48 / 52
第48話 お仕置きたーいむ。
しおりを挟む
乾いた木の枝を折るような、小気味よい音はしない。想像したよりも、鈍い音が聞こえるんだね。同時に、お貴族様閣下の表情が歪んだよ。
「――ふっぐぅうう」
なんだよ。耐えろよ、お貴族様だろう?
「あよいしょ。よいしょ。よいしょっと」
「――ぐっがぁぅうう」
立て続けに3本、合計4本。指を折らせてもらった。全部、第一関節から曲がっちゃいけない、真横に向けてね。今みたいに力が強くないと、無理な方法だよね。俺の今の筋力だとさ、案外簡単にできるもんなんだ。コインを折り曲げたりは、できそうもないんだけどね。
「痛いよね? 話す気になった? 『ミドル・リカバー』」
確認すると、一瞬で折れた指が完治する。すげ、こんな感じに治るんだ? 変な方向に折れ曲がってたのが、あっという間に普通に戻る。きっと、痛みもなくなったんだろうな。ちなみに、骨折は『リカバー』じゃ治らないのは確認済み。
「だ、誰かおらぬのか?」
「あのさぁ? ここって防音効果が高い離れなんでしょう? 外に誰もいないのを確認してるし、お屋敷からはちょっとばかり離れすぎてはいないかな? 『離れ』だけにね」
「――ぷぷっ」
あ、ロザリエールさんが吹き出した? 面白かった? 俺の駄洒落。
「それで、俺のこと知ってるんでしょう? タツマだよタ・ツ・マ。タツマ・ソウトメ」
「お、お前が我が父を殺害したあの――」
「今更かよ? ってあの年配の男性、亡くなったんか? でもあれってさ、事故だって聞いたよ? 回復属性の魔法が使える人がさ、治療にあたってるから心配しないで欲しいって、勇者様付の事務官、ネリーザさんが言ってたんだよ。そりゃさ、踏んじゃった感触はあったよ? けどあれって、俺が悪いわけじゃないじゃんか? 無理矢理召喚した、この国の誰かが悪いわけでしょ?」
「勇者様、……でございますか?」
あ、そっか。ロザリエールさんは知らないんだっけ。
「俺はね、元々はこの世界の人間じゃないんだ。もちろん、勇者様でもないんだけどね。勇者様だったら、こんな目に遭ってないと思うし……。この国がね、別の世界から『勇者召喚』をするために、何らかの魔法を使ってね、俺はその儀式に巻き込まれただけなのよ。被害者ってわけ」
あぁ、ロザリエールさんが頭抱えちゃってる。
「ほら、ロザリアさんが困ってるじゃないか? どうしてくれんだよ? あのとき俺が間違って踏んじゃった年配の男性のことを言ってるなら、そりゃ筋違いってもんだ。あんたらがな、無理矢理召喚なんてしなけりゃ、俺は巻き込まれなかった。あんたのお父上がね、俺に踏まれて亡くなることもなかったってわけだ」
「そんなことは知っておる。だからといって、勇者でもないただの一般人の貴様に踏まれて死んだなど、不名誉なことがあってはならんのだ」
あー、本音はそこか。お貴族様は、死ぬのにも理由がいるのかよ? こりゃ平行線かな? 名誉とか、建前とか、そんなのが絡んじゃったら、どうにもならんわな。
「駄目だこりゃ。ごめん、ロザリアさん。ナイフ貸して」
「よろしいのですか?」
「うん。別に大丈夫だよ。俺にとってこいつは『蘇生の検証実験に使った川虫』みたいなものだから」
ロザリエールさんから受け取ったナイフ。うん。よく斬れそうだわ。
「俺がたちがさ、どうやってあんたらを捕らえたと思う?」
「知らん」
「知ろうともしないのな。こうやって、一度死んでもらったんだ、よ」
「そ、そんなわけ」
「あのさ、俺を殺そうとしてたんだからには、殺される覚悟はしてたんだよね?」
俺はもう一度、タオルをお貴族様閣下の口にねじ込んだ。そのままナイフを右肩にぐさっ。お貴族様閣下は『ぐがぁ』って漏らすけど、そんなこたぁおかまいなしよ。
「この際だから、ほかの検証作業もやってしまいますか。ナイフが刺さったまま、回復するとどうなるのかな? っと『ミドル・リカバー』」
これは興味深い。徐々にナイフがせり上がってくるんだ。抜けたと同時に、服に染み付いた血まで消えていく。
「ほほー、こんなふうになるんだ。じゃ、ここはどんな感じになるのかな? っと」
俺はそのまま、お貴族様閣下の股間を、今の俺の筋力で目一杯踏み抜いたんだ。うわっ、あのときよりも、気持ち悪い。何か漏れ出してきたし。
「――ぐっぎょぉおおおおおっ」
ビクビクと痙攣したかと思ったら、そのまま泡を吹いて、首がかくんと横向いちゃった。地獄の苦しみってヤツなんだろうけど、あー嫌だ嫌だ。俺は絶対に味わいたくないね。
「あれ? もしかして、……まじか? やばいかも、っと『フル・リカバー』、間に合ったか?』
白目をむいてたお貴族様閣下の意識がはっきりしたのか、おそらく痛みが瞬時になくなったからか、怖がってるような表情になってる。
『漫画とかでそんな描写はあったけど、玉潰されてショック死とか、本当にありそうだな、やばいやばい。まぁ、楽には死なせてやんないよ――ってくっさ。漏らしたのは戻んないか、うん『リジェネレート』」
面白い現象が起きた。漏らしたしっこが、お貴族様閣下の体内に戻っていくんだよ。匂いもなくなった。これ、ある意味凶悪だ。何やらまた、苦しそうな顔になってるよ。ややあって、落ち着いた表情になってるから、もっかい股間を目一杯踏み抜いた。
「――ぐふぁ」
泡吹いて口をぱくぱく。また死にそうになってる。
「おい、ケルミオットさんとやら。あんたの主人は、また死にそうだぞ? こらえ性がないんだな? 大丈夫か? こんな領主で?」
横向いてこっち見てたんだね? あ、しっこ漏らしてやんの。だらしない執事だな、こいつ。ロザリエールさんも耐えかねて、ドアの近くから俺の方へ来ちゃったよ。こんな場合、これが使えないかな? 俺はケルミオットさんとやらに近寄って、背中を触って。
「んっと、さっきみたいに。『リジェネレート』」
俺はお貴族様閣下のときみたいに、ケルミオットに再生をかけた。うめき声上げてるから、結構苦しいのかもしれないわ。
「あ、忘れてた」
俺はお貴族閣下のところに来て、どっこいしょとしゃがんで。左手の指は、お貴族殿下の頸動脈へ、右手でアイアンクロー状態にして。
「ほりゃ、『フル・リカバー』。ついでに『リジェネレート』」
いやもう俺ってば、目の前のお貴族様閣下のこと人間扱いしてない、川虫や黒光りする油虫と同じレベルに思ってるんだろうな。全然罪悪感を感じないんだよ。何て言うか俺。これからどんな善行積んでも、地獄へ真っ逆さまだよな。これだけ命を弄んでるんだから。
お貴族様閣下の意識が戻る。股間から漏れ出たものも、時間を巻き戻したかのように逆回し現象。
「痛かった? 痛かったでしょう? さっき。……どう? 何度か死にそうになった感想は? まだ俺のこと殺そうとする?」
「…………」
「あのさ? うちの大事なロザリアさんに何してくれてんのよ? 切羽詰まった彼女の状況を弄んで、楽しいか? ん? 答えろよ?」
「…………」
「『魔石中和法魔道具』だっけか? 報酬ちゃんと用意してたのか? ん? どうなんだい?」
「…………」
「答えろよ? 黙ってたらまた玉潰すぞ?」
「…………」
「ケルミオットさんとやら、このお貴族様閣下は何も答えちゃくれないんだけど。魔道具、用意したのか? 正直に答えないと、お貴族様閣下の股間また、潰して死にそうになってもらう? ん? どうなんだい?」
「い、いや。用意をするように指示は受けていない。だから用意はしていない」
「なーんだ。結局嘘じゃないか? なんだかんだ、煙に巻こうとしてたんだな? 言えよ? ほら」
「…………」
俺はお貴族様閣下の股間に体重をかけてやった。痛みの記憶はあるんだろうけど、首を縦に振ろうとしないのは、生まれついてのお貴族様閣下だからなのか? よくわかんね。
「んもう、わがままだなぁ、……あのさ、これ読めるかな?」
俺は、インベントリから取り出した、ある書面を目の前にかざした。目が動いてるから、読んでるのは間違いないね。
「この書面にはね、『両国の争いごとに関して、その決定権をタツマ・ソウトメに委任する』って書いてあるんだ。俺がね、『宣戦布告しても構わない』って書いてあるんだよ? 署名のところ読めた?」
こくこくと頷くお貴族様閣下。
「俺がそう決めたら、このダイオラーデン王国は、俺の後ろ盾をしてる存在と、争うことになるんだ。『エンズガルド王国、公爵、プライヴィア・ゼダンゾーク閣下』の署名入ってたでしょ? それが、お相手」
プライヴィアさんって、王家の出だったわけね。俺も驚いたんだけどさ。旦那さんは多分、何番目かの王太子殿下なんだろうね。
「どう? まだ俺のことを殺したい? ロザリアさんのことを欺したい? エンズガルド王国と戦争したい?」
お貴族様閣下は、首を横に振る。そりゃそうだよね。あんたの我が儘で、国一つ滅ぶ可能性があるわけだから。俺は争うつもりはないよ。いまのところこの国には、知り合いが3人いるからね。
「それじゃ、責任を取りに行こうか?」
「――ふっぐぅうう」
なんだよ。耐えろよ、お貴族様だろう?
「あよいしょ。よいしょ。よいしょっと」
「――ぐっがぁぅうう」
立て続けに3本、合計4本。指を折らせてもらった。全部、第一関節から曲がっちゃいけない、真横に向けてね。今みたいに力が強くないと、無理な方法だよね。俺の今の筋力だとさ、案外簡単にできるもんなんだ。コインを折り曲げたりは、できそうもないんだけどね。
「痛いよね? 話す気になった? 『ミドル・リカバー』」
確認すると、一瞬で折れた指が完治する。すげ、こんな感じに治るんだ? 変な方向に折れ曲がってたのが、あっという間に普通に戻る。きっと、痛みもなくなったんだろうな。ちなみに、骨折は『リカバー』じゃ治らないのは確認済み。
「だ、誰かおらぬのか?」
「あのさぁ? ここって防音効果が高い離れなんでしょう? 外に誰もいないのを確認してるし、お屋敷からはちょっとばかり離れすぎてはいないかな? 『離れ』だけにね」
「――ぷぷっ」
あ、ロザリエールさんが吹き出した? 面白かった? 俺の駄洒落。
「それで、俺のこと知ってるんでしょう? タツマだよタ・ツ・マ。タツマ・ソウトメ」
「お、お前が我が父を殺害したあの――」
「今更かよ? ってあの年配の男性、亡くなったんか? でもあれってさ、事故だって聞いたよ? 回復属性の魔法が使える人がさ、治療にあたってるから心配しないで欲しいって、勇者様付の事務官、ネリーザさんが言ってたんだよ。そりゃさ、踏んじゃった感触はあったよ? けどあれって、俺が悪いわけじゃないじゃんか? 無理矢理召喚した、この国の誰かが悪いわけでしょ?」
「勇者様、……でございますか?」
あ、そっか。ロザリエールさんは知らないんだっけ。
「俺はね、元々はこの世界の人間じゃないんだ。もちろん、勇者様でもないんだけどね。勇者様だったら、こんな目に遭ってないと思うし……。この国がね、別の世界から『勇者召喚』をするために、何らかの魔法を使ってね、俺はその儀式に巻き込まれただけなのよ。被害者ってわけ」
あぁ、ロザリエールさんが頭抱えちゃってる。
「ほら、ロザリアさんが困ってるじゃないか? どうしてくれんだよ? あのとき俺が間違って踏んじゃった年配の男性のことを言ってるなら、そりゃ筋違いってもんだ。あんたらがな、無理矢理召喚なんてしなけりゃ、俺は巻き込まれなかった。あんたのお父上がね、俺に踏まれて亡くなることもなかったってわけだ」
「そんなことは知っておる。だからといって、勇者でもないただの一般人の貴様に踏まれて死んだなど、不名誉なことがあってはならんのだ」
あー、本音はそこか。お貴族様は、死ぬのにも理由がいるのかよ? こりゃ平行線かな? 名誉とか、建前とか、そんなのが絡んじゃったら、どうにもならんわな。
「駄目だこりゃ。ごめん、ロザリアさん。ナイフ貸して」
「よろしいのですか?」
「うん。別に大丈夫だよ。俺にとってこいつは『蘇生の検証実験に使った川虫』みたいなものだから」
ロザリエールさんから受け取ったナイフ。うん。よく斬れそうだわ。
「俺がたちがさ、どうやってあんたらを捕らえたと思う?」
「知らん」
「知ろうともしないのな。こうやって、一度死んでもらったんだ、よ」
「そ、そんなわけ」
「あのさ、俺を殺そうとしてたんだからには、殺される覚悟はしてたんだよね?」
俺はもう一度、タオルをお貴族様閣下の口にねじ込んだ。そのままナイフを右肩にぐさっ。お貴族様閣下は『ぐがぁ』って漏らすけど、そんなこたぁおかまいなしよ。
「この際だから、ほかの検証作業もやってしまいますか。ナイフが刺さったまま、回復するとどうなるのかな? っと『ミドル・リカバー』」
これは興味深い。徐々にナイフがせり上がってくるんだ。抜けたと同時に、服に染み付いた血まで消えていく。
「ほほー、こんなふうになるんだ。じゃ、ここはどんな感じになるのかな? っと」
俺はそのまま、お貴族様閣下の股間を、今の俺の筋力で目一杯踏み抜いたんだ。うわっ、あのときよりも、気持ち悪い。何か漏れ出してきたし。
「――ぐっぎょぉおおおおおっ」
ビクビクと痙攣したかと思ったら、そのまま泡を吹いて、首がかくんと横向いちゃった。地獄の苦しみってヤツなんだろうけど、あー嫌だ嫌だ。俺は絶対に味わいたくないね。
「あれ? もしかして、……まじか? やばいかも、っと『フル・リカバー』、間に合ったか?』
白目をむいてたお貴族様閣下の意識がはっきりしたのか、おそらく痛みが瞬時になくなったからか、怖がってるような表情になってる。
『漫画とかでそんな描写はあったけど、玉潰されてショック死とか、本当にありそうだな、やばいやばい。まぁ、楽には死なせてやんないよ――ってくっさ。漏らしたのは戻んないか、うん『リジェネレート』」
面白い現象が起きた。漏らしたしっこが、お貴族様閣下の体内に戻っていくんだよ。匂いもなくなった。これ、ある意味凶悪だ。何やらまた、苦しそうな顔になってるよ。ややあって、落ち着いた表情になってるから、もっかい股間を目一杯踏み抜いた。
「――ぐふぁ」
泡吹いて口をぱくぱく。また死にそうになってる。
「おい、ケルミオットさんとやら。あんたの主人は、また死にそうだぞ? こらえ性がないんだな? 大丈夫か? こんな領主で?」
横向いてこっち見てたんだね? あ、しっこ漏らしてやんの。だらしない執事だな、こいつ。ロザリエールさんも耐えかねて、ドアの近くから俺の方へ来ちゃったよ。こんな場合、これが使えないかな? 俺はケルミオットさんとやらに近寄って、背中を触って。
「んっと、さっきみたいに。『リジェネレート』」
俺はお貴族様閣下のときみたいに、ケルミオットに再生をかけた。うめき声上げてるから、結構苦しいのかもしれないわ。
「あ、忘れてた」
俺はお貴族閣下のところに来て、どっこいしょとしゃがんで。左手の指は、お貴族殿下の頸動脈へ、右手でアイアンクロー状態にして。
「ほりゃ、『フル・リカバー』。ついでに『リジェネレート』」
いやもう俺ってば、目の前のお貴族様閣下のこと人間扱いしてない、川虫や黒光りする油虫と同じレベルに思ってるんだろうな。全然罪悪感を感じないんだよ。何て言うか俺。これからどんな善行積んでも、地獄へ真っ逆さまだよな。これだけ命を弄んでるんだから。
お貴族様閣下の意識が戻る。股間から漏れ出たものも、時間を巻き戻したかのように逆回し現象。
「痛かった? 痛かったでしょう? さっき。……どう? 何度か死にそうになった感想は? まだ俺のこと殺そうとする?」
「…………」
「あのさ? うちの大事なロザリアさんに何してくれてんのよ? 切羽詰まった彼女の状況を弄んで、楽しいか? ん? 答えろよ?」
「…………」
「『魔石中和法魔道具』だっけか? 報酬ちゃんと用意してたのか? ん? どうなんだい?」
「…………」
「答えろよ? 黙ってたらまた玉潰すぞ?」
「…………」
「ケルミオットさんとやら、このお貴族様閣下は何も答えちゃくれないんだけど。魔道具、用意したのか? 正直に答えないと、お貴族様閣下の股間また、潰して死にそうになってもらう? ん? どうなんだい?」
「い、いや。用意をするように指示は受けていない。だから用意はしていない」
「なーんだ。結局嘘じゃないか? なんだかんだ、煙に巻こうとしてたんだな? 言えよ? ほら」
「…………」
俺はお貴族様閣下の股間に体重をかけてやった。痛みの記憶はあるんだろうけど、首を縦に振ろうとしないのは、生まれついてのお貴族様閣下だからなのか? よくわかんね。
「んもう、わがままだなぁ、……あのさ、これ読めるかな?」
俺は、インベントリから取り出した、ある書面を目の前にかざした。目が動いてるから、読んでるのは間違いないね。
「この書面にはね、『両国の争いごとに関して、その決定権をタツマ・ソウトメに委任する』って書いてあるんだ。俺がね、『宣戦布告しても構わない』って書いてあるんだよ? 署名のところ読めた?」
こくこくと頷くお貴族様閣下。
「俺がそう決めたら、このダイオラーデン王国は、俺の後ろ盾をしてる存在と、争うことになるんだ。『エンズガルド王国、公爵、プライヴィア・ゼダンゾーク閣下』の署名入ってたでしょ? それが、お相手」
プライヴィアさんって、王家の出だったわけね。俺も驚いたんだけどさ。旦那さんは多分、何番目かの王太子殿下なんだろうね。
「どう? まだ俺のことを殺したい? ロザリアさんのことを欺したい? エンズガルド王国と戦争したい?」
お貴族様閣下は、首を横に振る。そりゃそうだよね。あんたの我が儘で、国一つ滅ぶ可能性があるわけだから。俺は争うつもりはないよ。いまのところこの国には、知り合いが3人いるからね。
「それじゃ、責任を取りに行こうか?」
0
お気に入りに追加
2,588
あなたにおすすめの小説
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
スキルを極めろ!
アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作
何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める!
神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。
不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。
異世界でジンとして生きていく。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる