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<第二巻:温厚無慈悲な奴隷商人>
第二十話:奴隷商人は誰かに恨まれている
しおりを挟む王都で買い物をしていた時のことだ。どうも、誰かの視線を感じていた。
ライラは、いつものボンテージ衣装ではなく、上品でセクシーな衣装に身を包んでいた。
ぱっと見は日の打ち所のない美人だが、俺は知っている。非を打ちまくっていることを。
「旦那様、良かったら露店で何か買って行きませんか? 私たちの記念に……いやんっ!」
恥ずかしがる意味がわからないが、上機嫌なライラは俺の腕にしがみつくように引っ付いてきていた。
正直、暑いのだ。気温は真夏日ではないだろうか。湿度が感じられないため、カラッとしているが暑いものは暑い。
「ライラ先生。ちょっと離れてもらっていいですか? みんなが見ていますよ」
「ああんっ、旦那様。ライラと呼び捨てにしてください。も、もう私達は他人ではないのですから」
「他人です」
即答したものの、ライラは嬉しそうにしている。自分に都合の悪い情報は耳に入ってこないのだろうか。谷間が強調された胸に目が行き、まあいいかと、俺もつい色香に惑わされてしまう。
「ライラ……結婚前に、こういうことは良くないと思うんだ。婚前交渉などもってのほか。だから夜のご奉仕とか、そういうのやめような」
「えっ? そ、それはダメです。やはり、旦那様には一度抱いてもらわないと、本番の初夜に何かあってはいけないので」
何があるっていうんだよっ!
ツッコミを入れるタイミングで、ふとライラの後ろに目がいく。パッと、人影が動くのが見えた。
やはり、誰かにつけられている。ライラの親父が俺たちを見張らせているのか、それとも暴漢の輩か。
俺は、角を曲がったところで壁ぎわに立ち、後をつけて来る者を待ち伏せした。
「旦那様? どうされたのですか?」
「シッ! 静かにしろ。誰かにつけられているようだ」
すぐに走ってくる足音が聞こえ、一人の男が現れた。目が合うとハッと慌てて目を逸らし、知らんふりを決め込むが、遅い。
角で俺たちが待っているとは思わなかったんだろう。
一瞬、目を見開いたのを俺は見逃さなかった。
男は、誤魔化し切れないと悟ったのか、いきなりライラの手を伸ばして来た。とっさに、ライラを庇って前に出たものの、俺って喧嘩なんてできないし、痛いの苦手なのでこの後どうすべきか一瞬悩んだ。
男は、ライラではなく俺に標的を変えたのか、俺の胸ぐらを掴んで来たので、体をひねって躱すと返す手で男の襟を両手で掴んで大外刈りを仕掛けた。
バランスを崩した男を石畳へ叩きつける。
あらら、案外いけるぞ。もしかして、俺って強い? 体育で習った柔道がこんなところで役立つとは。
「くっそ、痛えっ! 何しやがるっ!」
男は石畳に背中を打ち付けて、苦悶の表情を浮かべ、そして悪態をついた。後をつけていたくせに、まるで俺の方が悪者のようだ。
「なぜ俺の後をついてくる。先ほどから、ずっと俺の後をついてきていたよな?」
「うるせぇ! 調子こいてんじゃねえぞ! お前は絶対に許さないからなっ!」
男はみすぼらしい格好に見えるのは、着ている服がところどころほつれ、糸が垂れ下がり、ズボンは縫い目が裂けているからだろう。貧しい庶民が王都をうろついているとは考えにくい。俺を追って来たのだろう。
「俺はお前と会ったことがあるのか?」
「覚えてねぇのかよ!」
覚えてないというか、まったく知らない男だ。しかし相手は俺のことをよく知っているようだ。取り押さえて根掘り葉掘り聞きたいのだが、街中でそれはまずい。
徐々に、俺たちの周りに人が集まり始めた。
「ライラ、行くぞ。おい、お前。後をつけなくても、今度から堂々と話しかけてこい。話ならいくらでも聞いてやる」
野次馬がチラチラ遠巻きに見ているので、俺は男は放置し、ライラの手を引いてその場を去った。
「旦那様、良かったのですか? あの男はまた旦那様をつけ狙うかもしれません」
「いいんだ。あの場所であれ以上言い争いになったら、あの男が何を言い出すかわからないだろ。もし俺の昔の悪行を知っているのなら、あんな場所で大きな声で言われるほうがダメージがでかい」
見覚えのない男だが、貧しい格好をしているところを見ると元奴隷なのかもしれない。または、過去の俺に恨みを持つ者なのか。
あの男はいずれまた俺の前に現れるだろう。そうしたら、また投げ飛ばしてやるだけだ。
俺を襲った男のことは、今は考えないことにして用事をすませることにした。
王都の城下町のメイン通りに出ると、カラフルな出店が立ち並び、人が思い思いに買い物を楽しんでいる。
「少し、下着屋の女将に会いに行きたい。ライラも来るか?」
「ええ、ご一緒させていただきます」
俺の腕を取って、肩を並べて歩く今日のライラは特に美しかった。いつものボンテージ衣装ではなく、体のラインが美しく強調される衣装を身につけている。
肌が透ける薄いサテン生地のスカートは上品な美脚がよく見えるように前が開いている。トップスは濃いめの青のブラに装飾が施されて上品さとセクシーさが強調されていた。
俺の元いた世界では、こんな衣装を着ているのはベリーダンスのダンサーくらいか。
「だ、旦那様。ど、どこを見ておられるのですかっ! こんな場所で、その……視姦されると私……」
「悪い、ちょっと今日のライラはいつも違って、新鮮だなって思ってた」
あわわわと赤面して、顔を手で覆って恥ずかしがるライラ。意外とライラは初なのかもしれないな。
◆
下着屋の女将は、今日も忙しそうに接客中だったが俺の姿を見つけると手を振ってから、店の奥の扉を指差した。奥で待っていろということだな。色とりどりの女性下着が吊られた店内には、女性客が二、三人ほどいたがどの娘も若くて美しい。
日焼けした小麦色の少女たちは、原色系の下着が好きなのか手に持った下着は赤や紫などが多かった。
「ライラも欲しいのがあれば、買ってやる。好きなものを見てこい」
「も、もしかして……今夜のための……。は、はい。旦那様好みの下着を探してまいります」
嬉々として店の方へと走っていくライラを見送る。それより、俺の好みってなんだよ。
何度かこの店に来たが、この事務所に通されたのは二度目だ。初めてこの店にパオリーアと来た時のことを思い出した。あの時も、パオリーアが下着を俺の好みで選んだんだよな。
「おっ! 若旦那。今日もいい男だねぇ!」
女将が部屋に入って来るなり、俺に軽い冗談を飛ばす。俺にお世辞は通用しないことは、女将は知っているのでそれ以上は何も言わなかった。
「今日はどんな用事だい? 奴隷ちゃんたちの下着の追加注文かな?」
「いいや。そうじゃない。この王都で野菜の行商をしているナッパという男を知らないか?」
ハイルをそそのかし、奴隷たちを盗み出したヤツだ。盗んだ者がナッパと確定したわけではないが、何か知っている可能性が高い。
「うーん、その名前は聞いたことがないねぇ。何しろこの街にはたくさんの商人がいるからね。名前なんて自分のなじみの商人以外はさっぱりわかんないね」
「そうか……では、今のは聞かなかったことにしてくれ。もし、そんな名前の男がいたら俺に連絡くれ」
「いいよ、わかった。連絡する。ところで、何かいいアイデアとかないの? 最近、下着も売れ行きが落ちててさ。前にニート様が言っていたTバックという下着のこともっと教えてくれない?」
俺は、紙に何枚かTバックショーツのデザインを描いてやった。絵心がないが、意外とスラスラと掛けたのは我ながらすごいと思う。どんだけパンツを見て来たと思っているのだ。これでも、エロゲーは百以上やってきたんだ。パンツのデザインなんていくらでも描ける。
「へぇ、こんなに布面積が小さくて大丈夫のなのか?」
「大丈夫だ。この細さでも隠さないといけないところは、しっかりと隠れる」
Tバックのショーツは、風俗嬢がよく履いていたので、四つん這いになってもらって尻を見せてもらったことがある。
たった指一本分の細い布でも、しっかりと後ろの穴が隠れていて驚いたものだ。
そういえば、下着泥棒はTバックを好むらしい。あの細い布部分に女のエキスが染み込んでいて、たいそうな宝なのだそうだ。
変態にもこだわりというものがあるんだなと、妙に感心したことがある。
俺は、女将に何種類かTバックの形を書いてやった。今も店頭には尻の布面積が少ないローライズのパンツが置いてあるが、あれは尻を隠してしまっている。
やはり、女の丸い尻は隠すより出す方がセクシーだろう。
「男に見せるためのパンツなら、これくらいがいいんだ。好きな男をここぞという時に落とす“勝負下着”だぞ!」
「勝負下着ねっ! なるほど、その言葉いただきだわ。好きな男に抱かれる夜は、勝負下着を履くって宣伝文句も使える。いいじゃないの!」
女将は、下着のデザイン画の横に、勝負下着と書き足すと大事そうに折りたたみ、ポケットにしまった。
「役に立てたのならいい。もし、売れたら俺にもデザイン料くらいはくれよ」
「わかってるよ。ニート様に足を向けて寝られないさ。その、さっきの男……ナッパだっけ? 私の知り合いにもちょっと聞いてみるよ。何かわかったら連絡するわ」
ちょうどライラが下着を掴んで戻って来た。
「旦那様……あの……こういうのはどうでしょうか?」
広げて見せた下着は、真っ赤なふんどしタイプだ。横を紐で結ぶので、ほどく楽しみはあるが、赤はいただけない。
「俺は、そういう派手な色のパンツは好きじゃない。白や水色やピンクでも薄い色がいいかな」
「お嬢さん、良かったら私が見繕いましょうか? ニート様の好みは私が知り尽くしてるから任せて!」
「だ、旦那さまの好みを知り尽くしていると……いつの間にそんな関係に!」
ライラが俺と女将の顔を交互に見て、口をパクパクさせるので、俺と女将の関係を教えてやった。
「奴隷たちの下着はこの女将が全て準備してくれているんだ。だから、俺の好みを知っていると言っている。勘違いするなよ」
「お嬢さんは、面白い方だね。旦那さまの奴隷にしては、上等な服を着ているし旦那さまのお気に入りの奴隷かしら?」
ライラは、お気に入りって言葉に過剰反応して身をよじって恥ずかしがっているが、奴隷という言葉をスルーするのはいかがなものか。
「女将。そいつは奴隷ではないぞ。よく見ろ、おまえが紹介してくれたんじゃないか? 侯爵の娘さんだ」
「うわっ、本当だ!し、失礼しました! いつもの格好と違うから気づかなかったよ!いつもの破廉恥な格好はどうしたんだい?」
「久しぶりね。本当に分からなかったの? 今日は旦那様がお父様にご挨拶に来てくださったの。実は私は旦那様の第一夫人になったのよ」
夫人ではないな。黙ろうね。
胸を張って堂々と嘘を言い放ったライラに、俺は白い目を向けた。
「ニート様、ご結婚なさったんですか?」
「してない、してない。そいつがそう言ってるだけで、俺にはまだ結婚なんて早い」
まだ、身を固めるには時期尚早だろう。もう少し、足元を盤石にしないと結婚どころか、商売も危うくなる。
「まだ早いなんてことないでしょ。ニート様もそろそろ結婚適齢期ですよね? たしか……あっ、明日が誕生日でしたね。二十歳ですか。いいなぁ、お若くて!」
おい、今なんて言った? 俺の誕生日って明日なの?
そういえば、この世界に来てこの男の肉体に入ってから数ヶ月。誕生日なんて気にしたことがなかったが、そういえば元の俺の誕生日と同じなわけないもんな。そうか、俺は明日が誕生日なのか。
「まぁ! そんな大事なことを何故おっしゃってくださらないのですか! 旦那様の誕生日は、みんなでお祝いしないといけませんのに……私の下着どころじゃないですわ」
手に持った下着を投げつけるように女将に渡すと、店の外へと走って出て行った。
「どこに行ったの?」
「さぁ? どこだろう?」
俺と女将は顔を見合わせていたが、プッと吹き出した。
「旦那様のお屋敷には個性的な女性が多いですね。あのお嬢さんも、旦那様のことがよっぽどお好きなのですね」
「どうだろう? 昔の俺が好きなのか、今の俺が好きなのか……見極めないと彼女を傷つけることになる」
「あれ、意外と真面目なのね」
女将は、ライラの下着を見繕って来るからゆっくりしていてね、と言うと店のほうへ戻って行った。
「誕生日か……ケーキとか食いたいが、見たことないなあ。ハイルに作ってもらうかな」
俺は独り言ちると、ソファにもたれて目を閉じた。マリレーネたちの誕生日っていつだっけ? 帰宅したらプロフィールを確認しておくか。
――――その頃、ライラは雑貨店の中にいた。
「ご、ご主人! 私が入るほどの箱を用意してくれ。それに、大きなリボンを頼む」
ライラは、大きな箱とリボンを屋敷に届けるように伝えると店を出た。
店を出たところで、後ろから頭に衝撃が走り、鈍痛の中ゆっくりと意識が遠のい行くのだった。
ライラはそのまま気を失ったのだった。
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