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いつかは辿り着く
あいつから見た俺
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「本当に、朝日奈さんの事何も知らなかったんだな」
「なに? いつでもクラスの嫌われ者な捻くれ男がこんなに面倒見がいいなんて思ってもみなかった?」
俺の小さな体に隠れるようにみっともなくしゃがんで歩く虎杖。そりゃそんなでけえイチモツを勃起させた状態で堂々と歩くなんざ無理な話だよな。それが判断できてるってことはちったあ落ち着いてきたってことか。
「その、恋もあるけど憧れもあったんだ。朝日奈さんは寄ってくる人をいとも簡単に躱して自分だけの時間を作れる才能があるから……新しい一面を知れて惚れ直したよ」
「才能ってほどでもねーよ。むしろお前が下手くそなだけだわ。お前は人間嫌いの癖に世界への憎しみが足りんからな」
「憎し……そうなんだね」
遠回しに八方美人を指摘したつもりだがどうやら通用しなかったみたいだ。まあコイツ素直だもんな、俺と違ってよ。……別に虎杖と仲良くするなんて俺の人生設計にはなかったが、そういう類の人種とも話してみるべきだな。こうして何で中心人物になれるのかがよくわかる。人のいいところを見つけるのが無駄に上手い。
そうこうしているうちに目的地のトイレに到着だ。後ろで虎杖は胸を撫で下ろす。
「さ、早よ処理してこい。俺は待ってるから」
「別に待たなくても……」
「バーロー1人で出すもん出したところで帰り道はどうする気だ。……それに俺がこの世界に来た直後はめちゃくちゃ具合悪くてな。そうならないとは限らんから、監視ってやつだ。なんかあったら呼べ」
「……わかった」
申し訳なさそうにそそくさと入っていった。勃起アイツの大きかったなぁとさしょうもない事考えていたら、中から声がかかる。
「その、えっと……助けて下さい」
めちゃくちゃ嫌な予感がしたが、なんかあったら呼べと言ってしまった以上拒否するのは忍びない。意を決して中に入る事にした。
……
…………
……………………
「その、出しても治らないんです、はい……そんな顔しないで」
「__俺に、どうしろと?」
「わ、わかんない。こんなに大きくなることもムラムラする事も初めてだし。怖くなっちゃって」
「はぁー……」
「ご、ごめんなさい」
「いや、別に謝らなくていい。……で? 保健の先生でも呼ぶか?」
「待って! その、朝日奈さんが良ければなんだけど……」
あ、これダメなやつ。俺はこのあとの展開がなんとなく読めてしまった。そして同時に俺の中の警鐘が鳴り始めた。これはまずいと本能が叫んでいる。
「……抜いてください!」
……やっぱりな。そんな気はしていたんだ、どうやらこの世界は俺をエロい目に合わせないと気が済まないらしい。
虎杖は俺に向かって土下座している。フルチンで。俺はというと、この展開が読めていたのに回避しなかったことを後悔していた。しかしあまりにも大きなイチモツを前に頭がおかしくなった俺は変な思考に行き着いた。一応とまだ他のあいつらとは全員性的なことをしたんだから、後のトラブルを回避するためにも平等に性的なことをすれば解決では?
……
…………
………………
とりあえず個室に避難する。トイレの便座に座った俺とその前で立つ虎杖。俺の目の前にはバキバキに勃起したイチモツ。……でけえな。
俺はそのバキバキのイチモツを優しく握る。すると虎杖がビクッと震えた。
そして、ゆっくりと上下に擦り始める。
……改めて言わせてもらうが意味不明だ。なんでこんなに鼻息荒くして男のモノをしごいてるんだろう。なんでこいつは俺の目の前でフルチンを恥じらいもなく見せびらかせるんだ? そもそもなんでこんなことになってるんだ? 疑問は次々と浮かぶけれど、空っぽなくせに無駄に熱だけを持った脳が今は目の前のこれを処理するのが先だと判断する。
「んっ、ふっ……あっ」
虎杖の吐息が聞こえる。その声が妙に艶めかしくて俺の耳を犯していくように感じた。間違いなく俺はこの行為に興奮している。
「……っ、あ、朝日奈さん! もう出そう!」
「ん? あ、そうか」
「うぁ!? な、何で早めるの! ……ッ!」
考えがまとまらないまま俺が手を早めると、抗議する虎杖を無視してそれはより硬くなる。そして先端から白い液体を放出した。それは俺の手や服を汚す。生暖かいその液体はどろりとしていて、俺の手からこぼれ落ちていく。
「あー……」
「……あー! って、そんな他人事みたいに言わないでよ!」
すっかり淫乱になった自分を認識する。そう遠くない未来に俺は目の前のコイツとそういう行為に及ぶ日がくるのかな、なんて思いながら虎杖のイチモツについた精液をトイレットペーパーで拭き取る。そしてそれを備え付けられているゴミ箱へ捨てた。
「なに? いつでもクラスの嫌われ者な捻くれ男がこんなに面倒見がいいなんて思ってもみなかった?」
俺の小さな体に隠れるようにみっともなくしゃがんで歩く虎杖。そりゃそんなでけえイチモツを勃起させた状態で堂々と歩くなんざ無理な話だよな。それが判断できてるってことはちったあ落ち着いてきたってことか。
「その、恋もあるけど憧れもあったんだ。朝日奈さんは寄ってくる人をいとも簡単に躱して自分だけの時間を作れる才能があるから……新しい一面を知れて惚れ直したよ」
「才能ってほどでもねーよ。むしろお前が下手くそなだけだわ。お前は人間嫌いの癖に世界への憎しみが足りんからな」
「憎し……そうなんだね」
遠回しに八方美人を指摘したつもりだがどうやら通用しなかったみたいだ。まあコイツ素直だもんな、俺と違ってよ。……別に虎杖と仲良くするなんて俺の人生設計にはなかったが、そういう類の人種とも話してみるべきだな。こうして何で中心人物になれるのかがよくわかる。人のいいところを見つけるのが無駄に上手い。
そうこうしているうちに目的地のトイレに到着だ。後ろで虎杖は胸を撫で下ろす。
「さ、早よ処理してこい。俺は待ってるから」
「別に待たなくても……」
「バーロー1人で出すもん出したところで帰り道はどうする気だ。……それに俺がこの世界に来た直後はめちゃくちゃ具合悪くてな。そうならないとは限らんから、監視ってやつだ。なんかあったら呼べ」
「……わかった」
申し訳なさそうにそそくさと入っていった。勃起アイツの大きかったなぁとさしょうもない事考えていたら、中から声がかかる。
「その、えっと……助けて下さい」
めちゃくちゃ嫌な予感がしたが、なんかあったら呼べと言ってしまった以上拒否するのは忍びない。意を決して中に入る事にした。
……
…………
……………………
「その、出しても治らないんです、はい……そんな顔しないで」
「__俺に、どうしろと?」
「わ、わかんない。こんなに大きくなることもムラムラする事も初めてだし。怖くなっちゃって」
「はぁー……」
「ご、ごめんなさい」
「いや、別に謝らなくていい。……で? 保健の先生でも呼ぶか?」
「待って! その、朝日奈さんが良ければなんだけど……」
あ、これダメなやつ。俺はこのあとの展開がなんとなく読めてしまった。そして同時に俺の中の警鐘が鳴り始めた。これはまずいと本能が叫んでいる。
「……抜いてください!」
……やっぱりな。そんな気はしていたんだ、どうやらこの世界は俺をエロい目に合わせないと気が済まないらしい。
虎杖は俺に向かって土下座している。フルチンで。俺はというと、この展開が読めていたのに回避しなかったことを後悔していた。しかしあまりにも大きなイチモツを前に頭がおかしくなった俺は変な思考に行き着いた。一応とまだ他のあいつらとは全員性的なことをしたんだから、後のトラブルを回避するためにも平等に性的なことをすれば解決では?
……
…………
………………
とりあえず個室に避難する。トイレの便座に座った俺とその前で立つ虎杖。俺の目の前にはバキバキに勃起したイチモツ。……でけえな。
俺はそのバキバキのイチモツを優しく握る。すると虎杖がビクッと震えた。
そして、ゆっくりと上下に擦り始める。
……改めて言わせてもらうが意味不明だ。なんでこんなに鼻息荒くして男のモノをしごいてるんだろう。なんでこいつは俺の目の前でフルチンを恥じらいもなく見せびらかせるんだ? そもそもなんでこんなことになってるんだ? 疑問は次々と浮かぶけれど、空っぽなくせに無駄に熱だけを持った脳が今は目の前のこれを処理するのが先だと判断する。
「んっ、ふっ……あっ」
虎杖の吐息が聞こえる。その声が妙に艶めかしくて俺の耳を犯していくように感じた。間違いなく俺はこの行為に興奮している。
「……っ、あ、朝日奈さん! もう出そう!」
「ん? あ、そうか」
「うぁ!? な、何で早めるの! ……ッ!」
考えがまとまらないまま俺が手を早めると、抗議する虎杖を無視してそれはより硬くなる。そして先端から白い液体を放出した。それは俺の手や服を汚す。生暖かいその液体はどろりとしていて、俺の手からこぼれ落ちていく。
「あー……」
「……あー! って、そんな他人事みたいに言わないでよ!」
すっかり淫乱になった自分を認識する。そう遠くない未来に俺は目の前のコイツとそういう行為に及ぶ日がくるのかな、なんて思いながら虎杖のイチモツについた精液をトイレットペーパーで拭き取る。そしてそれを備え付けられているゴミ箱へ捨てた。
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