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午後十時~午後十一時。
芹沢鴨、同志と共に宮城へ急行す
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首相官邸の閣議室では終戦詔書に関する各閣僚の副署がようやく終わろうとしていた。阿南陸相の番が回ってきた時全閣僚が彼に不安の視線を向けたが、阿南陸相は何ら躊躇する事なく副署を行った。数時間前に阿南陸相と激論を交わした米内海相はそれを見て多大な安堵感を感じたが、同時に阿南陸相の孤独感と寂寥感にも思いを馳せずにはいられなかった。そしてその後「阿南陸相が陸軍の意志を承詔必謹に統一させる大仕事を成したのだから、自分も海軍の反動を抑えなければならない」と決意を新たに米内海相も終戦詔書に副署するのだった。やがて全閣僚の副署が終わったところで下村情報局総裁の川本信正秘書官が閣議室に入室して来て、宮中の録音担当者から「玉音放送の録音に当たって下村情報局総裁にも立ち会って欲しい」と云う要望が来ている事を伝えた。当の下村情報局総裁はそれに従い川本秘書官を伴って宮中へと自動車で向かった。こうして敗戦へと至るドラマはその主だったシーンを首相官邸から宮城へと移していく。
陸軍省の地下防空壕では遂に井田中佐が割腹する直前であった。井田中佐は上着の軍服とシャツを脱ぎ上半身裸になった状態で、自身の軍刀を鞘から抜こうとしていた。その横には介錯を務める芹沢鴨がいる。芹沢鴨は言った。「何か言い残す事はないか?井田君とは今日限りの付き合いとは言え不思議な縁を感じるのでな。遺言を聞いておきたい」といつの間にか「井田殿」ではなく「井田君」と芹沢鴨は呼んでいた。
「そうか、芹沢殿。では言い残そうか。一死を以って敗戦の大罪を陛下に謝し奉る。皇国は永遠なり。天皇陛下万歳!」
「そうか。わしは確と聞いたぞ。では見事腹を掻っ捌け!」
「おおぅ!」と井田中佐が軍刀の刃先を自身の腹に向けたその瞬間
である。何者かが大声で「井田さ~ん」と声を掛けて走り寄って来
た。二人がその声の方を向いてみるとそれは畑中少佐であった。他にも椎崎中佐と陸軍航空士官学校第一生徒隊第三中隊区隊長の上原重太郎大尉の姿も見える。「こんなところで何をやっているんですか?井田さん。随分探しましたよ。あっお前昼間の。何故陸軍省から立ち去らない。果てはやはりスパイか?」畑中少佐は芹沢鴨の存在に気付き大きく動揺しているようである。「畑中、大丈夫だ。芹沢殿はスパイではない。どうやら在野で剣技を修練している武道家のようだ。俺が保証するから信じてくれ」幕末を生きた芹沢鴨があの世から亡霊としてやって来た、などと言ってもこの三人は信用しないであろうと思った井田中佐は咄嗟に嘘を付いた。井田中佐は自分でも芹沢鴨が亡霊であるなどとは半ば信じられなかったので、あやふやな事は言いたくなかったのである。「そうですか。分かりました。本当は在野の武道家だろうが陸軍省に無許可で立ち入る事は許されないのだが、今は非常時だ。特別に見逃そう。ところで井田さん、我々が画策したクーデター計画に近衛師団では森近衛師団長以外は同意されました。後は森師団長さえ同意して下されば近衛師団は一丸となって決起します」畑中少佐は目を爛々と輝かせながらそう言った。続けて椎崎中佐が「故に森師団長を説き伏せるに当たって井田中佐に御協力して頂きたいのです。我々と行動を共にして欲しいのです」と言った。二人は希望に満ち溢れた表情をしている。
「しかしな。もうすでに帝国陸軍は無条件降伏に向けて意志を統一してしまったのだ。阿南陸相から既に全戦線の各司令官や各部隊長にはポツダム宣言受諾の旨が滞りなく行き渡っていると思う。その中にあって反乱を起こすのは無駄なあがきとは思わん・・・・」
「いや井田君はそこへ行くべきだな」芹沢鴨が突然口を開き井田中佐の言葉を途中で遮った。
「無条件降伏なんて云うのは要はアメリカの奴隷になると云う事でしかあるまい。ポツダム宣言を受諾したら帝国陸海軍は解体されるんだろ?それは国家を一人の男に例えれば金玉をもぎ取られる事と同一だ。即ちそれは宦官だ。去勢されてしまった男など男ではない。それは国も同じだ。アメリカの植民地として日本が存続する事など誰も望まないのではないか?ならばここで降伏せずに断固として戦を続けるべきではないのか?井田君はそうは思わんか?」
「芹沢殿・・・・・」井田中佐はその芹沢鴨の言葉を聞いて心の深奥に眠っていた抵抗の意志が蘇ってきた。そして畑中少佐の追い打ちがそれを完全なものとした。
「この方が仰る通りですよ。井田さんは宦官となった日本を望んでいるのですか?それで大和民族は幸せに暮らせるのでしょうか?だからそうなってしまう前に一世一代の大勝負をするべきではないでしょうか?陛下の玉音放送が流れてからでは後の祭りなんですよ」井田中佐の顔はもう死人のような顔ではなかった。闘う男の顔に変貌していた。
「分かったよ。畑中、椎崎中佐。俺も乾坤一擲運を天に任せる気持ちで最後で最大の抵抗をしてみようと思うよ。一緒にやろう。ただ俺が森師団長を説得しきれなかったら、その時は諦めてくれ。賊軍の汚名を着てまでやる事ではないと思うからだ」
「分かりました」畑中少佐と椎崎中佐は声を揃えて一応そう返事をした。
ところがである。ここで問題が発生した。芹沢鴨が「自分も宮城へ連れて行け」と言い出したのである。「何を言ってるんだ。あなたは」畑中少佐はそれを聞いてそう言った。しかし芹沢鴨は「わしも連れて行け」と頑なに言い続け全く動じない。こうして畑中少佐と芹沢鴨の間でしばし押し問答が続いたが椎崎中佐が「連れて行くにしろ。和服の姿のままでは宮城へは入れないだろうな。我々のように軍服を着用していなければなるまい」と言うと芹沢鴨にも諦めの気配が見られたが、ふと芹沢鴨は上原重太郎大尉の存在に気が付いた。上原大尉は鴨と同じく六尺近い身長で身体付きも似通っていたのである。それを直ぐに察した芹沢鴨は上原大尉に近付くと「お主、服を脱げ。代わりにわしの着物を着るのだ」と迫った。突然の事で驚いた様子の上原大尉は「何を言っているのだ。貴様は!」と語気を荒げて反応したが、芹沢鴨は全く怯む事なく上原大尉の胸倉を強引に摑んで組み伏せようとする。そこで井田中佐が慌てて止めに入った。そして井田中佐は両者を引き離すと上原大尉に向かって「無礼な事とは分かっているが、どうか上原大尉の軍服を芹沢殿に貸してあげて欲しい」と願った。井田中佐は事ここに至って芹沢鴨の事を掛け替えのない同志のようにさえ思っていたからである。「芹沢殿を宮城へと連れていけばこのクーデターはもしかしたら成功するかもしれない」とさえ信じつつもあった。それ故に恥を忍んで井田中佐は上原大尉に無理難題を頼んだのだった。ただ帝国陸軍は事実上崩壊していたとは言え軍紀は未だ青年将校の頭を支配していた。皇軍の世界では階級が上の者が命令する言葉は陛下の命令と同質でもあった。仕方なく上原大尉は不満ながらも井田中佐の願いに応え、軍服を脱ぎ始めた。
やがて芹沢鴨が上原大尉の軍服に着替えてみるとそれはどこからどう見ても帝国軍人の姿にしか見えなかった。井田中佐が懸念していた総髪の髷も軍帽を被ってみれば何ら問題はない。上原大尉の方も芹沢鴨の和服を着用してみたが、こちらも難なく着こなしている。上原大尉には井田中佐が「我々が戻ってくるまで陸軍省を離れないで欲しい」と言い含め、四人はそこから宮城へと向かった。上原大尉はそこで取り残される形となった。途中陸軍省の本館入口に駐輪してある自転車があったのを井田中佐が発見したのでそれに乗って宮城へと行く事を思い付いたが、問題があった。芹沢鴨は幕末の人間なので自転車に乗れないからである。それを井田中佐が芹沢鴨に伝えたところ、芹沢鴨は一笑に付し「そんなものにはわしは乗らん。走って行けば不都合はなかろう。これでもわしは水戸で一二を争う健脚の持ち主だったのでなぁ」と豪語した。井田中佐はそれを聞いて「本当にこの人は豪胆な男だなぁ」と思ったものだった。
陸軍省から宮城への道のりは真っ暗闇の見通しの効かない世界だった。連日の空襲により灯火管制が徹底されていた為だろう、まるで妖怪でも出てきそうな程辺りは闇に包まれていた。道路はただただ瓦礫や灰塵の山で自転車で走っていると前輪や後輪のチューブがパンクしそうでもある。一方芹沢鴨はこれまで一度も履いた事がない長靴を履いていたが草鞋で走るのと変わらない速さで走った。その速度には自転車で並走している井田中佐、椎崎中佐、畑中少佐も瞠目するばかりである。それはまるで韋駄天のようでさえあった。芹沢鴨は息を切らしながらも清河八郎が画策した浪士組に加わり京へと上る、その数年程前に出身地である常陸国の村々を水戸天狗組の同志と共に資金集めに奔走していた当時の事を思い出していた。あの時も憂国の思いで色んな村を走り回ったが、「今こそ性根を据えて国事に当たらなければならない」と腹を据えるのだった。片や当の宮城では天皇が御文庫を離れて宮内省の内廷庁舎の録音室へと向かっていた。そこで玉音放送の録音がもうすぐ行われるからである。その録音室で控えている日本放送協会の関係者や下村情報局総裁は首を長くして陛下の御到着を待っている。これから日本の近現代史の中で大政奉還以来の重大事件が起こる事など夢想だにせずにである。
陸軍省の地下防空壕では遂に井田中佐が割腹する直前であった。井田中佐は上着の軍服とシャツを脱ぎ上半身裸になった状態で、自身の軍刀を鞘から抜こうとしていた。その横には介錯を務める芹沢鴨がいる。芹沢鴨は言った。「何か言い残す事はないか?井田君とは今日限りの付き合いとは言え不思議な縁を感じるのでな。遺言を聞いておきたい」といつの間にか「井田殿」ではなく「井田君」と芹沢鴨は呼んでいた。
「そうか、芹沢殿。では言い残そうか。一死を以って敗戦の大罪を陛下に謝し奉る。皇国は永遠なり。天皇陛下万歳!」
「そうか。わしは確と聞いたぞ。では見事腹を掻っ捌け!」
「おおぅ!」と井田中佐が軍刀の刃先を自身の腹に向けたその瞬間
である。何者かが大声で「井田さ~ん」と声を掛けて走り寄って来
た。二人がその声の方を向いてみるとそれは畑中少佐であった。他にも椎崎中佐と陸軍航空士官学校第一生徒隊第三中隊区隊長の上原重太郎大尉の姿も見える。「こんなところで何をやっているんですか?井田さん。随分探しましたよ。あっお前昼間の。何故陸軍省から立ち去らない。果てはやはりスパイか?」畑中少佐は芹沢鴨の存在に気付き大きく動揺しているようである。「畑中、大丈夫だ。芹沢殿はスパイではない。どうやら在野で剣技を修練している武道家のようだ。俺が保証するから信じてくれ」幕末を生きた芹沢鴨があの世から亡霊としてやって来た、などと言ってもこの三人は信用しないであろうと思った井田中佐は咄嗟に嘘を付いた。井田中佐は自分でも芹沢鴨が亡霊であるなどとは半ば信じられなかったので、あやふやな事は言いたくなかったのである。「そうですか。分かりました。本当は在野の武道家だろうが陸軍省に無許可で立ち入る事は許されないのだが、今は非常時だ。特別に見逃そう。ところで井田さん、我々が画策したクーデター計画に近衛師団では森近衛師団長以外は同意されました。後は森師団長さえ同意して下されば近衛師団は一丸となって決起します」畑中少佐は目を爛々と輝かせながらそう言った。続けて椎崎中佐が「故に森師団長を説き伏せるに当たって井田中佐に御協力して頂きたいのです。我々と行動を共にして欲しいのです」と言った。二人は希望に満ち溢れた表情をしている。
「しかしな。もうすでに帝国陸軍は無条件降伏に向けて意志を統一してしまったのだ。阿南陸相から既に全戦線の各司令官や各部隊長にはポツダム宣言受諾の旨が滞りなく行き渡っていると思う。その中にあって反乱を起こすのは無駄なあがきとは思わん・・・・」
「いや井田君はそこへ行くべきだな」芹沢鴨が突然口を開き井田中佐の言葉を途中で遮った。
「無条件降伏なんて云うのは要はアメリカの奴隷になると云う事でしかあるまい。ポツダム宣言を受諾したら帝国陸海軍は解体されるんだろ?それは国家を一人の男に例えれば金玉をもぎ取られる事と同一だ。即ちそれは宦官だ。去勢されてしまった男など男ではない。それは国も同じだ。アメリカの植民地として日本が存続する事など誰も望まないのではないか?ならばここで降伏せずに断固として戦を続けるべきではないのか?井田君はそうは思わんか?」
「芹沢殿・・・・・」井田中佐はその芹沢鴨の言葉を聞いて心の深奥に眠っていた抵抗の意志が蘇ってきた。そして畑中少佐の追い打ちがそれを完全なものとした。
「この方が仰る通りですよ。井田さんは宦官となった日本を望んでいるのですか?それで大和民族は幸せに暮らせるのでしょうか?だからそうなってしまう前に一世一代の大勝負をするべきではないでしょうか?陛下の玉音放送が流れてからでは後の祭りなんですよ」井田中佐の顔はもう死人のような顔ではなかった。闘う男の顔に変貌していた。
「分かったよ。畑中、椎崎中佐。俺も乾坤一擲運を天に任せる気持ちで最後で最大の抵抗をしてみようと思うよ。一緒にやろう。ただ俺が森師団長を説得しきれなかったら、その時は諦めてくれ。賊軍の汚名を着てまでやる事ではないと思うからだ」
「分かりました」畑中少佐と椎崎中佐は声を揃えて一応そう返事をした。
ところがである。ここで問題が発生した。芹沢鴨が「自分も宮城へ連れて行け」と言い出したのである。「何を言ってるんだ。あなたは」畑中少佐はそれを聞いてそう言った。しかし芹沢鴨は「わしも連れて行け」と頑なに言い続け全く動じない。こうして畑中少佐と芹沢鴨の間でしばし押し問答が続いたが椎崎中佐が「連れて行くにしろ。和服の姿のままでは宮城へは入れないだろうな。我々のように軍服を着用していなければなるまい」と言うと芹沢鴨にも諦めの気配が見られたが、ふと芹沢鴨は上原重太郎大尉の存在に気が付いた。上原大尉は鴨と同じく六尺近い身長で身体付きも似通っていたのである。それを直ぐに察した芹沢鴨は上原大尉に近付くと「お主、服を脱げ。代わりにわしの着物を着るのだ」と迫った。突然の事で驚いた様子の上原大尉は「何を言っているのだ。貴様は!」と語気を荒げて反応したが、芹沢鴨は全く怯む事なく上原大尉の胸倉を強引に摑んで組み伏せようとする。そこで井田中佐が慌てて止めに入った。そして井田中佐は両者を引き離すと上原大尉に向かって「無礼な事とは分かっているが、どうか上原大尉の軍服を芹沢殿に貸してあげて欲しい」と願った。井田中佐は事ここに至って芹沢鴨の事を掛け替えのない同志のようにさえ思っていたからである。「芹沢殿を宮城へと連れていけばこのクーデターはもしかしたら成功するかもしれない」とさえ信じつつもあった。それ故に恥を忍んで井田中佐は上原大尉に無理難題を頼んだのだった。ただ帝国陸軍は事実上崩壊していたとは言え軍紀は未だ青年将校の頭を支配していた。皇軍の世界では階級が上の者が命令する言葉は陛下の命令と同質でもあった。仕方なく上原大尉は不満ながらも井田中佐の願いに応え、軍服を脱ぎ始めた。
やがて芹沢鴨が上原大尉の軍服に着替えてみるとそれはどこからどう見ても帝国軍人の姿にしか見えなかった。井田中佐が懸念していた総髪の髷も軍帽を被ってみれば何ら問題はない。上原大尉の方も芹沢鴨の和服を着用してみたが、こちらも難なく着こなしている。上原大尉には井田中佐が「我々が戻ってくるまで陸軍省を離れないで欲しい」と言い含め、四人はそこから宮城へと向かった。上原大尉はそこで取り残される形となった。途中陸軍省の本館入口に駐輪してある自転車があったのを井田中佐が発見したのでそれに乗って宮城へと行く事を思い付いたが、問題があった。芹沢鴨は幕末の人間なので自転車に乗れないからである。それを井田中佐が芹沢鴨に伝えたところ、芹沢鴨は一笑に付し「そんなものにはわしは乗らん。走って行けば不都合はなかろう。これでもわしは水戸で一二を争う健脚の持ち主だったのでなぁ」と豪語した。井田中佐はそれを聞いて「本当にこの人は豪胆な男だなぁ」と思ったものだった。
陸軍省から宮城への道のりは真っ暗闇の見通しの効かない世界だった。連日の空襲により灯火管制が徹底されていた為だろう、まるで妖怪でも出てきそうな程辺りは闇に包まれていた。道路はただただ瓦礫や灰塵の山で自転車で走っていると前輪や後輪のチューブがパンクしそうでもある。一方芹沢鴨はこれまで一度も履いた事がない長靴を履いていたが草鞋で走るのと変わらない速さで走った。その速度には自転車で並走している井田中佐、椎崎中佐、畑中少佐も瞠目するばかりである。それはまるで韋駄天のようでさえあった。芹沢鴨は息を切らしながらも清河八郎が画策した浪士組に加わり京へと上る、その数年程前に出身地である常陸国の村々を水戸天狗組の同志と共に資金集めに奔走していた当時の事を思い出していた。あの時も憂国の思いで色んな村を走り回ったが、「今こそ性根を据えて国事に当たらなければならない」と腹を据えるのだった。片や当の宮城では天皇が御文庫を離れて宮内省の内廷庁舎の録音室へと向かっていた。そこで玉音放送の録音がもうすぐ行われるからである。その録音室で控えている日本放送協会の関係者や下村情報局総裁は首を長くして陛下の御到着を待っている。これから日本の近現代史の中で大政奉還以来の重大事件が起こる事など夢想だにせずにである。
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