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<第二巻:温厚無慈悲な奴隷商人>

第二十七話:奴隷商人は周囲の人に恵まれている

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 奴隷二人を下着屋に届けると、俺はジュンテに任せている奴隷商店へと足を運んだ。
 手揉みして店から出て来たジュンテは、俺を見つけると頭を下げた。

「今日は、王都で用事があって、思いつきで来てみたんだが邪魔して悪いな」
「いえいえ、いつでもお越しくださいませ。ニート様の店ですから」

 にんまりと笑ったジュンテは、奴隷たちが置かれている店内へ俺を案内する。
 久しぶりに来たが、あいかわらず男性客が多い。
 しかも、若い人が多いのはどういうことだ。

「ずいぶん、客層が変わったようだが?」
「はい。毎日奴隷たちを見にくる男たちが日に日に増えていまして……チップも弾んでくれますし、入場料も払ってくれるので特に問題はありません。ただ……」

 浮かない顔をしたジュンテは、でっぷり太った腹を手のひらで擦ると、俺を見上げてポツリと言った。

「お客様の中に、奴隷と結婚したいと言う者がいまして……。結婚となると奴隷の身分のままでは難しいとお伝えしているのですが、何故ダメなのだと食ってかかる方もいらっしゃって、困っております」

 こんなところでも奴隷との結婚か。最近、俺の中の優先事項第一位でもある。
 奴隷同士の結婚、そして一般人と奴隷との結婚、どちらも現時点では認められていない。
 法的にアウトではないようだが、前例がないので法で決められていないのだ。
 だから、完全に結婚できないと言うわけではないということが、最近わかってきた。
 しかし、グレーゾーンはいつダメになるか分からない。きちんと明示されてからのほうが安心だ。

 先に結婚これだけでも、認めてもらうように動かなければならないってことか……急いだ方が良さそうだな。

「エルフたちはどうしてる? 売れ行きの方がどうだ?」
「はい、エルフは安定して売れています。性奴隷という呼び名を『愛玩奴隷』としたことで、とても大切に扱っていただいているようですし、奴隷たちも買い主の御宅で召使いの仕事も手伝って評判は上々です。召使いから侍女に格上げされた者もいるそうですから、奴隷たちも喜んでいます」

 そうか、と答えると店の奥を見遣った。
 獣人族のエリーナが、俺に気づくと膝を屈め、頭を下げて礼をとった。銀髪の獣耳で十六歳だったか。
 この店に出荷されて、しばらく経つが誰にも買われずに、ずっと店でチップを稼ぎまくっているらしい。
 近頃では親衛隊まで出来たらしく、歌まで歌って聞かせているそうだ。まるでアイドルだな。
 地下アイドルならぬ、奴隷アイドル。
 獣耳の可愛い女の子に萌えるのは、元いた世界の男もこちらの世界の男も共通するところがあるんだろう。
 客を見ても、なかなか風変わりな男たちが多い。禿げてる率高いし……。
 ますます、俺の計画の一つを実行したくなって来た。

「エリーナを呼んでくれないか?」

 俺は、ジュンテにエリーナを呼んでもらうことにした。俺の新しい商売にこの娘を使いたいのだ。
 小走りに駆け寄って来たエリーナが、俺の前に来ると再び礼をとった。

「礼はいい。それより、ファンが多いらしいが困ったことはないか?」
「これといってありません。むしろ、毎日が楽しく過ごせています」

 ニコリと微笑むエリーナは、猫人族キャットピープルのため、尻尾も細くて長い。
 ときどきスカートを尻尾が持ち上げてしまいパンチラしてしまうのも、萌えポイントが高く、男たちをメロメロにしているようだ。
 俺もさっきちらっと見えたときはドキッとして、前かがみになったほどだ。

「エリーナは、この店に来て長いな。そろそろ、この店を出てもらわなければならない」
「えっ? あの……誰にも買われなかったから……ですか? それは、あの……」

 俺の発言にエリーナは意表を突かれたのか、言葉が出てこないようだった。

「お前が人気者で、チップもたくさん稼いでいるのは知っている。お前のおかげで入場料も入って商店も潤っているようだし、貢献してくれているのはわかる」
「では、どうして?」

 エリーナは俺が冷酷だった頃の以前のニートを知る古株だけに、最近入った奴隷たちと違って怯えた目をしている。
 以前のような土下座はしないものの、目が合わせられないくらい恐縮している。
 怖がらせるつもりはなかったので、早く本題に入らないと可哀想だ。

「実は、この店とは別に奴隷館を作ろうと思っている。奴隷を売る店ではなくお前のような可愛くて人気の奴隷たちをお客さんに見てもらう劇場を作るんだ」
「劇場? ……それは、何をするところなんでしょうか?」

 俺がこの世界に来て、芝居や歌を披露する劇場がないことはすでに知っている。だから、劇場という言葉は通じないのも無理はなかった。
 エリーナには、劇場でアイドルとしてやってもらうと思っていた。簡単に言うと、元いた世界の地下アイドルのように歌って踊って、自分たちでグッズを売るということをさせてみたいのだ。
 もちろん、思いつきで言っているわけではなく勝算はある。
 この娯楽の少ない街に、そんな可愛い女の子が男たちに注目される場所を作ったらどうかと考えたのだ。奴隷たちも、自分たちで稼げるようになれば潤うわけだし、若くて綺麗な時期にしっかりと蓄えもできるだろう。
 男に可愛い可愛いと言われる年齢の時に、しっかりと可愛がってもらえるのも良い人生だと思うのだ。

「とりあえず、今のままファンを多く掴んでくれ。お前を誰にも売ったりしないことは約束する。もっとお金を稼いで、お前も好きなものが買えるようになりたいだろう?」
「はい……旦那様を信頼していますので、なんでもいたします」

 エリーナを戻すと、俺はジュンテに計画を伝えた。
 この店はこのまま奴隷の販売を続けるが、人気のある奴隷たちは劇場へと移すと。
 その人選はジュンテに任せると伝える。よほどの音痴でなければ問題ないことも伝えた。
 エルフは含めないようにと伝える。愛玩奴隷として売られた方が彼女たちも幸せだろうからな。



 王都に来たついでに、昨日に続き今日もライラの実家へ立ち寄った。

「やぁ、ニート君。結婚の話でもしに来たのかね?」

 絶対ライラの親父は俺を揶揄からかっていやがる。俺は、いつものように否定すると、唇を尖らせてチェッと舌打ちをする。
 侯爵様が、舌打ちするとは、子供っぽいところがあってクスッと笑ってしまった。

「スレイマンさんにお願いがあって来ました」
「なんだい、改まって。お父さんと呼んでくれていいんだぞ、さぁ、お父さんと呼んでみよ」

 いやいやいや……そのノリって娘さんと同じですから。

「お父さんと呼ぶのはまだ先です。今は、どうしてもやらなければならないことがあるのです」
「そうか、残念だな。早く孫の顔が見たいのだが……。いや、孫はすでに八人もいるんだ、そんなに急いで見る必要はないか……」

 一人で何をごちゃごちゃ言ってるんだと、俺は白い目を向けるとスレイマンは目を閉じた。
 なんで目を閉じたんだ? 何か思い出しているのか? もしかして、ライラの幼少時代を思い出して、パパのお嫁さんになるってライラが言った過去を思い出しているとか、そうなのか?

「ライラが小さいときは、本当に可愛くてな。パパのお嫁さんになるって言ってくれたんだよ」
「やはり……」
「え? 何か言ったかい?」

 いえいえと俺は手を振って否定すると、つい「今も可愛いですけどね」と言ってしまった。
 俺の一言で、スレイマンは破顔すると俺の手を握って言った。

「やはりニート君ならライラを任せられるよ。あの子は格好はあんなんだが、根が真面目で……」

 この後、延々とライラがいかに良い子なのかを語られたが、俺は途中から聞くのをやめて適当に相槌を打つ。
 しばらく、聞かされていたがやっと本題に入れる雰囲気になった。

「奴隷同士の結婚と、一般人と奴隷との結婚を認めるように法を変えて欲しいのです」
「なんと、奴隷が結婚? なぜだ?」
「奴隷も子を産み育てる権利はあると思うのです。人として生まれて来たのですから、子を育てる喜びを味わう権利はあると思います。スレイマンさんだってライラや子供達が生まれて幸せだったでしょう?」

 スレイマンは、首を縦に振り俺の言うことに同意した。

「俺の屋敷には、奴隷落ちする前から付き合っているカップルがいます。騙されて奴隷になってしまったために、二人は結婚できずにいます。奴隷同士でも結婚させてやりたいのです。愛し合う二人の間に子供を授からせてやりたいのです。人としての幸せを噛み締めて欲しいのです」

 俺は、心の中にあった多いをポツリ、ポツリとスレイマンに伝えた。
 髭を生やした壮年のスレイマンは、聡明な人だ。きっと伝わるだろう。

「ニート君の言うことはわかった。だが、奴隷の間に生まれて来た子はどうなる? 奴隷の所有者の物になるのか? それこそ、生まれながらにして奴隷では可哀想だろう」

 そのとおりだ。だからこそ、奴隷から一般人に戻る方法が必要なのだ。

「その通りです。奴隷の子は奴隷です。育てるとなると奴隷の所有者が食事など子供にかかる費用を負担することになってしまいます。だからといって、子供は一般人とすると奴隷が育てることができず、赤子のまま外に放り出されることになる」
「そうなるだろうな。むしろ、子供を産ませるとその費用がもったいないから、結婚を認めない所有者ばかりになりそうだし、現状と何も変わらない気がするが、どうだ?」

 スレイマンは、俺の目を見つめてくる。
 実は、その部分の解決策は、今の俺には持ち合わせていない。
 奴隷が結婚したいと望めば認めろ、という法律は無理があると俺も思っている。
 しかし、奴隷同士の結婚が可能と言う法律があるだけでも、ミアとルイのカップル奴隷は幸せになれると俺は思う。

「実際に結婚する奴隷がいるかどうか別にして、今の時点では法的に奴隷同士の結婚は可能とすると法の条文にあるだけで、状況は変わってくると思うのです」

「それくらいなら、簡単なことだ。法律を変えるというより、今までなかった条文を追加するだけだからな」

 ありがたい。できれば、もう一つの方もサクッと決めて欲しい。

「奴隷の身分に落ちたものが、一般人に戻る方法は今ありますか?」
「ないな。奴隷に一度落ちたら二度と奴隷からは脱却できない。その必要があるのか?」
「あります。もしですよ。例えば、ライラさんが誰かの罠にはまり奴隷に落ちてしまったら、どうされますか? 侯爵令嬢ではなく奴隷となってしまっていたら、奴隷の身分から解放してやりたいと思いませんか?」

 思う、とスレイマンは即座に答えた。そうだろう、自分から奴隷になった者たちは別にして、騙されたり拐われたりした人々が奴隷として売られてしまったら、もう二度と戻れない状況はおかしいのだ。

 スレイマンは、俺の話を聞き、すぐに元老院で話し合ってみると言ってくれた。
 奴隷同士の結婚と、奴隷落ちした奴隷が一般人に戻ることができるという法律改正は、できるだけ早めに成立して欲しいと伝えた。
 生まれて来た子供については、奴隷とするのは可哀想だと言うことで、身分は一般人で奴隷が育てなければならないということで、話をまとめてくれるらしい。
 俺は、スレイマンに何度も頭を下げ、お願いしてから帰宅した。



 スレイマン侯爵の力を思い知ったのは、七日後だった。
 ライラの実家に立ち寄った時に、スレイマンから方に条文が追加されたことを知らされたのだ。
 奴隷同士の結婚は可能ということと、奴隷から一般人に格上げすることができる旨が条文に追加されたのだった。
 そして、スレイマンは俺たち奴隷商人に気を使ってくれたのか、一般人に戻す時の手続きは奴隷商会ギルドに一任するとされた。

 特に大きな反対もなく、さらっと流れるように承認されて、流れるように次の議題へ進んだらしい。
 あれほど、悩んで、悩んで、反対されたときはどう言うかと考えていたのがバカらしくなるほど、あっけないものだったが、やはりスレイマン侯爵の力だと俺は思う。

 俺は、王都から戻る馬車の中で小さくガッツポーズを取った。
 つくづく、俺はツイている。
 本当に、周囲の人たちに恵まれていることに感謝し、女神に祈ったのだった。
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