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第十一話 洗礼を受けたとき……。
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正面の壁には半円の意匠が施された祭壇がある。その隣にはやや年配の優しそうな表情をした女性。案内してくれた巫女の服装に似たものを身につけている。
「お待ちしておりました。わたくしは、この神殿の長であり、司祭の長も任されております。ヴェルミナと申します。ウィンヘイム伯爵家のご長男、アーシェリヲン様でございますね?」
「はいっ」
「十歳の誕生日おめでとうございます」
「ありがとうございますっ」
「緊張なさらなくてもよろしいですよ」
「あ、はいっ」
緊張するなというのが無理なのだろう。始めて出会う女性でもある上に、この神殿で一番偉い人だというではないか?
いつもの大人びたアーシェリヲンはどこへいったのだろう? フィリップもエリシアも、緊張しきっているアーシェリヲンを見てつい、笑いそうになってしまう。
二人とも、思いのほか緊張してはいないようだ。なぜなら、つい三年前にもここでテレジアが洗礼を受けていた。そのときに立ち会ってくれたのが、ヴェルミナだったからなのだろう。
アーシェリヲンたちが入ってきた入り口とは違い、正面を見て左側の壁。そこにドアがあってノックの音が聞こえてくる。
『よろしいでしょうか?』
「はい、お願いします」
ドアが開き、神官が先にテーブルのような台を運び入れる。次に巫女二人が大事そうに運んでくる一辺が三十センチほどの箱。テーブルの上に置くと、神官と二人の巫女は一礼をして部屋から出て行く。
女性司祭長のヴェルミナは薄手の手袋をはめ、そのあと木箱の蓋をそっと開ける。まるで儀式のようなゆったりとした動作だ。ユカリコ教において、洗礼も立派な儀式なのだからそうなるのだろう。
箱から大切そうに取り出したのは、直径二十センチほどの水晶宮。布が袋状に縫ってあって、その中に綿が詰まっている。いわゆる座布団の小さなものの上にそっと乗せられた。
「緊張はとけましたか?」
「はい。ありがとうございます。では改めて、ご挨拶を。お初にお目にかかります。僕はアーシェリヲンと申します。ヴェルミナ司祭長様、どうぞよろしくお願いいたします」
「はい、これまでに洗礼を受けていただいた、どの子よりも丁寧でしっかりとしたご挨拶、ありがとうございます」
「いえ、どういたしまして」
まだアーシェリヲンの表情が硬いのは、これまで公の場に出ていなかった、ということもあるのだろう。それでも合格点を遙かに超えた、立派な受け答えだった。長く子供達の洗礼を受け持ってきたヴェルミナはそう思ったはずだ。
「はい。よくできました。アーシェリヲン様、これから洗礼の儀式を執り行います。準備はよろしいでしょうか?」
「はいっ、大丈夫です」
また緊張し始めたアーシェリヲン。仕方ない。これから彼が受ける加護が決定するのだから。
「それでは、この水晶宮の横に両手のひらを添えていただけますか? 魔力を注ぐということを理解しているのであればそうしてください。もしわからなくても、自然と吸い上げてくれますからね。大丈夫、少しも痛くなることはありませんから、安心して触れてくださいね」
フィリップをみると、笑顔で『がんばれ』と声には出さないが、そういう口の動きが見える。エリシアをみると、『がんばりなさい』とつい声をだしてしまって慌てて口元へてをやっていた。
エリシアのちょっとした失敗ともいえない躓きをみて、アーシェリヲンは少しだけ落ち着けたようだった。
アーシェリヲンは深く息を吸い、ゆっくりと吐き出す。緊張は解けたようだ。そう思って両手のひらでそっと水晶宮を触れてみた。そのままいつも『魔石でんち』にするように、両方の手のひらに『にゅるっと』魔力を絞り出すようにしてみた。
アーシェリヲンはここへ来る前に、馬車の中でフィリップとエリシアから予め教わっていたことがある。
フィリップの持つ加護『剛体』は地属性のため黄色く光るだろう。エリシアの『治癒』は水属性なのでば青く光るだろう。他にも火、風など大きくは四つの属性に分かれている。
ある程度加護の誤差はあっても、王族および貴族の間では青と黄で光ることが多い。そう二人も聞いていたとのことだ。
(お父さんみたいな黄色かな? それともお母さんみたいな青かな? もしかしたら、それ以外の色で、とても珍しい加護でもいいな)
ヴェルミナは水晶宮を注視し、フィリップとエリシアはアーシェリヲンを暖かく見守る。
水晶宮は、テレジアのときはとは比べものにならない。魔力が強いと自負していたエリシアよりも強く光を発した。
(手応えは十分。これだけ強く光ったんだから、きっといい加護が受けられると思うよ。うん。なんとなく自信があるんだ)
だが、アーシェリヲンの予想とは状況が違っていた。ヴェルミナの額には汗が浮き出ており、目尻にむけて一筋落ちるのが見える。彼女は笑顔を崩すことはないが、その目は笑えていなかった。
「なぜ、無属性なんだ?」
フィリップが言う『無属性』とは何のことだろうか?
(無属性? それならもしかして、珍しい加護なのかも)
「いいえあなた、大丈夫。『付与』なども無属性、だったはずなんです……」
確かにフィリップはその場に崩れそうになっている。エリシアはそんな夫を背中から支えた。
(付与って確か、『魔石でんち』のアレだっけ?)
アーシェリヲンが思ったとおり、付与は付与魔法の加護。『魔石でんち』や『魔力えんじん』など魔道具を製造する際に欠かせない魔法である。エリシアのいうとおり、『付与』も無属性なのである。
煌々と室内を照らすほどに強い透明の光りを放つ水晶球。この状況からいって無属性であることはは間違いないはずだ。
「――ア、アーシェリヲン様。もう手を、放されても結構ですよ」
「はいっ」
元気よく返事をし、水晶球から手を放すアーシェリヲン。彼の表情と声には期待の気持ちが感じられた。
ヴェルミナはもちろん知っていた。無属性の加護には、ある意味大当たりもあれば、大外れもあるということを。
だから不安になっていたのだろう。本来しなければならない洗礼の儀式が止まってしまっていたのに気づく。
ヴェルミナは少し慌てて、『聖布』と呼ばれる、水晶球から加護を転写する布を被せた。水晶球も聖布も聖女ユカリコが残したものである。そのためけっして高価なものではない。一般の子供たちが洗礼で受け取る、加護の写しに使われるものなのだから。
聖布に写しとられたものは、ユカリコ教でも使用される神聖文字。そこには二文字でこう刻印されている。『空間』と……。
「お待ちしておりました。わたくしは、この神殿の長であり、司祭の長も任されております。ヴェルミナと申します。ウィンヘイム伯爵家のご長男、アーシェリヲン様でございますね?」
「はいっ」
「十歳の誕生日おめでとうございます」
「ありがとうございますっ」
「緊張なさらなくてもよろしいですよ」
「あ、はいっ」
緊張するなというのが無理なのだろう。始めて出会う女性でもある上に、この神殿で一番偉い人だというではないか?
いつもの大人びたアーシェリヲンはどこへいったのだろう? フィリップもエリシアも、緊張しきっているアーシェリヲンを見てつい、笑いそうになってしまう。
二人とも、思いのほか緊張してはいないようだ。なぜなら、つい三年前にもここでテレジアが洗礼を受けていた。そのときに立ち会ってくれたのが、ヴェルミナだったからなのだろう。
アーシェリヲンたちが入ってきた入り口とは違い、正面を見て左側の壁。そこにドアがあってノックの音が聞こえてくる。
『よろしいでしょうか?』
「はい、お願いします」
ドアが開き、神官が先にテーブルのような台を運び入れる。次に巫女二人が大事そうに運んでくる一辺が三十センチほどの箱。テーブルの上に置くと、神官と二人の巫女は一礼をして部屋から出て行く。
女性司祭長のヴェルミナは薄手の手袋をはめ、そのあと木箱の蓋をそっと開ける。まるで儀式のようなゆったりとした動作だ。ユカリコ教において、洗礼も立派な儀式なのだからそうなるのだろう。
箱から大切そうに取り出したのは、直径二十センチほどの水晶宮。布が袋状に縫ってあって、その中に綿が詰まっている。いわゆる座布団の小さなものの上にそっと乗せられた。
「緊張はとけましたか?」
「はい。ありがとうございます。では改めて、ご挨拶を。お初にお目にかかります。僕はアーシェリヲンと申します。ヴェルミナ司祭長様、どうぞよろしくお願いいたします」
「はい、これまでに洗礼を受けていただいた、どの子よりも丁寧でしっかりとしたご挨拶、ありがとうございます」
「いえ、どういたしまして」
まだアーシェリヲンの表情が硬いのは、これまで公の場に出ていなかった、ということもあるのだろう。それでも合格点を遙かに超えた、立派な受け答えだった。長く子供達の洗礼を受け持ってきたヴェルミナはそう思ったはずだ。
「はい。よくできました。アーシェリヲン様、これから洗礼の儀式を執り行います。準備はよろしいでしょうか?」
「はいっ、大丈夫です」
また緊張し始めたアーシェリヲン。仕方ない。これから彼が受ける加護が決定するのだから。
「それでは、この水晶宮の横に両手のひらを添えていただけますか? 魔力を注ぐということを理解しているのであればそうしてください。もしわからなくても、自然と吸い上げてくれますからね。大丈夫、少しも痛くなることはありませんから、安心して触れてくださいね」
フィリップをみると、笑顔で『がんばれ』と声には出さないが、そういう口の動きが見える。エリシアをみると、『がんばりなさい』とつい声をだしてしまって慌てて口元へてをやっていた。
エリシアのちょっとした失敗ともいえない躓きをみて、アーシェリヲンは少しだけ落ち着けたようだった。
アーシェリヲンは深く息を吸い、ゆっくりと吐き出す。緊張は解けたようだ。そう思って両手のひらでそっと水晶宮を触れてみた。そのままいつも『魔石でんち』にするように、両方の手のひらに『にゅるっと』魔力を絞り出すようにしてみた。
アーシェリヲンはここへ来る前に、馬車の中でフィリップとエリシアから予め教わっていたことがある。
フィリップの持つ加護『剛体』は地属性のため黄色く光るだろう。エリシアの『治癒』は水属性なのでば青く光るだろう。他にも火、風など大きくは四つの属性に分かれている。
ある程度加護の誤差はあっても、王族および貴族の間では青と黄で光ることが多い。そう二人も聞いていたとのことだ。
(お父さんみたいな黄色かな? それともお母さんみたいな青かな? もしかしたら、それ以外の色で、とても珍しい加護でもいいな)
ヴェルミナは水晶宮を注視し、フィリップとエリシアはアーシェリヲンを暖かく見守る。
水晶宮は、テレジアのときはとは比べものにならない。魔力が強いと自負していたエリシアよりも強く光を発した。
(手応えは十分。これだけ強く光ったんだから、きっといい加護が受けられると思うよ。うん。なんとなく自信があるんだ)
だが、アーシェリヲンの予想とは状況が違っていた。ヴェルミナの額には汗が浮き出ており、目尻にむけて一筋落ちるのが見える。彼女は笑顔を崩すことはないが、その目は笑えていなかった。
「なぜ、無属性なんだ?」
フィリップが言う『無属性』とは何のことだろうか?
(無属性? それならもしかして、珍しい加護なのかも)
「いいえあなた、大丈夫。『付与』なども無属性、だったはずなんです……」
確かにフィリップはその場に崩れそうになっている。エリシアはそんな夫を背中から支えた。
(付与って確か、『魔石でんち』のアレだっけ?)
アーシェリヲンが思ったとおり、付与は付与魔法の加護。『魔石でんち』や『魔力えんじん』など魔道具を製造する際に欠かせない魔法である。エリシアのいうとおり、『付与』も無属性なのである。
煌々と室内を照らすほどに強い透明の光りを放つ水晶球。この状況からいって無属性であることはは間違いないはずだ。
「――ア、アーシェリヲン様。もう手を、放されても結構ですよ」
「はいっ」
元気よく返事をし、水晶球から手を放すアーシェリヲン。彼の表情と声には期待の気持ちが感じられた。
ヴェルミナはもちろん知っていた。無属性の加護には、ある意味大当たりもあれば、大外れもあるということを。
だから不安になっていたのだろう。本来しなければならない洗礼の儀式が止まってしまっていたのに気づく。
ヴェルミナは少し慌てて、『聖布』と呼ばれる、水晶球から加護を転写する布を被せた。水晶球も聖布も聖女ユカリコが残したものである。そのためけっして高価なものではない。一般の子供たちが洗礼で受け取る、加護の写しに使われるものなのだから。
聖布に写しとられたものは、ユカリコ教でも使用される神聖文字。そこには二文字でこう刻印されている。『空間』と……。
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