21 / 28
第二十話 いきなりご対面。
しおりを挟む
城っぽく見えない理由。
それは真四角なんだよ、建物が。
確かにここまで来る途中の建物もそんな感じだったよ。
だからってこれはないわ。
ビルというか庁舎だぞ、これじゃ。
普通城って言ったら、シンデレラ城とか想像するだろう?
誰が庁舎みたいな城を想像できるかって。
どんだけ几帳面なんだよ、ドワーフって。
見た感じ十階建てくらいか?
ガラスの窓もしっかりとはまってる。
「ティナ」
「んー?」
「ここってなんだ?」
「あたいの家」
「なるほどな、やっぱりそうなんだな」
「どゆこと?」
ティナは喋り方も日本人っぽくなってる。
四十三歳とは思えないほどの可愛さがプラスされてな。
「ここって王城だろ?」
「うんっ」
そう言うとティナは俺の腕を引っ張る。
ちょっと待て。
壁が。
壁がスライドしやがった……。
入り口がねぇなと思ったんだが。
そういうギミックがあんのかよ。
「ただいまーっ」
建物に一歩踏み入れたティナ。
一言目にそれかよっ。
どこからともなく、メイドさんとは言えないが、侍女服のようなのを着た女性が十名ほど走って出てくる。
走ってだぞ。
長いロングスカートタイプの制服着た女性が、スカートの裾持ち上げて走ってくるんだぞ。
両側に整列すると、一斉に深く腰を折った。
『お帰りなさいませ。姫様』
声を揃えてそう言うんだもんな。
もちろん、俺は心の中でビビったぞ。
どこのメイド喫茶だよ。
ってな。
ということで、ティナはお姫様確定。
まぁ、立花さんたちも言ってたから疑っちゃいなかったけど。
こう、確定すると、気持ち的に違うよな。
一国のお姫様を傷物にしちゃったんだし。
こりゃ、殴られるだけで済めばいいけど……。
ティナは俺の腕を引っ張ってずんずん進んでいく。
建物の中もこりゃまた立派。
大理石じゃないだろうけど、つるっと表面が加工された石材を壁に使ってある。
それも、継ぎ目なし。
やっぱり一年を通して寒いんだろうな。
窓は開くようになってるとは思えないくらいのはめ殺し。
いや、さっきみたいに開くかもしれんけど。
時折侍女らしき人や、ドワーフの男性ともすれ違う。
俺に負けず劣らず、百九十はありそうな身長とガタイの良さ。
兵士とは思えないインテリっぽい服装。
どこかの役人っぽいカッターシャツにスラックスっぽいズボン。
思ったより俺の恰好、浮いてないんだな。
町中では浮きまくってたけど、ここではそうでもないらしい。
ただ、ティナを振り向く人はいない。
すれ違う際は皆立ち止まって一礼してるんだから。
リアルお姫様キターーーーーーーーッって叫びたい心境だ。
でも俺は大人だからそんなことはしないぞ。
しっかしまぁ、ここまで相当数の男性女性とすれ違ったわ。
どんだけ働いてる人いるんだか。
大きさは沖縄の県庁より広く、高さはちょっと低いくらいか?
てことは、数百人はいるんじゃね?
まいったなぁ。
ティナについて廊下の奥へ。
行き止まり?
壁しかないぞ……、あぁ。
そういうことね。
ティナが壁に手をつくと、さっきの正面玄関のように横にスライドした。
どうしてこう、ドワーフってギミックにこだわるんだ?
いや、『ドワーフの技術者』って言わないと駄目か。
「ただいま、母さん。父さん」
えっ?
いきなりのご対面ですか。
心の準備もなんも、あったもんじゃないわっ。
町の中でもここでも、きっと今ティナが喋ってる言葉は日本語じゃないんだろうな。
そんなことを考えながら少しでも気持ちを落ち着けようとしてたんだが。
あれ?
玉座らしき場所に座る三十歳くらいの綺麗な女性と。
その女性の方を一生懸命揉んであげてる線の細い男性。
二人ともドワーフらしいんだが。
肩を揉まれて気持ちよさそうにしている女性と、優しそうな笑みを浮かべて肩を揉んでいる男性。
二人とも急に入ってきたティナの顔を見て驚いている。
ティナの母親なんだろう。
彼女はがたりと椅子から立ち上がり、目の前にあるテーブルを飛び越えて。
ティナのところまで走ってきて、彼女を抱きしめた。
俺はあまりの勢いに二歩ほど後ずさってしまったよ。
「ティナ、お帰りなさい。あなた、ついにやったのね?」
やったってそんな露骨な。
俺はティナに指一本触れてないとは言わないけど、まだ貴女の娘さんは生娘ですよ。
なんて言えないわな。
きっとティナの目でわかったんだろうな。
「うんっ。お婿さん見つけてきたよ」
ティナの親父さんかな。
優しそうなドワーフには見えない人だけど。
彼は二人を見て、嬉しそうな目で見守ってるみたいだ。
取り乱してしまって、俺を見たお袋さんは取り繕うように佇まいを直した。
この人もティナより十センチくらい背が高いな。
やっぱりティナってちっこいんだな。
今までの状況を再起動するように、お袋さんは親父さんの元に戻った。
流石になかったことにはならんわな。
「どうぞお座りください。よろしければおなま──」
「あたいの旦那様の武士だよ」
「ティナ。あなたねぇ……」
俺の横に座ったティナは俺に抱き着いてそう言ったもんだから。
お袋さんも親父さんも、呆れてるよ……。
「初めまして、俺、いや、私は、本郷武士と申します。武士が名前で本郷が姓ですね」
「ご丁寧にありがとうございます。遠路はるばるよくお越しいただきました。私はティナの母で、この国の女王。アリエストレーラメルリッタ・フレイア・メルムランスです。この人は、私の王配。夫ですね」
「僕はティナの父で、アリエスさんの夫。クレイバレットティンバー・アレイア・メルムランスです。長い名前ですまないね。クレイと呼んでくれたら嬉しいですよ」
いやいやいや。
それは駄目でしょう。
それと、ティナのお袋さんを『さん付け』で呼ぶんだね。
王配って言うくらいだからお婿さんみたいなもんか。
侍女さんがお茶を持ってきてくれたみたいだ。
ティナが『飲んでも大丈夫だよ』と言ってくれて、気を使ってくれたのか。
アリエスさんも、クレイさんも先に飲んでくれた。
俺は目礼してから、ご馳走になった。
いやこれ、美味いわ。
お茶というよりコーヒーだな。
適度な渋みとコクがあって。
苦みも喉に残らないくらいすっきりしてるし。
「美味しいですね。俺、いえ、私の国のコーヒーみたいで飲みやすいです」
「武士武士」
「ん?」
「それ、コーヒーだよ。名前は違うけど」
「まじかっ!」
「うんっ」
俺とティナのやりとりを見て、二人は笑いを堪えているようにも見えた。
「ふふふ。仲が良さそうで安心しました。ティナ、いい男性を見つけましたね」
「うん。すっごくかっこいいんだよ。あたい、一目ぼれだったから」
「よかったね、ティナ。僕も安心したよ」
「でしょ? すっごく優しいんだよ」
ティナ、褒めすぎ。
とりあえず、頭ごなしに反対されるよりは好印象ってとこかな。
一安心だわ……。
それは真四角なんだよ、建物が。
確かにここまで来る途中の建物もそんな感じだったよ。
だからってこれはないわ。
ビルというか庁舎だぞ、これじゃ。
普通城って言ったら、シンデレラ城とか想像するだろう?
誰が庁舎みたいな城を想像できるかって。
どんだけ几帳面なんだよ、ドワーフって。
見た感じ十階建てくらいか?
ガラスの窓もしっかりとはまってる。
「ティナ」
「んー?」
「ここってなんだ?」
「あたいの家」
「なるほどな、やっぱりそうなんだな」
「どゆこと?」
ティナは喋り方も日本人っぽくなってる。
四十三歳とは思えないほどの可愛さがプラスされてな。
「ここって王城だろ?」
「うんっ」
そう言うとティナは俺の腕を引っ張る。
ちょっと待て。
壁が。
壁がスライドしやがった……。
入り口がねぇなと思ったんだが。
そういうギミックがあんのかよ。
「ただいまーっ」
建物に一歩踏み入れたティナ。
一言目にそれかよっ。
どこからともなく、メイドさんとは言えないが、侍女服のようなのを着た女性が十名ほど走って出てくる。
走ってだぞ。
長いロングスカートタイプの制服着た女性が、スカートの裾持ち上げて走ってくるんだぞ。
両側に整列すると、一斉に深く腰を折った。
『お帰りなさいませ。姫様』
声を揃えてそう言うんだもんな。
もちろん、俺は心の中でビビったぞ。
どこのメイド喫茶だよ。
ってな。
ということで、ティナはお姫様確定。
まぁ、立花さんたちも言ってたから疑っちゃいなかったけど。
こう、確定すると、気持ち的に違うよな。
一国のお姫様を傷物にしちゃったんだし。
こりゃ、殴られるだけで済めばいいけど……。
ティナは俺の腕を引っ張ってずんずん進んでいく。
建物の中もこりゃまた立派。
大理石じゃないだろうけど、つるっと表面が加工された石材を壁に使ってある。
それも、継ぎ目なし。
やっぱり一年を通して寒いんだろうな。
窓は開くようになってるとは思えないくらいのはめ殺し。
いや、さっきみたいに開くかもしれんけど。
時折侍女らしき人や、ドワーフの男性ともすれ違う。
俺に負けず劣らず、百九十はありそうな身長とガタイの良さ。
兵士とは思えないインテリっぽい服装。
どこかの役人っぽいカッターシャツにスラックスっぽいズボン。
思ったより俺の恰好、浮いてないんだな。
町中では浮きまくってたけど、ここではそうでもないらしい。
ただ、ティナを振り向く人はいない。
すれ違う際は皆立ち止まって一礼してるんだから。
リアルお姫様キターーーーーーーーッって叫びたい心境だ。
でも俺は大人だからそんなことはしないぞ。
しっかしまぁ、ここまで相当数の男性女性とすれ違ったわ。
どんだけ働いてる人いるんだか。
大きさは沖縄の県庁より広く、高さはちょっと低いくらいか?
てことは、数百人はいるんじゃね?
まいったなぁ。
ティナについて廊下の奥へ。
行き止まり?
壁しかないぞ……、あぁ。
そういうことね。
ティナが壁に手をつくと、さっきの正面玄関のように横にスライドした。
どうしてこう、ドワーフってギミックにこだわるんだ?
いや、『ドワーフの技術者』って言わないと駄目か。
「ただいま、母さん。父さん」
えっ?
いきなりのご対面ですか。
心の準備もなんも、あったもんじゃないわっ。
町の中でもここでも、きっと今ティナが喋ってる言葉は日本語じゃないんだろうな。
そんなことを考えながら少しでも気持ちを落ち着けようとしてたんだが。
あれ?
玉座らしき場所に座る三十歳くらいの綺麗な女性と。
その女性の方を一生懸命揉んであげてる線の細い男性。
二人ともドワーフらしいんだが。
肩を揉まれて気持ちよさそうにしている女性と、優しそうな笑みを浮かべて肩を揉んでいる男性。
二人とも急に入ってきたティナの顔を見て驚いている。
ティナの母親なんだろう。
彼女はがたりと椅子から立ち上がり、目の前にあるテーブルを飛び越えて。
ティナのところまで走ってきて、彼女を抱きしめた。
俺はあまりの勢いに二歩ほど後ずさってしまったよ。
「ティナ、お帰りなさい。あなた、ついにやったのね?」
やったってそんな露骨な。
俺はティナに指一本触れてないとは言わないけど、まだ貴女の娘さんは生娘ですよ。
なんて言えないわな。
きっとティナの目でわかったんだろうな。
「うんっ。お婿さん見つけてきたよ」
ティナの親父さんかな。
優しそうなドワーフには見えない人だけど。
彼は二人を見て、嬉しそうな目で見守ってるみたいだ。
取り乱してしまって、俺を見たお袋さんは取り繕うように佇まいを直した。
この人もティナより十センチくらい背が高いな。
やっぱりティナってちっこいんだな。
今までの状況を再起動するように、お袋さんは親父さんの元に戻った。
流石になかったことにはならんわな。
「どうぞお座りください。よろしければおなま──」
「あたいの旦那様の武士だよ」
「ティナ。あなたねぇ……」
俺の横に座ったティナは俺に抱き着いてそう言ったもんだから。
お袋さんも親父さんも、呆れてるよ……。
「初めまして、俺、いや、私は、本郷武士と申します。武士が名前で本郷が姓ですね」
「ご丁寧にありがとうございます。遠路はるばるよくお越しいただきました。私はティナの母で、この国の女王。アリエストレーラメルリッタ・フレイア・メルムランスです。この人は、私の王配。夫ですね」
「僕はティナの父で、アリエスさんの夫。クレイバレットティンバー・アレイア・メルムランスです。長い名前ですまないね。クレイと呼んでくれたら嬉しいですよ」
いやいやいや。
それは駄目でしょう。
それと、ティナのお袋さんを『さん付け』で呼ぶんだね。
王配って言うくらいだからお婿さんみたいなもんか。
侍女さんがお茶を持ってきてくれたみたいだ。
ティナが『飲んでも大丈夫だよ』と言ってくれて、気を使ってくれたのか。
アリエスさんも、クレイさんも先に飲んでくれた。
俺は目礼してから、ご馳走になった。
いやこれ、美味いわ。
お茶というよりコーヒーだな。
適度な渋みとコクがあって。
苦みも喉に残らないくらいすっきりしてるし。
「美味しいですね。俺、いえ、私の国のコーヒーみたいで飲みやすいです」
「武士武士」
「ん?」
「それ、コーヒーだよ。名前は違うけど」
「まじかっ!」
「うんっ」
俺とティナのやりとりを見て、二人は笑いを堪えているようにも見えた。
「ふふふ。仲が良さそうで安心しました。ティナ、いい男性を見つけましたね」
「うん。すっごくかっこいいんだよ。あたい、一目ぼれだったから」
「よかったね、ティナ。僕も安心したよ」
「でしょ? すっごく優しいんだよ」
ティナ、褒めすぎ。
とりあえず、頭ごなしに反対されるよりは好印象ってとこかな。
一安心だわ……。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ヴィフ・クルール~拾った女の子が人間ではなかった件~(仮)
若山ゆう
ファンタジー
しがない大学生の哲平が出会ったのは、なんと、空気になったり水になったりできちゃう摩訶不思議な女の子!? 哲平がいないと生きていけないという迷子の不思議少女、紅(べに)をかくまうことにした哲平だったが、紅には、想像を絶する秘密が隠れていて……。
現代日本を舞台にした、彩り鮮やかなファンタジー。キーワードは「色」と「三態変化」。
紅は、どこからやってきたのか? 紅をつけ狙う者はいったい誰? やがて紅を取り巻く真実が、徐々にヴェールを脱ぎ始め……。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる