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知らない街

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「ちょっと着替えたいのであっち向いててください」と声をかけて。空間からここに来た時アイナが用意してくれたTシャツと短パンを出しそれに着替え、鎧を片づけた。

「次どうぞー」と声をかけると。「お前先に寝ろ」
とこちらを向かずに言うので。間にジェイが寝る感じの形に

背を向けて眠りについた。ウトウトしているとゴゾゴソ音がしているので何か?と思いチラリと見ると。上半身裸に下が短パン姿の熊が隣のベットに潜り込もうとしているところだった
内心びっくりしながら、コーパスかと息をつく…

そしてまたすぐに眠りについた。
ふと、気がつくとすでに朝になっており、隣には誰もいなく、ジェイまでがいなかった…

ダイニングに向かい「おはようございます」と声をかけると、
「よく寝れたみたいでよかったよ」
とアイナが声をかけてくれた。

あとは誰もいないのでキョロキョロしていると。
「朝のトレーニングだって出かけてるよ」
と言われ驚きをかくせない。
「すいません!ゆっくりねすぎましたか」
と聞くとすぐに。
「そんなことないよ、日が出たとこだから早いんじゃ無いかい?」とアイナが不思議そうにいう。
て事は、日の出るより先に出かけたって事?
外は、日が出ていても薄暗い森、日が出ていないと何も見えなくて危険ではないか?と考えていると。
「まーすぐ帰ってくるさ。先に食べよう」

と昨日の残りのあら汁とご飯にたまごやき が出された。かなり和食だなと思いながら。

「いただきまーす」と食べることにした。
すぐに、鳥を持った3人が帰ってきた。

「ご飯食べたら出発だ」とコーパスはいいながらご飯を食べ始める。

先に食べ終わったので。「あっちの部屋で鎧に着替えてきます」と寝ていた部屋で着替えて、戻るとコーパスも着替え終わっていた。
ジェイに鎧を着せ改めてお礼を言った。
「本当にお世話になりました、ありがとうございます」

「いいんだよ、またいつでも遊びにおいで、顔を見ると安心するからね」
と声をかけてもらった。

嬉しくなり大きく手を振りながら森に出る。

そこにすぐ、ボーンラビットが出てきた…気分が台無しだ!と八つ当たり気味に切り裂いて空間に収納する。

「ご機嫌斜めだね」とジェイに言われ不貞腐れながら「幸せ気分が台無しだよもー」と言っているとコーパスがまた、子供を見るような優しい目でこちらをみている。

しばらくいくと、ゴブリンの棲家らしきものを見つけ今回は、狩りが目的ではないので、スルーしようと思ったが。
見つかってしまい騒ぎになったので全滅させて。
魔法はイメージが大切との教えを、元に。

ゴブリンの魔石をいつも切り裂いたところに手を入れて取っていたが、手が汚れるのが嫌だったので考えた。
解剖図で核の位置を確認しながら切り裂き、重力魔法で核を取り出しそのまま空間魔法で収納する方法だ。

やってみると意外と難しかったが、何回かやっているとできるようになり後で回収する手間が省けた。

収納に手を使わず収納できるようになり。魔物も倒しては収納してを繰り返しているとどんどんスピーディにできるようになり。あっという間に4日かかるところを3日で到着してしまった…
3日目の昼頃に到着し。
門に行くとものすごい行列があった。

「これは、皆んな入るのを待ってる人?こんなに多いの!?」
とコーパスに聞くと「そうだな、でもいつもよりは少ないんじゃないか?1時間くらいで入れそうだ」と、呑気に答える。
皆んな馬車やら、馬に荷物をたくさんつけて運んでいてすごく大変そうに見える。商人が何かなのだろうか?

「皆んなすごい荷物だね?商人なの?」
と、暇を持て余して色々聞きいていたが。
嫌な顔一つせず答えてくれた。

一般の人は、生活魔法が多少使える程度の魔力しか持っていなくて、収納を使える人がほぼいないのだと言う。マジックバックは持っているが、お金を出せば出すだけ小さくてたくさん入るものになり.安いとあまり入らないのだとか…

いつもの街の生活からすると、思ってたより魔法世界では無いんだなーと思うのであった。

「街に入ったらまずギルドに行ってオークションの品と、回収した品を下ろす。あとは宿を取って自由行動だ」
とコーパスが説明してくれる。

1時間かけて門を入ると、レンガ調の建物が沢山聳え立っている。

「うわー」とついつい見上げてしまい、お上りさん感が出てしまう。

コーパスはスタスタと歩いて行き、ジェイに引っ張られる形でそれについていく。

全然街並みが違う。いつもみる街は土を塗り固めた建物という感じだが、ここはすごくキラキラとしてレンガでできた家が沢山ある。

キョロキョロしていると、引っ張られながら、ギルドに到着する。ギルドもすごく大きい。
街の2階建ての建物という感じではなく、大型スーパーという感じだ。
「おっきー」と見上げていると「宿も食堂も兼ねてるからな、ギルドはギルドだ、引き締めろ」
とコーパスが答えながら周りを見渡した。

「あっちの受付が金、銀ランクの受付だ」と左の方の受付を指差した。


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