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第三章:ヴァンパイア王妃

第五話:万事休す

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 宿場町を出発し、馬車はひたすら国街道を南に向かって進んでいた。
 道中、いくつかの集落が見え、田畑を耕す者たちの姿もあった。小規模な街に立ち寄り休憩と食事をとった。
 馬車の中では、奥様インランは静かにしている。こうして静かにしていると淑女だ。だが、夜の変貌ぶりは凄まじかった。
 この物静かな女の内に秘めたる性欲の強さは、淫魔的で俺でも後手に回ってしまうものだった。
 魔族マーリンに徹底して叩き込まれたのは、あくまでも俺が主導権を取った時の性技だ。俺が主導権を取れないほど貪欲に来られると、とても太刀打ちできない。
 まさに、敗北感に似た悔しさを感じていた。

 馬車は、途中休憩を挟みながら夕暮れ時まで走り続け、二日目の宿場町へたどり着いた。
 馬車置き場には、昨日と同じくらいの馬車が停まっていて、御者たちが厩舎へ一頭ずつ馬を連れて行くのが見えた。
 西の空がやけに赤く染まっている。明日の朝は、太陽が黄色く見えているかもしれない。
 この宿場町でも、身分証を出したのは宿屋で受付の時だけだ。それも、召使いのメリーが手続きをしたので、俺たちはただ待っているだけだったが……

 夕飯は宿屋の一階の食堂で食べる方式だった。ザ・ポールに比べてのこの宿場は清掃は行き届いていないようだ。道のいたるところにゴミが散乱し、宿屋も外壁は灰色に濁った白で、雨が流れてできた筋が汚れをさらに広げているようだった。
 テーブルには、パンとスープ、サラダと、女性の小指ほどのウィンナーが二本と、時化しけた料理が並んでいる。俺たち三人は、会話することもなく黙々と食べた。
 パンは、巨人にでも握りつぶされたのかというほど、固く重い。一口大に引きちぎるのに、目一杯力を使って引きちぎる必要がある。なんとか、一口大にちぎっても、そのまま口に入れても唾液を持っていかれるだけで味もなく、顎が疲れるくらい噛まなくてはいけない。
 絶叫奥様は、澄ました顔でパンをナイフで切り分けると、スープに浸してスプーンですくって食べている。高貴な身分であろう奥様は、文句ひとつ言わないことに驚いた。
 普通の貴婦人だったら、この宿が今夜の寝床だと言われたらギャーギャー騒いで、宿屋を変えろと文句をいうはずだ。だが、この女は気にもせずに、黙って夕食を食べていた。

 奥様の左手の指輪を俺は何気なく見ていた。瑠璃色の石が光を反射し美しく輝いている。宝石に興味はないが、そこに描かれた紋章が気になった。羽のある盾の中にMと書かれている。
 俺は昨日会った時から気になっていたが、どこの紋章なのか思い当たらなかった。

 それにしても、質素な夕食だ。周囲を見回すと、他の客も会話が盛り上がらないのか、料理が想像以上に量が少ないため不満が募って会話が弾まないのか、皆静かに食事をしていた。時折聞こえる会話も、ヒソヒソと小声になっている。

「きぁあああああああ!」

 遠くで女の悲鳴が聞こえた。俺は、悲鳴が聞こえてきた方向に意識を集中する。
 この女たちを守るのが優先だ。何が起きているのか気になるが、この場を離れている間に何かあっては護衛にならない。
 すぐさま、窓を開け下を覗き込む客が、一人、二人と増えて行き、瞬く間に店内にいた客のほとんどが窓から外の様子を見ていた。
 淫乱女は、チラッと他の客を一瞥いちべつすると指で金髪の前髪を横に流しながら、俺に向かって、様子を見てきてちょうだいと言った。

「それはいいが、この場を離れると危険かもしれない」
「ええ、それは理解しているわ。客が窓の外に集中しているこの瞬間こそ、狙い目」

 そこまで理解しているのに、俺に持ち場を離れろということは、何か考えがあるのだろう。

「自分の身は守れるのか?」
「私がお守りします」

 召使いのメリーが絶叫女の後ろに立つ。メリーが戦えるのか不安はあるが、いないよりはマシだろう。他の客もたくさんいる。俺は、メリーに頷くと食堂を出て外に駆け出して行った。

 きゃぁっ! と小さな悲鳴がもう一度聞こえた。その通りを出て、上を見上げると窓から覗き込む客は全員右側を見ている。隣の宿屋か!
 その時、通りの向こうから自警団と思われる五人ほどの男たちが、走ってくる。動くたびに防具の金属が擦れる音が聞こえた。見たところ軽装備だが、両手剣を腰に携えている。

「おい、お前、待て!」

 自警団は、俺の前に立ちふさがるように立った。何を早とちりしているんだ。犯人が逃げているところを取り押さえたとでも思っているんじゃないのか。俺は、その場で腕を組み自警団たちに向かってはっきりと言った。

「俺は隣に止まっている客だ。悲鳴を聞いて駆けつけた」

 少しがっかり気味の自警団は、警戒を解かずに、そうかと言って辺りを見回す。

「悲鳴はこの宿屋からだ」

 俺は、俺たちが泊まっている宿屋の隣の建物を指差した。その指がさすが方向には、二階建ての小汚い石造りの宿屋があった。
 窓は全て木扉が閉められ、中の明かり一つ漏れ出ていない。さらに、玄関には照明もなく、真っ暗だ。

 自警団長らしき体格のいい男が、隊員に何やら確認している。どうやら、ここはすでに廃業して廃墟となっているようだ。戸締まりされているので荒らされている風には見えないが、かなり長い間使われていないようだった。
 団長は、宿屋の玄関ドアの左手に立つと、指で隊員へ合図を送った……一人がドアに進み出て、ゆっくりとドアノブを回す……そして、出来た隙間に顔を寄せて中を確認、何事もなかったのか親指を立てて団長へ合図を送った。
 一気にドアを開けると、雪崩のように五人は建物内に突入していく。俺は、その後をつけてゆっくりとドアを入った。

 室内は明かりが一切なく、真っ暗闇だ。どっちの方向に何があるのかもよく見えない。玄関ドアから差し込む街灯の光が、かろうじて受付カウンターの存在を知らせてくれていた。
 パッと、明るくなったのは呪文紙を自警団が発動させたからだ。これで、屋内の様子がよく見える。煌々と光を周囲に発する呪文紙は、しばらく消えることはない。

「この階異常なし!」

 左右に散らばった隊員が、それぞれ確認して戻り異常が無いこと伝える。
 俺はカウンターの裏手にあるドアが気になった。あそこはまだ誰も確認していないはずだ。

「そこにドアがあるが、その中は確認しないのか?」

 俺が指を指す方を見た団長が、チッと舌を鳴らすと隊員に顎で行けと命じた。二人の隊員が、カウンターを飛び越えドアの方へ行き、足でドアを蹴飛ばして開けた。
 中を覗き込む隊員、そして中に入っていく。物音ひとつ聞こえてこない……ドスン……
 大きな荷物が投げられたような、音が二回聞こえてきた。

 自警団の隊員たちは走り、カウンターを超えて中に入っていく。……ドスン、ドスン……

「なんだ?」

 団長は、どうした! と声を上げながら、警戒を崩さずにドアの中を覗き込んだ。俺はカウンターの手前で離れて待つ。あの音は人が倒れる音だ。だが、戦っている声はしなかった。戦闘になったのなら何か物音が聞こえるはずだ。
 団長は、肩から下げた革カバンから一枚の呪文紙を取り出すと魔法を発動させた。真っ暗闇の部屋の中の隅々まで光が届く。
 その光景は、壮絶だった。入って行った自警団の隊員は、全員が首で切断され、折り重なるように倒れている。傷口は綺麗にスッパリとやられていた。

「待て!」

 俺は、中に駆け寄ろうとする団長に声をかけ、引き止める。振り向いた団長は、涙を浮かべ苦悶の表情で俺を見た。……唇が震えている。

迂闊うかつに入ると、同じように真っ二つになるぞ」
「こ、これは……なぜこんなことに……」

 俺は、部屋の中に入らず外から中の様子を確認すると、違和感を感じた。
 部屋に入って、体一つ分ほどの位置に細い糸が張られている。光がほんの少しだけ反射したのを俺は見逃していなかった。

「ちょうど首の位置辺りに、糸が張られている。……しかも、これは鋼の糸。糸のやいばだ」

 俺は団長にそう言うと、ポケットからナイフを取り出し、糸を切った。目に見えないほどの細い糸だ。だが、鋼で出来ているため、強度は十分にあった。

「今は、応援を頼んだ方がいいのでは無いか?」

 呆然と立ち尽くす団長の肩に手を置くと、ハッと正気に戻った団長が頷いた。

「ここは、頼めるか……」

 団長は、かろうじて声を発した。仲間が目の前で声を上げることもできず全滅したのだ。気持ちは痛いほど分かる。だが、犯人を捕まえないとさらに被害が拡散するだろう。

「こいつらはすでに死んでいる。このままにしておく。後で回収してくれ。俺は犯人を追う」

 団長は、すまんと一言残すと走って廃墟を出た。

 俺は、慈愛刀セイレーンを取り出すと、正面に構える。もし、また糸が張ってあっても刀がそれを察知して切るはずだ。慎重に、ゆっくりと階段を上がり、二階の廊下にたどり着いた。
 廊下の左右に客席のドアが並んでいる。全部で十二室…… 一つ、ドアが開いているものが見えた。
 あそこが罠の可能性があるな。

「こんなわかりやすい罠を張る馬鹿がいるのか?」

 俺は独り言ち、それでも誘いに乗ってやろうとドアの前まで行った。さっきは見えない鋼糸の刃が張られていた。今回も同じ手だとは思えない。もし、同じ手だったら相当の馬鹿だ。
 ドアの端に手をかけて、ゆっくりと開いて行く。ドアは室内側に開いた。蝶番が軋み音を上げ、甲高い音が廊下に響く。すでに俺は暗闇には目が慣れていて、うっすらだが中の様子はわかる。
 フワッと、鼻腔をくすぐる甘い香りがした。これは、女の香水……やはり、ここか。

 室内には、ベッドと文机が置かれた質素な部屋だ。だが、そのベッドの上に誰かが寝転んでいる。微動だにしないところを見ると死体か……先ほどの悲鳴の女かもしれない。
 俺は、ポケットから一枚呪文紙を取り出し、壁に貼り付けた。呪文紙は瞬時に光を放ち室内を明るく照らす。……女だ。猿口話をされ、後ろ手に縛られた女がベッドに寝かされている。

「おい、大丈夫か?」

 俺は、室内に入らずにベッドに横たわる女に声をかけた。さっと見回したが、そのほかに人の気配はない。鋼糸も張られていないのを確認して、女に近づいた。
 仰向けに寝ている女の鼻先に手の甲を近づける。微かに息はしているようだ。呼吸に合わせて胸が上下している。頬を軽く二回叩いてみたが、目は閉じたままだ。
 こんな赤髪の女は、馬車置き場でも街中でも見た事がない。まだ二十歳くらいだろうか。白いシャツに、丈の短いズボンを履いている。素足のままだが、足裏は汚れていないようだ。室内から連れ去られたのだろう。

 俺は、刀をポケットにねじ込むと、周囲に警戒しながら女の頭を起こし、右手は膝裏に差し入れて抱き起こした。

 《ここに置いていくわけにはいかん。連れ出すか……》

 抱き上げた女は、意識を取り戻していないが呼吸している。眠らされているだけか。外傷はないが、頭を打っている可能性もある。

 部屋を出て、廊下を一歩ずつ進んでいく。重くはないが、ここで敵に襲われても戦う事ができない。慎重になるのに越したことはない。

「おい、大丈夫か……」

 もう一度声をかけて見るが反応がない。
 階段の踊り場で、女の唇が動いたのが感じられた。どうした、何があった! 女は何かを言おうとしているが、唇が上下に動いて息が微かに出ているだけだ。
 聞き取ろうと、女を持ち上げて女の口元に顔を近づける。

「話せるか?」

 俺は、女の口元に耳を近づけた……その瞬間、カッと目を見開いた女が、急に首元に噛み付く。喉仏のあたりに女の歯が食い込み、強烈な痛みが走った。しまった! と思ったが遅かった。
 女は噛み付くと引きちぎるように首を左右に振る。痛みが最高に達し、意識が飛びそうになる。
 とっさに、女を持つ右手を離すと女は足が地面に着いてもなお、噛み付いたままだ。首が直角に曲がり喉元に食らいつく女は、首を引きちぎろうと力の限り左右、前後に顔を振った。
 俺はポケットからナイフを取り出し、女の脇腹に突き刺した。だが、食いついた女は離そうとしない。むしろ、歯がさらに深く突き刺さった。
 両手で女の体を押して離そうとするが、顔は喉元に食いついたままだった。何度も、何度も脇腹をナイフで刺す。だが、効いていない。どうなってやがる。
 脇腹で効かないのなら心臓を狙う。ナイフが、女の胸に根元まで障害物を感じずズブッと突き刺さる。

「ぐっ……離せ……」

 かろうじて声が出る。首から血が滴り落ち、流れ出た血が胸へと服の中を伝っているのが感じる。
 全身が、カッと熱くなり額から大粒の汗がにじみ出た。
 噛み付かれた首を左右に振られ、血と汗が飛び散る。

 膝を跳ね上げ、女の体に向かって蹴り上げると、女の体は空中に浮いた。鳩尾に膝が減り込む感触。普通の男なら、これだけで呼吸困難になり倒れるだろう。だが、この女は離れない。
 女は、口からフシューフシューと息を吐きながらも、首を噛み切ろうと左右に振り、そして後ろに引く。
 俺はその動きに合わせてダメージを少なくしようと、動きに合わせて動くが首筋に歯が食い込む。

 もう一度、鳩尾めがけて膝を刎ねあげる。何度も、何度も蹴り上げるがダメージを受けていないのか、一向に女は力を緩めるどころか、どんどん喉に歯が食い込み、肉が引きちぎられていくのがわかった。
 俺はナイフを女の首の後ろに当てると、ノコを引く要領で何度も引く。
 無反応。痛覚がないのか! 女の一切の手加減のない噛み付きに俺は必死に首を切り落とした。
 ……ごとん
 女の体が、崩れるように床に落ちる。だが、女は噛み付いたままだ。
 どうなっている! 人間じゃないのか!


<つづく>
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