クラスで異世界に転移するまではいい、でも175㎝の俺が踊り子って誰得だよ!

荒瀬竜巻

文字の大きさ
上 下
21 / 216
初めてのそれは熱く

もどかしくて ★

しおりを挟む
なんとな落ち着かせようとあの手この手を考える俺を、仁はそっと抱きしめた。

「落ち着け、いきなりぶち込むわけねぇだろ」

「その発想に至る時点でもうアウトだ」

「ん?そうか、じゃあ指にとどめておくか」

ここ数時間で分かったことがある、こいつは天然なのかも知れない。専売特許をばいせん特権とかいう新しい日本語と間違えるし、さっきの質疑応答もなんかズレてた。単純に馬鹿なのか、それともただの天然か二択だけども。

「安心してくれ、俺お前が気絶してる間に調べたんだ。男同士のやり方とかどこで感じるのだとか、前座や後処理もちゃんと覚えたぜ」

ああこいつは天然だ。と言うよりこんなこと熱心に勉強してたのかよ、普段の学業でその記憶力は生かしてくれ。こいつ本当は勉強出来るんじゃないか? ただやる気がないだけで。

「まず足を開くぞ」

「早い早い」

もうすっかりやる気な仁を前に、貞操の危機を覚える。ああでも身体が喜んでる、仁だ、本物だとコイツを求めている。

「わりぃ顔上げてくれ」

「ん?……!?」

顔を上げた刹那、唇に触れるこの感触。柔らかくて、あったかくて、これはまさか……

「ん!?」

キスだ。身体が反射的に抵抗をしめすが、ガッチリ押されられた身体では、所詮ちょっとびっくりしたんだ程度の認識しか、与えることは不可能だろう。こいつ舌入れやがった。初めてでいれるのか? したことないから分からん。

気がついた時にはもう下半身を脱がされていた、いつの間に。そのまま指を入れようとするもんだから、まてまてとキスを無理矢理振り解いた。多分コレで仁は不機嫌になったかも知れない。

「指は、早いだろ!」

「いけるだろ。さっきお前がアナニーしてた分、入りやすくなってると思う」

恥ずかしすぎる。母親にオナってるの見られた時より恥ずかしい。いや母親は大きくなったねぇぐらいの対応だったが、今回は場面が違いすぎる。今から俺を抱こうとしている人間の目の前だぜ、中学生だった頃の俺にいってやりたい、その程度のことで恥ずかしがるなと、それより恥ずかしいのこれから経験するからと。

「約束する、手荒には扱わない。気持ちよく出来るよう頑張る」

「が、頑張らなくていいから待て!……んう!」

入れやがった、マジで入れやがった、真剣な顔して入れやがった。さっきまで俺が弄ってたから、信じられないぐらい簡単に入った。自分の身体がおかしくなる。仁に喜んでいる、指が入ったただけで身体がガクガクと震えた。キスの時から力が入りづらいと思っていたが、入れられた事でなんの抵抗もできなくなりそうだった。

「辛くは……なさそうだな」

「は、はぁうぅ……ぬ、ぬけ、よ」

「駄目だ。こんな気持ち良さそうなのに抜いたら可哀想だもんな」

……どこでそんな言葉責め覚えたんだよ。こうつ不良だし、女とも仲良いだろうからな。そんなこと考えてると胸がキュッとなった、何故だか明白に嫌だと思った。

中を弄り始めた、弄ると言うより探すの方が適切かも知れない。俺より手がでかいし指もゴツゴツしているから、刺激を強く感じてしまう。

「ふ、ふ、んん……んあぁ! 」

「あ、見つけた」

中学生みたいな不敵な笑みを浮かべた。そこを集中的に突かれると覚悟していたが、そんな事はなかった。寧ろわざとそこを避けているような、その周りを重点的に責められた。

最初は休憩時間だと安心したが、その優しい刺激はいつしかもどかしいものに変わっていった。気持ちいいと聞かれれば確かに気持ちいい。でもそれで物足りないと、すっかり淫乱になってしまった身体が訴えていた。

「なあどうして欲しい? 梓、俺にどうされたい?」

確実に計画犯な仁に怒りを覚えるも、もうどうにもならない事は分かっていた。こいつに縋り続ける以外、このどうにもならない身体の熱を抑える方法はないのだと。これはあくまで熱を抑えるためだと前振りを置き、息を吸う。

「……お、お前のせいで俺の身体おかしいんだよ。責任取りやがれ……」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~

m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。 書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。 【第七部開始】 召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。 一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。 だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった! 突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか! 魔物に襲われた主人公の運命やいかに! ※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。 ※カクヨムにて先行公開中

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

処理中です...