パラレルワールド

英田睦生

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「私もここにやって来たんだな。気がつたらこんな姿だった。自分が何者だったのか思いだせいだな。」


「名前とかは覚えてないの?」
変な生き物の名前を聞いた。


「名前は、エドルー······この先が思い出せないだな」
変な生き物は腕を組んで悩んでいる。


「じゃぁ!エドルって呼んでいい?」


「ああ、かまわないさ····あんたの名前は何なんだ?」


「私は楓、エドルはパラレルワールドには行ったの?」



「私は行った事は無いが、私が初めて来た時はここがパラレルワールドの中継地だとは知らなかった。後から誰かが迷い込んできて、私の姿を見て悲鳴をあげ光の中に飛び込んで消えたと思えばすーっと戻って来ていて、話を聞いてみたんだ。自分の世界とは違う世界に行っていたと言っていた。彼は手当たり次第、自分の世界を探しって行った。」


エドルはまた長々と話だした。

「その人、元の世界に戻れたの?」
私はエドルの長ーいを聞くのが嫌だった。
今回もまた長くなりそうだったから話をそらそうと思った。


「戻って来なくなったから多分な」


「私も戻れるよね?さっきの世界に行って私の世界、何か変わったよね?ね?」

内心、さっきの世界の私が心配だった。





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