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理性を失う狼
責任を取る ※R15
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精液が潤滑油の代わりをする。アナルに入った指がクニクニと動くたびに、ついさっきまで太い物をねじ込まれていたのでダイレクトに快楽が体に伝わり、逃げられなくなる。
「う、、 うぅ……」
「やっぱりな」
ジョセフは獲物を狙う目で俺を見つめた。すっかり発情した俺の体を見て安心したみたいだ。俺が逃げられないように片腕を腰に回して抱き寄せてきた。俺は完全に狼に捕えられた兎さん。腰が抜けてズルズルと座り込んでしまうがジョセフは楽しそうに抱えながら上から見下ろしていた。
「……掻き出すだけだかんな」
「わかってる。寧ろそれ以上を考えたのか?」
「死ね」
「素直じゃない」
さっきみたいに激しい指遣いじゃなくて、ゆっくり、決して性感帯を刺激することが目的ではない動き。それなのに小さく声が出てしまって悔しい。いつもより増えた気がするジョセフの口数だけ、口をキュッと紡いで漏れてしまう声を抑えた。
「声、出してもいいぞ?」
「……あとで引っ叩くから覚えてろよ……」
余裕のある笑みで指をグルリと回し内壁を撫でられる。それだけでさっき中出しされた精液がドロリと溢れてきた。
「ぐぁ……ひぅ……」
「苦しかったらすぐ言えよ?」
「うぁ……ん……黙れ、早く終わらせてくれ」
指がどんどん深くまで入ってきて、グチャグチャと音がなる。泡立った精液がシャワーの水に流されていく音が酷く遠くに感じる。ただ掻き出してくれるだけのジョセフの指の動きに、俺のアナルは快楽を見出してしまっているのか腰がビクビクと跳ねて仕方ない。
「……よし、こんなもんか? もう大丈夫か?」
「うぁ……はぁ……ん……」
もっと激しくやって欲しかっただなんて死んでも言えない。兎も角もうかなりの量は掻き出せたはず。いや視覚で見て見るとわかる話だが出し過ぎだろ。獣状態で頭パーになってたって理屈はわかるが、それはそれとして文句のひとつは言ってもバチは当たらないはず。しかもたった1発でこれか。自分じゃ絶対出ないほどの量が流されていくのを目の当たりにして、ある種の敗北感を覚える。
「はぁ、はぁ……もういいだろ……体洗え」
「俺、洗ってやるよ。どうせ頭も洗ってやる事になってるし」
自然な流れで木製のバスチェアを用意してくれるから、疲れた身体は自動的にそこへおさまってしまった。魔力切れじゃない、シンプルな疲労だ。今夜ベッドで寝ただけで治るやつかこれ? 下手したら色んな意味で動けなくなるんじゃねえの?
「……変な事するなよ?」
「善処する」
「これ以上やったら暴力だぞ」
「どこ攻撃されるんだ」
「大動脈」
「命を攻撃する気か」
短いやり取りながらも、俺とジョセフはだいぶ打ち解けることができたと感じる。疲れてる割にはちゃんと喋れてしかも最低限会話が成立している。グッジョブだぞ俺。
手を洗うのと同時にお湯の温度を確かめ、身体にゆっくりと流してくれる。あーよかった。これでようやっとのんびりできる。ジョセフが石鹸をタオルに取り泡立てると、白い泡がモコモコと膨らんでいく。力加減を調整するためなのか、タオルは泡立てるためにしか使わずに、素手で洗ってきた。ビクッとしたもののジョセフは気にしないふりをしてくれる。テキパキとこなしてくれたおかげで俺の体は既に泡塗れだ。
「背中、洗うぞ」
「お、おお……」
泡のたっぷり乗ったゴツゴツとした手が背中を撫でる。ふわふわとゴツゴツを同時に感じていると、突然背中に襲いかかる柔らかい感触。これはあれだ。ジョセフの胸板だ。俺の背中と胸板が密着しているんだと理解すると、急に心臓が高鳴り始める。意識しないようにしようと思えば思うほど、背中に意識が集中してしまい、どんどん心拍数が上がっていくのがわかる。どうしよう言った方がいいのかな、いいやしたくない。いちいち突っ込む……いや指摘してたら、俺が気にしてるみたいだからな。
気にしないぞと震える体を押さえつけてしらばっくれていると、耳元から低い声でジョセフがほくそ笑む。なんだ、何がおかしいんだ。碌でもねえやつだと大動脈以外全部引きちぎるぞ。
「……大丈夫だよな? 変な場所は触ってないからな?」
「この世界のやつってもしかして悪魔しかいねえの?」
顔が見えないけどわかってしまう嬉しそうな声色から発せられた声に、心の底からの反撃が出た。
「う、、 うぅ……」
「やっぱりな」
ジョセフは獲物を狙う目で俺を見つめた。すっかり発情した俺の体を見て安心したみたいだ。俺が逃げられないように片腕を腰に回して抱き寄せてきた。俺は完全に狼に捕えられた兎さん。腰が抜けてズルズルと座り込んでしまうがジョセフは楽しそうに抱えながら上から見下ろしていた。
「……掻き出すだけだかんな」
「わかってる。寧ろそれ以上を考えたのか?」
「死ね」
「素直じゃない」
さっきみたいに激しい指遣いじゃなくて、ゆっくり、決して性感帯を刺激することが目的ではない動き。それなのに小さく声が出てしまって悔しい。いつもより増えた気がするジョセフの口数だけ、口をキュッと紡いで漏れてしまう声を抑えた。
「声、出してもいいぞ?」
「……あとで引っ叩くから覚えてろよ……」
余裕のある笑みで指をグルリと回し内壁を撫でられる。それだけでさっき中出しされた精液がドロリと溢れてきた。
「ぐぁ……ひぅ……」
「苦しかったらすぐ言えよ?」
「うぁ……ん……黙れ、早く終わらせてくれ」
指がどんどん深くまで入ってきて、グチャグチャと音がなる。泡立った精液がシャワーの水に流されていく音が酷く遠くに感じる。ただ掻き出してくれるだけのジョセフの指の動きに、俺のアナルは快楽を見出してしまっているのか腰がビクビクと跳ねて仕方ない。
「……よし、こんなもんか? もう大丈夫か?」
「うぁ……はぁ……ん……」
もっと激しくやって欲しかっただなんて死んでも言えない。兎も角もうかなりの量は掻き出せたはず。いや視覚で見て見るとわかる話だが出し過ぎだろ。獣状態で頭パーになってたって理屈はわかるが、それはそれとして文句のひとつは言ってもバチは当たらないはず。しかもたった1発でこれか。自分じゃ絶対出ないほどの量が流されていくのを目の当たりにして、ある種の敗北感を覚える。
「はぁ、はぁ……もういいだろ……体洗え」
「俺、洗ってやるよ。どうせ頭も洗ってやる事になってるし」
自然な流れで木製のバスチェアを用意してくれるから、疲れた身体は自動的にそこへおさまってしまった。魔力切れじゃない、シンプルな疲労だ。今夜ベッドで寝ただけで治るやつかこれ? 下手したら色んな意味で動けなくなるんじゃねえの?
「……変な事するなよ?」
「善処する」
「これ以上やったら暴力だぞ」
「どこ攻撃されるんだ」
「大動脈」
「命を攻撃する気か」
短いやり取りながらも、俺とジョセフはだいぶ打ち解けることができたと感じる。疲れてる割にはちゃんと喋れてしかも最低限会話が成立している。グッジョブだぞ俺。
手を洗うのと同時にお湯の温度を確かめ、身体にゆっくりと流してくれる。あーよかった。これでようやっとのんびりできる。ジョセフが石鹸をタオルに取り泡立てると、白い泡がモコモコと膨らんでいく。力加減を調整するためなのか、タオルは泡立てるためにしか使わずに、素手で洗ってきた。ビクッとしたもののジョセフは気にしないふりをしてくれる。テキパキとこなしてくれたおかげで俺の体は既に泡塗れだ。
「背中、洗うぞ」
「お、おお……」
泡のたっぷり乗ったゴツゴツとした手が背中を撫でる。ふわふわとゴツゴツを同時に感じていると、突然背中に襲いかかる柔らかい感触。これはあれだ。ジョセフの胸板だ。俺の背中と胸板が密着しているんだと理解すると、急に心臓が高鳴り始める。意識しないようにしようと思えば思うほど、背中に意識が集中してしまい、どんどん心拍数が上がっていくのがわかる。どうしよう言った方がいいのかな、いいやしたくない。いちいち突っ込む……いや指摘してたら、俺が気にしてるみたいだからな。
気にしないぞと震える体を押さえつけてしらばっくれていると、耳元から低い声でジョセフがほくそ笑む。なんだ、何がおかしいんだ。碌でもねえやつだと大動脈以外全部引きちぎるぞ。
「……大丈夫だよな? 変な場所は触ってないからな?」
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