デブの俺、転生

ゆぃ♫

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目が覚めると朝だった。よく寝た気がする。
さて、何からしようかな?
とりあえず海に行こう!
「父さん、母さん。海行きたいんだけど」
「今日は、一緒に行けないからダメよ」
忙しそうにあしらう感じであっち行ってなさいと、おしやられてしまった…
「でもでも、塩を作るのに行きたいんだけど。1人でも行けるから!行ってもいいでしょ?」
2人は一斉にこっちを見て、「いいわけないでしょ!」でも、塩かーと言う複雑そうな顔をしている…もう一押しか?と思った時。
「あのー今から海のほう行くんで、一緒に連れていきましょうか?」
常連の冒険者さんが言ってくれた。
まじか!と喜ぶも、父さんが…
「そんなの申し訳ない、冒険者さんに出すような報酬もないですし」と断った。

「今日食べた分、ただってだけでいいですよ。追加でお弁当とかあると嬉しいな」

と言い、ニコリと笑った。いつもほんわかしていて優しそうなお兄さんだ。
パーティーメンバーには魔法使いだ!とわかる格好の小柄な女の人とガタイの良い大きな剣の男の人の3人でいつもいる。

「お弁当は俺が作るよ」と、エビマヨ、餃子、竹筒にスープを入れ、パンを用意した。

それをそれぞれに渡し、自分も持った。

出発だ!

「マシューです、今日はよろしくお願いします」
そう言ってそれぞれの顔を見回したが、優しそうなお兄さんだけが返事をくれた。
「ロイよろしくね、今日は海に手紙を届けるんだ。後の2人は、スーとジャック、人見知りでね、無口だけど良いやつたちだから」

ロイと他愛ない話をしながら進んでいく
海に出るには、低いが山を越えないといけないので多少は魔獣が出る。
ジャックが前衛盾の役割をして、ロイが攻撃、スーが補助をするそうで、魔獣が出たらスーのそばに居てくれとの話だった。

戦わなくて良いのか?聞いたら、基本は戦わなくて良いけど、危なそうだったら様子見で寡占してとの話だった。

俺は、腰に付けた2本のナイフがあるだけで基本何ができると言うわけでも無い。

「さ、山に入るよ引き締めてね!」
と言われた直後…唐辛子を見つけてしまった…「あの、行く前にあれ、採取していいでしょうか??」
と上目遣いに見てみる。キョトンとした顔をされ…
「あれは、食べれないぞ?すごく辛い」
うんうん、と頷きながら土魔法で根からゴッソリ取り、クリーンをかけて持ち歩く。
乾かすために、カバンには入れない。

急に前方から、大きな獅子が現れた!
「うぁ」とこけそうになったところを後ろにいたスーが支えてくれた。
前衛のジャックが、体験を盾に防御している。その後ろからロイが獅子に攻撃を加えた…
獅子の首をかすめ擦り傷がついた、避けられたようだ。
俺の横では何やらブツブツと唱えている。
何かをしているのだろうが?何か全然わからない…
ロイとジャックが交互に攻撃をし、少しずつ優勢になっているようだ…
初めてこんなに大きな魔獣と戦っているのを間近で見た…怖すぎる

「てっ!」と横で突然大きな声で言ったのですごくびっくりした。
それと同時に、ロイとジャックが横によけると、火の塊が、獅子めがけて飛んでいった火の玉に丸呑み…
え、怖すぎる

ギャーっと、獅子が叫び転がる。
火が消えてすごくお怒りだ…食べるのは良いけど生きてる動物、丸焦げとか怖すぎる

なんか無いか、なんか無いか…
水鉄砲?水をギュッてして「避けて」
手をピストルみたいにして獅子の頭目指して「ピュッ!」
獅子が衝撃を受けたのは確かで動きが止まった…
しばしの静寂ののち「グァー」と、獅子が叫び倒れた。

ひーこわい。

しばらくの静寂ののち、
ジャックが獅子の確認をしてこちらを向いた。
「おい、何をした」「あ、初めて声聞きました」ジャックが尚も驚いた顔ですごい高圧的に近づいてくる。ロイがジャックを止めようと肩を掴む。が振り払って近づいてくる、「ジャック、怖がってるから」
その声も聞かず、振り払い「何をした」もう一度言われた。「あ、あの…水鉄砲を」
ジャックの眉がさらにキッ!と眉が上がり「すごいな」と言われた。
怒られるかと思ったー!なになに!?

ロイも追いついてきて「コイツ強い奴好きすぎてやばいんだょ…怖い顔だけど、怒ってるんじゃ無いから」

スーは、相変わらず無口だけど、ジッとこちらを驚いた顔で見てた…
「なんか、すみませんでした」
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