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第八章 予期せぬ戦いと状況変化
第191話 政治の話①
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褒賞の式典と王宮での晩餐会の翌日。まだ午前中のうちに、ノエインは王城の一室に招かれて……もとい、呼び出されていた。
式典の後には、王国内で重要な役割を持つ貴族たちが国王と面会し、国内情勢の報告をするのが通例となっている。その中で他の全貴族を差し置いてノエインが最初に国王と会うことからも、王家が今のノエインを――ノエインの置かれた状況をどれだけ重要視しているかが分かる。
「失礼いたします。ノエイン・アールクヴィスト、国王陛下の命により参上いたしました」
言いながら、片膝をついて臣下の礼を取るノエイン。王が臣下と面会するための部屋は王城内にいくつかあるが、今回ノエインが通されたのはその中でも最も格の高い一室だ。調度品は最上級で、室内も広い。これもまた、ノエインの今の立場の重さを物語っている。
「ご苦労。面を上げよ、アールクヴィスト子爵」
「はっ」
国王オスカー・ロードベルク3世の許可を得て、ノエインは顔を上げて立つ。
室内でノエインを待っていたのは、オスカーだけではなかった。軍務大臣ラグナル・ブルクハルト伯爵と、さらにもう一人が座っている。年齢はおよそ60歳ほどと思われる、生真面目そうな……言い換えれば、少々堅物そうな老人だ。
「アールクヴィスト卿。彼は王国内務大臣のスノッリ・スケッギャソン侯爵だ。今回の話し合いは内務省も関係することなので、同席してもらうことになった」
「かしこまりました。スケッギャソン侯爵閣下、お会いできて光栄にございます」
「……こちらこそ。活躍の噂はかねがね聞いておるぞ、アールクヴィスト子爵」
恭しく頭を下げるノエインを一瞥し、スケッギャソン侯爵はそう答えた。知り合えたことを喜んでくれているようには見えない。
内務省は軍事以外の王国行政のほぼ全てを手がけており、王国社会の維持が役目である性質上、少々保守的な組織だと聞いている。その長である彼から見て、ノエインのような型から外れた変人貴族の存在は、あまり面白くはないのだろう。
「さあ、ひとまず座るがよい」
「はい、失礼いたします」
オスカーに促されたノエインは、部屋の中央の会議机に近づく。室内に控えている文官の一人に椅子を引かれ、そこに腰かけた。
「……もう少し緊張して来るかと思ったが、意外に落ち着いているようだな? ノエインよ」
「私は陛下より子爵位を賜った身でありますから、その役目を果たすためにも緊張などしている場合ではないと思い、本日の会議につきましても冷静に臨もうと努めております」
王国の頂点に立つオスカーと、国の重鎮二人を前にしながら、ノエインは落ち着いて話す。
先の戦いでは領民が死に、今後アールクヴィスト領は否応なしに敵国と国境を接する要地となってしまったのだ。これから領地と領民を守っていくためにも、今さら偉い人と会うのが怖いだの緊張するだのと行っている段ではない。
「そうか、殊勝な心がけだ……強くなったな、アールクヴィスト卿。最初に会ったときからお前は単なる地方小貴族ではない、もっと大きな存在になると思っていたが、私の見立ては間違っていなかったわけだ」
「身に余る評価をいただき恐悦至極に存じます。陛下のご期待に応え、王国貴族として義務を果たせるようさらに努力するばかりです」
真面目ぶってそう応えるが、ノエインとしては本当は苦笑いを浮かべたいところだった。
本音を言えば、別に国王の覚えなどめでたくならなくていい。辺境の一領主として、決して大領ではなくても自分も領民も豊かに暮らせる領地運営ができればそれでよかった。
だが、今さらもう遅い。この現状の中で自分が幸福に生きるためにできることをするしかない。
「お前のような貴族がいることを嬉しく思うぞ……では、お前にその義務を果たしてもらうための話し合いといこう。義務を果たすための力を、お前にどうやってつけさせるかの話し合いをな」
オスカーの言葉を受けて、ブルクハルト伯爵もスケッギャソン侯爵も少し背筋を正す。空気が変わったのを感じ取ってノエインもそれに倣う。ここからは政治の時間だ。
「まず確認だが、お前のこれからの役目と、そのためにお前が何を成すべきかは分かっているな?」
「はい。私の役目は、ベゼル大森林道からのランセル王国の侵攻に備え、侵攻があった場合はこれを撃退することです。そのために私は、敵の侵攻を撃退できる程度の軍事力を、それを支えられるだけの人口を領地に抱えるべきであると考えております」
オスカーの問いかけに、ノエインは淀みなく答える。
「うむ。よく理解しているようだな。それで正しい。実際にはランセル王国も相当に疲弊しているであろうから、再侵攻は当分ないであろうが……だからといって軍備を整えないわけにはいかん。軍事力は保有していること自体にも意味があるのだからな」
「はい」
軍隊は戦争だけでなく政治上の武器でもある。使う予定がないから用意しなくていいという話ではない。
アールクヴィスト領が強い軍隊を抱えていれば、ランセル王国は侵攻のためにそれを圧倒する兵力を揃えなければならなくなる。そのコストが国力に見合わないとランセル王国に判断させることができれば、侵攻の準備をさせること自体を防げる。
戦争に備えて軍事力を高めるほどに戦争をしなくてよくなるというのも奇妙な話だが、これが現実だ。
「王家としては年単位で王国軍を駐留させてもいいし、北西部貴族たちも武功を挙げる機会に恵まれるかもしれぬからと、喜んで駐留を続ける者も多いだろうが……お前はそれでは嫌だろう?」
「……私としては、子爵という地位にふさわしい力を身に付け、国境に領地を持つ貴族としての役目を独力で果たせるようになりたいと考えております。できる限り早く」
「ははは、そうだろうな。領外の軍隊を、それも大軍を長く常駐させたい貴族などいまい」
言葉を飾りつつもやんわりと認めたノエインに、オスカーが笑う。
王国軍は練度も高く統率もとれているが、それでも兵士は人間だ。性格には個人差があり、なかには荒っぽい者もいる。貴族の領軍はさらにピンキリで、下級貴族の手勢などはごろつき一歩手前の者もいる。そういう集団が領内をウロウロしていて嬉しいはずもない。
また、王国軍も将官ともなれば貴族出身の者がほとんどだし、連合軍には北西部閥の貴族やその子弟など一定の地位を持つ者が多くいる。彼らとの付き合いやら指揮系統の管理やらの面倒ごとも増える。
こうした理由から、ノエインとしてはとっとと領地を発展させて自力で必要十分な戦力を揃えてしまう方がいい。
「それでだ……具体的にお前がどの程度の軍事力を備え、そのためにどの程度の人口を抱えるつもりでいるのか。考えを聞かせてもらおうか。それを成すための王家への要望もな」
オスカーが話し、ブルクハルト伯爵とスケッギャソン侯爵もノエインに鋭い視線を向ける。
それに臆することなく、ノエインは口を開いた。
「はい。二年以内にアールクヴィスト領軍を正規軍人200人、ゴーレム使い30人の規模に拡大する……というのが現時点での私の考えです。そして予備役の兵士を300人ほど揃えたいと思っております」
式典の後には、王国内で重要な役割を持つ貴族たちが国王と面会し、国内情勢の報告をするのが通例となっている。その中で他の全貴族を差し置いてノエインが最初に国王と会うことからも、王家が今のノエインを――ノエインの置かれた状況をどれだけ重要視しているかが分かる。
「失礼いたします。ノエイン・アールクヴィスト、国王陛下の命により参上いたしました」
言いながら、片膝をついて臣下の礼を取るノエイン。王が臣下と面会するための部屋は王城内にいくつかあるが、今回ノエインが通されたのはその中でも最も格の高い一室だ。調度品は最上級で、室内も広い。これもまた、ノエインの今の立場の重さを物語っている。
「ご苦労。面を上げよ、アールクヴィスト子爵」
「はっ」
国王オスカー・ロードベルク3世の許可を得て、ノエインは顔を上げて立つ。
室内でノエインを待っていたのは、オスカーだけではなかった。軍務大臣ラグナル・ブルクハルト伯爵と、さらにもう一人が座っている。年齢はおよそ60歳ほどと思われる、生真面目そうな……言い換えれば、少々堅物そうな老人だ。
「アールクヴィスト卿。彼は王国内務大臣のスノッリ・スケッギャソン侯爵だ。今回の話し合いは内務省も関係することなので、同席してもらうことになった」
「かしこまりました。スケッギャソン侯爵閣下、お会いできて光栄にございます」
「……こちらこそ。活躍の噂はかねがね聞いておるぞ、アールクヴィスト子爵」
恭しく頭を下げるノエインを一瞥し、スケッギャソン侯爵はそう答えた。知り合えたことを喜んでくれているようには見えない。
内務省は軍事以外の王国行政のほぼ全てを手がけており、王国社会の維持が役目である性質上、少々保守的な組織だと聞いている。その長である彼から見て、ノエインのような型から外れた変人貴族の存在は、あまり面白くはないのだろう。
「さあ、ひとまず座るがよい」
「はい、失礼いたします」
オスカーに促されたノエインは、部屋の中央の会議机に近づく。室内に控えている文官の一人に椅子を引かれ、そこに腰かけた。
「……もう少し緊張して来るかと思ったが、意外に落ち着いているようだな? ノエインよ」
「私は陛下より子爵位を賜った身でありますから、その役目を果たすためにも緊張などしている場合ではないと思い、本日の会議につきましても冷静に臨もうと努めております」
王国の頂点に立つオスカーと、国の重鎮二人を前にしながら、ノエインは落ち着いて話す。
先の戦いでは領民が死に、今後アールクヴィスト領は否応なしに敵国と国境を接する要地となってしまったのだ。これから領地と領民を守っていくためにも、今さら偉い人と会うのが怖いだの緊張するだのと行っている段ではない。
「そうか、殊勝な心がけだ……強くなったな、アールクヴィスト卿。最初に会ったときからお前は単なる地方小貴族ではない、もっと大きな存在になると思っていたが、私の見立ては間違っていなかったわけだ」
「身に余る評価をいただき恐悦至極に存じます。陛下のご期待に応え、王国貴族として義務を果たせるようさらに努力するばかりです」
真面目ぶってそう応えるが、ノエインとしては本当は苦笑いを浮かべたいところだった。
本音を言えば、別に国王の覚えなどめでたくならなくていい。辺境の一領主として、決して大領ではなくても自分も領民も豊かに暮らせる領地運営ができればそれでよかった。
だが、今さらもう遅い。この現状の中で自分が幸福に生きるためにできることをするしかない。
「お前のような貴族がいることを嬉しく思うぞ……では、お前にその義務を果たしてもらうための話し合いといこう。義務を果たすための力を、お前にどうやってつけさせるかの話し合いをな」
オスカーの言葉を受けて、ブルクハルト伯爵もスケッギャソン侯爵も少し背筋を正す。空気が変わったのを感じ取ってノエインもそれに倣う。ここからは政治の時間だ。
「まず確認だが、お前のこれからの役目と、そのためにお前が何を成すべきかは分かっているな?」
「はい。私の役目は、ベゼル大森林道からのランセル王国の侵攻に備え、侵攻があった場合はこれを撃退することです。そのために私は、敵の侵攻を撃退できる程度の軍事力を、それを支えられるだけの人口を領地に抱えるべきであると考えております」
オスカーの問いかけに、ノエインは淀みなく答える。
「うむ。よく理解しているようだな。それで正しい。実際にはランセル王国も相当に疲弊しているであろうから、再侵攻は当分ないであろうが……だからといって軍備を整えないわけにはいかん。軍事力は保有していること自体にも意味があるのだからな」
「はい」
軍隊は戦争だけでなく政治上の武器でもある。使う予定がないから用意しなくていいという話ではない。
アールクヴィスト領が強い軍隊を抱えていれば、ランセル王国は侵攻のためにそれを圧倒する兵力を揃えなければならなくなる。そのコストが国力に見合わないとランセル王国に判断させることができれば、侵攻の準備をさせること自体を防げる。
戦争に備えて軍事力を高めるほどに戦争をしなくてよくなるというのも奇妙な話だが、これが現実だ。
「王家としては年単位で王国軍を駐留させてもいいし、北西部貴族たちも武功を挙げる機会に恵まれるかもしれぬからと、喜んで駐留を続ける者も多いだろうが……お前はそれでは嫌だろう?」
「……私としては、子爵という地位にふさわしい力を身に付け、国境に領地を持つ貴族としての役目を独力で果たせるようになりたいと考えております。できる限り早く」
「ははは、そうだろうな。領外の軍隊を、それも大軍を長く常駐させたい貴族などいまい」
言葉を飾りつつもやんわりと認めたノエインに、オスカーが笑う。
王国軍は練度も高く統率もとれているが、それでも兵士は人間だ。性格には個人差があり、なかには荒っぽい者もいる。貴族の領軍はさらにピンキリで、下級貴族の手勢などはごろつき一歩手前の者もいる。そういう集団が領内をウロウロしていて嬉しいはずもない。
また、王国軍も将官ともなれば貴族出身の者がほとんどだし、連合軍には北西部閥の貴族やその子弟など一定の地位を持つ者が多くいる。彼らとの付き合いやら指揮系統の管理やらの面倒ごとも増える。
こうした理由から、ノエインとしてはとっとと領地を発展させて自力で必要十分な戦力を揃えてしまう方がいい。
「それでだ……具体的にお前がどの程度の軍事力を備え、そのためにどの程度の人口を抱えるつもりでいるのか。考えを聞かせてもらおうか。それを成すための王家への要望もな」
オスカーが話し、ブルクハルト伯爵とスケッギャソン侯爵もノエインに鋭い視線を向ける。
それに臆することなく、ノエインは口を開いた。
「はい。二年以内にアールクヴィスト領軍を正規軍人200人、ゴーレム使い30人の規模に拡大する……というのが現時点での私の考えです。そして予備役の兵士を300人ほど揃えたいと思っております」
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