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弟に捧ぐ

セッ○スも最強 ★

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「はぅ、、まって、から、だ、変になる……」

どこを触られても気持ちいい。湯船でこんなことしちゃいけないって事はちゃんとわかってる、でも抵抗することもできない。今さっき遂に長い指が下の入り口に侵入したけれど、俺の身体は嫌がる素振りがない。逆に新たな侵入者を喜ぶように肉壁がうねり腰も真似をするが如くゆらゆらと揺れ始める。まるで甘えているかのようなその動きに蓮くんは満足したのか、さっきほど怒ってはおらず寧ろ気分良さげだ。

「うわエッロ……こんな身体他の男にバーゲンセールみたくみせ回ってたんだ。そりゃレイプもされるよな、自尊心も全然盾になってないし自分守る気あんのか」

「それは言い過ぎじゃない? 確かに全員普段からエロい身体見せてんじゃないよ襲っちゃうよとか考えてるし、多分真田や他の良識あるメンツがいなかったらお人形さんみたいに毎日グズグズになるまで可愛がられてたと思うけど、言い過ぎだと思うな」

「それ本当に言い過ぎだと思ってんのか」

「本心だよ、腹の底からそれこそどの臓器からでも思ってる」

「腹の底ってそういう意味かよ」

それは俺も思った。腹の底関連ではなくその前の俺がグズグズにされるところだ、確かに今まで仁がいないとヤバいかった事とか他の奴らにも助けてもらったりアフターケアしてくれた事は何度もある。思い当たる節が多すぎて多すぎて。自分の持つ色気なんて気付くことすらも難しい、今まで良心を働かせてくれた人達がどれぐらいの自制心かなんて確かめる術もない。

そんな下らない事考えてたら指が深くまで侵入して来た、今までは出し入れ程度だったのに。多分十分慣らしたからいいと思ってるだろ、本音を言うと慣らさなくても余裕で入るんだ俺のケツ。風呂のお湯のおかげもあるかもしれんが、なくても多分ちょっと動かせば入るんだよな……調子に乗られたら怖いから口が裂けても言わんがな。

「ローション使ってないのにガバガバじゃん、どんな使い方して来たんだよ」

「んぅ、ァ、そ、そんなのどうだっていいだろ……コラ! こんな風に動くなァ、、!」

「結構使ったよね。最初は真田とのセックスだけだったのに、魔王にやられてノリで柿原の筆下ろしして。後は俺達にマワされて触手に責められて、後は何やったっけ?」

まるで思い出話みたいにそんなことを言わんでくれ、蓮くんに知られたらやばそうな事全部言われた。色々まだ罪は残ってるとはいえ半分以上はその中に入ってた。あと別に健吾の童貞はノリで奪ったわけじゃないからな。いつもは責められてる分全然動かないマグロなアイツ見てたら興奮して調子乗っただけだから、いや待てそういうのをノリと言うのかもしれない。

それよりも気になるのは目の前の沈黙を貫く弟だ。見たら死にそう、ケツが。さっきと同じ轍は踏まない、護身のためにもせめて感情は読み取りたいとさりげなく顔をチラチラと見た。

「……筆下ろし、筆下ろし」

この人なんかヤバイ詠唱してる、弟ながら恐ろしいやつだ。いいやそれ以上にそろそろ軽蔑されるかも、別にいいけど最低限命の保証はしてほしいなー……

「オレもしてもらいたい」

そっちかよ、背後で笑いを堪えるような小刻みの震えを感じる、その気持ちはよくわかる。でもその前に気持ち良くなってもらいたいと意外に真摯な対応を崩さない蓮くん。ここら辺かなと中にあるシコリをギュッと押された。なんで初めてなのに前立腺の位置把握してんのとかそんな野暮な詮索はなしだ、天才なんだから初めてのセックスも余裕に決まってる。

適切な力加減で押されると、見知った刺激も別の味となって襲いかかってくる。実際に才能の塊である弟のおそらくこれくらいだろうなと言う角度や力加減、つまりは俺が最も弱い刺激を与えられた瞬間、「ぅお゛、グンッ!♡」と言った信じられないほど間抜けな声が出てしまった。2人がビビってるけど1番驚いてんのは俺だ、自分から未知の声が湧き出るのがいちばん怖い。

「まて、待て待て待て! もういいから、これ以上されたら、おかしくなる!」

驚かれて指が止まったタイミングを見逃さない。さっきまで鼓膜を刺激していた汚い声とぐちゅぐちゅいってる卑猥な音が収まったその瞬間に、必死に訴えた。指が良すぎる、本当に童貞なのか? いくら才能があっても勉強で事前知識を得ていても、結局のところ慣れや実技がモノを言う、少なくとも俺はそう思ってた。

この調子じゃあ指だけでイッてしまう。なんかアレじゃん、恥ずかしいからやめてほしい。どうせイク未来は変わらないんだからチンコでイきたい、なぜってその方が変態だってバレないから。

「……もう入れていいのか? 慣らさず入れたら辛いのそっちだぞ」

「もう大丈夫です。証拠いるかいいよ見せてやる」

ヤケクソになって自分でケツ穴を広げてやった。まだ指が入ってんのに、しかも太めの中指なのに、全然余白がある。常識の範疇のデカマラ程度なら普通に入るぐらいだろう、普通サイズの長谷部のチンコなら平気だ。……マジの弟のサイズだと危なかったかも知れないけど。必死にしたもんだから自分がどれだけの失態を見せてるかは必要経費として考えないようにしよう。

実際蓮くんの喉が上下に揺れたから、結果オールライトだ。
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