クラスで異世界に転移するまではいい、でも175㎝の俺が踊り子って誰得だよ!

荒瀬竜巻

文字の大きさ
上 下
70 / 216
船上でのすったもんだ

美味しい ★

しおりを挟む
驚きを超えて震えの域に達している健吾は泣きそうなぐらい目をうるうるさせて、俺から逃げようと後ろに手をやった。させない貸してくれって言っただろう。貸すというより奪うと言った方が正しい程、俺は力尽くで健吾を抑える。

俺の片腕の力なんて闘拳士の健吾には敵わないはずなのに、存外簡単に出来たのは遠慮していたのか、それとも頭がそこまで回らないぐらいに焦っていたのか。目の前のまろびでそうなぐらい大きな目が、主人たる健吾の焦りを物語っていた。多分後者だろうなこれは。

「な、何するきなの?」

「ここまで来て逃すかよ。ちょっと借りるだけだって、別に減りやしねえしな」

そうだ。俺はちょっと健吾のチンコ借りて気持ちよくなりたいだけだ。さっきから胎の奥が疼いて仕方がない、こいつのを抜き始めたからだ、間違いない。いやそんなこと健吾からすれば知ったこっちゃないという話かもしれないが、俺の方もそんな主張知ったこっちゃない。そんなんいいからはなくチンコだせや、もう出してるけど。

いやいやと怖がる童貞丸出しなのを今更ながら少しだけ可哀想だと思った。こいつはこれから同意もなしに童貞取られる上に、その相手が性欲丸出しのケダモノみたいな俺なんだからな。俺が同じ境遇だったら、この時点でトラウマになって未来永劫不全になると思う。しかしこいつは違うようで、

「あずさ、嫌だ、いやだ……」

「嫌じゃあねだろ、チンコの方が素直だぜ。こんなおっ勃ててるせいで俺の身体熱いんだよ」

9割9分俺が悪いけども謝るのは後だ、今は欲しい、ちんぽが欲しくてたまらない。完璧にばっかしたそれは、子供みたいな主人とは似ても似つかない立派な姿だった。仁や魔王みたいな怪物に例えるのがおかしいのであって、健吾もどちらかと言うと巨根の部類だろう。手なんてとっくに離しているのに、いつまでもバキバキと衰える事を知らない。

自然と腰が揺れるのは、目の前のそれに期待しているから。自分の口かららしくないよだれが流れるのは、俺が完全に堕ちてしまったから。そうだ、どうせなら緊張を解いてやるか。俺は尻を慣らしている手以外の3本で這いつくばるようになった。そして、健吾のチンポが俺の顔の近くに……

「しょんな、顔近づけたら汚いから……」

「うるせ……黙って勃起してろ」

大きなそれを見る、これからこれが入ると思うとたまらない。尻を慣らす手が捗るったらない。雄の匂いで頭まで馬鹿になったまま、欲望のままにそっと舌でちろりと舐めた。

「ひゃ!!??」

「んぁ……おいひい……」

飛び上がるように甲高い声で叫んだ健吾、未知の感覚に驚いてしまったんだろう。だが俺はと言うと、対照的にウキウキしていた。今まで2人ぐらいのチンコを下半身で咥えたけど、ここまで俺が優位に立てたことがなかったから、すこし、否かなり調子に乗っている。昂った気分はついに触覚以外に味覚すらも侵略に成功したようで、ふと無意識に美味しいと言ってしまった。

さてここからが本番と、勢いのままチンコを口に頬張った。どっちが入れるのかわからんぐらいの情けない喘ぎが頭上から聞こえる。それが堪らなく嬉しくて、律動が自然と早くなった。美味しい、本来ならそんなこと思うわけないのに、涎が出るぐらい美味しい。

「けんごぉ……おいひい。もうひょっとだけ」

「ダメだって!それ以上は……」

俺の初めてのファラはそり返るほど気持ちいいようだ。まあ俺めっちゃ頑張ってるからな。意外と難しい、どうやっても歯が当たりそうになるから大胆な動きができないのが残念だ。しかも結構奥まで入れてんのに、健吾のはまだ3分の2ほど残っていた。

多分仁とかだったら半分残っただろうけど、今はそんなのいいんだ。こんな大きいのに主人のせいで未使用な見掛け倒しチンポを、これから俺が初めて使えるんだからな。この優位性による快感だけで飯が3杯食える。出し入れするだけが限界な我ながら素人丸出しのフェラだったが、それでも健吾には絶大なダメージがあったようだ。大きな鼓動を感じた瞬間の事。

「うぅ、ごめんなしゃい!なんか、にゃんかでるよぉぉ!」

「ん!?もごぉ!」

口に突然ものが入った時、本当にもごなんで言葉が出るのだと今日学んだ。こいつ、出すなら出すって前持って言えや。まあいきなりしゃぶった俺には文句言う権利ないか。口を覆い尽くす白濁色のそれを、時間こそかかったがごくり頼み込んだ。健吾は驚いたような、信じられないような顔をして俺のことを見ていた。

「さあこっからが本番だ、歯を食いしばれ」

「へ?なにを……!?」

ようやく正気を取り戻し始めた健吾にさらなる追撃をかけた。気持ちいいのが欲しすぎた俺は、慣らしていた手を出すと間髪入れずに尻をチンポに擦り付ける。この見掛け倒しなだけな早漏巨根チンポをひいひい言わせてやるからな。

「いただきまーす……」

静止の声は興奮という名の不思議なバリアーで俺の鼓膜まで届かず、そのまま欲望のまま、ゆっくりと俺から潜入した。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~

m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。 書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。 【第七部開始】 召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。 一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。 だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった! 突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか! 魔物に襲われた主人公の運命やいかに! ※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。 ※カクヨムにて先行公開中

処理中です...