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ゴブリン
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と思いながら初めての緑の月は終わったのであった。
ある日テレビをみていると、都会の大規模なテーマパークやショッピングモールの端っこに何やら洞窟に入る穴のようなものが現れだした、とニュースになっていた。
私達の近所にはないので行くなら車で1時間くらいはっかるだろうか?という距離にある。
特に行く予定はないけど…
どのテレビをつけてもそのニュースばっかりがやっていて、一目見てみようという人がたくさんいるらしい。
入らないでくださいと封鎖されているらしかった。
自衛隊の人とかが中に入って色々調べてくれているようで、様々な情報が流れてくる。
そして、最近のCMでは、洞窟が現れたらすぐに警察まで!と危険な動物ですか?的な感じで流れているのであった。
そんな、ニュースを見ていると、携帯のアラームがなった。
うあ!と驚きながら携帯画面を見る。
「もうこんな時間か~お迎え行かないと」と一人つぶやきながら、お迎えに行く。
龍が出たと言うのでキョロキョロしながら走っていたが龍の様な生き物が飛んでいるのは見えなかった。
保育園のお迎えのママ友会の話題は、洞窟と畑に出るゴブリンの話で持ちきりだ。
「こないだ、うちの畑にもゴブリンっていうの?あれ出て。あれ何?動物?害獣?」
「うちも!なんかあれね、駆除対象?とかで市役所にゴブリン出ましたよって電話したら良いらしいよ」
「そうなん?知らんかった!なんか石投げてくるしすぐ逃げたんやけど、後で畑荒らされてて嫌よー」
と話していた。我が家では畑をしていないが、ジィジのところの畑が心配になる。
というかジィジが心配だ…
「石投げてくんの?子供とか外で遊ばせれないね~?」とため息交じりにいうと。
「ほんまそれ!」とみんな同感する。
「そういえば聞いた?」と近くにいたママさんが会話に加わってくる。
「なになに?」とみんなで一斉にふり向くと、少し恥ずかしかったようで照れながら。
「ゴブリンの駆除?罠とかにかけたらお金もらえるらしいで。生きてる方がいっぱいもらえるって聞いた」
「え?そうなん?じゃーすぐ帰って畑に罠仕掛けとこう!家に猪用のあるんやけどそれでいけるかな?」
と、畑にゴブリンが出たと話していたママ友が、慌てだした。
「それも、役所に届けたら良いんかな?」ともう一人の、ママ友がいうと、途中で加わったママ友が。
「そうみたい、近所のおばちゃんが。畑でゴブリンに石投げられてとっさに箒で殴り倒して役場に電話したんやって。そしたらお礼金みたいなのくれたらしいで」
「えーすごいな私とか、怖くてすぐ逃げたよ!じゃー帰るわ!罠仕掛けてくる!」と子供を、捕まえ去っていった。
「すごい行動派だ」とその姿を眺めていると、「幼馴染なんだけどあのこいつも思い立ったら即行動だよ」と横で笑っている。
「私も帰ろっかな、おじいちゃんに罠仕掛けといたら良いよっていっとこう、じゃーね」
「はーい、バイバイ」と返事をしつつ。
「ちびちゃん、皆んな帰るって。誰もいなくなるからお友達と一緒に帰ろっか?」と声をかけると不服そうにしながら、お友達と門まで競争しながら帰路につく。
車に乗って走っていると「明日保育園お休みだからダンジョン行こうよ」と後ろから声がする。
「ダンジョン!?テレビで行ったらあかんって言ってたで」
と驚きつつ、テレビ情報を伝えると、少ししょんぼりした顔がミラーに写っている。
「そうなん?でも、友達が行くって言ってたよ…おばーちゃんの家の近くにあるんだって」と話した。
どの友達かな?わかんないけど…「そっかーでも、ママとパパのおばーちゃんいつでも会えるぐらい近くだから」
と一度話を区切って様子を伺う。
ちゃんと話を理解しようと聞いているのを確認して話を続けた「ダンジョンはないけど明日は、バァバの家に遊びに行こうか?」
と言ってみると、しばらくしてから小さな声で「うん、それが良い」と答えた。
「よし!きまり!そしたら、バァバに連絡しよっか!」というと、テンション爆上がりで電話で話し始めた。
全然何を言ってるかは伝わっていないとは思うが、頑張って話してる事に優しい声が向こうから聞こえてくる。
そんな感じで1日を終えた。
次の日。パパも休みだったので一緒にみんなでバァバのところに遊びに行った。車に乗って30分で到着した。
お昼ご飯を一緒に食べに行こうと誘ってくれていたので、朝のうちから行ったのだが。
「まー中入り」とバァバが言ってくれ、みんなでゾロゾロお邪魔する。
ある日テレビをみていると、都会の大規模なテーマパークやショッピングモールの端っこに何やら洞窟に入る穴のようなものが現れだした、とニュースになっていた。
私達の近所にはないので行くなら車で1時間くらいはっかるだろうか?という距離にある。
特に行く予定はないけど…
どのテレビをつけてもそのニュースばっかりがやっていて、一目見てみようという人がたくさんいるらしい。
入らないでくださいと封鎖されているらしかった。
自衛隊の人とかが中に入って色々調べてくれているようで、様々な情報が流れてくる。
そして、最近のCMでは、洞窟が現れたらすぐに警察まで!と危険な動物ですか?的な感じで流れているのであった。
そんな、ニュースを見ていると、携帯のアラームがなった。
うあ!と驚きながら携帯画面を見る。
「もうこんな時間か~お迎え行かないと」と一人つぶやきながら、お迎えに行く。
龍が出たと言うのでキョロキョロしながら走っていたが龍の様な生き物が飛んでいるのは見えなかった。
保育園のお迎えのママ友会の話題は、洞窟と畑に出るゴブリンの話で持ちきりだ。
「こないだ、うちの畑にもゴブリンっていうの?あれ出て。あれ何?動物?害獣?」
「うちも!なんかあれね、駆除対象?とかで市役所にゴブリン出ましたよって電話したら良いらしいよ」
「そうなん?知らんかった!なんか石投げてくるしすぐ逃げたんやけど、後で畑荒らされてて嫌よー」
と話していた。我が家では畑をしていないが、ジィジのところの畑が心配になる。
というかジィジが心配だ…
「石投げてくんの?子供とか外で遊ばせれないね~?」とため息交じりにいうと。
「ほんまそれ!」とみんな同感する。
「そういえば聞いた?」と近くにいたママさんが会話に加わってくる。
「なになに?」とみんなで一斉にふり向くと、少し恥ずかしかったようで照れながら。
「ゴブリンの駆除?罠とかにかけたらお金もらえるらしいで。生きてる方がいっぱいもらえるって聞いた」
「え?そうなん?じゃーすぐ帰って畑に罠仕掛けとこう!家に猪用のあるんやけどそれでいけるかな?」
と、畑にゴブリンが出たと話していたママ友が、慌てだした。
「それも、役所に届けたら良いんかな?」ともう一人の、ママ友がいうと、途中で加わったママ友が。
「そうみたい、近所のおばちゃんが。畑でゴブリンに石投げられてとっさに箒で殴り倒して役場に電話したんやって。そしたらお礼金みたいなのくれたらしいで」
「えーすごいな私とか、怖くてすぐ逃げたよ!じゃー帰るわ!罠仕掛けてくる!」と子供を、捕まえ去っていった。
「すごい行動派だ」とその姿を眺めていると、「幼馴染なんだけどあのこいつも思い立ったら即行動だよ」と横で笑っている。
「私も帰ろっかな、おじいちゃんに罠仕掛けといたら良いよっていっとこう、じゃーね」
「はーい、バイバイ」と返事をしつつ。
「ちびちゃん、皆んな帰るって。誰もいなくなるからお友達と一緒に帰ろっか?」と声をかけると不服そうにしながら、お友達と門まで競争しながら帰路につく。
車に乗って走っていると「明日保育園お休みだからダンジョン行こうよ」と後ろから声がする。
「ダンジョン!?テレビで行ったらあかんって言ってたで」
と驚きつつ、テレビ情報を伝えると、少ししょんぼりした顔がミラーに写っている。
「そうなん?でも、友達が行くって言ってたよ…おばーちゃんの家の近くにあるんだって」と話した。
どの友達かな?わかんないけど…「そっかーでも、ママとパパのおばーちゃんいつでも会えるぐらい近くだから」
と一度話を区切って様子を伺う。
ちゃんと話を理解しようと聞いているのを確認して話を続けた「ダンジョンはないけど明日は、バァバの家に遊びに行こうか?」
と言ってみると、しばらくしてから小さな声で「うん、それが良い」と答えた。
「よし!きまり!そしたら、バァバに連絡しよっか!」というと、テンション爆上がりで電話で話し始めた。
全然何を言ってるかは伝わっていないとは思うが、頑張って話してる事に優しい声が向こうから聞こえてくる。
そんな感じで1日を終えた。
次の日。パパも休みだったので一緒にみんなでバァバのところに遊びに行った。車に乗って30分で到着した。
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