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第二章 急発展と防衛戦
第58話 火種
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ロードベルク王国は建国から200年以上の歴史を誇る、大陸南部でも指折りの大国である。
それに比べると、その西にあるランセル王国は建国からおよそ60年と、まだまだ若い国だ。
そんなランセル王国がロードベルク王国に対して領土的野心を示したのは、今から4年ほど前、3代目の国王へと代替わりしてからのこと。
以来、両国はベゼル大森林の南部――平原の中に小さな森が点在する地帯で紛争を続けている。
この紛争でロードベルク王国側が多用しているのが、傭兵だ。
ロードベルク王国の現国王も、紛争地帯に領地を持つガルドウィン侯爵をはじめとした貴族たちも、自身の抱える軍を消耗したくない。いずれ来るであろう本格的な開戦に備えて、正規軍はできる限り温存しておきたい。
そんな彼らの思惑もあり、紛争地帯では正規軍の代わりに多くの傭兵たちが血を流している。
ゴズリングが率いる傭兵団も、そんな「正規軍の代わりの捨て駒」のひとつだった。
ゴズリングと部下たちはランセル王国軍が築いたとある砦への侵攻を命じられたが、それは予想される損害が大きい――正規軍であれば損害を考慮して進軍しないであろうほどの――過酷な命令だった。
それでも金を受け取っている以上は命令に逆らえず、侵攻を敢行した結果、当然のように傭兵団は半壊するほどのダメージを負った。
ゴズリングは死者どころか、まだ生きている負傷者さえ見捨てざるを得ない状況に陥り、敗残兵を率いて壊走。
任務に失敗し、団の兵力も半分以下にまで減って行き場を失ったことで、盗賊へと堕ちたのだった。
傭兵団が半壊したとはいえ、自分が部下たちの命に責任を持つ頭領であることに変わりはない。
盗賊になったとはいえ、自分たちはまだ生きている。生きていれば腹も減るし喉も乾く。
ゴズリングは明日も生きるため、そして部下たちを生かすため、他の人間を襲っていく。
・・・・・
「パシュッ」と空気を切る音とともにクロスボウの矢が放たれ、射撃場に立てられた的のど真ん中へと吸い込まれるように突き刺さる。
「っと、今ので100射目だな?」
「はい! これで連続100射の試験が完了です! クロスボウの調子はどうですか?」
たった今矢を放ったユーリは、ダミアンにそう問われて自分が手にしたクロスボウの各箇所をチェックした。
「問題ないだろう。部品の破損も緩みもない。命中率にも変化はなかった。使用感も……俺は大丈夫だったが、お前らはどうだ?」
「俺も問題ないと思いましたぜ」
「へい、ちゃんと使えてやした」
ユーリに問われて、ペンスとラドレーもそう返した。
第12号までナンバリングが進んだクロスボウの試作品は、威力や扱いやすさ、命中率といった点をクリアし、遂に最終段階となる耐久性のテストまで進んでいた。
ユーリ、ペンス、ラドレーが3人がかりで連続100発を撃つという過酷なテストがたった今終わったところだ。
「じゃあ、じゃあ、耐久性もこれで問題なしですね! どうでしょうか、ノエイン様!?」
全てのテストを終え、ユーリたちから「問題なし」の判断をもらったところで、ダミアンは期待に満ちた目でノエインの方を向いた。
このテストに立ち会って推移を見守っていたノエインは、少し考え込むような仕草を見せる。
「……性能的な基準は完璧だね。最後にひとつだけ」
「な、なんでしょうか!」
普段はマイペースなダミアンが、珍しく緊張した表情を浮かべる。
「これはダミアンじゃなく、実際にクロスボウを戦闘で使うであろうユーリたちに向けた質問なんだけど……自分が戦場に立つとして、このクロスボウという武器を信用できる? 理屈じゃなく直感で、この武器を頼りにして戦おうと思える?」
そう言いながら、ノエインはユーリ、ペンス、ラドレーを見据えた。
「……ああ。自分が弓兵だとして、このクロスボウに命を預けていい。それくらい完成度の高い兵器だと思う」
「並の性能の弓よりよっぽど信用できまさあ」
「こんないい武器渡されて文句言う兵士はいねえですよ」
3人とも迷いなくクロスボウにお墨付きを与える。それを聞いたノエインは、ダミアンに向き直って頷いた。
「それならいいか。これでクロスボウは武器として完成したと認めるよ。よくやったね、ダミアン」
「ほ、ほんとに……いいいやったあああああ!」
喜びのあまり、その場で絶叫するダミアン。
その場にいた者たちはそっと耳を塞ぎ、なかでも聴覚に優れた兎人のマチルダは不快そうに顔をしかめ、裏庭で実験畑の観察をしていたクリスティや洗濯に励んでいたメイドのキンバリーがぎょっとして振り返り、従士執務室の窓が開いてアンナが何事かと顔を出した。
それほどダミアンの声は大きかった。
「ダミアン、さすがに声が大きすぎるよ……」
「ああっすいません! だけどあんまり嬉しくて! ついに俺の開発したものが認められたんだと思うと! もう、昇天しそうですよ!」
「あはは、気持ちは分かるよ。だけど昇天しちゃ駄目だからね? これからこのクロスボウを量産してもらわないといけないんだから」
今のところ、クロスボウ製作のコツを熟知しているのはダミアンだけだ。彼が早々に天に召されては量産は叶わず、これまでのノエインの投資も全てパーになってしまう。
「はっ! そうですよね! ひとつ完成しただけじゃ世界は変わらないですよね! どんどん作ってどんどん広めないと!」
「そういうこと。まずはとりあえず……冬までにクロスボウを10挺、それと矢を300本作ってもらおうかな。誰か手伝いの人間もいた方がいいよね?」
「分かりました! そうですね、単純作業なんかを任せられる人員がいると、量産も早く進められると思います!」
「了解。とはいっても人員にはあんまり余裕がないから、新しく奴隷を買って貸し与えるかたちでもいいかな? 工房での労働経験がある奴隷を探してみるよ」
「もちろん構いません! お願いします!」
春に奴隷を大量購入したが、アールクヴィスト領の急速な発展に伴って、ノエインの抱える労働力はまたもや不足気味になっている。
自身所有の農地の手入れ、開拓作業、さらには今後始まるクロスボウ生産や大豆からの油生産など、仕事はいくらでもあり、人手は多ければ多いほどいい。
(またあの奴隷商会に連絡しなきゃな……)と考えるノエインであった。
それに比べると、その西にあるランセル王国は建国からおよそ60年と、まだまだ若い国だ。
そんなランセル王国がロードベルク王国に対して領土的野心を示したのは、今から4年ほど前、3代目の国王へと代替わりしてからのこと。
以来、両国はベゼル大森林の南部――平原の中に小さな森が点在する地帯で紛争を続けている。
この紛争でロードベルク王国側が多用しているのが、傭兵だ。
ロードベルク王国の現国王も、紛争地帯に領地を持つガルドウィン侯爵をはじめとした貴族たちも、自身の抱える軍を消耗したくない。いずれ来るであろう本格的な開戦に備えて、正規軍はできる限り温存しておきたい。
そんな彼らの思惑もあり、紛争地帯では正規軍の代わりに多くの傭兵たちが血を流している。
ゴズリングが率いる傭兵団も、そんな「正規軍の代わりの捨て駒」のひとつだった。
ゴズリングと部下たちはランセル王国軍が築いたとある砦への侵攻を命じられたが、それは予想される損害が大きい――正規軍であれば損害を考慮して進軍しないであろうほどの――過酷な命令だった。
それでも金を受け取っている以上は命令に逆らえず、侵攻を敢行した結果、当然のように傭兵団は半壊するほどのダメージを負った。
ゴズリングは死者どころか、まだ生きている負傷者さえ見捨てざるを得ない状況に陥り、敗残兵を率いて壊走。
任務に失敗し、団の兵力も半分以下にまで減って行き場を失ったことで、盗賊へと堕ちたのだった。
傭兵団が半壊したとはいえ、自分が部下たちの命に責任を持つ頭領であることに変わりはない。
盗賊になったとはいえ、自分たちはまだ生きている。生きていれば腹も減るし喉も乾く。
ゴズリングは明日も生きるため、そして部下たちを生かすため、他の人間を襲っていく。
・・・・・
「パシュッ」と空気を切る音とともにクロスボウの矢が放たれ、射撃場に立てられた的のど真ん中へと吸い込まれるように突き刺さる。
「っと、今ので100射目だな?」
「はい! これで連続100射の試験が完了です! クロスボウの調子はどうですか?」
たった今矢を放ったユーリは、ダミアンにそう問われて自分が手にしたクロスボウの各箇所をチェックした。
「問題ないだろう。部品の破損も緩みもない。命中率にも変化はなかった。使用感も……俺は大丈夫だったが、お前らはどうだ?」
「俺も問題ないと思いましたぜ」
「へい、ちゃんと使えてやした」
ユーリに問われて、ペンスとラドレーもそう返した。
第12号までナンバリングが進んだクロスボウの試作品は、威力や扱いやすさ、命中率といった点をクリアし、遂に最終段階となる耐久性のテストまで進んでいた。
ユーリ、ペンス、ラドレーが3人がかりで連続100発を撃つという過酷なテストがたった今終わったところだ。
「じゃあ、じゃあ、耐久性もこれで問題なしですね! どうでしょうか、ノエイン様!?」
全てのテストを終え、ユーリたちから「問題なし」の判断をもらったところで、ダミアンは期待に満ちた目でノエインの方を向いた。
このテストに立ち会って推移を見守っていたノエインは、少し考え込むような仕草を見せる。
「……性能的な基準は完璧だね。最後にひとつだけ」
「な、なんでしょうか!」
普段はマイペースなダミアンが、珍しく緊張した表情を浮かべる。
「これはダミアンじゃなく、実際にクロスボウを戦闘で使うであろうユーリたちに向けた質問なんだけど……自分が戦場に立つとして、このクロスボウという武器を信用できる? 理屈じゃなく直感で、この武器を頼りにして戦おうと思える?」
そう言いながら、ノエインはユーリ、ペンス、ラドレーを見据えた。
「……ああ。自分が弓兵だとして、このクロスボウに命を預けていい。それくらい完成度の高い兵器だと思う」
「並の性能の弓よりよっぽど信用できまさあ」
「こんないい武器渡されて文句言う兵士はいねえですよ」
3人とも迷いなくクロスボウにお墨付きを与える。それを聞いたノエインは、ダミアンに向き直って頷いた。
「それならいいか。これでクロスボウは武器として完成したと認めるよ。よくやったね、ダミアン」
「ほ、ほんとに……いいいやったあああああ!」
喜びのあまり、その場で絶叫するダミアン。
その場にいた者たちはそっと耳を塞ぎ、なかでも聴覚に優れた兎人のマチルダは不快そうに顔をしかめ、裏庭で実験畑の観察をしていたクリスティや洗濯に励んでいたメイドのキンバリーがぎょっとして振り返り、従士執務室の窓が開いてアンナが何事かと顔を出した。
それほどダミアンの声は大きかった。
「ダミアン、さすがに声が大きすぎるよ……」
「ああっすいません! だけどあんまり嬉しくて! ついに俺の開発したものが認められたんだと思うと! もう、昇天しそうですよ!」
「あはは、気持ちは分かるよ。だけど昇天しちゃ駄目だからね? これからこのクロスボウを量産してもらわないといけないんだから」
今のところ、クロスボウ製作のコツを熟知しているのはダミアンだけだ。彼が早々に天に召されては量産は叶わず、これまでのノエインの投資も全てパーになってしまう。
「はっ! そうですよね! ひとつ完成しただけじゃ世界は変わらないですよね! どんどん作ってどんどん広めないと!」
「そういうこと。まずはとりあえず……冬までにクロスボウを10挺、それと矢を300本作ってもらおうかな。誰か手伝いの人間もいた方がいいよね?」
「分かりました! そうですね、単純作業なんかを任せられる人員がいると、量産も早く進められると思います!」
「了解。とはいっても人員にはあんまり余裕がないから、新しく奴隷を買って貸し与えるかたちでもいいかな? 工房での労働経験がある奴隷を探してみるよ」
「もちろん構いません! お願いします!」
春に奴隷を大量購入したが、アールクヴィスト領の急速な発展に伴って、ノエインの抱える労働力はまたもや不足気味になっている。
自身所有の農地の手入れ、開拓作業、さらには今後始まるクロスボウ生産や大豆からの油生産など、仕事はいくらでもあり、人手は多ければ多いほどいい。
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