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<第一巻:冷酷無慈悲の奴隷商人>
第二十七話:エピローグ
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俺たちは授与式の後、少し早い夕食として裏庭に出て、バーベキューをした。
知らない男性が何人かいたが、この人たちは親戚だという。
俺を見て、大きくなったと喜んでくれたのはいいが、「おじさんのことを覚えているかい?」なんてニコニコして言われても、俺には自分の親さえ最近やっと覚えたばかりなのだ。
無茶言うなと言いたいところだが、そこは覚えていないと言うことで貫いた。
知っているふりをするよりも、忘れたから教えてくれと言う方が気分的に楽だからな。
奴隷たちも、全員参加で盛大なパーティーとなった。
親戚のおじさんたちは、奴隷も一緒とはニートも思い切ったことをするもんだと感心していたが、正直これがベストな選択なのか、俺にはわからない。だが、みんなの幸せそうな顔を見ると心がなごんだ。
◆
ニートが、鼻の下を伸ばしてエルフ奴隷に肉を焼いていた頃、離れた場所にいた専属奴隷たちは、ガールズトークに花を咲かせていた。
「ねぇ、リア姉ちゃん。どうして旦那様が好きになったの?」
マリレーネは、皿に乗せた肉をフォークで突き刺しながら、パオリーアに聞いた。
「そ、そんなの、言う必要ないでしょっ! 旦那様に聞かれてしまうわ」
「大丈夫だよ。離れているし、なんで? なんで?」
マリレーネがしつこく聞くもんだから、赤面したパオリーアがポツリと言った。
「最初に水浴びさせてくれた日があったでしょ。あの時に私の名前を呼んでくれたの。ただ、それだけなんだけどあの日から、他の子に連絡事項を伝えたりとか、いろいろ用事を頼まれたの。頼りにされてるのかなって思っていただけなんだけど、だんだん好きになっちゃって。理由は正直よくわからないわ」
「そうそれそれ! ウチもだんだんって感じ! はじめは、やさしい言葉を言われても裏があるんじゃないかって、ちょっと警戒してたんだけど、本当にやさしいんだって気づいた時には、好きになっちゃってた」
パオリーアは、名前すら覚えてもらえなかったのに、名前を呼ばれ役目を与えられたことで、頼りにされていると感じたこと、奴隷商店で店主に奴隷がかわいそうだと怒ってくれたことから、ニートが気になる存在になっていったと言った。
マリレーネは、さんざん虐げられていたけど、優しい眼差しでいつも見てくれていることに気づいた時、安心感を得たことから、いつしかこの人の役に立ちたいって思ったと言う。
「ねぇ、あーちゃんは? どうして旦那様を好きになったの?」
「必要とされたから……」
ポツリと一言こぼす。
「え? それだけ? あーちゃんを必要としてくれたから好きになったってこと?」
「うん……そんな感じ。今でもよくわからないの。私、親からもいらない子って言われてたし、何をしてもうまくできなくて、ダメな子だって思っていたけど、旦那様がお前が一番だって言ってくれたから」
パオリーアは、以前から察していた。自己肯定感の低いアーヴィアにとってニートは拠り所なのだと。
他者への依存心が高いアーヴィアは、たとえ踏みつけられても殴られても、必要としてくれるニートから離れられないのだ。それを愛情に変わったきっかけは、彼女自身も気づいていないのかもしれない。
「私と同じだと思う。あーちゃんも……存在意義を与えてくださったから、かもね」
独り言ちたパオリーアを無視し、マリレーネがアーヴィアに耳打ちする。
「あーちゃんは、なんだかんだって旦那様に可愛がってもらってるもんね」
「マリちゃんこそ、旦那様に愛されてると思う……マリちゃんを見る目が違うもん」
はいはい、と手を叩くパオリーア。
「そのくらいにしましょう。これからはニート様の従者として今まで以上に忙しくなりそうよ」
「はい……がんばります」
「うん、がんばろー! 旦那様が奴隷商会の偉い人になったのなら、きっと他の奴隷もみんな幸せになれると思うんだ。だから、もっとウチも勉強する」
三人の専属奴隷たちは、手を取り合っていこうと誓ったのだった。
◆
「お前たち、何を話ししていたんだ?」
俺は、三人が手を繋いで話し合っているので、近づくと声をかけた。
パオリーアたちが、振り返り苦笑いをしている。何か悪巧みでもしていたのかな?
「ううん、これから三人で頑張ろうって話をしていたんだ!」
「そうなのか。そうだな、みんなで協力していけたらいいな」
マリレーネは、大きなおっぱいをブルンと揺すると俺の腕にしがみついた。
あの……みんなの前で、それはマズイんじゃないかい?
「旦那様。あの……私たち、ずっと一緒でいいんですよね?」
俺はパオリーアに頷く。アーヴィアも、俺の腕に手を絡ませて来た。
「あーちゃんも、俺とこれからずっと一緒にいてくれるか?」
「はい……いいですよ。お望みでしたら一緒にいてあげても」
うっ、なんだ? あれか? ツンデレなのか?
キャラ変わってない?
「また、昨日みたいに旦那様とエッチできるんだねぇ。ウチも今度はいっぱい愛してもらいたいな」
「あっ、マリちゃんずるい! 私は一回だけだったのに、マリちゃん三回くらいイクイクぅ~って言ってたよね?」
「あんだと! そんなにしてないし! ねぇ、旦那様ぁー?」
あーうるさい! やはり三人は多かったのではないか……
これは先が思いやられるな。
この日、異世界に転移して初めて幸せだと感じられた一日になった。
◆
この日の夜、俺はこっそりと親父から引き継いだノートを取り出した。
大賢者サルバトーレ様が、俺の祖父に教えたと言う「女神の神託」を聞く方法が書いてあると言う、謎のノートだ。包みを開けると、胸がドキドキしてしまう。
紙にペンで書かれた表紙には、「迷いなく選択する方法」と異世界の言葉で書いてある。
俺は、ワクワクして表紙をめくった。
あれ? これって……
紙に縦の線が書かれ、それぞれの縦の線をつなぐように横の線が入っている。
一番下には、おそらく奴隷たちの名前……
二ページ目をめくってみた。同じだ。同じような図形と名前が書いてある。
えっと……これって、ただの『あみだくじ』じゃね?
おいっ! 今まで、あみだくじで決めていたのかよっ! 何が女神の御神託だよ!
大賢者様があみだくじを教えてくれたっていうのも、眉唾ものではないか?
さっさと、跡継ぎになってよかった。
ノートを机の引き出しに奥に大切にしまった。
俺は、残りの人生、奴隷商人としてやれるだけやっていこう。女神様がくれた余生を楽しんでいこうと心に誓った。
<完>
(1章 作者あとがき)
5/8に初投稿してから、約24日間に渡って読んでいただき誠にありがとうございました。
約13万文字と当初予定より文字数が増えましたが、お付き合いいただき感謝いたします。
まだ、閑話などストーリーを補完する話をアップ予定ですが、ここで一区切りつけます。
感想もたくさんいただけて感激です。
ご指導いただいたり、誤字報告いただいたりとこの小説は読者の皆さんと一緒に作ったものと感じています。
読後の感想をいただければ幸いです。
知らない男性が何人かいたが、この人たちは親戚だという。
俺を見て、大きくなったと喜んでくれたのはいいが、「おじさんのことを覚えているかい?」なんてニコニコして言われても、俺には自分の親さえ最近やっと覚えたばかりなのだ。
無茶言うなと言いたいところだが、そこは覚えていないと言うことで貫いた。
知っているふりをするよりも、忘れたから教えてくれと言う方が気分的に楽だからな。
奴隷たちも、全員参加で盛大なパーティーとなった。
親戚のおじさんたちは、奴隷も一緒とはニートも思い切ったことをするもんだと感心していたが、正直これがベストな選択なのか、俺にはわからない。だが、みんなの幸せそうな顔を見ると心がなごんだ。
◆
ニートが、鼻の下を伸ばしてエルフ奴隷に肉を焼いていた頃、離れた場所にいた専属奴隷たちは、ガールズトークに花を咲かせていた。
「ねぇ、リア姉ちゃん。どうして旦那様が好きになったの?」
マリレーネは、皿に乗せた肉をフォークで突き刺しながら、パオリーアに聞いた。
「そ、そんなの、言う必要ないでしょっ! 旦那様に聞かれてしまうわ」
「大丈夫だよ。離れているし、なんで? なんで?」
マリレーネがしつこく聞くもんだから、赤面したパオリーアがポツリと言った。
「最初に水浴びさせてくれた日があったでしょ。あの時に私の名前を呼んでくれたの。ただ、それだけなんだけどあの日から、他の子に連絡事項を伝えたりとか、いろいろ用事を頼まれたの。頼りにされてるのかなって思っていただけなんだけど、だんだん好きになっちゃって。理由は正直よくわからないわ」
「そうそれそれ! ウチもだんだんって感じ! はじめは、やさしい言葉を言われても裏があるんじゃないかって、ちょっと警戒してたんだけど、本当にやさしいんだって気づいた時には、好きになっちゃってた」
パオリーアは、名前すら覚えてもらえなかったのに、名前を呼ばれ役目を与えられたことで、頼りにされていると感じたこと、奴隷商店で店主に奴隷がかわいそうだと怒ってくれたことから、ニートが気になる存在になっていったと言った。
マリレーネは、さんざん虐げられていたけど、優しい眼差しでいつも見てくれていることに気づいた時、安心感を得たことから、いつしかこの人の役に立ちたいって思ったと言う。
「ねぇ、あーちゃんは? どうして旦那様を好きになったの?」
「必要とされたから……」
ポツリと一言こぼす。
「え? それだけ? あーちゃんを必要としてくれたから好きになったってこと?」
「うん……そんな感じ。今でもよくわからないの。私、親からもいらない子って言われてたし、何をしてもうまくできなくて、ダメな子だって思っていたけど、旦那様がお前が一番だって言ってくれたから」
パオリーアは、以前から察していた。自己肯定感の低いアーヴィアにとってニートは拠り所なのだと。
他者への依存心が高いアーヴィアは、たとえ踏みつけられても殴られても、必要としてくれるニートから離れられないのだ。それを愛情に変わったきっかけは、彼女自身も気づいていないのかもしれない。
「私と同じだと思う。あーちゃんも……存在意義を与えてくださったから、かもね」
独り言ちたパオリーアを無視し、マリレーネがアーヴィアに耳打ちする。
「あーちゃんは、なんだかんだって旦那様に可愛がってもらってるもんね」
「マリちゃんこそ、旦那様に愛されてると思う……マリちゃんを見る目が違うもん」
はいはい、と手を叩くパオリーア。
「そのくらいにしましょう。これからはニート様の従者として今まで以上に忙しくなりそうよ」
「はい……がんばります」
「うん、がんばろー! 旦那様が奴隷商会の偉い人になったのなら、きっと他の奴隷もみんな幸せになれると思うんだ。だから、もっとウチも勉強する」
三人の専属奴隷たちは、手を取り合っていこうと誓ったのだった。
◆
「お前たち、何を話ししていたんだ?」
俺は、三人が手を繋いで話し合っているので、近づくと声をかけた。
パオリーアたちが、振り返り苦笑いをしている。何か悪巧みでもしていたのかな?
「ううん、これから三人で頑張ろうって話をしていたんだ!」
「そうなのか。そうだな、みんなで協力していけたらいいな」
マリレーネは、大きなおっぱいをブルンと揺すると俺の腕にしがみついた。
あの……みんなの前で、それはマズイんじゃないかい?
「旦那様。あの……私たち、ずっと一緒でいいんですよね?」
俺はパオリーアに頷く。アーヴィアも、俺の腕に手を絡ませて来た。
「あーちゃんも、俺とこれからずっと一緒にいてくれるか?」
「はい……いいですよ。お望みでしたら一緒にいてあげても」
うっ、なんだ? あれか? ツンデレなのか?
キャラ変わってない?
「また、昨日みたいに旦那様とエッチできるんだねぇ。ウチも今度はいっぱい愛してもらいたいな」
「あっ、マリちゃんずるい! 私は一回だけだったのに、マリちゃん三回くらいイクイクぅ~って言ってたよね?」
「あんだと! そんなにしてないし! ねぇ、旦那様ぁー?」
あーうるさい! やはり三人は多かったのではないか……
これは先が思いやられるな。
この日、異世界に転移して初めて幸せだと感じられた一日になった。
◆
この日の夜、俺はこっそりと親父から引き継いだノートを取り出した。
大賢者サルバトーレ様が、俺の祖父に教えたと言う「女神の神託」を聞く方法が書いてあると言う、謎のノートだ。包みを開けると、胸がドキドキしてしまう。
紙にペンで書かれた表紙には、「迷いなく選択する方法」と異世界の言葉で書いてある。
俺は、ワクワクして表紙をめくった。
あれ? これって……
紙に縦の線が書かれ、それぞれの縦の線をつなぐように横の線が入っている。
一番下には、おそらく奴隷たちの名前……
二ページ目をめくってみた。同じだ。同じような図形と名前が書いてある。
えっと……これって、ただの『あみだくじ』じゃね?
おいっ! 今まで、あみだくじで決めていたのかよっ! 何が女神の御神託だよ!
大賢者様があみだくじを教えてくれたっていうのも、眉唾ものではないか?
さっさと、跡継ぎになってよかった。
ノートを机の引き出しに奥に大切にしまった。
俺は、残りの人生、奴隷商人としてやれるだけやっていこう。女神様がくれた余生を楽しんでいこうと心に誓った。
<完>
(1章 作者あとがき)
5/8に初投稿してから、約24日間に渡って読んでいただき誠にありがとうございました。
約13万文字と当初予定より文字数が増えましたが、お付き合いいただき感謝いたします。
まだ、閑話などストーリーを補完する話をアップ予定ですが、ここで一区切りつけます。
感想もたくさんいただけて感激です。
ご指導いただいたり、誤字報告いただいたりとこの小説は読者の皆さんと一緒に作ったものと感じています。
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