞ、大丈夫だからな」

 信長と恒興が励ますが、どう見ても致命傷で助かりそうになかった。

「信長様、頼みが・・・」

「何だ、言ってみろ」

「私が死んだら岩室の家が途絶えるので・・・」

「分かった、親族の誰かに継がせーー」

「弥三郎でお願いします」

「分かった、認めよう」

 信長がそう答え、

「勝、信長様を頼んだぞ・・・」

「任せろ」

 恒興が答えたのを見て、安心したように眼を閉じたのだった。





 岩室重休はこうして小口城の戦いで戦死したのだった。





 重体が息を引き取ったのを見送った恒興が、

「信長様、オレに出撃の命令をっ!」

 親友の死に激昂して馬に跨り、駆け出そうとした恒興を見て、逆に冷静になった信長が、

「待て、勝っ! 撤退だっ!」

 何か妙な感触を感じ取って直感的に命令を出した。

「重休が討たれたのに冗談ですよね、信長様?」

「いいや。何やら妙な感じがする。この城にはないはずの種子島が20丁以上あったところをみると他にも籠城の準備があるに違いない。やはり清州城に戻るぞっ!」

 この信長の決断で織田軍は被害を最小限に喰い止めたのだった。





 尚、信清方に最新兵器の火縄銃が想定以上にあるのは三好配下の松永の使いの竹内が持ち込んだからである。





 美濃の稲葉山城の物見台の上に立つ竹中重治が尾張の方角を見ていた。

 無論、稲葉山城からでは尾張の犬山城など見える訳もないのだが、

「ほう、退いたか」

 まるで織田軍の様子が見えてるように言い当てた。

「今川兵4万を相手に勝っただけの事はある。だが美濃は喪中だ。織田は当分は尾張で大人しくしておけ」

 と自信満々に言い放った後、東の方角を見て、

「それよりも問題は関東だ。新しい管領殿が小田原を落とすかどうかで情勢が一気に動くからな。私なら小田原くらいは余裕だが、はてさて」

 そう思いを巡らせたのだった。





 ◇





 織田信長の居城、清州城には、この時、犬山城主の織田信清の謀反以上に頭の痛い問題が舞い込んでいた。

 三河松平からの同盟の申し出である。

 この申し出の何が問題かと言えば、





 信長には「うつけ」と呼ばれていた時期があり、

 そのうつけの時期の逸話の1つとして、腕を三河の竹千代に噛まれた仕返しに後日、火縄銃を持って出向き、的にして竹千代の足の甲を実際に当てて、その事が父親の信秀にバレて以後、竹千代への接近禁止命令を喰らった、というのがあったのだ。





 嘘のような話だが何の脚色もしていない。

 総て事実である。

 そして、この話は織田家中では知らない者が居ない程、有名だった。

 信長自身が面白がって吹聴したので。

 そんな因縁が過去にありながら、火縄銃で足を撃たれた方が同盟を申し込んできたのだ。

 なので、沈黙してる1人を除いて全員が、

「何の冗談だ?」

「罠に決まっているっ!」

「同盟など組んだら背後から寝首を掻かれるぞっ!」

「そもそも狂犬の松平などと同盟が結べるかっ!」

 というのが評定の流れだったのだが、上座の信長はニヤニヤ顔で、

「どう思う、勝?」

 末席で居心地が悪そうにしてる恒興を見た。

 恒興が居心地が悪いのは当然だ。

 あの時期、信長は信勝陣営の柴田勝家に暗殺者を良く放たれていた。

 狙われてると分かってて少数で出歩く信長の方にも問題があった訳だが。

 その為、信長が小姓に影武者をさせる事はしょっちゅうで、三河の松平竹千代の面談時の信長役は恒興だったのだ。

 そうなのだ。狂犬の竹千代に腕を噛まれたのも、火縄銃で竹千代の足の甲を撃ったのも、本当は信長ではなく、信長の影武者をやっていた恒興だった。

 当然、恒興の考えではない。

「あの狂犬を躾ける為だ。やれ、勝」

 との信長の指示であり、信長も恒興の火縄銃の腕では当たらないと思っていたのだが、当たってしまい、面白いから訂正せずに信長が撃った事にしていたのだ。

 なので、恒興には信長が何を考えてるのか手に取るように分かった。

 元康と直に面談して、信長の顔を見て元康の驚く顔を特等席で見たがっている、と。

 この入れ替えの影武者の事を知ってるのは信長と恒興を除けば、現在ではもう信秀が信長の護衛に付けた河尻秀隆だけだ。

 他に知ってた織田信秀や平手政秀、岩室重休は3人とも既に死んでいる

 評定での否定的な様子を見ると、一番家老の林秀貞も、平手政秀の息子の平手久秀も知らないらしい。

 唯一知ってる秀隆も評議の席に居て、当然、昔から知ってる信長の考えが分かり、呆れて沈黙していた訳だが。

「お会いしたければ、どうぞ」

 恒興がそう答えると重臣達が、

「勝三郎、何を馬鹿な事を信長様に吹き込んでるっ!」

「信長様、いけませんぞっ!」

「松平はダメです。話が通じる訳がないっ!」

「河尻、おまえも信長様を止めろよ」

 重臣達が信長を止めるも、

「よし、この同盟の話を受けるぞ。話を進めろ」

 周囲の反対を押し切って信長は元康との同盟を決め、その条件として元康に「清洲城まで来るよう」申し付けたが、さすがに相手も警戒し、ほいほいと清州城まではやって来ない。





 謁見の方はすぐには実現せず、来年まで持ち越しとなった。





 8月になり、清州城下で妙な噂が広まった。

「佐々成政、池田恒興が織田信清方に内応」

 という内容だ。

 佐々成政は織田信安の元家臣なのであるかもしれないが、池田恒興の方は信長の一門衆と同格扱いだ。

 子供の頃からずっと信長の隣に居て、恒興の織田家での待遇は格別に良い。

 成政の方は疑われたが、恒興の寝返りは織田家中では誰も信じなかった。

 それでも信長が面白がって2人を呼び出して、

「オレを裏切るのか?」

 そう直接尋ねた。

 噂の所為で周囲から疑われていた成政が泣きそうな顔で、

「そんな風にオレの事を思っていたんですか? 本当に裏切ると?」

 そう非難するのに対して、恒興の方は、

「母上に呼び出されて、もう『そんな噂を流される勝が悪い』って尻を叩かれましたよ」

 不貞腐れていた。

「まあ、噂を流された不徳者の方が悪いと言えば悪いかな?」

「信長様まで」

「冗談だよ。噂の出所も分かってる。2人はこれを利用してしばらく尾張から姿を消せ。尾張の外の任務を与えるから」

 そう信長は悪そうに笑ったのだった。





 それからすぐの吉日に木下秀吉と浅野ねねの祝言が行われた。

 清州城下の長屋で行われた祝言はお世辞にも立派とは言い難く、列席者も秀吉の同僚達(浅野家は辞退)なので質も悪かった。

 一番上等な列席者は長屋で隣の前田利家だったのだから。

 そこにふらりと信長が現れて、

「こ、これは信長様、どうして?」

「サルの嫁を見に来ただけだ。大切にしてやれよ」

「ははっ、ありがとうございまする」

 新郎の秀吉が土下座をして礼を言う中、

「八」

 付き添いで一緒に来ていた佐脇良之が祝い酒と鯛1匹を渡した。

 八とは佐脇吉之の通称、藤八郎の八である。

 利家も驚く中、秀吉が、

「おお、又左衛門殿の弟御、御無沙汰しております」

「どうぞ、信長様からです」

「えっ?」

「オレからの祝言祝いだ」

「おお、信長様から祝言祝いをいただけるとは」

「ありがとうございまする」

 ねねもちゃんとお礼を言ったのだった。

「うむ、ではな」

 信長が去ろうとする中、秀吉が、

「あの、勝様は一緒じゃないんですか?」

「ああ、アイツは今、別行動だ」

「お待ちを、信長様。あの噂は軽海の戦いで叔父である『鬼の又右衛門』を討たれた美濃の宿老、斎藤良通が流した根も葉もない噂でーー」

「わかっておるわ。それを利用して少し尾張の外で使いをやらせてるだけだ」

 と信長が言うと、秀吉が即座に、

「東ですね」

「サル、自分の祝言の日ぐらい仕事の事は忘れよ」

 そう言って信長は去っていき、 祝言祝いを信長から貰った秀吉は大袈裟に喜んで、列席者に振る舞ったのだった。





 登場人物、1561年度

 織田信清(28)・・・織田一門衆。犬山城主。織田信秀の弟、信康の子供。信長の従兄にして、信長の実姉、犬山殿と婚姻関係。それでも信長に対して謀反を起こす。

 能力値、織田一門衆S、怜悧の信清B、勝算ありで謀反S、家来が無能A、自分が得する話大好きA、尾張を盗むA

 山本勘助(61)・・・武田二十四将の一人。別名、勘介。兵法家にして風林火山を信玄に伝授。片足の不自由は擬態。

 能力値、風林火山陰雷A、啄木鳥戦法の勘助SS、諏訪姫贔屓A、今川僧しB、信玄への忠誠A、信玄からの信頼A

 岩室重休(25)・・・信長の寵臣の小姓。通称、長門守。甲賀五十三家の岩室氏の傍系。信秀の最後の側室、岩室殿とは無関係。 死に際に岩室家の後継者に弥三郎を指名。

 能力値、命知らずA、隠れなき才人A、信長の寵臣A、信長への絶対忠誠S、信長からの信頼A、今日の運勢最悪☆☆☆

 中島豊後守(34)・・・信清の家老。犬山城の枝城、小口城の城将。律儀者。

 能力値、律儀の豊後守A、勝算ありで奮戦B、うつけ嫌いB、信清への忠誠D、信清からの信頼E、信清家臣団での待遇A

 ねね(15)・・・秀吉の正室。杉原定利の娘で、浅野長勝の養女。

 能力値、秀吉の正室A、秀吉と阿吽の呼吸A、秀吉を天下人に出世させる内助の功A、織田家中の女房衆の交わりD、秀吉からの信頼A、信長からの信頼B

 佐脇良之(21)・・・織田家の家臣。前田利春の五男で、佐脇興世の養子。前田利家の弟。

 能力値、馬駆けの良之B、火縄銃A、兄が又左B、信長への絶対忠誠A、信長からの信頼A、織田家臣団での待遇B
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】風天の虎 ――車丹波、北の関ヶ原

糸冬
歴史・時代
車丹波守斯忠。「猛虎」の諱で知られる戦国武将である。 慶長五年(一六〇〇年)二月、徳川家康が上杉征伐に向けて策動する中、斯忠は反徳川派の急先鋒として、主君・佐竹義宣から追放の憂き目に遭う。 しかし一念発起した斯忠は、異母弟にして養子の車善七郎と共に数百の手勢を集めて会津に乗り込み、上杉家の筆頭家老・直江兼続が指揮する「組外衆」に加わり働くことになる。 目指すは徳川家康の首級ただ一つ。 しかし、その思いとは裏腹に、最初に与えられた役目は神指城の普請場での土運びであった……。 その名と生き様から、「国民的映画の主人公のモデル」とも噂される男が身を投じた、「もう一つの関ヶ原」の物語。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

16世紀のオデュッセイア

尾方佐羽
歴史・時代
【第13章を夏ごろからスタート予定です】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。 12章は16世紀後半のフランスが舞台になっています。 ※このお話は史実を参考にしたフィクションです。

織田信長IF… 天下統一再び!!

華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。 この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。 主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。 ※この物語はフィクションです。

【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部

山本 双六
歴史・時代
たくさんの人が亡くなった太平洋戦争。では、もし日本が勝てば原爆が落とされず、何万人の人が助かったかもしれないそう思い執筆しました。(一部史実と異なることがあるためご了承ください)初投稿ということで俊也さんの『re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ』を参考にさせて頂きました。 これからどうかよろしくお願い致します! ちなみに、作品の表紙は、AIで生成しております。

猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~

橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。 記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。 これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語 ※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

処理中です...