余命半年のはずが？異世界生活始めます

10年後に

あれから、10年の月日がたった。

私の指には指輪が一つ増えて、ログハウスの家の前にはコーパスをそのまま小さくしたようにそっくりな私達の子供とＪジェイが駆け回っている。
この世界に来たその時には、こんなに幸せな日が来るとは思っていなかった。

こんなに幸せでいいのだろうか？と思う瞬間があるくらいだ。
家の前の椅子に座っている私の腕の中には、小さに小さな赤ん坊だ抱かれている。私に似た女の子。耳がコーパスにそっくりだ。

それを、横からコーパスが幸せそうに眺めている。
こんな世界がここにはある。


「パパ、ママ！アイナきたよ！」とＪジェイの真似をしているのだろう我が子が呼び捨てにして、かけて行った。
「あら！おばーちゃんとは言ってくれないのかしら？」とすかさず大きな声が飛んできて、一気に賑やかさが増している。

少し回り道になるが街と、義父、母の家の間あたりにあるのでたまにこうして顔を見にきてくれるのである。
「畑で採れた野菜持ってきたぞ」とロイが私にカゴを差し出し見せてくれた。
「キョーカは今安静にしてないといけないからな！コーパスしっかりね！？」アイナが気遣い、コーパスにカゴを受け取るように言ってくれるのであった。
本当のところ、産後だからと言っても、この世界には治癒魔法というものがあるので体で言うならば回復ずみではあるが。

ちょっと甘えてもいいかな？と環境の変化に心が追い付いてくることをのんびり待っているのであった。

そんな幸せな日々を暮らしていましたとさ。



ここまでで終わりとなります。拙い文章で読みにくいところもあったと思いますが読んでいただきありがとうございました。
次は、また違うものを書き始めております。読んでいただけると嬉しいです。

「家族で冒険者になろう」を投稿予定です。