ダラダラ異世界学校に行く

ゆぃ♫

文字の大きさ
上 下
20 / 22

昔に

しおりを挟む
「そうだね」と返事をして邪魔にならないようにそっと離れた。

「ところで、どこか行くの?」と確認をしてみると「んー」と少し考えたように言いながら、歩みを進めていく。

なんとなく居心地のよさを感じながら横少し後ろを歩いていく。
「どこ行こうかな?放課後デートとかどう??ちょっと行きたい店があるんだ」とニコと優しく温かい笑顔を向けられ懐かしさを感じながら
デートかと少し乗り気はしないが、特に断る理由もないので頷いた。
後ろから見てもご機嫌だとわかるように、鼻歌を歌いながら歩いている。
どこかで聞いたことのある音楽な気がする…

「人が増えてきたね」というと、当たり前という感じで手を繋がれる。
え?と内心驚きつつも、見た目はともかくうら若き乙女というわけでもないのでそのまま付いて行くことにした。

手をつなぐなんて懐かしいな、現世ではなかったが前世では小さな手を握って散歩によくいったものだ。
と懐かしみながらついていくと。

「どうしたの?なんだか楽しそうだね?」と笑われた。
「ふふ昔を思い出してただけ」と笑うと「ふーん」とモノ言いたげに頷いたがそれ以上追求はしてこなかった。

そのまま人混みを抜け出すと「ここだよ、前にみつけて気になってたんだ」と指差したのは、芋専門店…
芋はアリシアの前世からの大好物である。
蜜芋に芋けんぴ、スイートポテト、芋スティック、芋とキノコのクリームスープ、焼き芋。

ポテトチップス、ジャガバター、フライドポッテト、ポテトチーズ、肉じゃが。

ご飯もデザートもいける感じだ。オープンカフェという感じで、小さな店舗の外に椅子と机が並べられている。
「お持ち帰りもできるんだ。ちょっと買ってくるから椅子とっといてよ」と空席を指差して促される。
席を取って机に置いてあるメニューを眺める。本当にいろんなものがあるようだ。

焼き芋も美味しそうだし、ポテトチップスも美味しそうだけど。

やっぱり、蜜芋かな?多分大学芋のことだよね~と楽しく眺めながら考える、帰に芋けんぴも買って帰ろう。

と楽しく、メニューを眺めていると商品をもったジョンがニコニコしながらこっちにきた。
「晩御飯ちゃんとたべれるように少しにしたんだけど、良かった?」と肯定するのがわかっているかのように挨拶程度に聞かれる。

「いいよ」と返事をして、もっているものを眺めると。
スッとこちらに見せて、「アリシアには蜜芋、僕は焼き芋。お持ち帰りに芋けんぴを包んでもらったよ」とニコニコしながら椅子に座った。欲しいものを的確に選んでるとこに驚きながら

差し出された蜜芋をてにとり、両方美味しそうだなと眺めながら「ありがとう、蜜芋食べたかったんだ」
と答えた。
「良かった当たってた」と嬉しそうに笑いながら焼き芋を半分に折るとこちらに目を合わせて伺っているようだった。がまたニコニコしながら「はい」と渡された。
首を傾げなたらジョンの視線を辿ると、3個3個にお皿の中で分けられた蜜芋があった…

無意識で二等分にして食べようとしているアリシア…苦笑いしつつ「ありがとう」と受け取ってお皿を少しジョンの方に寄せた。
ニコニコしながら何考えてるかわかんないけど、ちゃんとみてるんだな…



      
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

飯屋の娘は魔法を使いたくない?

秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。 魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。 それを見ていた貴族の青年が…。 異世界転生の話です。 のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。 ※ 表紙は星影さんの作品です。 ※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~

丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。 一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。 それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。 ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。 ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。 もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは…… これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

ダラダラ異世界転生

ゆぃ♫
ファンタジー
平和な主婦異世界に行く。1からの人生人を頼ってのんびり暮らす。

余命半年のはずが?異世界生活始めます

ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明… 不運が重なり、途方に暮れていると… 確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う

ひなクラゲ
ファンタジー
 ここは乙女ゲームの世界  悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…  主人公と王子の幸せそうな笑顔で…  でも転生者であるモブは思う  きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…

処理中です...