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神界へ、ガーン、チュウチュウタイム
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さてと。
そろそろマジで元の世界に帰らないとな。
◇
そんな訳でオレは神界に来ていた。
「嘘、どうやって、ここへ?」
22歳っぽい茶髪ロングでノーブラと分かる女神衣裳を纏った大地の女神ミーカルがオレを見て唖然としたので、
「オウムのチャーリーの口に吸われて」
オレは移動法を教えた。
「オレが吸われるのちゃんと見てたよな?」
「普通はそんな事出来ませんよ」
「まあ。オレ、勇者で普通じゃないから」
オレはそう笑った。
因みにオレが言った方法は本当だ。
◇
「ちょっくら大地の女神ミーカルに会ってくるか」
と言って、チャーリーの口に吸い込まれて、神界の大地の女神ミーカルが覗いてた水晶玉から出てきていたのだから。
◇
そんな訳で大地の女神ミーカルは水晶玉を通して見てたオレが水晶玉から出て来て唖然としてる訳さ。
えっ?
そんな事が本当に可能なのかって?
いや、普通は無理だ。
他の場所ならともかく、神界への渡航なんだから。
まあ、種明かしをすればだな。
祝福歪曲結界が砕けて、世界に大地の女神ミーカルの祝福が満ちたあの瞬間に、ちょいと祝福を集めてプールしてた訳さ。
ほらほら、オレって勇者だから。
元の世界でもやってたからさ。
『出来るかなぁ~』ってやったら出来ちゃって。
それで『オウムのチャーリーを通して大地の女神ミーカルが見てるな』って気付いて、無理矢理『奇跡』を使って移動したって訳さ。
今のこの移動法を『無理矢理ゲート』と命名しよう。
まあ、名前なんて今はどうでもいいか。
今までも来ようと思えば来れたが、大地の女神ミーカルがオレを転生させた黒幕だって知らなかったから行かなくてもいいかなってだけだったが、眼玉の意見を聞いて出向く事にしたって訳さ。
「そんな訳で、そろそろ元の世界に戻して貰おうか? アンタなんだろ? オレをこっちの世界に呼んだの?」
オレは大地の女神ミーカルに言った。
「いえ、そんな事は・・・」
「そっか、胸を揉まれたい訳ね?」
「違います。絶対に揉まないで下さいね」
「じゃあ、揉まないから帰して」
「それが、その・・・」
大地の女神ミーカルが眼を泳がせながら、
「何?」
「アナタはオリジナルではないので帰れません」
「はい?」
・・・
・・・
・・・
ええっと。
「マジで?」
オレが真剣に問うと、大地の女神ミーカルが、
「はい。申し訳ございません。こちらの都合でこのような事をしてしまって」
「オレにも分かるように説明を頼む」
「つまりですね。私の担当の世界が結界に阻まれて困ってる時に、先輩の女神達に相談したら『私達の世界にいいのが居る』って教えて貰って『でも、その人間を丸々そっちの世界に移動させたら世界が潰れかねないから、人格だけをコピーして他の人間に移植したらいいわ』『絶対に上手くいくから、騙されたと思って』と・・・」
それを聞いて嫌な予感がしたオレは、
「待て待て待て」
そう止めてから、仕方なく、
「太陽と月のどっちが言ったんだ?」
「両方です」
「アイツラぁ~」
オレは頭痛を覚えながら、
「今の話、本当だよな?」
「はい」
嘘とは思えないが、この大地の女神ミーカルは既にオレに嘘をついてるからな。
「・・・では、オレはどうなる? 消えるのか?」
「いえ、その身体の精神は恋人に裏切られたショックでもう砕けてしまっているので、その身体で天寿を全うしていただくしか」
「勝手に呼んでおいて気軽に言ってくれるな」
オレは呆れながら、
「ふむ」
方針を纏め、
「歪曲結界の破壊に貢献したのだから、せめて報酬が欲しいな」
「な、何をでしょうか?」
「身体を男にしてくれ。余裕だろ、女神なんだから」
「いえ、そんな事は出来ません」
「わかった。じゃあ、吸わさせてくれ。その胸を」
「冗談はよして下さい」
「いや、本気だけど」
オレは至って真面目に、
「せめて女神の寵愛を貰わないとやってられないから」
「女神の胸を吸っても寵愛は授与されませんよ」
「えっ、授与されるよな? オレ、月の女神ルナシーから貰ったぞ」
オレの質問に、大地の女神ミーカルの方が面を喰らって、
「えっ、先輩の胸を吸ったんですか?」
「うん。寝てるところを勝手にだけど」
「えっ、それって無理矢理じゃあ」
「それはないって。もし無理矢理ならルナシーの性格なら例え勇者でも消滅させてるし」
「・・・確かに」
と考えた大地の女神ミーカルに、オレが、
「いい、吸って?」
「ええっと・・・」
「協力したよな、結界の破壊の?」
「ですが・・・」
「無理矢理コピーして精神だけを送り込まれた可哀想なオレを女神の都都合で『結界も潰れたし、もう用済みです』って見捨てるんだぁ?」
「いえ、決してそのような・・・」
「ならお願い」
オレのおねだり攻撃に前に、
「これで呼んだ件はチャラですよ」
押しに弱いのか、OKが出たのだった。
◇
そんな訳でチュウチュウタイムだ。
マジで服をズラして露わとなった大地の女神ミーカルの左胸をチュウチュウした。
真面目にチュウチュウチュウチュウと吸いまくった。
エロイ事はしない。
揉んだり、触ったり、噛んだりも。
純粋にチュウチュウだけをした。
神聖な儀式だからな。
調子に乗って悪戯して途中で中断などあり得ないから。
「ええっと、まだですか?」
少し赤面しながら大地の女神ミーカルが問い、オレは真面目に、
「もう少し。寵愛を授与する神聖な儀式だから。そっちも慈愛の精神で頼む」
「・・・はい」
と吸ってると、
「何をやってんの、アンタ達っ!」
月の女神ルナシーが現れて叫んだ。
25歳風で黒髪ロングの神秘的な女神だ。
「やあ、遅かったな、ルナシー」
「・・・誰? えっ、まさか、キルトのコピー?」
その言葉を聞いて、オレはガッカリした。
コピー確定か。
マジかよ。
テンション、ダダ下がりだから。
はぁ~。
元の身体に戻れないのか。
オレのあの身体、滅茶苦茶凄かったんだぜ。
「マジでコピーなんだ、オレって?」
金髪令嬢のオレは前髪を掻き揚げながら問い、
「アナタ、まさか、その神聖力・・・」
「ん? ああ、大地の女神ミーカルの神聖力を吸わせて貰った。結界破壊に大半の神聖力を使ったっぽくて全然、神聖力が残ってなくてあれだけ吸ってもまだ四半神ってところだけどな。四半神になった事で、覚えた極炎魔法と死霊術系は総て失った訳だから、う~ん、余りプラスとは言えないかもな」
そう自己分析するオレの言葉に、
「えっ?」
初耳の大地の女神ミーカルが驚き、オレがさらっと、
「これが寵愛の授与だから」
「そんな訳あるかっ! 私の時同様、女神の力を盗んだんでしょうがっ!」
月の女神ルナシーが吠えた。
「全然、違うって。今、見てただろ? 大地の女神ミーカルもオレにチュウチュウされても嫌がってなかったじゃん。合意の上さ」
オレがそう主張し、
「ち、違います。寵愛を与える儀式だと言われて・・・」
「これが寵愛だよ。四半神になったのは副産物さ」
えっ?
何がどうなってるのかって?
女の乳房ってのは神秘的な物でな。
子を産んだら母乳が出る訳だが、女神は母乳は出ないが神聖力が零れるんだよ。
その神聖力を吸うと、人間を辞めて神族の仲間入り出来る訳さ。
それを偶然、月の女神ルナシーに夜這い、ーーコホン、じゃなかった。これまでのツケの清算をしに出向いて、胸を吸った時に発見したって経緯でな。
そう、このオレが発見した訳さ。
女神の乳房を吸った人間なんて居ないはずだから、多分、その事に気付いた人間はオレが初なだろうがな。
はぁーっはっはっはっはっ。
オレが尻派じゃなくて胸派な理由が分かったろ?
はぁーっはっはっはっはっ。
「いくら何でも早過ぎる。まだそっちの世界に転生させて50日経ってないわよね? なのに、もう神族入りって・・・」
「この身体が妙に運が良かったからな。そんな訳でこれでコピーのオレを無理矢理、転生させた件はチャラね。但し、それは大地の女神ミーカルだけだけど」
オレが月の女神ルナシーを見ると、
「吸わせないわよ」
両手で胸を隠した。
巨乳だから全部は隠れてなかったが。
「ダメなの? 四半神なんて元のオレの身体の半分の力でガッカリなんだけど? 3秒でいいからさ、吸わせて」
「ダメに決まってるでしょ。私に手を出したらオリジナルのキルトに殺されるわよ?」
あり得そうで笑えないな。
オレ、結構、独占欲強いから。
「なら・・・そうだ。オレ、男になりたいんだけど?」
「性転換? それはステータスの初期化だから得た戦闘力を総て失うわよ。それだと?」
「四半神からスタートなんだよな?」
「そんな訳ないでしょ、人間としてよ」
マシでか?
クソ。
それはさすがにダメだな。
今のオレの戦闘力は、リティア大森林とモールメー海で魔物を大魔法で殺しまくった関係で、もう10万を越えてるから。
だから戦闘力2万の異形の怪物相手でも余裕で無双出来たんだし。
その上、四半神とはいえ、神族を失うなんて。
「抜け道とかはないの?」
「月が出てる時だけ男になって弱く・・・」
「却下」
「なら、無理ね」
クソぉ~。
「じゃあ、何かちょうだい」
「何をよ」
「神界への旅券」
「そんなの与えたら夜這いしまくるでしょうがっ!」
「しないって」
「ともかくっ! それはダメよ。何か欲しい物が出来たら強請りなさい」
「ってかさ。オレ、どうなるの? コピーなんだよね?」
「もう自我と身体があるんだから、ミーカルの担当の世界を正しい方向に導きなさい」
「ガラじゃないんだけど」
「いいから、さっさと帰りなさい」
「はぁ~い」
オレは渋々と引き下がり、服を着直した大地の女神ミーカルに、
「神聖力が戻ったらまた吸わせてね」
「吸わせません」
「バイバイ」
こうしてオレは水晶玉から帰って行ったのだった。
◇
そして、
「うわっ、チャーリーにご主人様が吸われた――」
って驚いたアシュが、
「――って、もう戻ってきた」
そう言った。
相変わらず神界渡航時のタイムラグはナシな訳ね。
「何だったの、今の?」
「大地の女神ミーカルと内緒話をね」
まさか、オレがコピーで元の身体に戻れないとはな。
衝撃の展開だったが、四半神になったから良しとするか。
「その神聖力は何なのだ?」
オウムのチャーリーが問い、
「大地の女神ミーカルに貰った」
オレはさらりと答えたのだった。
そろそろマジで元の世界に帰らないとな。
◇
そんな訳でオレは神界に来ていた。
「嘘、どうやって、ここへ?」
22歳っぽい茶髪ロングでノーブラと分かる女神衣裳を纏った大地の女神ミーカルがオレを見て唖然としたので、
「オウムのチャーリーの口に吸われて」
オレは移動法を教えた。
「オレが吸われるのちゃんと見てたよな?」
「普通はそんな事出来ませんよ」
「まあ。オレ、勇者で普通じゃないから」
オレはそう笑った。
因みにオレが言った方法は本当だ。
◇
「ちょっくら大地の女神ミーカルに会ってくるか」
と言って、チャーリーの口に吸い込まれて、神界の大地の女神ミーカルが覗いてた水晶玉から出てきていたのだから。
◇
そんな訳で大地の女神ミーカルは水晶玉を通して見てたオレが水晶玉から出て来て唖然としてる訳さ。
えっ?
そんな事が本当に可能なのかって?
いや、普通は無理だ。
他の場所ならともかく、神界への渡航なんだから。
まあ、種明かしをすればだな。
祝福歪曲結界が砕けて、世界に大地の女神ミーカルの祝福が満ちたあの瞬間に、ちょいと祝福を集めてプールしてた訳さ。
ほらほら、オレって勇者だから。
元の世界でもやってたからさ。
『出来るかなぁ~』ってやったら出来ちゃって。
それで『オウムのチャーリーを通して大地の女神ミーカルが見てるな』って気付いて、無理矢理『奇跡』を使って移動したって訳さ。
今のこの移動法を『無理矢理ゲート』と命名しよう。
まあ、名前なんて今はどうでもいいか。
今までも来ようと思えば来れたが、大地の女神ミーカルがオレを転生させた黒幕だって知らなかったから行かなくてもいいかなってだけだったが、眼玉の意見を聞いて出向く事にしたって訳さ。
「そんな訳で、そろそろ元の世界に戻して貰おうか? アンタなんだろ? オレをこっちの世界に呼んだの?」
オレは大地の女神ミーカルに言った。
「いえ、そんな事は・・・」
「そっか、胸を揉まれたい訳ね?」
「違います。絶対に揉まないで下さいね」
「じゃあ、揉まないから帰して」
「それが、その・・・」
大地の女神ミーカルが眼を泳がせながら、
「何?」
「アナタはオリジナルではないので帰れません」
「はい?」
・・・
・・・
・・・
ええっと。
「マジで?」
オレが真剣に問うと、大地の女神ミーカルが、
「はい。申し訳ございません。こちらの都合でこのような事をしてしまって」
「オレにも分かるように説明を頼む」
「つまりですね。私の担当の世界が結界に阻まれて困ってる時に、先輩の女神達に相談したら『私達の世界にいいのが居る』って教えて貰って『でも、その人間を丸々そっちの世界に移動させたら世界が潰れかねないから、人格だけをコピーして他の人間に移植したらいいわ』『絶対に上手くいくから、騙されたと思って』と・・・」
それを聞いて嫌な予感がしたオレは、
「待て待て待て」
そう止めてから、仕方なく、
「太陽と月のどっちが言ったんだ?」
「両方です」
「アイツラぁ~」
オレは頭痛を覚えながら、
「今の話、本当だよな?」
「はい」
嘘とは思えないが、この大地の女神ミーカルは既にオレに嘘をついてるからな。
「・・・では、オレはどうなる? 消えるのか?」
「いえ、その身体の精神は恋人に裏切られたショックでもう砕けてしまっているので、その身体で天寿を全うしていただくしか」
「勝手に呼んでおいて気軽に言ってくれるな」
オレは呆れながら、
「ふむ」
方針を纏め、
「歪曲結界の破壊に貢献したのだから、せめて報酬が欲しいな」
「な、何をでしょうか?」
「身体を男にしてくれ。余裕だろ、女神なんだから」
「いえ、そんな事は出来ません」
「わかった。じゃあ、吸わさせてくれ。その胸を」
「冗談はよして下さい」
「いや、本気だけど」
オレは至って真面目に、
「せめて女神の寵愛を貰わないとやってられないから」
「女神の胸を吸っても寵愛は授与されませんよ」
「えっ、授与されるよな? オレ、月の女神ルナシーから貰ったぞ」
オレの質問に、大地の女神ミーカルの方が面を喰らって、
「えっ、先輩の胸を吸ったんですか?」
「うん。寝てるところを勝手にだけど」
「えっ、それって無理矢理じゃあ」
「それはないって。もし無理矢理ならルナシーの性格なら例え勇者でも消滅させてるし」
「・・・確かに」
と考えた大地の女神ミーカルに、オレが、
「いい、吸って?」
「ええっと・・・」
「協力したよな、結界の破壊の?」
「ですが・・・」
「無理矢理コピーして精神だけを送り込まれた可哀想なオレを女神の都都合で『結界も潰れたし、もう用済みです』って見捨てるんだぁ?」
「いえ、決してそのような・・・」
「ならお願い」
オレのおねだり攻撃に前に、
「これで呼んだ件はチャラですよ」
押しに弱いのか、OKが出たのだった。
◇
そんな訳でチュウチュウタイムだ。
マジで服をズラして露わとなった大地の女神ミーカルの左胸をチュウチュウした。
真面目にチュウチュウチュウチュウと吸いまくった。
エロイ事はしない。
揉んだり、触ったり、噛んだりも。
純粋にチュウチュウだけをした。
神聖な儀式だからな。
調子に乗って悪戯して途中で中断などあり得ないから。
「ええっと、まだですか?」
少し赤面しながら大地の女神ミーカルが問い、オレは真面目に、
「もう少し。寵愛を授与する神聖な儀式だから。そっちも慈愛の精神で頼む」
「・・・はい」
と吸ってると、
「何をやってんの、アンタ達っ!」
月の女神ルナシーが現れて叫んだ。
25歳風で黒髪ロングの神秘的な女神だ。
「やあ、遅かったな、ルナシー」
「・・・誰? えっ、まさか、キルトのコピー?」
その言葉を聞いて、オレはガッカリした。
コピー確定か。
マジかよ。
テンション、ダダ下がりだから。
はぁ~。
元の身体に戻れないのか。
オレのあの身体、滅茶苦茶凄かったんだぜ。
「マジでコピーなんだ、オレって?」
金髪令嬢のオレは前髪を掻き揚げながら問い、
「アナタ、まさか、その神聖力・・・」
「ん? ああ、大地の女神ミーカルの神聖力を吸わせて貰った。結界破壊に大半の神聖力を使ったっぽくて全然、神聖力が残ってなくてあれだけ吸ってもまだ四半神ってところだけどな。四半神になった事で、覚えた極炎魔法と死霊術系は総て失った訳だから、う~ん、余りプラスとは言えないかもな」
そう自己分析するオレの言葉に、
「えっ?」
初耳の大地の女神ミーカルが驚き、オレがさらっと、
「これが寵愛の授与だから」
「そんな訳あるかっ! 私の時同様、女神の力を盗んだんでしょうがっ!」
月の女神ルナシーが吠えた。
「全然、違うって。今、見てただろ? 大地の女神ミーカルもオレにチュウチュウされても嫌がってなかったじゃん。合意の上さ」
オレがそう主張し、
「ち、違います。寵愛を与える儀式だと言われて・・・」
「これが寵愛だよ。四半神になったのは副産物さ」
えっ?
何がどうなってるのかって?
女の乳房ってのは神秘的な物でな。
子を産んだら母乳が出る訳だが、女神は母乳は出ないが神聖力が零れるんだよ。
その神聖力を吸うと、人間を辞めて神族の仲間入り出来る訳さ。
それを偶然、月の女神ルナシーに夜這い、ーーコホン、じゃなかった。これまでのツケの清算をしに出向いて、胸を吸った時に発見したって経緯でな。
そう、このオレが発見した訳さ。
女神の乳房を吸った人間なんて居ないはずだから、多分、その事に気付いた人間はオレが初なだろうがな。
はぁーっはっはっはっはっ。
オレが尻派じゃなくて胸派な理由が分かったろ?
はぁーっはっはっはっはっ。
「いくら何でも早過ぎる。まだそっちの世界に転生させて50日経ってないわよね? なのに、もう神族入りって・・・」
「この身体が妙に運が良かったからな。そんな訳でこれでコピーのオレを無理矢理、転生させた件はチャラね。但し、それは大地の女神ミーカルだけだけど」
オレが月の女神ルナシーを見ると、
「吸わせないわよ」
両手で胸を隠した。
巨乳だから全部は隠れてなかったが。
「ダメなの? 四半神なんて元のオレの身体の半分の力でガッカリなんだけど? 3秒でいいからさ、吸わせて」
「ダメに決まってるでしょ。私に手を出したらオリジナルのキルトに殺されるわよ?」
あり得そうで笑えないな。
オレ、結構、独占欲強いから。
「なら・・・そうだ。オレ、男になりたいんだけど?」
「性転換? それはステータスの初期化だから得た戦闘力を総て失うわよ。それだと?」
「四半神からスタートなんだよな?」
「そんな訳ないでしょ、人間としてよ」
マシでか?
クソ。
それはさすがにダメだな。
今のオレの戦闘力は、リティア大森林とモールメー海で魔物を大魔法で殺しまくった関係で、もう10万を越えてるから。
だから戦闘力2万の異形の怪物相手でも余裕で無双出来たんだし。
その上、四半神とはいえ、神族を失うなんて。
「抜け道とかはないの?」
「月が出てる時だけ男になって弱く・・・」
「却下」
「なら、無理ね」
クソぉ~。
「じゃあ、何かちょうだい」
「何をよ」
「神界への旅券」
「そんなの与えたら夜這いしまくるでしょうがっ!」
「しないって」
「ともかくっ! それはダメよ。何か欲しい物が出来たら強請りなさい」
「ってかさ。オレ、どうなるの? コピーなんだよね?」
「もう自我と身体があるんだから、ミーカルの担当の世界を正しい方向に導きなさい」
「ガラじゃないんだけど」
「いいから、さっさと帰りなさい」
「はぁ~い」
オレは渋々と引き下がり、服を着直した大地の女神ミーカルに、
「神聖力が戻ったらまた吸わせてね」
「吸わせません」
「バイバイ」
こうしてオレは水晶玉から帰って行ったのだった。
◇
そして、
「うわっ、チャーリーにご主人様が吸われた――」
って驚いたアシュが、
「――って、もう戻ってきた」
そう言った。
相変わらず神界渡航時のタイムラグはナシな訳ね。
「何だったの、今の?」
「大地の女神ミーカルと内緒話をね」
まさか、オレがコピーで元の身体に戻れないとはな。
衝撃の展開だったが、四半神になったから良しとするか。
「その神聖力は何なのだ?」
オウムのチャーリーが問い、
「大地の女神ミーカルに貰った」
オレはさらりと答えたのだった。
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