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はじまり
いきなり触るやつがあるか ※R18
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「……え?」
リュックも剥ぎ取られ、本は隣に置かれたタイミングでようやっと、ヤバいことに気がつく。身体の重さが頭にまで伝染し、まともに機能しなくなりつつある頭が、今まで舐めプしてたんかと言わんばかりに警報を鳴らした。
感覚は、うんズボンが脱がされチャックも開けられ、人様に見せてはいけないそれがどうもどうもこんにちわという感触だ。下を見れば、ちゃんとベルトも剥ぎ取られ、社会の窓は全開、人並みとはいえちっちぇえ身体のせいで頼りなく見える陰茎が心地よい風に刺激されて少し硬くなっていた。
いやなんで硬くなってんだよ。自分のことは青姦趣味とかそんなアブノーマルな癖はないと思ってたんだけど、どうしちゃったんだよ俺、緊急事態なら緊急事態らしく縮みやがれ。そもそも初対面でこんなド派手にセクハラされることある? エロゲですらまだ初対面だと節度持って接してるだろ。
「やっぱり魔力不足だから……大丈夫だよ、すぐ楽になるからね」
「なにをどう安心しろと?」
何だかわからないが少しでも勃起している以上、強く出ても説得力がない。震える声で反論にもならない返しをすることしかできない、無念すぎる。……なんで我慢汁まで出てんだこの身体は、もう意味がわからん。その何だっけ、魔力不足って奴が原因だってのか?
「……触るね」
「え」
ナニを触る気だとツッコむ暇もなく、虎杖2号の大きな手は陰茎を包み込んだ。流石にこれで医療行為は言い訳ができないだろう、これ以上怖いことないだろうと思う表情で睨みつけた。しかし大丈夫だよとか、仕舞いには可愛いなとか言われて全く取り合ってもらえない。
……俺は別にその気、男との性的な関係に興味があるたちではないが、生理現象というか今回ばかりは身体がおかしいというか、少しずつされど確かに陰茎が大きくなり始めた。しかも、何故だろう。ここに来てからどういう訳だろうか妙に快感が大きい。普段なら我慢して心の中に留めておける声が、鼻や喉から勝手に出てしまう。
「ふ……ふん、、やめろ、やぁ、や、めて__」
「ごめんね。まだ出るような歳じゃないだろうに……もうちょっとだからね」
「え、、何だよそれ、俺ちゃんと出るっっ、あ、う!」
「こ、これは……耐え難いな」
身体をひょいと持ち上げられ気が付いたら俺たちは向かい合い、虎杖2号胡座の上でだらし無く喘いでる俺と、こんなちんちくりんを前に明らかに興奮を抑えきれない虎杖2号がいた。なんだこの、なんだ。訳わかんなすぎてもう涙出てきたんだけど。
「……泣かないで、ごめんね、こんな助け方しか出来なくて」
「あう、、ふ……ひどいよ、いやだぁあ、ぅぅ……お、おれ、はじめてなの、にぃぃ……」
そうだ、そうだぞ。酷いじゃないか。身長伸ばすのに必死で彼女どころか女友達も作らず何もかも我慢してきたのに。そんな俺の初めての手コキがよりにもよって男だなんて、しかも無駄に背も高くて顔面も良くていい奴で、こんな理不尽なことが許されるのか。そんなに背を伸ばしちゃ駄目なのか、神様は俺の頼りにならないちんちくりんな姿と、ショタコン好みのぽやっとした童顔が好きなのか。
血潮が股間に集まるのを何とかしてくれ、身体だけが欲に忠実なようでそう訴えている。こんな屈辱に炙られたというのに、浅ましくも身体をゆらゆらと動かし始めてしまった。
「おちんちんゴシゴシされるの気持ちいいね。あともうちょっとで良くなるから、頑張ろっか」
「ぅ、うん__おちんちん、きもちぃ、、」
最早自分が何をほざいているのかすらもわからなくなったそのタイミングで、遂に来た。陰茎の入り口から迫り上がってくる。いつも毎晩してるのに、いつもよりも気持ちいいのは多分気のせいだ。今まで出したこともないような声は果たして自分のものなのだろうか、どちらでも構わない、今はそれどころではないから。
「や、やめてぇ!もう出る、でるからぁ!」
「え……で、る……?」
なにピンときてない顔でしらばっくれてんだコイツは! 頭はそう思っても身体はもういうことを聞かない。手が勝手にあいつに縋りついちまうもんだから、おかげで虎杖2号の手の中で喘ぎ声を喚き散らしながら吐精してしまったじゃないか。我ながら最悪だ。
「あ、や、ご、ごめん……なさい。もうやめてぇ……」
俺の方が被害者だとは思うけれど、何故か謝ってしまう。奴の手は勿論服だって汚れたし、おまけにこんな色気のかけらもない強いていうなら色白な身体と小さな図体がワンチャン女に見える程度な、所詮は男のしょうもない姿を見せてしまったこのへの無意識下での謝罪だった。もうやめてはそのまんま言葉の意味だ、早くこの地獄から解放してくれ。
向こうは向こうで手が俺の精液まみれになったのがよっぽどショックだったのか、虎杖2号は俺の陰茎と白く汚れた己の腕や手を交互に見ていた。あいつ絶対に許さん、これ終わったらマジで泣かすわとか情事中も考えたこの脳は、色んな意味で沸騰しそうな意識の中ついに思考放棄し、何故だか軽くなった気がする体を引きずる形で俺は気を失ってしまった。
リュックも剥ぎ取られ、本は隣に置かれたタイミングでようやっと、ヤバいことに気がつく。身体の重さが頭にまで伝染し、まともに機能しなくなりつつある頭が、今まで舐めプしてたんかと言わんばかりに警報を鳴らした。
感覚は、うんズボンが脱がされチャックも開けられ、人様に見せてはいけないそれがどうもどうもこんにちわという感触だ。下を見れば、ちゃんとベルトも剥ぎ取られ、社会の窓は全開、人並みとはいえちっちぇえ身体のせいで頼りなく見える陰茎が心地よい風に刺激されて少し硬くなっていた。
いやなんで硬くなってんだよ。自分のことは青姦趣味とかそんなアブノーマルな癖はないと思ってたんだけど、どうしちゃったんだよ俺、緊急事態なら緊急事態らしく縮みやがれ。そもそも初対面でこんなド派手にセクハラされることある? エロゲですらまだ初対面だと節度持って接してるだろ。
「やっぱり魔力不足だから……大丈夫だよ、すぐ楽になるからね」
「なにをどう安心しろと?」
何だかわからないが少しでも勃起している以上、強く出ても説得力がない。震える声で反論にもならない返しをすることしかできない、無念すぎる。……なんで我慢汁まで出てんだこの身体は、もう意味がわからん。その何だっけ、魔力不足って奴が原因だってのか?
「……触るね」
「え」
ナニを触る気だとツッコむ暇もなく、虎杖2号の大きな手は陰茎を包み込んだ。流石にこれで医療行為は言い訳ができないだろう、これ以上怖いことないだろうと思う表情で睨みつけた。しかし大丈夫だよとか、仕舞いには可愛いなとか言われて全く取り合ってもらえない。
……俺は別にその気、男との性的な関係に興味があるたちではないが、生理現象というか今回ばかりは身体がおかしいというか、少しずつされど確かに陰茎が大きくなり始めた。しかも、何故だろう。ここに来てからどういう訳だろうか妙に快感が大きい。普段なら我慢して心の中に留めておける声が、鼻や喉から勝手に出てしまう。
「ふ……ふん、、やめろ、やぁ、や、めて__」
「ごめんね。まだ出るような歳じゃないだろうに……もうちょっとだからね」
「え、、何だよそれ、俺ちゃんと出るっっ、あ、う!」
「こ、これは……耐え難いな」
身体をひょいと持ち上げられ気が付いたら俺たちは向かい合い、虎杖2号胡座の上でだらし無く喘いでる俺と、こんなちんちくりんを前に明らかに興奮を抑えきれない虎杖2号がいた。なんだこの、なんだ。訳わかんなすぎてもう涙出てきたんだけど。
「……泣かないで、ごめんね、こんな助け方しか出来なくて」
「あう、、ふ……ひどいよ、いやだぁあ、ぅぅ……お、おれ、はじめてなの、にぃぃ……」
そうだ、そうだぞ。酷いじゃないか。身長伸ばすのに必死で彼女どころか女友達も作らず何もかも我慢してきたのに。そんな俺の初めての手コキがよりにもよって男だなんて、しかも無駄に背も高くて顔面も良くていい奴で、こんな理不尽なことが許されるのか。そんなに背を伸ばしちゃ駄目なのか、神様は俺の頼りにならないちんちくりんな姿と、ショタコン好みのぽやっとした童顔が好きなのか。
血潮が股間に集まるのを何とかしてくれ、身体だけが欲に忠実なようでそう訴えている。こんな屈辱に炙られたというのに、浅ましくも身体をゆらゆらと動かし始めてしまった。
「おちんちんゴシゴシされるの気持ちいいね。あともうちょっとで良くなるから、頑張ろっか」
「ぅ、うん__おちんちん、きもちぃ、、」
最早自分が何をほざいているのかすらもわからなくなったそのタイミングで、遂に来た。陰茎の入り口から迫り上がってくる。いつも毎晩してるのに、いつもよりも気持ちいいのは多分気のせいだ。今まで出したこともないような声は果たして自分のものなのだろうか、どちらでも構わない、今はそれどころではないから。
「や、やめてぇ!もう出る、でるからぁ!」
「え……で、る……?」
なにピンときてない顔でしらばっくれてんだコイツは! 頭はそう思っても身体はもういうことを聞かない。手が勝手にあいつに縋りついちまうもんだから、おかげで虎杖2号の手の中で喘ぎ声を喚き散らしながら吐精してしまったじゃないか。我ながら最悪だ。
「あ、や、ご、ごめん……なさい。もうやめてぇ……」
俺の方が被害者だとは思うけれど、何故か謝ってしまう。奴の手は勿論服だって汚れたし、おまけにこんな色気のかけらもない強いていうなら色白な身体と小さな図体がワンチャン女に見える程度な、所詮は男のしょうもない姿を見せてしまったこのへの無意識下での謝罪だった。もうやめてはそのまんま言葉の意味だ、早くこの地獄から解放してくれ。
向こうは向こうで手が俺の精液まみれになったのがよっぽどショックだったのか、虎杖2号は俺の陰茎と白く汚れた己の腕や手を交互に見ていた。あいつ絶対に許さん、これ終わったらマジで泣かすわとか情事中も考えたこの脳は、色んな意味で沸騰しそうな意識の中ついに思考放棄し、何故だか軽くなった気がする体を引きずる形で俺は気を失ってしまった。
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