自分の好奇心が原因で魔法学校に来たんだから卒業ぐらいしてから帰れ

荒瀬竜巻

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好奇心は猫をも殺す 慎太郎side

番外編 突撃!魔ヶ峰学園!!!

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「というわけで番外編、チキチキ☆俺と慎太郎しかいない魔ヶ峰学園の説明に入るぞ」

「碓氷峠くん、こういうのに一番出るべきはずの学園長先生は?」

「多忙により今回は休みだ。まずはそもそもの魔ヶ峰学園の概要からだな」

魔ヶ峰学園
四大魔法学校の1つだが、そもそもあるのが極東の小さな島国な上に男子校だから他の学園に比べて生徒数が少なく、全校生徒はわずか600人。創始者は今はなきネコ族の大賢者雪之助。日系が在籍数の9割を占めている。

少数精鋭を目指し、生徒は常に1人はみんなのためみんなは1人のための精神を身につける。誰かのためを主軸に穢れのない魔法を学ぶための機関である。(生徒手帳原文ママ)

「まあこんなところだ、ちなみに最後の文章は生徒手帳からまんま抜粋したやつな」

「穢れのない魔法って具体的に?」

「まあ黒魔法や悪い呪いとかがそうだよな。ウチの学校は四大魔法学校で唯一黒魔法が教科に入ってないんだ。悪い奴を懲らしめる魔法や呪いは習うけど」

「なるほど、穢れがなくて少数精鋭ってのもかっこいいな」

「まあ立地条件が悪いから自然と少数になるんだよ、他の3つの学園はどこも1000人超えてるからな、1番多いブラックスカイ学園じゃあ4000人越えだ。まあ魔ヶ峰は生徒一人一人は優秀だから精鋭ってのも間違いじゃないけど」

「ほ、他の学園も気になる……」

「それはまた今度だ、今度は寮の説明な。寮は全部で四つある、因みに四大魔法学校も含む世界中の魔法学校はどこでもその四つの寮が存在するんだ」

アレクサンドルス寮
勇敢でリーダーシップがあり、騎士道精神を重んじる寮。弱きを助ける正義感を持つが、やや校則を無視する傾向がある。未来に名を残す英雄になるため、寮内に道場と決闘場がある。その起源は四大魔法学校の一つマジック連盟ガンダーラ学園の創設者、今はなき英雄イスカン・アレクサンダーの騎士道精神。

ブラックバード寮
高い魔力、豊富な知識、誰もが夢見る完璧な大魔法使いを追い求める寮。魔力と知識どちらかもしくはどちらも優秀な優等生が多い。知識を深めるべく寮内には図書館がある。その起源は四大魔法学校の一つブラックスカイ学園の創設者、天才魔法使いトーマス・バードの誰もが夢見た膨大な魔力。

マジョレンヌ寮
様々な社交マナー、高尚な趣味、大人の社会人になるための教育に重きを置いている寮。芸術や音楽センスを磨くために寮内に美術館と各部屋にミュージックボックスがある。その起源は四大魔法学校の一つ妖精立フィオーレ女学園の創始者、大魔女であり芸術家マジョレーヌ・ヴィヴァルディの自由で高尚な生き様。

ユキネコ寮
無益な争いや殺傷を好まない、大魔法使いを超える大賢者に必要な、動かざるは山の如しと言わんばかりの心の余裕を磨く寮。心を豊かにするために寮内は花畑や湖をはじめとした自然が広がっている、またどの寮より星やお日様が見える。その起源は四大魔法学校魔ヶ峰学園の創設者、ネコの大賢者雪之助の日向ぼっこを繰り返すことで得た悟りによる教え。

寮の出入りは寮生一人一人が持つ鍵によって可能、また正当な理由(道場や図書室の利用や友達の部屋への行き来)があれば教師に申請することで合鍵を借りることも可能。それぞれの寮にルールが存在するため、他の寮に入った場合はその寮のルールに従うのが校則。

「まあこんな感じだ、好きな寮に入れるとは限らないけど希望はあるか?」

「よ、欲をいえばブラックバード寮だな」

「へぇポヤポヤしてるしユキネコとか向いてそうなのに」

「だってそこ図書室あるんだろ? 魔法も学べそうだし」

「意外と読書家なんだ、仮に違う寮でも同じクラスになれたらいいな。じゃあ次は教科についてだ」

基本科目
1年生~4年生まである教科、義務レベルの知識を学ぶ。

魔法道徳(1年生だけ)
魔法使いとしての道徳を学ぶ科目

魔法基礎(4年生まで)
簡単な魔法や義務レベルの技能や知識を学ぶ。大体の上級魔法のベースだから手を抜くと痛い目見る

飛行術(2年生まで)
箒や絨毯で空を飛ぶ技能を学ぶ、一年生の頭は飛行用具のケアをひたすらに練習する

薬草学(4年生まで)
魔法薬や魔法道具に使う薬草の栽培を学ぶ。4年生になるとグループで1つの上級植物を一年で育てる

魔法史(4年生まで)
魔法界の歴史を学ぶ、クソ眠い

魔法薬学(4年生まで)
魔法薬を作る授業、基礎科目の中では1番難しい

「5年生からは基本科目はないのか?」

「5年からは自分が選んだ科目だけ勉強するんだ、これから紹介するのがそれだな」

選択科目
1年生、3年生、5年生で選ぶ自由科目。最大全部で9つまで受講可能。数がオーバーしたらどれか一つを捨ててる必要がある。

1年から取れる
天文学
星の読み方を学ぶ、大体占い学と一緒に取る

占い学
星の位置や水晶、カードで占う技術を学ぶ、好き嫌いが分かれる

錬金術
金属を錬成する魔法を学ぶ、5年生で取れる魔法工学科の基礎

白魔法
悪しき力を払い幸運の御呪いを習う。最初に学ぶ魔法は赤い糸が見える恋の魔法

魔法道具
空飛ぶ箒や魔法の杖、その他諸々の魔法道具について学ぶ。鎹さんが特別講師として月1で来る

3年から取れる
魔法訓練
魔法基礎で学んだことをさらに深める。学年が上がるほど好きな魔法を練習する自由時間が多くなる

移動魔法
箒や絨毯で飛ぶのはもちろん、飛行バイクや空飛ぶ家などの応用も訓練する

自然魔法
妖精の力を借りて自然現象の再現を図る学問

神秘生物学
神秘生物の飼育方法を学ぶ、グリフォンやユニコーンに乗れるのはこの授業だけ

5年から取れる
古代魔術学
魔法の祖である古代魔術を練習する。何故かユキネコ寮生が多くいる

異世界史
魔法のない異世界やここより魔法が多彩である異世界、様々な異世界の文化や歴史を知る。何故かアレクサンドル寮生が多い

魔法工学科
魔法と化学の複合体、魔法工学を学ぶ。魔法エンジニアを目指すなら必須級。何故かブラックバード寮生が多い

魔法医学科
薬草学と魔法薬学の複合にして上位互換、一番難しい、魔法医師になるには必須。何故かマジョレンヌ寮生が多い

「まあこんなところだな、といっても5年生で選べる科目はどれも難しいから過半数が取らないな」

「9つも受講出来るのか?」

「出来る。1~9個まで取れる、大概は7個ぐらいだけど9つ取るやつもいる。しかもそれだけじゃ満足できずに空いた時間無断で他の教科の授業受けてる奴もいる」

「勉強熱心だな、碓氷峠くんはどれを取るつもりなんだ?」

「まだ予定だけど、占い学と錬金術に白魔法、魔法訓練と移動魔法、神秘生物学……後は異世界学とか?」

「異世界に興味あるんか?」

「というよりお前がいた世界に興味ある」

「そんないいもんでもないけど……」



「さてこれで大まかな説明は済んだ、後は今後の番外編で説明してくぞ」

「まさか番外編で本文より長くなってしまうなんて……」

「本文もっと長くしたら完璧じゃん」

「人類にはどうやっても到達できない次元があってね、毎日投稿と本文3,000文字越えってのがそれだよ」

「人類舐めんな」

「まあ章の終わりにこういうのを今後も挟みます、次は碓氷峠くんじゃない別の人だよ!」



「……え? リストラ?」

「知りませんー最初から最後まで俺のほっぺたをプニプニしてたのが悪いんだ」
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