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観光
しおりを挟む「これいけてんのかな?」とボソリと言うとJが、「すごいね安心かんあるー」と答えた。
「そろそろ倒そうか」とコーパスが声をかけてきたので。
バリアのまま接近して、コーパスが大剣で切り倒した。
黒い霧のようなものが散っていく。その後には大きな山犬が一体倒れていた…
なんだったんだろ?と思いつつも、とりあえず魔石を取って、空間に山犬と魔石を収納した。
その後も細々とした魔獣たちが出たが。順番に対処した。
ギルドに戻り報告をする。
山犬が邪気を放っていた、そして駆除完了だと。
「普通の山犬、スライム.ゴブリンの魔石3個ずつと、邪気を放ってたやつ1個もらいますね。あとはお願いします」
と受付のお姉さんに言った。「わかりましたでは用意致しますのでお待ちください」
と言われた…
昨日はすぐに解体場に通してくれたのに。
しばらくすると「どうぞ」と解体場の入り口から1番遠いところに通され数人のがたいの良い人たちが並んでいる…
どんどん出していく。
ボーンラビット8 オーク2
スネーク7、ミノタウロス1
コカトリス4、巨大カエル2
スライム8、ゴブリン10、山犬8
ゴブリンだけは魔石だけを持ち帰るがあとはそのまま持ち帰ることが多い。
山犬の毛皮は防寒に適しているし、スライムは燃やすとよく燃えるので燃料になるあとは、肉になったり薬になったり…
今日はとりあえずご飯を食べて、部屋に戻る事にした。
「疲れたーお腹すいたー」と動きたくないと言っている体を引きずり食堂に向かう。
「明日はもっと美味しいものが食べたいよー」となげきたがら食事をして。部屋に戻った。
疲労回復が発動して一気に楽になる。
そうなると、あちこちにクリーンをかけまくってJも綺麗にして。部屋着に着替え…
魔石を手にした。スライム、ゴブリン、山犬の魔石にそれぞれ、バリアを書き込む。
魔力を通して発動させるとパリンと魔石が割れてしまった…
Jが、「ダメだったねー?」と首を傾げている。コーパスはそれを見ながら、見守りスタイルで床で荷物の整理をしていた。
使わなくて良いならと思っていたが仕方ない。大きい山犬の魔石も割れるかなーとビクビクしつつ、書き込み魔力を通してみる。
バリアが発動できた。部屋いっぱいのバリアだ。少しだけ魔力を流しただけなので15分ほどでバリアが溶けた。
「次は、どれだけの魔力量で何時間かって検証かな?」と言いながら達成感に
ベッドの上でドーンと大の字で、次の日を迎えるのであった。
「おはようと足元で寝ているJに向かって声をかける」「おはよう」
たまに抱き枕になっていたJは、街を出てから横で寝ず足元で寝るようになったのだ。
「おはよう」と横からも声がかかる。「お、おはよう」ともじもじとしながら返事をして笑い合う。
「さて、今日こそ観光だな?」とコーパスが微笑みかけた。
「はい!いろんなところ見に行きましょ」
と答え。コーパスがくれた一般着に着替える。
お気に入りのネックレスを身につける。
朝食を済ませ早速観光に。まずは、中央通りの噴水を見にいく事にした。
「わー綺麗だねー」何かわからないが噴水がキラキラしていて、子供たちがその周りで遊んでいる。
「この噴水は、魔石でできていて。魔力を年に1度貯める祭りがあって、それが確か明日だ」とコーパスが話してくれる。
「明日!?ぜひ見に来ましょう!?」
と子供のように目を輝かせてしまう…
コーパスと、Jの視線を感じながら1人噴水に駆け寄り水に触れた。
「これ、水に魔力が入ってるからキラキラしてるんだ?」と呟くと
近くにいたお婆さんが。「よくわかったわね?魔石に浄化の魔法がかけられていてね水が常に浄化されているのよ。今では、浄化の魔法を付与できる人がいないからすごく貴重な噴水なの」
と教えてくれた。
「へー浄化って聖なる魔法的なやつですよね?」と話していると、1人の青年がお婆さんを迎えに来て行ってしまった。
追いついてきたコーパスとJに「子供みたい」と言われながら、横道に入ると建物から建物にロープが通されタオルなどが干されている。なんかの写真で見たような風景だ…
まったりお散歩をしていると、急に大きな音がして、そちらを向くと火の玉が飛んできた!
驚きつつ避けると同時に人も飛び出して来てぶつかった!?と思ったら羽交締めにされていた…
「な、なんですか!?」
街中でこんな展開になるとは思ってなかったので武装もしていなければ武器は持ってるけど…油断していた。
「黙ってついてくれば殺しはしない」と言われ状況がわからないまま連れられる…
後から追って来ていた、兵隊さん?って感じの人がいた。
「その子を放して投降しろもう街から逃げられはしない」
と叫んでいる、どうしたものか?
Jとコーパスを見ると、Jは威嚇はしているがこちらの様子を見ているようだ。コーパスは完全にこちらを見てどうする?という感じで特に助けようという意思はないようだ…
それもそのはず、全く敵意が感じないこの男の人が、何かをするとは思えないので。
着いて行って話を聞いて見るか?
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