19 / 54
Epiphone2 学園祭編
Epiphone2 学園祭 (第八幕 異形のモノ)
しおりを挟む
2人を連れて旧校舎に入ると、何人かの部員が控え室の外に出ているのが見えてきた。
窓から中を覗いている人、何か相談するように話している人が、いるのが分かる。
自分が帰ってきた事に気づいてない先輩達に「先輩ーぃ!」と言って手を上げて注意をひいて、帰ってきた事を知らせた。
その声を聞いた先輩達が自分達を見つけると「オーォ」と言う感じで手を上げて「幽子さん見つかった?」と聞いてきた。
そんな先輩の言葉に「見つかった」と言う合図を送って幽子と星野さんを連れて、先輩達のところに足早に近づいていった。
「みんな何で外にいるんですか?」とさっそく先輩達に質問をすると、先輩達は「中を見てみろ。」と言うように視線を控え室の窓の方に向けてきた。
自分はそれに促されるように控え室の中を覗いて見る。
控え室の中では、部屋の中央付近で木村さんがボーと立っており、そして1人の先輩が入り口付近で木村さんの様子を伺っている。
さらに、控え室の中はかなり物が散乱していて、直ぐにただならぬ事が起きたのか分かる有り様である。
その様子を見た自分は再度「いったい何が起きたんですか?」と外にいる先輩達に訪ねた。
先輩達の話では、あまりに具合が悪そうに机で突っ伏していた木村さんを見かねて、保健室に連れて行こうと両脇を抱えた途端、急に木村さんが奇声を上げて暴れ出したとの事だ。
その際に木村さんは「出せ!出せ!」とか「喰わせろ!」とか奇声に混ざって叫んでいたそうで、今は何とか落ち着いているみたいなのだが、危険なので1人だけ残して全員外に避難したとの事だ。
そんな話を聞かされた自分はもう一度中を覗いて木村さんをジッと観察してみる。
木村さんは怪談会に備えて仮装をしているのだが、その仮装と言うのが木村さんが話す予定だったこの旧校舎にまつわる幽霊の姿で、背広に白衣を着た一見、医者か研究員のような服装で、顔は青白く塗っていて唇の辺りに血のりをつけている。
いかにも幽霊って感じのコスプレなのだが、ただ1ヵ所おかしなところがある。
それは……、目である。
少し離れたところからでも分かるくらいに、目がつり上がっていて、普段の穏やかな木村さんの目とは明らかに違う。
さらに怖いのは白い部分がまるでなく、赤黒くなっていて、黒目はと言うと、腫れ上がっているかの様に赤くなっていて鈍く光っているようにも見える。
まるで悪魔の目とはこう言う物だと言わんばかりのゾクッとする瞳をしていた。
なんだあれ……?
と、あまりの恐怖に動きが止まって、生唾を飲み込んでいる自分の横から幽子が控え室の様子を伺ってきた。
「はーぁ!」と一言ため息をついた幽子は「行くかぁ……。」と諦めの一言を呟いた。
その呟きを聞いた自分は「じゃあ幽子、あとは頼むよ。」と言って後ろに下がろうとした瞬間、幽子は自分の手をものすごい力で掴んできた。
「しんいちーぃ!もしかして私を1人で中に行かせるつもりではないよなぁ?
ま、さ、か、か弱い女性をこんな危険な場所に1人で行かせるなんてしないよなぁ?
男として友人としてそれはどうかなあ~と思うぞ~ぉ。」と、幽子は回りにいる部員達に聞こえるように言って、そして言い終わった瞬間、幽子の唇がニヤリとほそく笑むのが見えた。
み、道連れにするつもりだ……。
「いや!遠慮するよ……。」と言う言葉が喉まで出掛かった時に自分は、回りにいる部員の刺すような視線に気が付いた。
明らかに逃げようとしている自分に対して疑惑の視線を向けている。
それと同時に、「しんいち逃げないよねぇ?」、「えっ!幽子さん1人で行かせるつもりなの最低……。」と言う様々な心の声が聞こえてくる。
万が一ここで逃げようものなら、この噂はアッと言う間に拡がって、明日からの自分の学園生活は卑怯者、臆病者と言うレッテルを付けられて最悪な日々へと変わっていくだろう。
「あの放送の仕返しかぁ……。」
と、自分は心の中で唇を噛んだのだが、そんな感情は表には出さずにニッコリと笑顔を作り、「幽子、何を言っているんだい?
俺がそんな事をする訳ないだろう。
だって俺達友達じゃないかーぁ!」とみんなに聞こえるように爽やかに答えてやった。
そんな言葉を聞いたミス研の先輩達は「流石はしんいちだな!」と言う称賛の眼差しへと変わっていくのだが、星野さんだけはクスクスと笑っていた。
そんな自分の事を「フン!」と鼻で笑った幽子が自分を控え室に引きずって行きドアを開けて入ろとした途端、いきなり開けたドアを閉めた。
自分が「えっ!どうした?」と幽子に聞くと、幽子はビックリした顔をして「なんだ!この部屋の臭いは、何が起こっている?」と聞いてきた。
そんな幽子に「さっきから言ってるじゃん、何を聞いてたのさぁ?」と呆れ顔で答える。
幽子は、一瞬ムッとした表情に変わったが直ぐにニッコリ笑い、「ここは男性の君に先頭を譲ろう。」と言って自分を盾にするように後ろに下がった。
自分は心の中で「チッ!」舌打ちをしたのだが、部員達の視線を気にした自分は「分かった!自分が先に行くよ。」と言って控え室のドアをゆっくり開け、木村さんを刺激しないように幽子を連れてソッと中に入って行った。
自分は、控え室中で木村さんの様子を伺っていた先輩に「お疲れさまです。」と小声でちょっと場違いな挨拶をしてしまった。
ただ、自分達の事を見た先輩は、安心した感じで「オーォ!しんいちと幽子さんかぁ」と答えてきた。
冷気が漂って寒いくらいの部屋にいたのにも関わらず、先輩の額には汗が滲んでいてかなりの緊張状態だった事が分かった。
そんな先輩の様子を見て、「あとは自分達が代わります。」と言って先輩を部屋の外に出して上げる。
そして控え室の中は自分と幽子、木村さんだけとなった。
ここからは本当に幽子に任せるしかない。
自分達は、木村さんを刺激しないように出来るだけ入り口近くで遠巻きに木村さんの様子を伺っている。
そして幽子に「これからどうする?」と小声で聞いた。
その質問に幽子は、「そうだな、取りあえずここで霊視をして何が憑いてるのか確認してみないとどうしようもないな。」と答え、静かに深呼吸を数回している。
いつもの自分なら「早く茶々と見てよ。」と言うところだが、霊感が無い自分でもこれだけ感じるヤツだ、とんでもないヤツがいる可能性がある。
おそらく幽子もそれが分かってて、見るのを躊躇しているのだろう。
ここは焦らずに幽子のタイミングを待つしかない。
そして幽子が「いくぞ!」と一言呟いて、目をつぶっりもう一度深く深呼吸をした。
たぶんこの瞬間に霊感のスイッチを入れたのであろう。
そして目を開けた幽子の動きがピタッと止まっる。
「んっ、どうした?」と言う感じで横にいる幽子の様子を横目で見ていた瞬間、いきなり幽子が入り口のドアノブに手をかけて逃げようとしたのだ。
「ちょ!ちょっと待って。」と言って幽子を止めたのだが幽子の様子がおかしい。
小刻みに首を降って「無理!無理!無理!」と、言葉にならない声で呟いている。
「これはヤバい……。」
と感じた自分は、明らかに怯えて、顔色が変わっている幽子の手を引いて一旦控え室から逃げだした。
急に外に出てきた自分達を見て「どうした?」と言う感じで部員達は見ているが、それよりも幽子の方が心配になり「大丈夫?」、「何が見えたの?」と聞くが、幽子は若干取り乱した様子で「ゼっッッタイあんなの無理!」、「私、帰る!」と言ってきている。
そんな状態の幽子を心配した星野さんも手伝ってくれて、一旦幽子を落ち着かせ、再度「何が見えたの?」と自分は幽子に聞いた。
その質問に幽子は一言「分からない……」と答えた。
その答えに「何、分からないって?」とさらに質問を幽子にぶつけてみると幽子は、「分からないよ……、何だあれは?
蜘蛛やムカデや蛇とかの気持ちの悪い生き物や、犬や猫、さらには人間までごちゃごちゃに混ざりあったモノがあの男の後ろに見えるんだよ。
悪霊でも、幽霊でもないあんなもの不気味なモノ祓える訳ないじゃないかぁ!」と言ってきた。
吐き気がする……。
「何なんだここは?何でそんなモノがこの場所に住み憑いているんだよ?」と考えている最中にも幽子はこの場から逃げようとしているが、自分が何とか取り押さえている。
ただ、幽子の気持ちも分からなくはない、逆の立場なら走って逃げているところだ。
でも、この状態を何とか出来るのは、幽子しかいないのだが……。
さらに悪いことに、幽子の言葉を聞いた部員達も顔色が変わっていて、いつ逃げ出してもおかしくない状態に陥っているのが分かる。
まさに絵に描いたような八方塞がりの状態だ。
これは早く何か良いアイディアを探さないと、と考えていたとき、1人の女性の顔が目に浮かんだ。
そして……、
「月静おばちゃんなら何とかならない?」
窓から中を覗いている人、何か相談するように話している人が、いるのが分かる。
自分が帰ってきた事に気づいてない先輩達に「先輩ーぃ!」と言って手を上げて注意をひいて、帰ってきた事を知らせた。
その声を聞いた先輩達が自分達を見つけると「オーォ」と言う感じで手を上げて「幽子さん見つかった?」と聞いてきた。
そんな先輩の言葉に「見つかった」と言う合図を送って幽子と星野さんを連れて、先輩達のところに足早に近づいていった。
「みんな何で外にいるんですか?」とさっそく先輩達に質問をすると、先輩達は「中を見てみろ。」と言うように視線を控え室の窓の方に向けてきた。
自分はそれに促されるように控え室の中を覗いて見る。
控え室の中では、部屋の中央付近で木村さんがボーと立っており、そして1人の先輩が入り口付近で木村さんの様子を伺っている。
さらに、控え室の中はかなり物が散乱していて、直ぐにただならぬ事が起きたのか分かる有り様である。
その様子を見た自分は再度「いったい何が起きたんですか?」と外にいる先輩達に訪ねた。
先輩達の話では、あまりに具合が悪そうに机で突っ伏していた木村さんを見かねて、保健室に連れて行こうと両脇を抱えた途端、急に木村さんが奇声を上げて暴れ出したとの事だ。
その際に木村さんは「出せ!出せ!」とか「喰わせろ!」とか奇声に混ざって叫んでいたそうで、今は何とか落ち着いているみたいなのだが、危険なので1人だけ残して全員外に避難したとの事だ。
そんな話を聞かされた自分はもう一度中を覗いて木村さんをジッと観察してみる。
木村さんは怪談会に備えて仮装をしているのだが、その仮装と言うのが木村さんが話す予定だったこの旧校舎にまつわる幽霊の姿で、背広に白衣を着た一見、医者か研究員のような服装で、顔は青白く塗っていて唇の辺りに血のりをつけている。
いかにも幽霊って感じのコスプレなのだが、ただ1ヵ所おかしなところがある。
それは……、目である。
少し離れたところからでも分かるくらいに、目がつり上がっていて、普段の穏やかな木村さんの目とは明らかに違う。
さらに怖いのは白い部分がまるでなく、赤黒くなっていて、黒目はと言うと、腫れ上がっているかの様に赤くなっていて鈍く光っているようにも見える。
まるで悪魔の目とはこう言う物だと言わんばかりのゾクッとする瞳をしていた。
なんだあれ……?
と、あまりの恐怖に動きが止まって、生唾を飲み込んでいる自分の横から幽子が控え室の様子を伺ってきた。
「はーぁ!」と一言ため息をついた幽子は「行くかぁ……。」と諦めの一言を呟いた。
その呟きを聞いた自分は「じゃあ幽子、あとは頼むよ。」と言って後ろに下がろうとした瞬間、幽子は自分の手をものすごい力で掴んできた。
「しんいちーぃ!もしかして私を1人で中に行かせるつもりではないよなぁ?
ま、さ、か、か弱い女性をこんな危険な場所に1人で行かせるなんてしないよなぁ?
男として友人としてそれはどうかなあ~と思うぞ~ぉ。」と、幽子は回りにいる部員達に聞こえるように言って、そして言い終わった瞬間、幽子の唇がニヤリとほそく笑むのが見えた。
み、道連れにするつもりだ……。
「いや!遠慮するよ……。」と言う言葉が喉まで出掛かった時に自分は、回りにいる部員の刺すような視線に気が付いた。
明らかに逃げようとしている自分に対して疑惑の視線を向けている。
それと同時に、「しんいち逃げないよねぇ?」、「えっ!幽子さん1人で行かせるつもりなの最低……。」と言う様々な心の声が聞こえてくる。
万が一ここで逃げようものなら、この噂はアッと言う間に拡がって、明日からの自分の学園生活は卑怯者、臆病者と言うレッテルを付けられて最悪な日々へと変わっていくだろう。
「あの放送の仕返しかぁ……。」
と、自分は心の中で唇を噛んだのだが、そんな感情は表には出さずにニッコリと笑顔を作り、「幽子、何を言っているんだい?
俺がそんな事をする訳ないだろう。
だって俺達友達じゃないかーぁ!」とみんなに聞こえるように爽やかに答えてやった。
そんな言葉を聞いたミス研の先輩達は「流石はしんいちだな!」と言う称賛の眼差しへと変わっていくのだが、星野さんだけはクスクスと笑っていた。
そんな自分の事を「フン!」と鼻で笑った幽子が自分を控え室に引きずって行きドアを開けて入ろとした途端、いきなり開けたドアを閉めた。
自分が「えっ!どうした?」と幽子に聞くと、幽子はビックリした顔をして「なんだ!この部屋の臭いは、何が起こっている?」と聞いてきた。
そんな幽子に「さっきから言ってるじゃん、何を聞いてたのさぁ?」と呆れ顔で答える。
幽子は、一瞬ムッとした表情に変わったが直ぐにニッコリ笑い、「ここは男性の君に先頭を譲ろう。」と言って自分を盾にするように後ろに下がった。
自分は心の中で「チッ!」舌打ちをしたのだが、部員達の視線を気にした自分は「分かった!自分が先に行くよ。」と言って控え室のドアをゆっくり開け、木村さんを刺激しないように幽子を連れてソッと中に入って行った。
自分は、控え室中で木村さんの様子を伺っていた先輩に「お疲れさまです。」と小声でちょっと場違いな挨拶をしてしまった。
ただ、自分達の事を見た先輩は、安心した感じで「オーォ!しんいちと幽子さんかぁ」と答えてきた。
冷気が漂って寒いくらいの部屋にいたのにも関わらず、先輩の額には汗が滲んでいてかなりの緊張状態だった事が分かった。
そんな先輩の様子を見て、「あとは自分達が代わります。」と言って先輩を部屋の外に出して上げる。
そして控え室の中は自分と幽子、木村さんだけとなった。
ここからは本当に幽子に任せるしかない。
自分達は、木村さんを刺激しないように出来るだけ入り口近くで遠巻きに木村さんの様子を伺っている。
そして幽子に「これからどうする?」と小声で聞いた。
その質問に幽子は、「そうだな、取りあえずここで霊視をして何が憑いてるのか確認してみないとどうしようもないな。」と答え、静かに深呼吸を数回している。
いつもの自分なら「早く茶々と見てよ。」と言うところだが、霊感が無い自分でもこれだけ感じるヤツだ、とんでもないヤツがいる可能性がある。
おそらく幽子もそれが分かってて、見るのを躊躇しているのだろう。
ここは焦らずに幽子のタイミングを待つしかない。
そして幽子が「いくぞ!」と一言呟いて、目をつぶっりもう一度深く深呼吸をした。
たぶんこの瞬間に霊感のスイッチを入れたのであろう。
そして目を開けた幽子の動きがピタッと止まっる。
「んっ、どうした?」と言う感じで横にいる幽子の様子を横目で見ていた瞬間、いきなり幽子が入り口のドアノブに手をかけて逃げようとしたのだ。
「ちょ!ちょっと待って。」と言って幽子を止めたのだが幽子の様子がおかしい。
小刻みに首を降って「無理!無理!無理!」と、言葉にならない声で呟いている。
「これはヤバい……。」
と感じた自分は、明らかに怯えて、顔色が変わっている幽子の手を引いて一旦控え室から逃げだした。
急に外に出てきた自分達を見て「どうした?」と言う感じで部員達は見ているが、それよりも幽子の方が心配になり「大丈夫?」、「何が見えたの?」と聞くが、幽子は若干取り乱した様子で「ゼっッッタイあんなの無理!」、「私、帰る!」と言ってきている。
そんな状態の幽子を心配した星野さんも手伝ってくれて、一旦幽子を落ち着かせ、再度「何が見えたの?」と自分は幽子に聞いた。
その質問に幽子は一言「分からない……」と答えた。
その答えに「何、分からないって?」とさらに質問を幽子にぶつけてみると幽子は、「分からないよ……、何だあれは?
蜘蛛やムカデや蛇とかの気持ちの悪い生き物や、犬や猫、さらには人間までごちゃごちゃに混ざりあったモノがあの男の後ろに見えるんだよ。
悪霊でも、幽霊でもないあんなもの不気味なモノ祓える訳ないじゃないかぁ!」と言ってきた。
吐き気がする……。
「何なんだここは?何でそんなモノがこの場所に住み憑いているんだよ?」と考えている最中にも幽子はこの場から逃げようとしているが、自分が何とか取り押さえている。
ただ、幽子の気持ちも分からなくはない、逆の立場なら走って逃げているところだ。
でも、この状態を何とか出来るのは、幽子しかいないのだが……。
さらに悪いことに、幽子の言葉を聞いた部員達も顔色が変わっていて、いつ逃げ出してもおかしくない状態に陥っているのが分かる。
まさに絵に描いたような八方塞がりの状態だ。
これは早く何か良いアイディアを探さないと、と考えていたとき、1人の女性の顔が目に浮かんだ。
そして……、
「月静おばちゃんなら何とかならない?」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
黄昏は悲しき堕天使達のシュプール
Mr.M
青春
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる