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<第二巻:温厚無慈悲な奴隷商人>
閑話①:アルノルトのノート♡♡♡
しおりを挟む奴隷商人といっても、正直この屋敷は店ではないので、仕事らしいことは何もない。
定期的に、ダバオの街の奴隷商店からジュンテが手紙を送って来るので、それに返事するくらいだ。
今日も、奴隷を二人送って欲しいと手紙を寄越してきた。
奴隷も労働奴隷だけでなく、一部は愛玩少女のような扱いになっている者もいるらしい。大事にされるのなら安心だ。
「なぁ、あーちゃんよ。疲れはしないのか?」
机の下に潜り込んだアーヴィアは、先ほどから俺の息子をおしゃぶりしていた。
これは、俺が命じたわけではなく、俺が手紙に返事をしていると、潜り込んできて息子を取り出し咥えたのだ。
「疲れないです。むしろ旦那様のお◯んちんがお口に入っていると、落ち着く……」
「落ち着くんだ。まぁ、俺もあーちゃんに舐められていると落ち着く気がする」
俺は、アーヴィアの頭をポンポンと叩くと、ニコリと微笑んだアーヴィアは再び舌を這わせ始めた。
ねっとりと唾液を擦り込むように、丁寧に竿を舐めあげると、先端ではチロチロと舌先でくすぐる。
絶妙な舌使いで、いつまでもこうしていたい気分になる。
「あーちゃん、シコシコしてくれないかな?」
「シコシコって……わからないです。それはどこをどうすれば……」
そうなのだ。アーヴィアは口で奉仕するとき手を一切使わないのだ。
「こうやって、人差し指と中指を揃えて……こう握るんだ。そして、親指で輪っかを作ってぎゅっ!」
「こう?」
「うん、いいぞ。上手だ! そして、それを上下に皮ごと動かす……あっ、そうそう」
アーヴィアは、飲み込みが早くていい。握り具合が若干弱い気がするが、これくらいが気持ちいいんだ。
「あまり下に下げると、ここの裏筋が痛くなるからね。ゆっくりと下げていって……そこ、そこでストップ。それ以上だと、ここが切れそうになって痛いんだ」
「はい、わかりました。こんな感じですね」
シュコシュコシュコっ!
「そうだそうだ。速さもいい感じ……きもちいよ、あーちゃん」
「そ、そんなこと褒められても嬉しくない……こ、これ気持ちいいですか?」
「うん、とても気持ちいいよ……そのまま、先っぽもいいかな?」
アーヴィアは、手を上下に動かしながら舌で先端をクルクルと舐め始めた。
押し寄せる快感……これは、とても仕事どころではない。
「あーちゃん、うまいぞ! お前の奉仕は最高だ」
「う、嬉しい……くない。こんなの、みんなもやってる」
「そんなことないよ。あーちゃん以上にうまい人に会ったことがないからね」
ポッと頬を赤らめて上目遣いに俺を見たアーヴィアは、両手で息子を握るとさらに握力を増して上下に動かした。
「あっ、旦那様……先っぽからしょっぱいので出てます」
「それは、気持ちいい時に出るんだ。それが出て来るってことはアーヴィアも一人前だ」
「うん……がんばる」
俺は、高まり抑えながら、アーヴィアの一生懸命に奉仕する姿を見ていた。
「旦那様の、頼もしいおちん◯ん、好き……」
アーヴィアが珍しく、好きというので驚いた。俺のことを好きと言ったわけじゃないのだろうけど、嬉しい。
やさしく両手で、息子を包み込むように持つと、ぺろっと先っぽを舐めては透明な液体を塗り広げていく。
「あーちゃんに触られているだけで気持ちいいよ」
「うん……触るだけでいいのなら、ずっと触ってる……」
「いや、舐めてくれたらもっと気持ちいいから」
ピクリと俺の息子が反応すると、背筋がぶるっと震えた。そろそろかな。
「あーちゃん……そろそろ、出そう」
俺は、腰を少し突き出すようにすると、アーヴィアは根元まで飲み込み、スピードを速めた。
いいぞ、その調子だ!
ジュッポ、ジュッポ、ジュッポ……
その時、ドアをノックする音。誰だよ、邪魔する奴は!
「あの……旦那様」
顔を出したのはパオリーアだった。部屋の中を見回して、もう一度俺を見る。
「アーヴィアを見ませんでしたか?」
ここにいますけど、って、これ言っちゃマズイやつかも。
「いいや。ここには来ていないよ。トイレとか風呂場は見たのか?」
「あっ、申し訳ありませんでした。探してみます」
ドアが閉められると、ふと机の下のアーヴィアを見る。ど、どうしたのかな?
「なんか、萎んでます。気持ちよくなかったですか?」
「ちがうよ。パオリーアが来て気が散ったからね。大丈夫だ。そのまま、もぐもぐしてごらん?」
そう言うと。ふにゃっとなったナニを口に入れて、口の圧力でモグモグ始めた。
モグモグタイムっていいよね。
「あっ、大きくなって来たよ、旦那様」
「だろ? あーちゃんのおかげで、また元気になった」
目を輝かせて、元気に反り返った息子を見たアーヴィアは、再び口撃を開始した。
さすがに、さっき発射寸前だっただけのことはあり、すぐに一気に波が来る。
「あーちゃん、イクよ! もっと、奥までだ」
俺はつい、アーヴィアの頭を押さえて根元まで入れる。かはっと喉を鳴らしてアーヴィアが苦しそうな顔をする。
「あーちゃん、イクぞ。がんばれ……あ、あっ!ああああ!」
どぴゅー、ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅっ!
苦しそうだが、頬が紅潮してアーヴィアも興奮しているようだ。
大量に出た満足感。やはりアーヴィアは上手い!
チュポッと音がして口を離すと上目遣いに俺を見た。
可愛いな、おいっ。
アーヴィアは、指で残りを絞り出すと舐めとった。
「旦那様のここ、すごく熱いけど大丈夫ですか? お熱があるんじゃない?」
「いいや。大丈夫。気持ちよかったからだよ。アーヴィア、ありがとうな」
すごく満足そうな顔をしたアーヴィアは、のそのそと机の下から這い出て来る。
「リーア姉さんが探していたから、行きます。あの、また来てもいいですか?」
「いいよ……またおいで」
うんと、頷いたアーヴィアはドアまで走ると、お辞儀をして部屋を出て行った。
俺は、もう一度店からの手紙を読み、返事の続きを書き終えるとアルノルトを呼んだ。
「はい、ニート様。お呼びでしょうか?」
「ああ、ちょっとジュンテへ手紙を送って欲しい」
「かしこまりました。ではさっそく。あっ、それとご主人様がお呼びです」
アルノルトは、そう言い残すと部屋を出て言った。
この翌日、親父はアルノルトたち三人の使用人の奴隷とともに家を出ていくと言った。
「なぁに、田舎に住んでみたかっただけじゃ。やっと自分の時間というものが持てた気がする」
笑顔でそう言った親父は、屋敷をやるから後はニートが頑張ってくれと言い残した。
親父たちが家を出る日、俺はアルノルトと最後の会話をした。
「ニート様、お元気で。しばらく留守にしますが、また戻りますので」
「ああ、どうせ親父のことだ。すぐに田舎暮らしは飽きるだろう。それまで、親父をよろしく頼む」
「はい。あっ、それとこれをお渡ししておきます。まだパオリーアたちはこの屋敷について何も知らないはずなので、食材の手配から、行商人の名前、奴隷商会のメンバーの名前など私の知る限りのことは記しています。きっと、お役に立つと思います」
「ありがとうな。本当に気がきくヤツだお前は。お前がいなくなるのが一番痛い。正直、お前だけでも残って欲しい……」
「そんな今生のお別れみたいなことを……。さっきニート様がおっしゃったではないですか。ご主人様がすぐに飽きて戻ってくると。私もそう思います」
俺は、アルノルトと握手をするとノートを受け取った。ビシッと、小さな文字で所狭しと書かれている。読むのに勇気が必要なほどだ。アルノルトの人柄がよく出ていた。
「心配性なんだな、アルノルトは」
「いえ、ニート様だから、この一冊で十分なのです」
目尻を下げて笑ったアルノルトは、馬車乗り込む前になぜか土下座をした。
それだけで、お前の気持ちが伝わった気がする。
早く戻ってこいよ、アルノルト!
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