ダラダラ異世界学校に行く

ゆぃ♫

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買い物

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「お手数おかけいました」

と言うことで、お金を引き出したい事を伝えるとすぐに、職員の人に書類を用意するようにと言う事で、話をつけてくれた。

「で、ちょっと話しってのは3年前のあれなんだが」と話しながらチラッと横を見る。
彼女のことを紹介していなかったことを思い出し慌てて紹介をする「彼女は、同級生のシシリーです、一応私が将来冒険者希望というのは知っているのだけど」
と上目遣いで見てみると。
「そうか、まーそんな内密な話ではないんだが。あの依頼だけでも、白の指輪をやりたいとこなんだが、まだ子供な上。依頼をこなしている量がすくない、と言うことですぐに上げてやる事はできないと言うことだが!金額はすごい、良からぬ輩に目はつけられるのは確かだかきをつけてくれ」
と言い、ギルマスが銀の指輪を机の上に置いた。

ギルマスをチラ見すると頷いたので、銅の指輪を、机に置き銀の指輪をはめた。

なんだか気まずい沈黙の中ノックが聞こえた。
「入れ」とギルマスが答えるとお金を持った受付さんが、現れた。
「気をつけて行くんだぞ」

と送り出された。

「シシリーごめんね、今からどうするんだっけ?」
ギルドを出てから改めてきいた。

「キャロルと中央広場で待ち合わせしてるから、そこに行ってから買い物かな?」
と、嬉しそうに答えてくれた。

「中央広場までどのくらい?」「5分くらいかな?」と話しながら歩いているとあっという間に着いてしまった。

中央の噴水に腰掛けているキャロルがいて、噴水の方を見て楽しそうにしている。

指でメガネを作り除くと5匹の精霊が水の上を走ったり飛んだりと、スケートリンクのように楽しんでいる。

「キャロル!お待たせ」とシシリーが声をかけると。
嬉しそうに微笑み、「待ってない~どこ行くぅ?」とふんわりとした高い声で歌うように囁く。

「今から、雑貨屋さん?かな?」とシシリーがこちらをみた。

「うん!ポットが欲しいの雑貨かな?金物かな?」

と首を傾げながら答えると。
「多分どっちも売ってると思うけど。両方近くにあるから行ってみようか?」
とシシリーが提案してくれた。
「良いの?」と嬉しく答えると
「もちろんよ」とシシリーが答える、キャロルが、微笑みながら頷いてくれる。

「先にあるのが、金物屋さんですぐそこ」
と歩き出してすぐに指を刺す。

いかにも!と言うおもむきのある店構えだ。
中に入ると、難しそうな顔をしたおじさんがいでギロリと睨まれた

「ポットはありますか?」先手必勝!という感じで声をかけてみた。

「あ?ポットだ?やかんならある」
とその場所まで案内してくれた。

1人用の物は見当たらない…
「小さいのは無いですか?」と聞くと。
「それが1番小さいやつだ」
とぶっきらぼうに言われた。

「ありがとうございました」と声をかけ店を後にした。
後ろに2人がピッタリと着いて歩いてくる。

「あのーどうしたのかな?そんなにへばりついて」と聞いてみると。

「すごい怖そうなおじさんだったよ?恐怖心という物は貴方には無いのかな?」と逆に聞かれてしまった。

「え?見た目は怖そうだったけど。ちゃんと対応してくれたよ?」と首を傾げた。

そこから5分ほど歩いたところに雑貨店があった。今度はすごく可愛いものが多い広々とした店舗で、定員さんは女の人が2人いた。

奥の壁にポットが並べてあるのが目に入る。
そこに向かって一直線に歩いた。

ガラスのポットがあり可愛い!と思うがその横に小ぶりのドリップポットのように注ぎ口の細長いものを見つけた。
その中を除くと茶漉しと言うのか?細かい眼の網が入っている。

これにしよ!と一目惚れ的に決めた。
色も淡いグレーという感じがとても好きだ。
「これにするわ!」と持ち上げ目を輝かせながらいうと。

視線を感じる。
「本当にそれ買うの!?」とシシリーが驚きの顔をしながら小さい声で囁かれた。

首を傾げると、キャロルが、「大金貨必要」とボソボソという。 

「え!たか!」と少し大きめの声で言ってしまった。日本で高高くても3千円くらいで買えるポットが3万円ちょっとするのか。

店員さん、2人がギロリとこちらをみている。

子供が高価な物を掲げているのだ。落とさないかとヒヤヒヤしているのだろう。

「すみません、これください」と言うと店員さんは、少し驚いた顔をしたがすぐに取り繕い。
「はい、ただいま」と返事をしてこちらにやってきた。

「少し他のものも見たいので、置いといてもらって良いですか?」と声をかけると。

「はい!どうぞごゆっくりご覧ください」とにこやかに声をかけてくれた。

ウロウロと物色をする、ハンカチ、万年筆、クッション、エプロン、髪飾り、カバン、食器なと、可愛いものが沢山ある。

必要なものを考えるが特に何と言って欲しいものが見当たらない。
少し髪飾りに興味を持ったが、それもやたら高く可愛いと言っても、好みのものはなかった。

2人はピタリと後ろをついてまわっていた。
「なにかみたいものある?」と聞くと無言で首を振り無理だと訴えていた。

のでポットだけ買い外に出たら。
「貴方ってどこかの貴族の人だったの?」
と聞かれた。
「いいえ?ファミリーネームはないわ」
ときょとんとする。

「魔女の弟子」とキャロルが呟く。
そこで、シシリーがハッとした顔をして。

「貴方が魔女の弟子なの!?そういえば、食堂で…」と何やらぶつぶつ言って
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