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第18話 初めてだったんです。
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少しして、彼女が戻ってきた。何やら抱えてる。林の方から抱えてきたものを下に置いた。さっきみたいに、何か唱えてる? すると、明かりが灯ったような。あれって、木切れだったんだな。
そのたき火の明かり。星ひとつない暗い空。呆れるように俺を見る、優しい目。
「どうだ? 身体起こせそうか?」
許可が出た。うん、身体起こそう。
「はい」
「ちょっと動くなよ――」
俺の元を離れたときに唱えたものと同じような言葉。俺にはちょっと聞き取れない。すると驚いた。水浸しになっていた俺の身体が、一瞬で乾いたんだよ。
「匂いは勘弁な。どうしようもない」
「俺、何がなんだか……、ただひとつだけ覚えていたのは」
さっき叩かれてた胸辺りを触る、そこは服が斜めに切り裂かれていたんだ。おそらく、背中もそうなんだろうな。これだけの目に遭って生きてるのはきっと、『パルス』で『フル・リカバー』が常にかけられてたから。
それと、筋力や体力、おそらくは防御力も一般の人を上回るほどの状態になっていたかもしれない。そんな偶然が重なったからこそ、即死でなければ死ぬようなことにならない。
湖に落ちて気を失っていても、ヤバくなる一歩手前で『フル・リカバー』がかかる状態だったから、ただ気絶していたような感じだったんだろう。そこで、彼女に助けてもらって、事なきを得たんだろうね。
うん、だんだん思い出してきたよ。
「何か思い出したのか?」
「俺、初めてだったんです」
「何がだ?」
「……女性とその、唇を合わせたのが」
「――っ!!」
「人工呼吸――じゃ伝わらないか? とにかく俺を助けてくれたのはわかってます、でも、嬉しかったんです。俺、ぼっちだったし、一生縁のないことだと思って――」
「あ」
「あ?」
「あぁああああ、……あたいだって初めてだったんだよっ!」
あ、彼女、横向いちゃった。わ、悪いことしちゃったな……。
「なんというかその、……申し訳ありませんでした」
「わかりゃいいんだよ――ったく。……あ、あのな」
「なんでしょう? 俺、責任、取った方がいいですか?」
「何がどう――いやそうじゃなくてだな、あんた、誰かに斬られたはずなんだろう? 服だって後ろ前ズタズタじゃねぇか? なのに何で傷もなければ血も出てないんだ?」
「はい、俺、一応魔法が――」
「あ、あぁ、そうだったか。知ってる、いや、知ってた、だな。そういや『聖職者くずれ』って、名乗ってたんだよな?」
「何故それを?」
「そんなことは調べりゃわかるんだよ。とにかくな、この国の上の方で、何か動いたみたいだな。タツマ・ソウトメさんよ」
俺の名前。ギルドとあの王城でしか、……あぁ、『この国の上』ってそういう。すぐに彼女は、俺にある紙のようなものをみせたんだ。
「読めるよな? 人相も名前も、年齢まで書いてある。『生死は問わない』だとさ。『殺せ』、『始末しろ』と同じ意味だ。まったく、酷いもんだよ……」
デッドオアアライブとか、まじですか……。
「どういうことです?」
「これによるとだな、『殺人容疑』だとさ。あんた、心当たりは?」
「いやその。あれか? いや、あれは俺が悪いわけじゃ……」
「まぁいいさ。とにかく、タツマさんよ」
「はい」
「一応、命の恩人として言わせてもらう。こんなざまではな、あんたの居場所はもう、この国にはないだろう。早々に余所へ行くのを勧めるよ」
「そう、なりますね。これでは周りの人に迷惑がかかるから……」
「タツマさんは、ギルドの登録証、持ってるんだろう? 他の国なら受け入れてくれるだろうさ。そうだな、……この方角だ。ひたすらまっすぐだ」
彼女は、ある方角を指差した。
「……それじゃ、あたいは行かせてもらう」
彼女はそう言って踵を返す。俺は彼女の背中に声をかける。
「ありがとう。忘れないよ」
「あぁ。せいぜい恩に感じてくれ」
一瞬振り向いた彼女の細めたその瞳は、とても綺麗だった。闇に消えていくその姿は、あっという間に見えなくなったんだ。
水でたき火を消し、回りの土ごとインベントリへ突っ込む。足で軽く成らしたあと、ズタズタに切り裂かれたシャツを脱いで、新しいものと交換。あとは外套を取り出して羽織るだけ。
手に残った、俺に対する手配書も、インベントリにしまっておいた。『殺人容疑』って多分、あの『俺が踏んづけてしまった年配の男性』のことなんだろうな。亡くなったのか……。でも、王城ネリーザさん、俺悪くないって言ってたじゃないか?
まぁ、過ぎたことは仕方ない。とにかく逃げよう。どこかのギルドに行きさえすれば、そこ経由でリズレイアさんに話は届くだろうから。ジュエリーヌさん、メサージャさん、少しばかり音信不通になっても大丈夫だよな? 湖の向こう、対岸を見ながらそう思った。
俺は彼女が指差した方角へとぼとぼと歩いて行く。闇に消えていった、彼女のようにね。
彼女きっと、俺を抱えて対岸まで泳いだんだろうな。これは絶対に、足向けて寝られないよ。
仕事が終わったのが、『個人情報表示』画面上では午後八時くらい。今見たら午後十一時になってる。俺はおそらく、湖の底に沈んでると思われてるだろう。明日の朝には捜索が始まるはずだ。それなら俺にできることは、『行方不明』になること。とにかく距離を稼いだほうがいいだろうな。
『パルス』と『フル・リカバー』をかけっぱなしにしてあるから、ときおり『マナ・リカバー』を併用する。そうして明るくなるまで彼女が指差した方角は街道があった。その方角へ、へジョギングくらいの速度で走ってみた。
いやはや、疲れない疲れない。気持ち悪いほど疲れが来ない。股にもふくらはぎにも、乳酸が溜まらない。気持ち悪いわ。疲労を無理矢理回復してるんだろうから、あとでおそらく反動がくるとは思うけど、走り続けてもまだ動けるんだから怖いな、これ。
どれくらい走ったかな? 進行方向の空がしらっと明けてきた。あ、筋力上がってるし。1Eだったのが、22になってるよ。筋トレになったのか? ギルドではデスクワークみたいなもんだから、運動不足だったんだろうな。
いやしかしまぁ、あとどれだけ走ったらいいんだ? あの女性教えてくれないんだもんな。せめて、名前だけでも聞いときゃよかった。失敗したよ……。これだからリア充経験のないぼっちは駄目駄目だ。
「四の五の考えてないで、歩くか……」
そのたき火の明かり。星ひとつない暗い空。呆れるように俺を見る、優しい目。
「どうだ? 身体起こせそうか?」
許可が出た。うん、身体起こそう。
「はい」
「ちょっと動くなよ――」
俺の元を離れたときに唱えたものと同じような言葉。俺にはちょっと聞き取れない。すると驚いた。水浸しになっていた俺の身体が、一瞬で乾いたんだよ。
「匂いは勘弁な。どうしようもない」
「俺、何がなんだか……、ただひとつだけ覚えていたのは」
さっき叩かれてた胸辺りを触る、そこは服が斜めに切り裂かれていたんだ。おそらく、背中もそうなんだろうな。これだけの目に遭って生きてるのはきっと、『パルス』で『フル・リカバー』が常にかけられてたから。
それと、筋力や体力、おそらくは防御力も一般の人を上回るほどの状態になっていたかもしれない。そんな偶然が重なったからこそ、即死でなければ死ぬようなことにならない。
湖に落ちて気を失っていても、ヤバくなる一歩手前で『フル・リカバー』がかかる状態だったから、ただ気絶していたような感じだったんだろう。そこで、彼女に助けてもらって、事なきを得たんだろうね。
うん、だんだん思い出してきたよ。
「何か思い出したのか?」
「俺、初めてだったんです」
「何がだ?」
「……女性とその、唇を合わせたのが」
「――っ!!」
「人工呼吸――じゃ伝わらないか? とにかく俺を助けてくれたのはわかってます、でも、嬉しかったんです。俺、ぼっちだったし、一生縁のないことだと思って――」
「あ」
「あ?」
「あぁああああ、……あたいだって初めてだったんだよっ!」
あ、彼女、横向いちゃった。わ、悪いことしちゃったな……。
「なんというかその、……申し訳ありませんでした」
「わかりゃいいんだよ――ったく。……あ、あのな」
「なんでしょう? 俺、責任、取った方がいいですか?」
「何がどう――いやそうじゃなくてだな、あんた、誰かに斬られたはずなんだろう? 服だって後ろ前ズタズタじゃねぇか? なのに何で傷もなければ血も出てないんだ?」
「はい、俺、一応魔法が――」
「あ、あぁ、そうだったか。知ってる、いや、知ってた、だな。そういや『聖職者くずれ』って、名乗ってたんだよな?」
「何故それを?」
「そんなことは調べりゃわかるんだよ。とにかくな、この国の上の方で、何か動いたみたいだな。タツマ・ソウトメさんよ」
俺の名前。ギルドとあの王城でしか、……あぁ、『この国の上』ってそういう。すぐに彼女は、俺にある紙のようなものをみせたんだ。
「読めるよな? 人相も名前も、年齢まで書いてある。『生死は問わない』だとさ。『殺せ』、『始末しろ』と同じ意味だ。まったく、酷いもんだよ……」
デッドオアアライブとか、まじですか……。
「どういうことです?」
「これによるとだな、『殺人容疑』だとさ。あんた、心当たりは?」
「いやその。あれか? いや、あれは俺が悪いわけじゃ……」
「まぁいいさ。とにかく、タツマさんよ」
「はい」
「一応、命の恩人として言わせてもらう。こんなざまではな、あんたの居場所はもう、この国にはないだろう。早々に余所へ行くのを勧めるよ」
「そう、なりますね。これでは周りの人に迷惑がかかるから……」
「タツマさんは、ギルドの登録証、持ってるんだろう? 他の国なら受け入れてくれるだろうさ。そうだな、……この方角だ。ひたすらまっすぐだ」
彼女は、ある方角を指差した。
「……それじゃ、あたいは行かせてもらう」
彼女はそう言って踵を返す。俺は彼女の背中に声をかける。
「ありがとう。忘れないよ」
「あぁ。せいぜい恩に感じてくれ」
一瞬振り向いた彼女の細めたその瞳は、とても綺麗だった。闇に消えていくその姿は、あっという間に見えなくなったんだ。
水でたき火を消し、回りの土ごとインベントリへ突っ込む。足で軽く成らしたあと、ズタズタに切り裂かれたシャツを脱いで、新しいものと交換。あとは外套を取り出して羽織るだけ。
手に残った、俺に対する手配書も、インベントリにしまっておいた。『殺人容疑』って多分、あの『俺が踏んづけてしまった年配の男性』のことなんだろうな。亡くなったのか……。でも、王城ネリーザさん、俺悪くないって言ってたじゃないか?
まぁ、過ぎたことは仕方ない。とにかく逃げよう。どこかのギルドに行きさえすれば、そこ経由でリズレイアさんに話は届くだろうから。ジュエリーヌさん、メサージャさん、少しばかり音信不通になっても大丈夫だよな? 湖の向こう、対岸を見ながらそう思った。
俺は彼女が指差した方角へとぼとぼと歩いて行く。闇に消えていった、彼女のようにね。
彼女きっと、俺を抱えて対岸まで泳いだんだろうな。これは絶対に、足向けて寝られないよ。
仕事が終わったのが、『個人情報表示』画面上では午後八時くらい。今見たら午後十一時になってる。俺はおそらく、湖の底に沈んでると思われてるだろう。明日の朝には捜索が始まるはずだ。それなら俺にできることは、『行方不明』になること。とにかく距離を稼いだほうがいいだろうな。
『パルス』と『フル・リカバー』をかけっぱなしにしてあるから、ときおり『マナ・リカバー』を併用する。そうして明るくなるまで彼女が指差した方角は街道があった。その方角へ、へジョギングくらいの速度で走ってみた。
いやはや、疲れない疲れない。気持ち悪いほど疲れが来ない。股にもふくらはぎにも、乳酸が溜まらない。気持ち悪いわ。疲労を無理矢理回復してるんだろうから、あとでおそらく反動がくるとは思うけど、走り続けてもまだ動けるんだから怖いな、これ。
どれくらい走ったかな? 進行方向の空がしらっと明けてきた。あ、筋力上がってるし。1Eだったのが、22になってるよ。筋トレになったのか? ギルドではデスクワークみたいなもんだから、運動不足だったんだろうな。
いやしかしまぁ、あとどれだけ走ったらいいんだ? あの女性教えてくれないんだもんな。せめて、名前だけでも聞いときゃよかった。失敗したよ……。これだからリア充経験のないぼっちは駄目駄目だ。
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