25 / 52
第25話 また淡々と怒られた。
しおりを挟む
「私名義の小さな屋敷なんだが、受け取ってもらえるかな?」
「はい?」
そりゃ最初は耳を疑ったってばよ。
仕事場に出勤するなり、冒険者ギルド総支配人のプライヴィアさんが俺に、家をくれるなんて話になったんだ。
「父が作らせた屋敷でね、私がまだ独身だったときまで住んでいたんだ。ただ、部屋が四つしかないものだから、さすがに住むには少々厳しくなってね、長年放置していたんだよ。ソウトメ殿に使ってもらおうと思って、掃除をさせていたところなんだ」
「そ、そうなんですね」
「もちろん風呂には、湯を沸かし、循環させる魔道具が備わっている。どうだろう?」
「いいんですか?」
俺は風呂という言葉につい食指が動いた。あの風呂はいい。常に新しいお湯が待ってるんだ。好きなときに入れるなんて、幸せ以外何物でもないだろう?
「あぁ、ギルドで宿を借り続けるのは、金銭面で言えばけっして難しいことじゃない。朝昼晩の食事と、適度な飲酒。休みの前晩の、ゆったりとした飲酒。悪素毒と怪我の治療に対する報酬は、ダイオラーデンと同じ条件。これで満足してると聞くが、どうだろう?」
「そうですね」
「ソウトメ殿、君はね、元手がかかっていないからといって納得するんだろうけれど、事実、安すぎるんだよ。本来なら、総支配人の――いや、貴族としての私よりも多く、報酬を受け取るべき何だ。だからといって、ただ、ソウトメ殿に金銭で支払うのは何か違う」
「それなら、お金ではない何かを受け取ってもらおう。話に聞くと、ソウトメ殿は風呂がお好きだというではないかい? それならあの屋敷がちょうど良い感じだ。最悪受け取ってもらえないにしても、使っていてくれるだけでいいんだ。どうかな?」
「プライヴィアさんが構わないなら、俺、お世話になろうと思います」
俺の頭には、風呂のことしかなかったんだ。あの宿のような風呂が、備え付けられてる屋敷。十分に魅力的じゃないか? ギルドで宿代を払い続けるよりは、予算的に楽になるというのなら、俺はそれでかまわないと思うし。
「それはよかった。昨日から掃除をさせていたんだ。受け取ってもらえなかったらどうしうようかと思ってんだよね」
俺が受け取ることを前提に進めてるとか、どれだけ俺が風呂に食いつくと思ってたんだろう?
その日の夕方から早速住めるとのことで、楽しみにしていたんだ。現地に行ってみると、ギルドから歩いて数分。まるで閑静な住宅地という感じの場所にあったんだ。きっと、この界隈は、ワッターヒルズのお偉いさんも住んでるんだろうね。
小さな庭があって、まるで土地付き一戸建て住宅。俺よりやや大柄なプライヴィアさんが住んでいただけあって、天井も高く、キッチンも風呂場も広くて使いやすい。広々とした居間があるから、4LDKという感じかな?
部屋数が四つしかないとか言ってたけど、一つの部屋が今まで借りてた、宿の部屋の四倍くらいあるんだよ。掃除が大変だなと思ったら、しばらくの間はギルドで依頼を出して、掃除を請け負ってもらうことにするんだって。
何より一番良いのが、底は二段になっていて、足下が若干低くなってる。大きな楕円状になった湯船で、手を広げても、両側につかない広さがある。肩まで深く浸かって、足を伸ばしても向こうまで届かない。とんでもなく贅沢な湯船なんだよ。常にお湯が循環していて、いつも綺麗なのに入れるのは宿と同じ。
「風呂、最高だ……。もしかしたらこの様式って、ワッターヒルズでは珍しくないのかもしれないね。とにかく、冬が近いから暖まるわ」
▼
朝夕の冷え込みが激しくなってきたことで、あぁ冬なんだなと実感する。俺がこのワッターヒルズに移ってきて、もうそれなりに経つ。相変わらず、6日治療に専念して1日休む。軽い晩酌と、自分専用の風呂が待っているから、精神的な疲れも大丈夫だね。
毎日のように、効率の良い魔素量増加の鍛錬として、『パルス』で『リザレクト』を繰り返しかけ直している。定期的に、自分へ『フル・リカバー』をかけているから、疲れは溜まることがないんだ。
このワッターヒルズは、魔界と人界の間にあるからか、各所から交易に来る商人が集う場所になっていた。そのおかげもあって、『マナ茶』という魔素の回復を助けるお茶があることを知った。
もちろん、ギルドの経費で飲み放題。一日に何杯飲むかわからないくらい飲んでる。それでも、マナ茶と『マナ・リカバー』を併用すると、魔素が切れる気がしれないほど回復効率が上がるんだ。
例の手配書問題、解決方法の対策として、俺が考えた方法。窮地に追い込まれたと仮定して、常に慣れた状態をつくるために、一日に一度『死ぬ』鍛錬を欠かさないことにしていた。
だからかな? いい加減慣れてきて、いつもの崖まで歩くのが面倒くさくなってきた。『走馬灯』って、どれくらいの時間が必要なんだろう? 地面に落ちるまでが一瞬すぎて、再現するのが難しいような気がしてきたんだよ。
昨日、そのことを冒険者ギルド総支配人のプライヴィアさんに『手法は秘密ですが、死なない方法をみつけました』と報告したところ『何をふざけているんだい?』と、また淡々と怒られたんだよね。
なかなか信じてくれないもんだからさ、仕方ないから例の崖まで連れて行って、彼女の前で『死んでみせた』んだ。そしたらさ『私の前で二度とやるな』とまた怒られた。信じてくれないからやってみせただけなのに、理不尽だよ。
仕事が終わって、蘇生の鍛錬のため河原に出てきた。ここより高い位置にある崖は他にないから、ここを登るしかないんだけど、さすがに飽きてきた。かといって、他に良い方法が思い浮かばない。
そう思いながら、とぼとぼと坂を上ってたんだけど、崖の天辺にたどり着いたとき。
「迷わず、こっちへ来てくれたんだな?」
聞き覚えのある声が、背後からするんだ。聞き間違をするわけがない。この声の主は、褐色の肌を持つ、瞳の綺麗な『命の恩人』に違いない。俺が勝手に恩義を感じていて、ワッターヒルズに来るきっかけをくれた、事故とはいえ俺の初めての女性だから。
「そりゃそうだよ。君が教えてくれたから、俺は信じてここへ――」
右の顎の下あたり違和感を感じた。外が肌寒いからだろうか? どこからか吹き出し、腕に垂れてきてた何かの、生暖かさを感じる。同時に視界が暗転して、俺は仰向けに倒れたことまでは覚えてる。
瞬間的に途切れた俺の意識は、すぐに戻ったはずだ。鍛錬前だったこともあり、出しっぱなしだった『個人情報表示』画面には、『俺の生命力が一割しか残っていなかった』んだ。そのことから、おそらく俺は即死したんだろう。彼女が俺に殺したんだろう、ということだけはわかったんだ。
辺りに照明はないから、彼女は気づくこともできなかったんだろうね。俺の首から噴き出したはずの血が、時を巻き戻すかのように元へ戻ってるだなんて、これっぽっちも思わなかっただろうさ。
後頭部はチクチク草が刺さってる。ゴロゴロとした小石もあたるような感じ。きっと仰向けに倒れたんだろうね。
「あたいにはこうする以外、……方法がなかったんだ。許してくれ」
彼女の声が俺の顔の上から聞こえる。たぶんだけど、俺の顔をのぞき込んでくれてるんだろう。
彼女の申し訳なさそうな声と、俺の頰を手のひらで撫でてくれてる感触。薄く目を開けた。彼女の瞳は相変わらず美しくて、そんな彼女は悲しそうな、今にも泣きそうな表情をしてるんだ。事実、涙が貯まっていて、今にも溢れだしそうになってるんだ。
いくら鈍い俺でも、このままじゃ駄目だって思った。
「……何があなたを、苦しめているんだろう?」
「え゛?」
「はい?」
そりゃ最初は耳を疑ったってばよ。
仕事場に出勤するなり、冒険者ギルド総支配人のプライヴィアさんが俺に、家をくれるなんて話になったんだ。
「父が作らせた屋敷でね、私がまだ独身だったときまで住んでいたんだ。ただ、部屋が四つしかないものだから、さすがに住むには少々厳しくなってね、長年放置していたんだよ。ソウトメ殿に使ってもらおうと思って、掃除をさせていたところなんだ」
「そ、そうなんですね」
「もちろん風呂には、湯を沸かし、循環させる魔道具が備わっている。どうだろう?」
「いいんですか?」
俺は風呂という言葉につい食指が動いた。あの風呂はいい。常に新しいお湯が待ってるんだ。好きなときに入れるなんて、幸せ以外何物でもないだろう?
「あぁ、ギルドで宿を借り続けるのは、金銭面で言えばけっして難しいことじゃない。朝昼晩の食事と、適度な飲酒。休みの前晩の、ゆったりとした飲酒。悪素毒と怪我の治療に対する報酬は、ダイオラーデンと同じ条件。これで満足してると聞くが、どうだろう?」
「そうですね」
「ソウトメ殿、君はね、元手がかかっていないからといって納得するんだろうけれど、事実、安すぎるんだよ。本来なら、総支配人の――いや、貴族としての私よりも多く、報酬を受け取るべき何だ。だからといって、ただ、ソウトメ殿に金銭で支払うのは何か違う」
「それなら、お金ではない何かを受け取ってもらおう。話に聞くと、ソウトメ殿は風呂がお好きだというではないかい? それならあの屋敷がちょうど良い感じだ。最悪受け取ってもらえないにしても、使っていてくれるだけでいいんだ。どうかな?」
「プライヴィアさんが構わないなら、俺、お世話になろうと思います」
俺の頭には、風呂のことしかなかったんだ。あの宿のような風呂が、備え付けられてる屋敷。十分に魅力的じゃないか? ギルドで宿代を払い続けるよりは、予算的に楽になるというのなら、俺はそれでかまわないと思うし。
「それはよかった。昨日から掃除をさせていたんだ。受け取ってもらえなかったらどうしうようかと思ってんだよね」
俺が受け取ることを前提に進めてるとか、どれだけ俺が風呂に食いつくと思ってたんだろう?
その日の夕方から早速住めるとのことで、楽しみにしていたんだ。現地に行ってみると、ギルドから歩いて数分。まるで閑静な住宅地という感じの場所にあったんだ。きっと、この界隈は、ワッターヒルズのお偉いさんも住んでるんだろうね。
小さな庭があって、まるで土地付き一戸建て住宅。俺よりやや大柄なプライヴィアさんが住んでいただけあって、天井も高く、キッチンも風呂場も広くて使いやすい。広々とした居間があるから、4LDKという感じかな?
部屋数が四つしかないとか言ってたけど、一つの部屋が今まで借りてた、宿の部屋の四倍くらいあるんだよ。掃除が大変だなと思ったら、しばらくの間はギルドで依頼を出して、掃除を請け負ってもらうことにするんだって。
何より一番良いのが、底は二段になっていて、足下が若干低くなってる。大きな楕円状になった湯船で、手を広げても、両側につかない広さがある。肩まで深く浸かって、足を伸ばしても向こうまで届かない。とんでもなく贅沢な湯船なんだよ。常にお湯が循環していて、いつも綺麗なのに入れるのは宿と同じ。
「風呂、最高だ……。もしかしたらこの様式って、ワッターヒルズでは珍しくないのかもしれないね。とにかく、冬が近いから暖まるわ」
▼
朝夕の冷え込みが激しくなってきたことで、あぁ冬なんだなと実感する。俺がこのワッターヒルズに移ってきて、もうそれなりに経つ。相変わらず、6日治療に専念して1日休む。軽い晩酌と、自分専用の風呂が待っているから、精神的な疲れも大丈夫だね。
毎日のように、効率の良い魔素量増加の鍛錬として、『パルス』で『リザレクト』を繰り返しかけ直している。定期的に、自分へ『フル・リカバー』をかけているから、疲れは溜まることがないんだ。
このワッターヒルズは、魔界と人界の間にあるからか、各所から交易に来る商人が集う場所になっていた。そのおかげもあって、『マナ茶』という魔素の回復を助けるお茶があることを知った。
もちろん、ギルドの経費で飲み放題。一日に何杯飲むかわからないくらい飲んでる。それでも、マナ茶と『マナ・リカバー』を併用すると、魔素が切れる気がしれないほど回復効率が上がるんだ。
例の手配書問題、解決方法の対策として、俺が考えた方法。窮地に追い込まれたと仮定して、常に慣れた状態をつくるために、一日に一度『死ぬ』鍛錬を欠かさないことにしていた。
だからかな? いい加減慣れてきて、いつもの崖まで歩くのが面倒くさくなってきた。『走馬灯』って、どれくらいの時間が必要なんだろう? 地面に落ちるまでが一瞬すぎて、再現するのが難しいような気がしてきたんだよ。
昨日、そのことを冒険者ギルド総支配人のプライヴィアさんに『手法は秘密ですが、死なない方法をみつけました』と報告したところ『何をふざけているんだい?』と、また淡々と怒られたんだよね。
なかなか信じてくれないもんだからさ、仕方ないから例の崖まで連れて行って、彼女の前で『死んでみせた』んだ。そしたらさ『私の前で二度とやるな』とまた怒られた。信じてくれないからやってみせただけなのに、理不尽だよ。
仕事が終わって、蘇生の鍛錬のため河原に出てきた。ここより高い位置にある崖は他にないから、ここを登るしかないんだけど、さすがに飽きてきた。かといって、他に良い方法が思い浮かばない。
そう思いながら、とぼとぼと坂を上ってたんだけど、崖の天辺にたどり着いたとき。
「迷わず、こっちへ来てくれたんだな?」
聞き覚えのある声が、背後からするんだ。聞き間違をするわけがない。この声の主は、褐色の肌を持つ、瞳の綺麗な『命の恩人』に違いない。俺が勝手に恩義を感じていて、ワッターヒルズに来るきっかけをくれた、事故とはいえ俺の初めての女性だから。
「そりゃそうだよ。君が教えてくれたから、俺は信じてここへ――」
右の顎の下あたり違和感を感じた。外が肌寒いからだろうか? どこからか吹き出し、腕に垂れてきてた何かの、生暖かさを感じる。同時に視界が暗転して、俺は仰向けに倒れたことまでは覚えてる。
瞬間的に途切れた俺の意識は、すぐに戻ったはずだ。鍛錬前だったこともあり、出しっぱなしだった『個人情報表示』画面には、『俺の生命力が一割しか残っていなかった』んだ。そのことから、おそらく俺は即死したんだろう。彼女が俺に殺したんだろう、ということだけはわかったんだ。
辺りに照明はないから、彼女は気づくこともできなかったんだろうね。俺の首から噴き出したはずの血が、時を巻き戻すかのように元へ戻ってるだなんて、これっぽっちも思わなかっただろうさ。
後頭部はチクチク草が刺さってる。ゴロゴロとした小石もあたるような感じ。きっと仰向けに倒れたんだろうね。
「あたいにはこうする以外、……方法がなかったんだ。許してくれ」
彼女の声が俺の顔の上から聞こえる。たぶんだけど、俺の顔をのぞき込んでくれてるんだろう。
彼女の申し訳なさそうな声と、俺の頰を手のひらで撫でてくれてる感触。薄く目を開けた。彼女の瞳は相変わらず美しくて、そんな彼女は悲しそうな、今にも泣きそうな表情をしてるんだ。事実、涙が貯まっていて、今にも溢れだしそうになってるんだ。
いくら鈍い俺でも、このままじゃ駄目だって思った。
「……何があなたを、苦しめているんだろう?」
「え゛?」
3
お気に入りに追加
2,582
あなたにおすすめの小説



もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

「宮廷魔術師の娘の癖に無能すぎる」と婚約破棄され親には出来損ないと言われたが、厄介払いと嫁に出された家はいいところだった
今川幸乃
ファンタジー
魔術の名門オールストン公爵家に生まれたレイラは、武門の名門と呼ばれたオーガスト公爵家の跡取りブランドと婚約させられた。
しかしレイラは魔法をうまく使うことも出来ず、ブランドに一方的に婚約破棄されてしまう。
それを聞いた宮廷魔術師の父はブランドではなくレイラに「出来損ないめ」と激怒し、まるで厄介払いのようにレイノルズ侯爵家という微妙な家に嫁に出されてしまう。夫のロルスは魔術には何の興味もなく、最初は仲も微妙だった。
一方ブランドはベラという魔法がうまい令嬢と婚約し、やはり婚約破棄して良かったと思うのだった。
しかしレイラが魔法を全然使えないのはオールストン家で毎日飲まされていた魔力増加薬が体質に合わず、魔力が暴走してしまうせいだった。
加えて毎日毎晩ずっと勉強や訓練をさせられて常に体調が悪かったことも原因だった。
レイノルズ家でのんびり過ごしていたレイラはやがて自分の真の力に気づいていく。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…


私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる