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はじまり
おかしくなった ※R18
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最初に来たのは圧迫感。こんなになってるのにちゃんと少しずつ入ってきてる、マジかよ。形の整った手しかも片手で両手を絡め取られ、片方の手で背中をさすられながら、何故だか俺はそれに健気に耐えていた。
「クソった、れ……んんぁ!?」
「お、届きましたね」
でも例の感じるところを抉られると、一瞬だけ意識が飛んだ。それに気付いてしまったようで、締め付けが緩くなったのを見計らい奥まで入ってくる。しかもそっから出し入れ、あ、知ってる、これピストンってやつだ。
「すっごい……こんなに前立腺で感じられるなんて、初めてとは思えない」
「ケンカ、う…っっ…てんのかぁ…ンぅ」
気持ちよかった謎の性感帯は前立腺? というのか? わからないが、認めたくないがそれを超えた辺りから確かに気持ち良く、もとい入りやすくなった。そのふっといモノが奥へ入っていくだけでそこが擦れる感覚がすぐさま快楽に書き換わる。あられもない声が出る。
突かれる度、抜かれる度あんあん言ってる自分の声が鼓膜を刺激する。そしてその羞恥によっていっそ殺せと頭で考えてしまう。
「あー……半分だけなのにこんなに感じちゃって。全部入れたらどうなっちゃうんでしょうね」
「……はぇ?」
え、まだ半分。もうすでに指とは比べ物にならない刺激を受け続けたのに、まだ半分なのか。そんなこと言われても全く安心はできんぞ。どれだけ言われようがもうコイツの顔に書いてある、早く入りたいと、俺を食べたいと。
目に涙がたまる、こんな情けないことで涙を流すなんて、当代までの恥だ。耐えきれなくなりついに枕で顔を隠す作戦に出る。
「意地っ張りで恥ずかしがり屋な天使様。泣いちゃっても大丈夫ですよ。全部快楽に任せて下さい。どれだけ淫らになろうとも、いやらしい言葉を発そうとも、その可愛らしさがなくなることはあり得ない」
快楽に、身を任せる。簡単に言ってくれるな。でもそれは1番簡単な逃げ方で、1番怖い最終手段だった。自分自分でなくなる、今や最後の砦として残ったこの減らず口がなくなり快楽に喘ぐことしかできなくなる。とてつもなく怖いことじゃないか。
枕は案の定取られた、曰く可愛い顔が見えないかららしい。あとその意地っ張りで恥ずかしがり屋やめろ、まるで俺がツンデレみたいじゃないか。
「ほら、また要らないこと考えてる。何も考えないで、僕だけ見てて。……奥まで入れますね」
やば、バレた。優男とは打って変わった雄の顔を見せられただけでゾクゾクしてしまう俺はもう末期だ。メスになる、コイツのメスにされる。
「い、ヤだァ……」
「はは、__その顔、唆ります」
やめて、やめて、自分がいなくなる。そんな深く、自分だって知らない、知らなかった。言葉が思いつかない、自慢だったはずのあの毒舌が出でこない。必死に首を横に振るもこんな感じで笑顔で拒否してくるその姿に比べたら、確かに俺は無害だし天使だろう。
「すっごい、全部入れただけでイきまくってる……ほら、おら、もっとイけよ……!」
「イ、イ、ッッッッッ~~~~~!」
目の前がバチバチした。身体が勝手に動く、こんなにしたら痛いだろうという思考すら追いつかずに全身全霊の力を入れてスターにしがみついてしまった。こんなになってるのに体格差のせいで少しも動けねえ。
……あ、射精してる。のだけれどやたら勢いがない。ただチロチロと精液が出ているだけだ。俺の壊れちゃった、スターが好き勝手するから、俺のが壊れちゃったじゃないか。
「う、うぅ……ひでえよ……おかしくなっちゃったぁ~」
「……先程は汚い言葉を使ってしまい申し訳ありません。はい、スターは酷い男でございます。おかしくなってしまわれたその責任は、必ずお取り致します」
緑色の目が優しくなった気がする。ズルりと引き抜かれるだけでちょっとだけイッたけどそれは内緒だ。コレで第2ラウンドされたら本当に死んでしまう。理性ぶっ飛ぶ前に体力の限界で死ぬ。俺って体力ないのな、身長伸ばすために運動してた筈なんだけど。
意識が遠のいた。最後だけ、最後だけちょっとおかしくなっただけだ。それまでは大丈夫だった、よな? どの道明日になればきっと元に戻ってる。怖いスターもおかしくなった自分も、この熱も、全部全部元に戻っているはずだ。
やべ、寝る。その前に後処理しないと、出されたものを掻き出さないと、そう思っても身体がもう疲れた、明日の自分に任せてもう眠ようと訴えて仕方がなかった。
「よくがんばりました。コレでしっかりパスが繋がりましたよ。あとは僕に任せてゆっくりおやすみくださいね」
「……ん」
そう、なのか? そうか。してくれるのか、なら安心だ。すっかり温かく感じてしまうようになった優しいキスを受けながら、スターのふわふわの赤毛に安心しながら、ゆっくりと瞼を閉じる。
明日は、もう少しだけマシな1日になってますように。あとやっぱり身長が伸びてますように。
「クソった、れ……んんぁ!?」
「お、届きましたね」
でも例の感じるところを抉られると、一瞬だけ意識が飛んだ。それに気付いてしまったようで、締め付けが緩くなったのを見計らい奥まで入ってくる。しかもそっから出し入れ、あ、知ってる、これピストンってやつだ。
「すっごい……こんなに前立腺で感じられるなんて、初めてとは思えない」
「ケンカ、う…っっ…てんのかぁ…ンぅ」
気持ちよかった謎の性感帯は前立腺? というのか? わからないが、認めたくないがそれを超えた辺りから確かに気持ち良く、もとい入りやすくなった。そのふっといモノが奥へ入っていくだけでそこが擦れる感覚がすぐさま快楽に書き換わる。あられもない声が出る。
突かれる度、抜かれる度あんあん言ってる自分の声が鼓膜を刺激する。そしてその羞恥によっていっそ殺せと頭で考えてしまう。
「あー……半分だけなのにこんなに感じちゃって。全部入れたらどうなっちゃうんでしょうね」
「……はぇ?」
え、まだ半分。もうすでに指とは比べ物にならない刺激を受け続けたのに、まだ半分なのか。そんなこと言われても全く安心はできんぞ。どれだけ言われようがもうコイツの顔に書いてある、早く入りたいと、俺を食べたいと。
目に涙がたまる、こんな情けないことで涙を流すなんて、当代までの恥だ。耐えきれなくなりついに枕で顔を隠す作戦に出る。
「意地っ張りで恥ずかしがり屋な天使様。泣いちゃっても大丈夫ですよ。全部快楽に任せて下さい。どれだけ淫らになろうとも、いやらしい言葉を発そうとも、その可愛らしさがなくなることはあり得ない」
快楽に、身を任せる。簡単に言ってくれるな。でもそれは1番簡単な逃げ方で、1番怖い最終手段だった。自分自分でなくなる、今や最後の砦として残ったこの減らず口がなくなり快楽に喘ぐことしかできなくなる。とてつもなく怖いことじゃないか。
枕は案の定取られた、曰く可愛い顔が見えないかららしい。あとその意地っ張りで恥ずかしがり屋やめろ、まるで俺がツンデレみたいじゃないか。
「ほら、また要らないこと考えてる。何も考えないで、僕だけ見てて。……奥まで入れますね」
やば、バレた。優男とは打って変わった雄の顔を見せられただけでゾクゾクしてしまう俺はもう末期だ。メスになる、コイツのメスにされる。
「い、ヤだァ……」
「はは、__その顔、唆ります」
やめて、やめて、自分がいなくなる。そんな深く、自分だって知らない、知らなかった。言葉が思いつかない、自慢だったはずのあの毒舌が出でこない。必死に首を横に振るもこんな感じで笑顔で拒否してくるその姿に比べたら、確かに俺は無害だし天使だろう。
「すっごい、全部入れただけでイきまくってる……ほら、おら、もっとイけよ……!」
「イ、イ、ッッッッッ~~~~~!」
目の前がバチバチした。身体が勝手に動く、こんなにしたら痛いだろうという思考すら追いつかずに全身全霊の力を入れてスターにしがみついてしまった。こんなになってるのに体格差のせいで少しも動けねえ。
……あ、射精してる。のだけれどやたら勢いがない。ただチロチロと精液が出ているだけだ。俺の壊れちゃった、スターが好き勝手するから、俺のが壊れちゃったじゃないか。
「う、うぅ……ひでえよ……おかしくなっちゃったぁ~」
「……先程は汚い言葉を使ってしまい申し訳ありません。はい、スターは酷い男でございます。おかしくなってしまわれたその責任は、必ずお取り致します」
緑色の目が優しくなった気がする。ズルりと引き抜かれるだけでちょっとだけイッたけどそれは内緒だ。コレで第2ラウンドされたら本当に死んでしまう。理性ぶっ飛ぶ前に体力の限界で死ぬ。俺って体力ないのな、身長伸ばすために運動してた筈なんだけど。
意識が遠のいた。最後だけ、最後だけちょっとおかしくなっただけだ。それまでは大丈夫だった、よな? どの道明日になればきっと元に戻ってる。怖いスターもおかしくなった自分も、この熱も、全部全部元に戻っているはずだ。
やべ、寝る。その前に後処理しないと、出されたものを掻き出さないと、そう思っても身体がもう疲れた、明日の自分に任せてもう眠ようと訴えて仕方がなかった。
「よくがんばりました。コレでしっかりパスが繋がりましたよ。あとは僕に任せてゆっくりおやすみくださいね」
「……ん」
そう、なのか? そうか。してくれるのか、なら安心だ。すっかり温かく感じてしまうようになった優しいキスを受けながら、スターのふわふわの赤毛に安心しながら、ゆっくりと瞼を閉じる。
明日は、もう少しだけマシな1日になってますように。あとやっぱり身長が伸びてますように。
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