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<第三巻:闇商人 vs 奴隷商人>

おまけ:ライラとニートのダラダラ会話(祝成人の日)

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 ライラ「みなさん、こんばんは。ライラ・アル・ハリリです」

 ニート「ライラ、急にどうしたんだ? 何がいったいはじまったんだよ」

 ライラ「今日は、この世界では成人の日なのです! 今日はこの世界について少しお話ししたいなって思っています」

 ニート「こっちの世界の成人の日って……十五歳になった祝いだっけ?」

 ライラ「違いますよ。この国では、男女共に十六歳が成人なのですが、その祝いを成人式と言うんです。ニート様も式典に出席されたのでは?」

 ニート「うーん、覚えてないなぁ(まだこの体に憑依していない時だもんな)。どこでその式はするの?」

 ライラ「神殿ですよ。ニート様も王都圏内に住んでいたんですからダバオの神殿でしたと思うのですが……」

 ニート「おぉ、そうだったな。そうだそうだ(一ミリも知らんし)」



 ライラ「今日、成人された皆さん、成人おめでとうございます。わー、パチパチパチ」

 ニート「ずいぶんテンションが高いな。いつものライラのようにツンデレでいいんだが」

 ライラ「ツンデレではないですよ。いつも旦那様のそばにいるときはデレていますが、ツンはしてないです!」

 ニート「そうだったかな。でも、ライラがこの屋敷に来た時はツンとしていたじゃないか。あの時は、本当に怖い女が来たってビビったんだからな」

 ライラ「あっ、あの時は旦那様にやっと会えるって思って気合い入っちゃってて……それに、奴隷の教育係を仰せつかったわけですし、あまりニヤニヤしてたら嫌われるかなって思って、かなり頑張ったんですからっ!」

 ニート「そうなの? 今でこそ見慣れたが、ライラの衣装も度肝を抜かれたんだよなあ。黒革のブラにハイレグビキニパンツに黒のニーハイブーツ。まさしく女王様みたいだったよな」

 ライラ「あれは私の正装です。お気づきとは思いますが、この衣装だっていろんな形のものを複数持っていますからね。まさか、旦那様は私が同じ服を毎日来ていると思ってたりしません?」

 ニート「思ってる。え、違うの?」

 ライラ「違いますよー!(ポカポカと恋人殴り)」

 ニート「それはよかった。そのビキニって毎日履いてると思っていたから、かなり臭そ(イテッ!)」

 ライラ「臭くないですー! 私のパンツはバラの香りですからねっ! これでも旦那様に気に入られたくて香水も日によって変えているんですから。気づいていました?」

 ニート「気づいているよ(本当は気づいていないけど)。いい香りだなっていつも思っているさ」

 ライラ「あー、よかったあ。そうです、いい香りのものを香水師に頼んでブレンドしていただいているのですから、たまには褒めていただきたいですわ」

 ニート「口に出してほしいのか?」

 ライラ「きゃぁ、こ、こんな真昼間からそんな下ネタはやめてくださいっ!」
 ニート「ちが、違くって! 褒め言葉は口に出して言ったほうがいいのかってことだよ」

 ライラ「うふっ、冗談ですよ。旦那様もウブですね。ええ、口に出して欲しいです。どっちの意味もですが」

 ニート「やめれ! ここは健全なノクターンなんだから」

 ライラ「そうでしたね。ここってノクターンでした。エッチなシーンが少ないから、つい忘れてしまいますね」


 ニート「とくにライラとのエッチなシーンって今までないよな」

 ライラ「ないですよっ! なんでですか、どうしてですか!? 私も旦那様に……(赤面する)」

 ニート「いや、その……。そ、それはまたいつかってことで」

 ライラ「うふっ、焦らしプレイですか。そういうことでしたら、私も旦那様に夜這いをかけますからね。もう実力行使です」

 ニート「それって盛大なフラグだから。(これ、近いうちに夜這いされるってことだよな?)」

 ライラ「フラグ回収してもらいますからねっ!」

 ニート「ところで、成人式から話がずいぶん脱線したけど、最初にこの世界のことを話すって言ってなかった?」

 ライラ「言いましたとも。ですが、設定とかってあまり公にしないほうがいいって、感想欄に書いてあったんですよね」

 ニート「感想欄? それって読者からの感想ってこと?」

 ライラ「そうです。そうです。私けっこう感想欄を見てるんですよ。私のこと書いてないかなって思って」

 ニート「(エゴサみたいなものか)で、なんて書いてあった?」


 ライラ「私と同じ名前のらいらさんって方が、ライラさん可愛いって書いてくださっていて応援したくなったってかいてくださっていたんですよっ!」

 ニート「それ、半年以上前の感想欄だよね?」

 ライラ「……そ、そんなの関係ないです。いつ書いたかではなく、何が書いてあるかが大切なのです!」

 ニート「動揺してるけど、本当のところは?」

 ライラ「もう少しファンが欲しい……かな。あっでも、やまたけさんが健気なライラが可愛いって書いてくださっていたんですよ。どうです? 健気ですよね、私」

 ニート「たしかに、健気ではあるが変態でもある」

 ライラ「うきーっ! 変態って言わないで欲しいですわ。この格好は旦那様がお好みだというから仕方なく……」

 ニート「しかたなく? 本当に? かなり気に入ってない?」

 ライラ「(うなずく)き、気に入ってるか気に入っていないかって二択なら、気に入っています! ええ、気に入っていますとも。この格好で王都を歩くと私の全身を前から後ろからと舐めるような殿方の視線を感じますから」

 ニート「やっぱり変態じゃないか」

 ライラ「ぬあっ! そ、そういう旦那様だって変態じゃないですか! いっつもパオリーアやマリレーネとエッチなことしてるじゃないですか? 夜伽エッチなら私がいくらでも努めますのにっ!」

 ニート「否定できないのがつらい……。たしかに変態といえば変態かも。だが、誰にでも欲情しているわけではないぞ!」

 ライラ「本当ですか? エルフの出荷前はそわそわしてるじゃないですか。あれって、エルフとエッチできるからそわそわしてるんじゃないんですか?」

 ニート「ち、違うよ。断じてそんなことはない!」

 ライラ「では、どうしてあんなにそわそわしてるのです? この前なんて、何度もズボンの前を広げておちんぽを確認されていましたよね?」

 ニート「なっ! なんで知ってるんだ。見ていたのか?」

 ライラ「見ていましたよ。私は旦那様のことをいつも見張っていますからね」

 ニート「怖いぞ、それ。ストーカーじゃないか」

 ライラ「まあ、いいですよ。旦那様が、私のことを好きだと言ってくださったので全て帳消しです」

 ニート「あ、ああ。俺の告白も帳消しに……」

 ライラ「ダメですっ! あの言葉は一生忘れませんよ。旦那様の、これからもずっと俺のそばに」

 ニート「わーっ! わーわーわーっ!」

 ライラ「どうしたんです、そんなに慌てて」

 ニート「言わなくていい。恥ずかしいから、言わなくていいから、心の奥にしまっておいてくれ」

 ライラ「もちろん、大切に心の真ん中にしまっていますよ。旦那様の、すぐとは言わないが結婚し」

 ニート「わーわーわわわっ! 言うな、みなまで言うな!」



 ライラ「一生の思い出になります」

 ニート「ならないと思うけど……しかし、俺たちを応援してくださっている読者も多いんだな」

 ライラ「ええ、本当にありがたいことです。ですが、マリレーネが一番人気なのが気に入りませんが」


 ニート「マリレーネは自由奔放で天真爛漫、それでいて巨乳で可愛いし……(痛てえ!叩くな)」

 ライラ「旦那様までマリレーネにぞっこんとは……私もそこそこおっぱいは大きいほうですが、これじゃダメですか(むにゅー)」

 ニート「その胸を押し付けるのって、パオリーアもマリレーネもするよね。女の子特有の愛情表現か何か?」

 ライラ「うーん、ただ寄ったらおっぱいが当たるってだけで、深い意味はないです(本当はねらっている)」

 ニート「そうなのか。てっきり何かアピールしてるのかと思って、ドキドキしてた」

 ライラ「あら、何か期待してくださっていたのなら、今度から押し付けまくりますけど?」

 ニート「ほどほどにお願いします」



 ライラ「とりとめのない話になってしまいましたが、ご成人されたみなさん、おめでとうございます。今後とも、奴隷商ニート様と愉快な奴隷たちをよろしくお願いします。(ぺこり)」



 ニート「……なんだこれ?」
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