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1560年、桶狭間の戦い
豪雨の桶狭間
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【今川上洛軍、義元本隊は8000人説、採用】
【その日の天気は昼から雷鳴が轟く豪雨説、採用】
【桶狭間の地形により義元本隊は長蛇の列となり、今川義元の周囲には300人しかいなかった設、採用】
【義元本隊の先鋒隊大将、瀬戸氏俊説、採用】
【瀬名氏俊の正室は今川義元の妹説、採用】
【使い番の裏切りによって先鋒隊3000人が離脱説、採用】
【武田軍、織田軍を騙って本物の織田軍の奇襲前に今川軍を露払い説、採用】
細工は流々だ。
その日、尾張を移動する今川義元が率いる今川軍本隊は8000人だった訳だが。
昼頃から雨が降ってきた。
普通の雨ではない。
まるで天がこれから起こる事を警告してるかのような雷鳴が轟く豪雨であった。
その豪雨により已むなく義元の部隊は移動を中止する。
大軍が陣を張れず、奇しくも長蛇の列となった窪地の中央で。
その義元が停止した窪地の場所の名は、
桶狭間といった。
◇
桶狭間の戦いで最初に起こった事は急激な天候の変化による稲光が走る豪雨なのは疑いようもないが、
では次に何が起こったのかと言えば、
今川上洛軍に参加した今川義元直属の使い番の裏切り行為であった。
義元直属の使い番に抜擢されているのだから駿河出身の名族の武士で、先祖代々今川家に仕えてきた家の出自なのは疑いようはない。
だが、その後世に名前すら残らぬ男の裏切りによって、今川義元は織田軍に戦場で御首級を取られるという顛末を迎えるのである。
尚、断っておく。
その使い番の男は確かに今川義元を裏切ったが、織田方に寝返ったのではない。
甲州金をタンマリ貰って、今川上洛軍に従軍した武田軍200騎の中の仲良くなった1人の騎馬武者のちょいとしたお願い事を聞いただけであった。
本人もまさか、今川上洛軍4万人に守られた総大将、今川義元の首が落ちる、とは頼み事を安請け合いして実行した時には思ってもいなかった。
その使い番の男がやった事は、今川義元が率いる本隊の先鋒隊の大将、瀬名氏俊に、
「本隊は雨が小降りになるのを待ってから出発するので、先鋒隊は先に大高城に入って出迎えの用意をしろ、との御命令です」
そう嘘の命令をしただけである。
頼んできた武田軍の武者曰く、
「あの先鋒隊の大将の瀬名殿は一門衆とはいえ、少々態度が過ぎるのでね。今川の御大(御大将の略)に怒って貰おうかと。だから御大に問われたら『そんな事は伝えていません』と言ってくれよ。あの男が叱責を受けたら更に甲州金を払うから」
と言われただけなのだから。
確かに本軍先鋒隊大将、瀬名氏俊は傲慢な男だったので、使い番も納得したが。
土砂降りの中、桶狭間でその命令を聞いた先鋒隊大将、瀬名氏俊が、
「本当に義元様がそう言ったのか?」
顔見知りの使い番に確認するも、
「はい、直ちに向かうようにと」
まさか使い番が嘘を言うとは思わず、
「先鋒隊は大高城に出発だ」
そう命令を出して桶狭間から離脱したのだった。
この行軍によって先鋒隊大将、瀬名氏俊は桶狭間で命を落とす事はなかった。
「今川の一門衆なのに義元様が死んでも討ち死にもせずに逃げて帰ってきた三国一の臆病者」
「勝手に進軍したから義元様が死んだ、桶狭間の戦犯」
との汚名を着る破目になったが。
そんな訳で、その嘘の命令1つで、今川軍本隊8000人の内の先鋒隊3000人が豪雨の中、大高城を目指して移動する事となり、今川義元の居る中軍から離れていった。
そして、稲妻が走る豪雨に降られて雨宿りしながら先鋒隊の移動を見送った今川軍の中軍は誰も不思議に思わなかった。
「うわ、可哀想。この土砂降りの中を移動させられてるよ」
「オレらは中軍で良かったぜ」
との感想だけで。
◇
先鋒隊3000人が離れるのを待ってから、今川義元の本陣に突っ込んだ織田の奇襲部隊は騎馬隊だった。
豪雨が音を消す中の果敢な突撃ではない。
静かに進軍だ。
風林火山で例えたら「静かなること林の如く」だ。
馬を降りて、徒歩で近付き、まるで暗殺部隊のように外側から今川軍の兵士を豪雨に紛れて間引いていった。
だが、すぐにバレて、
「何だ、おまえらは? えっ、その旗、ーーて、敵だっ!」
騒ぎとなり、織田の奇襲部隊は静かに動くのを諦め、馬に乗って突撃した。
ぬかるんだ沼地を屈強な馬で突撃する。
織田軍の奇襲部隊200騎は異常なまでに強かった。
何せ、今川義元の前にまで迫る勢いだったのだから。
「何の騒ぎだ?」
「おそらくは雑兵どもが喧嘩でもしているのでしょう」
との結論に至ったのは豪雨で音ばかりではなく視界も遮られていたからだ。
小雨程度なら見通しは良いが、この豪雨は異常で、10メートル先の旗の模様すら認識出来なかったのだから。
「この雨の中、何を考えているんだ? 義就、見せしめに数人斬り殺してこい」
「はっ」
この豪雨だ。
本音は嫌に決まっていたが、義元の命令を受けた三浦義就は部下を引き連れて騒動のところまで移動して、初めて、
「織田の兵だと? 殺せっ!」
と驚いたが、奇襲してる騎馬隊の強さ、そして陣頭指揮を取ってる子供武者を見て、
「ち、違う。こいつらはーーまさか、同盟国の癖にこんな大それた事をするなんてーー」
義就も武芸で鳴らしてはいたが、騎上から矢を放たれ、顔に命中して怯んだところを接近してきた騎馬武者2騎に、鎧の隙間の両の太股を同時に槍で突かれた。
「グアアアアーー」
両太股の負傷でその場で義就が蹲り、死を覚悟したが、騎馬武者2騎はそのまま義就から離れていき、
「殺せるのに殺さない? 遊ばれた? どうして――ま、まさかっ!」
その武田軍の動きが意味するところを理解した義就が、
「誰か、誰か居ないのか? 肩を貸してくれっ! 今すぐ義元様の許にオレを届けよっ! 間もなく本物の織田の奇襲隊が来るぞっ! 誰か、近くに来いっ! 義元様に伝えさせてくれっ!」
そう喚くも豪雨と雷鳴が声を遮り仲間の許へと届けず、そもそも周囲に生き残ってる今川軍の兵は居なかった。
その為、自力で、両足を負傷しているので、重い鎧を纏いながら、泥水を這うように本陣を目指したのだが、
義就が義元に知らせる前に本物の織田軍の奇襲隊が今川の本陣を襲撃したのだった。
登場人物、1560年度
瀬名氏俊(40)・・・今川家の一門衆。遠江今川氏の瀬名氏当主。正室は今川義元の妹。実弟が関口親永。姪が松平元康の正室、瀬名。
能力値、今川一門衆S、今川に非ずんば人に非ずSS、武芸は素人A、義元への忠誠A、義元からの信頼A、義元家臣団での待遇SS
【その日の天気は昼から雷鳴が轟く豪雨説、採用】
【桶狭間の地形により義元本隊は長蛇の列となり、今川義元の周囲には300人しかいなかった設、採用】
【義元本隊の先鋒隊大将、瀬戸氏俊説、採用】
【瀬名氏俊の正室は今川義元の妹説、採用】
【使い番の裏切りによって先鋒隊3000人が離脱説、採用】
【武田軍、織田軍を騙って本物の織田軍の奇襲前に今川軍を露払い説、採用】
細工は流々だ。
その日、尾張を移動する今川義元が率いる今川軍本隊は8000人だった訳だが。
昼頃から雨が降ってきた。
普通の雨ではない。
まるで天がこれから起こる事を警告してるかのような雷鳴が轟く豪雨であった。
その豪雨により已むなく義元の部隊は移動を中止する。
大軍が陣を張れず、奇しくも長蛇の列となった窪地の中央で。
その義元が停止した窪地の場所の名は、
桶狭間といった。
◇
桶狭間の戦いで最初に起こった事は急激な天候の変化による稲光が走る豪雨なのは疑いようもないが、
では次に何が起こったのかと言えば、
今川上洛軍に参加した今川義元直属の使い番の裏切り行為であった。
義元直属の使い番に抜擢されているのだから駿河出身の名族の武士で、先祖代々今川家に仕えてきた家の出自なのは疑いようはない。
だが、その後世に名前すら残らぬ男の裏切りによって、今川義元は織田軍に戦場で御首級を取られるという顛末を迎えるのである。
尚、断っておく。
その使い番の男は確かに今川義元を裏切ったが、織田方に寝返ったのではない。
甲州金をタンマリ貰って、今川上洛軍に従軍した武田軍200騎の中の仲良くなった1人の騎馬武者のちょいとしたお願い事を聞いただけであった。
本人もまさか、今川上洛軍4万人に守られた総大将、今川義元の首が落ちる、とは頼み事を安請け合いして実行した時には思ってもいなかった。
その使い番の男がやった事は、今川義元が率いる本隊の先鋒隊の大将、瀬名氏俊に、
「本隊は雨が小降りになるのを待ってから出発するので、先鋒隊は先に大高城に入って出迎えの用意をしろ、との御命令です」
そう嘘の命令をしただけである。
頼んできた武田軍の武者曰く、
「あの先鋒隊の大将の瀬名殿は一門衆とはいえ、少々態度が過ぎるのでね。今川の御大(御大将の略)に怒って貰おうかと。だから御大に問われたら『そんな事は伝えていません』と言ってくれよ。あの男が叱責を受けたら更に甲州金を払うから」
と言われただけなのだから。
確かに本軍先鋒隊大将、瀬名氏俊は傲慢な男だったので、使い番も納得したが。
土砂降りの中、桶狭間でその命令を聞いた先鋒隊大将、瀬名氏俊が、
「本当に義元様がそう言ったのか?」
顔見知りの使い番に確認するも、
「はい、直ちに向かうようにと」
まさか使い番が嘘を言うとは思わず、
「先鋒隊は大高城に出発だ」
そう命令を出して桶狭間から離脱したのだった。
この行軍によって先鋒隊大将、瀬名氏俊は桶狭間で命を落とす事はなかった。
「今川の一門衆なのに義元様が死んでも討ち死にもせずに逃げて帰ってきた三国一の臆病者」
「勝手に進軍したから義元様が死んだ、桶狭間の戦犯」
との汚名を着る破目になったが。
そんな訳で、その嘘の命令1つで、今川軍本隊8000人の内の先鋒隊3000人が豪雨の中、大高城を目指して移動する事となり、今川義元の居る中軍から離れていった。
そして、稲妻が走る豪雨に降られて雨宿りしながら先鋒隊の移動を見送った今川軍の中軍は誰も不思議に思わなかった。
「うわ、可哀想。この土砂降りの中を移動させられてるよ」
「オレらは中軍で良かったぜ」
との感想だけで。
◇
先鋒隊3000人が離れるのを待ってから、今川義元の本陣に突っ込んだ織田の奇襲部隊は騎馬隊だった。
豪雨が音を消す中の果敢な突撃ではない。
静かに進軍だ。
風林火山で例えたら「静かなること林の如く」だ。
馬を降りて、徒歩で近付き、まるで暗殺部隊のように外側から今川軍の兵士を豪雨に紛れて間引いていった。
だが、すぐにバレて、
「何だ、おまえらは? えっ、その旗、ーーて、敵だっ!」
騒ぎとなり、織田の奇襲部隊は静かに動くのを諦め、馬に乗って突撃した。
ぬかるんだ沼地を屈強な馬で突撃する。
織田軍の奇襲部隊200騎は異常なまでに強かった。
何せ、今川義元の前にまで迫る勢いだったのだから。
「何の騒ぎだ?」
「おそらくは雑兵どもが喧嘩でもしているのでしょう」
との結論に至ったのは豪雨で音ばかりではなく視界も遮られていたからだ。
小雨程度なら見通しは良いが、この豪雨は異常で、10メートル先の旗の模様すら認識出来なかったのだから。
「この雨の中、何を考えているんだ? 義就、見せしめに数人斬り殺してこい」
「はっ」
この豪雨だ。
本音は嫌に決まっていたが、義元の命令を受けた三浦義就は部下を引き連れて騒動のところまで移動して、初めて、
「織田の兵だと? 殺せっ!」
と驚いたが、奇襲してる騎馬隊の強さ、そして陣頭指揮を取ってる子供武者を見て、
「ち、違う。こいつらはーーまさか、同盟国の癖にこんな大それた事をするなんてーー」
義就も武芸で鳴らしてはいたが、騎上から矢を放たれ、顔に命中して怯んだところを接近してきた騎馬武者2騎に、鎧の隙間の両の太股を同時に槍で突かれた。
「グアアアアーー」
両太股の負傷でその場で義就が蹲り、死を覚悟したが、騎馬武者2騎はそのまま義就から離れていき、
「殺せるのに殺さない? 遊ばれた? どうして――ま、まさかっ!」
その武田軍の動きが意味するところを理解した義就が、
「誰か、誰か居ないのか? 肩を貸してくれっ! 今すぐ義元様の許にオレを届けよっ! 間もなく本物の織田の奇襲隊が来るぞっ! 誰か、近くに来いっ! 義元様に伝えさせてくれっ!」
そう喚くも豪雨と雷鳴が声を遮り仲間の許へと届けず、そもそも周囲に生き残ってる今川軍の兵は居なかった。
その為、自力で、両足を負傷しているので、重い鎧を纏いながら、泥水を這うように本陣を目指したのだが、
義就が義元に知らせる前に本物の織田軍の奇襲隊が今川の本陣を襲撃したのだった。
登場人物、1560年度
瀬名氏俊(40)・・・今川家の一門衆。遠江今川氏の瀬名氏当主。正室は今川義元の妹。実弟が関口親永。姪が松平元康の正室、瀬名。
能力値、今川一門衆S、今川に非ずんば人に非ずSS、武芸は素人A、義元への忠誠A、義元からの信頼A、義元家臣団での待遇SS
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