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船上でのすったもんだ
恋人ごっこ ⭐︎
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飯を食い終わり、皆が思い思いの船上での生活を始めた。A班はもう昼ごはんを作るべく準備を始めたようだ。俺たちの料理に対する期待はは飯田橋うどん店の次期店主である希望一択だったが、意外に奏が作った飯がうまいとわかった。あんなに繊細に食材の味を引き出した料理を作れたのかと感心する。普通年頃の男、特に俺なんかが作ったら大味になってしまうものだ。
B班もC班もそれぞれのやる事を初めて、夜回りをするD班と、俺たちのE班は束の間の自由を楽しむことに。しかし、腰痛に悩まされる俺はそんなパワーは残っているわけもなく、自室で療養中だ。本来は暇なものだけど、今回ばかりはそうとはいかない。
「もう離したくない」
「抵抗できない人間相手に言うな、ヤンデレっぽい」
「ヤンデレにもなってやる」
「ごめんなさい」
本来どう考えても1人用の大きさなベットに、決して小柄ではない男が2人で寝ているのはどう考えてもおかしい、しかもそのうちの1人はショーステージに衣装を忘れて全裸だといえば正に狂気の沙汰だ。今までは仁の上着でなんとかなっていたが、流石にこれ以上は申し訳ないから返却した。そして全裸の俺は後ろから抱きしめられるように、俺の背中で顔を埋めるように寝ているそいつはもちろん仁、絶賛浮気されたと傷心中。俺も罪悪感を感じているからなんもいえない。
しかし腰痛のままずっと1人で過ごすよりかは何倍も快適だろう。他人がいると言う事だけで寂しさはないといってもいいし、こうして抱きしめられているのは心地がいいとも思う。他愛のない会話で仁のメンタルをケアしつつ、その存在をありがたがった。でも、
「なあ梓セックスしたい」
「病人に鞭打つ気か」
暇さえあればすぐにこんな会話をしている、現にこの下りは8回目だ。セックスしなきゃ証明できないほど俺たちの中は危ういのかと思いはしたが、これも俺が浮気したことでできた不安による言動だと思うと、頭ごなしに拒否はできない。
「……じゃあせめて恋人ごっこ」
「なんだそれ」
「イチャイチャしたい」
想像以上にピュアだな。これでヤンキーそしてホモなのは残念すぎる。不良になるのはまだ更正すればいいけれど、ホモになってしまったらもう性癖の話だ。きっと道さえ踏み間違わなければ彼女に優しいモテ男だったんだろうな。
こうして抱きしめられてる今は十分恋人ごっこなのではと思ったが、浮気された男は用心深い。さらにその上を所望しているようだ。
「お前からもギュッてしてくれ」
不服そうな顔、そんなに感情表現豊かで甘え上手なら、暴力に訴えることなんてやめればいいのに。まあそれとこれとは関係ない、俺も焼きが回ったのかそれとも恋人ごっこという言葉に汚染されたのか、仁が急に恋しくなって抱きしめ返した。
大きな筋肉が恋しい。その筋肉でその体で、俺はいっぱい抱かれて、いやらしいことされるんだ。これから先も、元の世界に帰っても。胎がギュンとするが今は耐える。明日は俺たちが料理係だ、これ以上は流石に迷惑はかけられない。さらに腰痛が辛い。
「顔エッロ……」
「きょ、今日はマジでダメだかんな」
隠れた自慢である筋肉のついた俺の胸筋は、それより更に鍛えられた仁の腕で揉みしだかれる、それだけでもう身体は抱かれる準備を始めてしまう。腰がクネクネと動き、喉は快楽を感じていると雄に伝えるだけ。そして何よりこの浅ましいこの熱、最近どんどん増していく気がする。少なくとも、最初に経験したあれより遥かに熱いのだ。
昔の熱を慣れ切ってしまったこの体が体験すると、何も感じないんじゃなかろうか。確実に言えるのは、逆レイプしたいほどの欲望を引き出すほど熱が強くなっている。発情期のそれから、子宮でも降りてくるじゃないのかと疑うほどのものに。……このままだと、自分がレイプ願望あるただの雌猫に成り下がってしまいそうだ。
「ほら、こっち集中。大丈夫だ、ただイチャイチャするだけ。梓に負担はかけない……よう努力する」
あの背筋を凍らせてしまいそうな不安も、仁がいれば溶けていく。そして俺の意思も解けていく。ああ紳士だな、かっこいいな。こいつがいれば俺が雌猫になっても、たくさん可愛がってくれるよな。夢中になって、目が仁しか写してくれなくて、前のめりに抱きしめた。
「うお! どうした、珍しいな」
「うるせーもっとギュってしろ。治ったら、またエッチな事していいからさ」
仁の肌がビクッとなったのを、少しずつ赤くなっていくのを、俺は見逃さなかった。
「が、頑張らせていただきます……」
いきなりの敬語に思わず愛おしさを感じた、絆されてんのは俺だけじゃないんだな。仁の大好きなスイーツよりも更に砂糖を足した、正に甘々な時間を、しばらく2人で過ごした。
梓は悩殺体質を会得した
B班もC班もそれぞれのやる事を初めて、夜回りをするD班と、俺たちのE班は束の間の自由を楽しむことに。しかし、腰痛に悩まされる俺はそんなパワーは残っているわけもなく、自室で療養中だ。本来は暇なものだけど、今回ばかりはそうとはいかない。
「もう離したくない」
「抵抗できない人間相手に言うな、ヤンデレっぽい」
「ヤンデレにもなってやる」
「ごめんなさい」
本来どう考えても1人用の大きさなベットに、決して小柄ではない男が2人で寝ているのはどう考えてもおかしい、しかもそのうちの1人はショーステージに衣装を忘れて全裸だといえば正に狂気の沙汰だ。今までは仁の上着でなんとかなっていたが、流石にこれ以上は申し訳ないから返却した。そして全裸の俺は後ろから抱きしめられるように、俺の背中で顔を埋めるように寝ているそいつはもちろん仁、絶賛浮気されたと傷心中。俺も罪悪感を感じているからなんもいえない。
しかし腰痛のままずっと1人で過ごすよりかは何倍も快適だろう。他人がいると言う事だけで寂しさはないといってもいいし、こうして抱きしめられているのは心地がいいとも思う。他愛のない会話で仁のメンタルをケアしつつ、その存在をありがたがった。でも、
「なあ梓セックスしたい」
「病人に鞭打つ気か」
暇さえあればすぐにこんな会話をしている、現にこの下りは8回目だ。セックスしなきゃ証明できないほど俺たちの中は危ういのかと思いはしたが、これも俺が浮気したことでできた不安による言動だと思うと、頭ごなしに拒否はできない。
「……じゃあせめて恋人ごっこ」
「なんだそれ」
「イチャイチャしたい」
想像以上にピュアだな。これでヤンキーそしてホモなのは残念すぎる。不良になるのはまだ更正すればいいけれど、ホモになってしまったらもう性癖の話だ。きっと道さえ踏み間違わなければ彼女に優しいモテ男だったんだろうな。
こうして抱きしめられてる今は十分恋人ごっこなのではと思ったが、浮気された男は用心深い。さらにその上を所望しているようだ。
「お前からもギュッてしてくれ」
不服そうな顔、そんなに感情表現豊かで甘え上手なら、暴力に訴えることなんてやめればいいのに。まあそれとこれとは関係ない、俺も焼きが回ったのかそれとも恋人ごっこという言葉に汚染されたのか、仁が急に恋しくなって抱きしめ返した。
大きな筋肉が恋しい。その筋肉でその体で、俺はいっぱい抱かれて、いやらしいことされるんだ。これから先も、元の世界に帰っても。胎がギュンとするが今は耐える。明日は俺たちが料理係だ、これ以上は流石に迷惑はかけられない。さらに腰痛が辛い。
「顔エッロ……」
「きょ、今日はマジでダメだかんな」
隠れた自慢である筋肉のついた俺の胸筋は、それより更に鍛えられた仁の腕で揉みしだかれる、それだけでもう身体は抱かれる準備を始めてしまう。腰がクネクネと動き、喉は快楽を感じていると雄に伝えるだけ。そして何よりこの浅ましいこの熱、最近どんどん増していく気がする。少なくとも、最初に経験したあれより遥かに熱いのだ。
昔の熱を慣れ切ってしまったこの体が体験すると、何も感じないんじゃなかろうか。確実に言えるのは、逆レイプしたいほどの欲望を引き出すほど熱が強くなっている。発情期のそれから、子宮でも降りてくるじゃないのかと疑うほどのものに。……このままだと、自分がレイプ願望あるただの雌猫に成り下がってしまいそうだ。
「ほら、こっち集中。大丈夫だ、ただイチャイチャするだけ。梓に負担はかけない……よう努力する」
あの背筋を凍らせてしまいそうな不安も、仁がいれば溶けていく。そして俺の意思も解けていく。ああ紳士だな、かっこいいな。こいつがいれば俺が雌猫になっても、たくさん可愛がってくれるよな。夢中になって、目が仁しか写してくれなくて、前のめりに抱きしめた。
「うお! どうした、珍しいな」
「うるせーもっとギュってしろ。治ったら、またエッチな事していいからさ」
仁の肌がビクッとなったのを、少しずつ赤くなっていくのを、俺は見逃さなかった。
「が、頑張らせていただきます……」
いきなりの敬語に思わず愛おしさを感じた、絆されてんのは俺だけじゃないんだな。仁の大好きなスイーツよりも更に砂糖を足した、正に甘々な時間を、しばらく2人で過ごした。
梓は悩殺体質を会得した
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