戦禍の女達

早起き三文

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「少女傭兵の自慰(前編)」

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 どうも、姉さんは。

「ありがとうね、あの堕胎薬」
「……使ったの、姉さん?」
「……まあね」

 あたしが、闇のルートで高い金を支払って、手に入れたあの秘薬。

――あたしのお金が足りない分の補填として、困難な契約まで交わした、あの薬――

 それを、使用してくれた、らしい。

「……ありがとね、あれ」
「あっ、うん……」

 その時、あたしに向けた姉さんの顔が。

 グゥ……

――?――

 少し、強張っていたのが、気にはなるが。

――まあ、仕方がない――

「堕胎にチャレンジしました!!」などとは、同性にも、自慢して言える事ではないだろう。

――しっかし、あの堕胎薬は――

 高かった、持ち金だけでは到底足りず。

――あたしの身体、一人の小娘の処女なんかですら、勘定にも入らず――

 ある、大きな「契約」まで、果たす羽目になった。

――まあ、あたしにも、その契約はメリットがあるもの、だけどね――

 ただ、話は別に姉さんのこれに関しては。

――……上手く、いけばいいけど――

 賭け、である。

――最良で、子宮が腐り落ちる事による、堕胎――

 それは、そんな目にあう姉さんの姿は。

「……悪くはない」

 是非、その時の姉さんの顔は、見たい。

――悪ければ、死――

 それは、最悪の結果。

「そうなったら、もはや」

 姉さんの、真の「美しい」姿を見ることは、叶わなくなる。

「そして、ね……」

 あたしの、最大の勝利は。

「……堕胎薬の、最悪の現象」

 一つだけ、その事例を知っている。

――アタシの、アタシのォ!!――

 昔、少し「付き合って」いた、娼婦の子が、堕胎薬による最悪の現象を。

――お尻が、尖って、そこに乳首がぁ、生えてぇ!!――

 ただ、その後も彼女は生き延び、普通の女に飽きた人間、それら専門の。

――そう、暇をもて余した、貴族や聖職者、金持ちが主な客の――

 会員制クラブの、スターとなったらしい。

「……めでたし、めでたし!!」

 人生は、苦あれば楽もある。

――ただ、やはり賭けには、なるわね――

 聴くところによると、この堕胎薬の最悪の副作用は、一つとして、同じのは無い、らしい。

――ああ――

 想像するだけで、背筋が総毛立つ。

――あの子と同じように、お尻に乳首が生えるのかしら?――

――それとも、もしかして、おへそとかが、第三の性器になって、中に膣が出来たり――

――いや、本当に、顔の眼球が腐り落ちて、そこが頭の二つ陰部、眼孔マ○コとなり、そこを肉棒で責めたら、目ケツ孔から、愛液を垂らしたっりィイ!!――

 まあ、さすがにそう上手くいくはずはないが、想像は自由で、それを思うだけで。

……ジィ

――……フフ――

 ワァ……

 微かではあるが、あたしの股間に、熱が籠り、そして薄い。

……プゥ、ウ

 とまではいかないが、姉さんの、女らしい乳房と比べると、さすがに見劣りする、あたしの。

 クゥ……

 皮鎧下の、胸の頂きが、軽く、硬度を増す。

「……しかし、ただ」

 ただ、恐らくあたしは、それを見たら。

「徹底的に、姉さんがオンナどころか、人間とすら、言えなくなったら……」

 彼女、姉さんへの興味が無くなってしまうかもしれないのが、少し寂しい。



////////////////



 尻の、臀部の秘部。

「……タン、ツー」

 そこも、肛門も先程から、あたしは自分の。

 ツゥ……

 指先で。

「……ン、タン」

 その萎む襞を震えさせて、歪めさせる。

「……お尻の孔をタン、そして」

 そして、そのままあたしは、先程から刺激を与えている、本命の。

「……タン、タァン、と」

 処女膜が未だに健在である、己の秘部の「すじ」に、濡れた人差し指を、その先を何度か。

「タン、タン、タン……」

 ピッ、チャ……

 軽く、軽くタッチさせる。

「……ン」

 夕食後の暇潰し、姉さんがあたしからの「好意」を受け取ってくれた、その御祝いとしての、自分へのご褒美。

 タン、タァン……

 一人、粗末なテントの中で、上だけ皮の鎧を付け、ちゃんと服も、ブラジャーもしっかりと整え。

「……ンン、ンゥ」

 下半身は、あたしの褐色の肌が。

 スゥ、ラァ……

 全て、下腹部も脚部も、足指先まで、剥き出しの全裸。

「……姉さんにも、アイツにも、見せてやりたいな」

 ちゃんと、御祝いのオナニーの時は、しっかりしないとね?

「……ンゥン!!」

 チャ、ピュ……

 そして、あたしが上半身の鎧、衣服を脱がないで、自慰をしているのは、別に脱ぐのが面倒だからではない。

――あたしの、目の前には――

 姉さんと、そして。

――アイツの顔、姿――

 あたしも、全裸ではなくむしろ、何もかもを見せない方が、興奮する男がいるという事、その位は、充分解っている。

――上半身だけ、普通の皮鎧、普通の姿の小娘、それの――

 スゥ、ヌチュ……

 その半裸であるあたしの浅黒い、褐色の股間部の上に乗っている、自分のサラリ、サラサラァ、とした、陰毛。

――あたしの下は、本当に剥き出し――

 陰毛部分、あたしの短い髪の色と同じ、明るい空色の下の毛、そしてその土台である下腹部、の中で一番に、目を引く。

 スゥ……

――本当に、姉さんや――

……サァ

 紅色の筋、股間の「線」を加えた。

――アイツに見せて――

 空色褐色紅色の、三つのコントラスト、それは特に何もしていない状態、たとえばお風呂に入っている時でも、あたしは。

――二人に見せて、やりたいな――

 自分でも、凄く淫靡だと思っている。

「……その時、どういう」

 軽めの自慰に耽るあたしは、目の前の、空色の下着。

「顔を、あの二人はするかしら?」

 ちゃーんと、綺麗に折り畳まれた、自分のパンツの前で。

「……まあ、姉さんは、同じ女だから」

 髪の色、陰毛の色とお揃いである、自分の下着を前にして、唇を軽く歪めつつ。

――あんたも、結構ヤル、女なのねぇ?――

 あたしは、目の前のパンツの前で。

「……そう、その程度の、苦笑いで済ませてくれるかもしれない、けど、ね?」

 ニィ……

 微かに、微笑む。

「……でも、アイツは、どうだろう?」

 これは、この軽やかな自慰は、姉さんに対する「礼儀」もあるが、それと同じ位に。

――本当に――

 好きな、アイツ。

――アイツは、あたしのこの姿を見たら、どういう顔をするだろう?――

 彼の、その顔を思い浮かべながらの、自慰でもある。

――……ンン、フゥ――

 あたしは、尻の孔はもちろん、未だに。

「……生娘、それを売れる娘、なのよねぇ」

 まあ別に、あたしは処女を後生大事に護るつもりはない。

「……あたしはまあまあ、女としては及第点の容姿だと思うから」

 姉さんに、あの美人の姉さんに以前「可愛い顔」と言われた事はあった、それを信じるなら。

「……あたしの処女膜を破る権利は、野郎が相手ならば、良い売り物になる」

 しかし、今はアイツの。

――……は、恥ずかしい――
――だ、大丈夫だよ、優しくするから――
――……うん――

 初物の女を、アイツが手にしたとき、その彼の純粋な顔が。

――……ここ、初めて男に、見せたわ――

 オスのそれに、変わる。

――ねえ、女に、あたしに……――
――アッ、アゥ……!!――
――恥を、掻かせないで……?――

 か、どうかは解らない。しかし。

――でも、最初は本当に、処女の身体を捧げて……――

 そして、いわゆる「健全」な恋人同士として、お買い物やピクニックなどのデート、逢い引きを楽しんでも、いいだろう。

――そして――

 お互い、肉体関係も結び、結婚も視野に入れた時、その時に

――そう、完全に気が熟したら――

 ゾ、クゥ……!!

――……フフ――

 とはいえ、そのような「深遠」なプランがあるとはいえ、あたしも一人の女であり。

――ンッ、でも――

 そして、アイツに、客観的にみても「歪んでいる」とはいえ、愛情があるのは本当だ。

――今すぐ、見たいな――

 そして、男が自分の陰茎で自慰を行うのが、オンナを想像して行うのが、当たり前なら。

――アイツの――

 女でも、オトコを想像して、致す事を咎められる、理由はない。

――あたしの裸を前にして、いざ挑むときに、どんどん――

 以前に、かなり前に少しだけ、アイツの着替えを覗き、見たことがある、あの。

――子供のミミズみたいなチ○ポ、それに文字通り、少しだけ「毛」の生えた、アイツの――

 それを思い出しつつ、あたしは軽く、皮鎧に包まれたままの、胸に自分の手を、鎧の上から、あてがいながら思う、想像する。

――モノが、雄の、陰茎に膨張していく、そのおぞましさと――

 甘美な妄想の中で、僅かに、ため息まじりの。

――可愛らしさが混じった、男のバカな、そう大馬鹿さの象徴が――

 甘く、切ない。

――みたい、な――

……ハァ

 女の欲望に満ちた、息を吐く。

「……」

 ヌゥ……

「……あー!!」

 チィ、イ……!!

 あたしは、心身共に煮えたぎった、その熱を欲情を、まるで八つ当たりするかのように。

「だめだ!!」

 ズチュウ、グゥチュ、ウウゥ!!

 自分の陰唇、大陰唇から小陰唇にかけて、裁ち切るかのように、慰めていた指先二つを、数回叩きつける。

――……フゥ――

 だめだだめだこんな、ままごとみたいな自慰では、熱を持った、あたしの身体は。

――治まらない――

 下半身も欲求不満だけど、上半身もまた。

 クゥ……

 あたしが纏っている軽鎧の内側、簡素なブラに包まれた胸、すでに汗球を吹き出しているおっぱいの、その両乳首が。

 クゥ、ン……!!

 発熱しきって、痛いほどに、尖りきっているのが、解る。

――ならば――

 とはいえ、さすがにまだ「アイツ」の収穫の時は早すぎる。

――もっと、本格的な、オナニーでも――





       
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