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エピソード0:僕の過去
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――その前に、僕の過去の話をしようと思う。過去に恋愛で負った、深い心の傷の話だ。
そのことがあって、僕は絢乃さんに出会うまでハッキリ言って女性不信に陥っていた。もう恋愛なんてまっぴらゴメンだと思っていたのだ。
今から二年くらい前になるだろうか。僕は一人の女性と交際していた。それを〝恋愛〟のカテゴリーに当てはめるかどうかは微妙なところだが。
彼女は僕の同期入社組で、一緒に総務課に配属された仲間のうちの一人だった。ちなみに同期のほとんどは二年目から三年目の途中で辞めてしまい、今も総務課に残っているのは久保圭人くらいのものだろう。……それはさておき。
僕は彼女に好意を持っていた。そして、彼女はそれに見合うくらい魅力的な女性だったので(絢乃さんに比べれば〝月とスッポン〟だが。ちなみに絢乃さんが月である)、そりゃあもう男にモテていた。そんな彼女から見れば、僕なんて不特定多数のうちの一人に過ぎなかっただろう。
「……なあ久保。俺にワンチャンあると思うか? 日比野と」
僕は同期の中でいちばん親しかった久保とよくそんな話をしていた。僕が好意を寄せていた相手は日比野美咲という名前だった。
「さぁ、どうだろうな。あいつにとっちゃ、男なんて誰でも一緒だろ。なんかさぁ、すでに彼氏がいるらしいってウワサもあるし」
「えっ、マジ!? 相手、この会社のヤツか?」
「いや、社外の人間。合コンで知り合ったらしくてさ、どっかの大会社の御曹司らしいって」
「えーーー……、マジかよぉ。それじゃ俺にチャンスなんかないじゃんか」
僕はそのことを聞いた時、とてつもない絶望感に襲われた。その当時で、もう大学時代から彼女いない歴四年を数えていたので、そろそろ次の春よ来い! な心境だったのだ。
「まぁまぁ、桐島。そんなに落ち込むなって。お前はまだいいよ。お父さん、銀行の支店長だろ? 確かメガバンクだっけ」
「あーうん、そうだけど。それがどうした」
「そこそこ裕福な家に育ってるじゃん? 自家用車で通勤してんだろ?」
「……ああ、まぁな。だから何だよ」
何だか意味の分からない質問ばかり重ねてくる同期に、僕はしびれを切らした。
まぁ、マイカー通勤をしていたのは間違いないのだが、学生時代にアルバイトをして貯めた自分の貯金で購入した軽自動車だった。
「だったらさぁ、日比野ちゃんにちょっとくらいは目ぇかけてもらえるんじゃねぇの? オンナは金があって、クルマ持ってる男に弱いっつうしさ」
「……あのなぁ、久保。さっきお前が言ったんだぞ。日比野は彼氏持ちらしい、って。それで、なんで俺にもワンチャンあることになるんだよ? もう振られる以前にさ、告る前から失恋確定してるじゃんか」
たったの一分ほどで言うことをコロッと変えた友人に、僕は呆れるしかなかった。コイツは僕が真剣に悩んでいるのに、他人事にしか思っていないんじゃないだろうか、と。
「いやいや、分かんねぇよ? 本命の彼氏は事情があって公にできねぇから、お前をカモフラージュにするって可能性もないわけじゃねぇだろ? んで、アイツのことが好きで、そろそろ彼女ほしいなーって思ってるお前は、どんな形であれアイツと付き合えるわけだ。これでウィンウィンじゃね?」
「〝ウィンウィン〟って、あのなぁ……」
あくまで都合のいい持論を(誰にかというと、久保自身というより僕に、なんだろうが)展開する彼に、僕は絶句しつつもついつい納得してしまうのだった。
確かに、僕はその頃本気で彼女がほしいと思っていた。学生時代の同級生が結婚ラッシュで、焦っていたせいもあるのかもしれない。そして、もしも彼女ができたらその相手は結婚相手になるんだろうと漠然と思ってもいた。だから、本当なら本命の相手がいる日比野美咲がその対象となることはなかったはずなのだが……。
男にはそういうところがあるのだ。たとえ相手に好かれていなかったとしても、一旦付き合い始めればこっちのもの、という気持ちが。それは当然のことながら、僕自身も例外ではなかった。とにかく、「彼女ができた」というちっぽけなプライドさえ満たせれば、相手がたとえ彼氏持ちだろうと僕には関係ない、という気持ちがあったということだ。
……今にして思えば、それは彼女にただからかわれていただけだったのだが。
「――ねぇねぇ、二人で何話してるのー?」
そこへ、ウワサをされていたご本人が乱入してきた。
篠沢商事に制服というものはなく、女性は基本的にオフィスカジュアルでも大丈夫なので、彼女は切込みの深いVネックのニットを着ていた。グラマーな彼女がかがむようにして僕たちの顔を覗き込んでいたので、僕は少々目のやり場に困った。
「……いや別に、野郎同士の話を少々。なっ、桐島?」
「ああ……、うん、まぁそんなところかな」
その時はすでに終業時間を過ぎ、いわゆる〝アフター5〟に入っていたのだが。
「ふーん? ――ね、桐島くん。この後時間ある?」
「……えっ? うん、何も予定ないし大丈夫だけど……」
何だか思わせぶりに、僕の予定を訊いてきた彼女。男なら期待しないわけがなかった。ましてや、その相手が意中の人ならば。
「よかった☆ じゃあ、ちょっとあたしに付き合ってくれない? 一緒にゴハン行こ。あたし奢るから」
「え…………。あー、うん。別にいいけど」
「あ、オレは遠慮しとくわ。お二人でどーぞ☆」
「……………………はぁっ!? ちょっと待て! 久保っ!?」
僕は困惑した。久保も交えて三人なら、僕も一緒に食事くらいは大丈夫だと思ったのだが。いきなり二人きりはハードルが高すぎる。
「ままま、キリちゃん。よかったじゃんよ、彼女の方から誘ってもらえて。お前から誘う勇気なんかなかったべ? これは降ってわいたチャンスだべ。行ってこい!」
そんな僕の肩をひっつかみ、久保が出身地である千葉の言い回しで囁いた。というか、「キリちゃん」なんて気持ち悪い呼び方するな! お前、そんな呼び方したことないだろ!
「お前だって、それでもいいって思ってたべ?」
「……………………あー、まぁ。そりゃあ……な」
なまじ図星だっただけに、否定できないところが悲しかった。
「ほら、行ってこい!」
彼に肩をポンポン叩かれ、僕は彼女との夕食に臨んだのだったが――。
「――で、なんで俺のこと誘ったんだよ?」
彼女と二人で焼肉をつつき合いながら(色気ないな……)、僕は首を傾げた。
「あのさぁ、桐島くん。あたしたち、付き合わない?」
「……………………は? 今なんて?」
「だからぁ、『付き合おう』って言ったんだよ。――あ、ここのハラミ美味しい♪」
「…………」
何の気なしに言い、無邪気に肉を頬張る彼女を僕は呆気に取られながら見据えた。
「だってお前、彼氏いるんじゃ……。どっかの会社の御曹司だっていう」
「うん、いるよ。でもさぁ、彼氏って何人いてもよくない? もしかしたら、その中で桐島くんが本命に昇格するかもしれないじゃん?」
「…………はぁ」
よくもまぁ、そんな小悪魔ちゃん発言をいけしゃあしゃあと。――今の僕ならそう言えたかもしれないが、その当時の僕には言えなかった。少し期待していたからだ。
「あたし、桐島くんとは相性めちゃめちゃいいと思うんだよね。桐島くんもあたしに気があるんでしょ? だったら、そっちにも損はないと思うな」
――という言葉にまんまと乗せられ、僕は日比野美咲の彼氏第2号となったわけだが、結局彼女は本命の男と結婚して会社も辞めてしまった。僕は彼女にあっさりと捨てられたのだ。
これが、僕のトラウマの全貌である。
そのことがあって、僕は絢乃さんに出会うまでハッキリ言って女性不信に陥っていた。もう恋愛なんてまっぴらゴメンだと思っていたのだ。
今から二年くらい前になるだろうか。僕は一人の女性と交際していた。それを〝恋愛〟のカテゴリーに当てはめるかどうかは微妙なところだが。
彼女は僕の同期入社組で、一緒に総務課に配属された仲間のうちの一人だった。ちなみに同期のほとんどは二年目から三年目の途中で辞めてしまい、今も総務課に残っているのは久保圭人くらいのものだろう。……それはさておき。
僕は彼女に好意を持っていた。そして、彼女はそれに見合うくらい魅力的な女性だったので(絢乃さんに比べれば〝月とスッポン〟だが。ちなみに絢乃さんが月である)、そりゃあもう男にモテていた。そんな彼女から見れば、僕なんて不特定多数のうちの一人に過ぎなかっただろう。
「……なあ久保。俺にワンチャンあると思うか? 日比野と」
僕は同期の中でいちばん親しかった久保とよくそんな話をしていた。僕が好意を寄せていた相手は日比野美咲という名前だった。
「さぁ、どうだろうな。あいつにとっちゃ、男なんて誰でも一緒だろ。なんかさぁ、すでに彼氏がいるらしいってウワサもあるし」
「えっ、マジ!? 相手、この会社のヤツか?」
「いや、社外の人間。合コンで知り合ったらしくてさ、どっかの大会社の御曹司らしいって」
「えーーー……、マジかよぉ。それじゃ俺にチャンスなんかないじゃんか」
僕はそのことを聞いた時、とてつもない絶望感に襲われた。その当時で、もう大学時代から彼女いない歴四年を数えていたので、そろそろ次の春よ来い! な心境だったのだ。
「まぁまぁ、桐島。そんなに落ち込むなって。お前はまだいいよ。お父さん、銀行の支店長だろ? 確かメガバンクだっけ」
「あーうん、そうだけど。それがどうした」
「そこそこ裕福な家に育ってるじゃん? 自家用車で通勤してんだろ?」
「……ああ、まぁな。だから何だよ」
何だか意味の分からない質問ばかり重ねてくる同期に、僕はしびれを切らした。
まぁ、マイカー通勤をしていたのは間違いないのだが、学生時代にアルバイトをして貯めた自分の貯金で購入した軽自動車だった。
「だったらさぁ、日比野ちゃんにちょっとくらいは目ぇかけてもらえるんじゃねぇの? オンナは金があって、クルマ持ってる男に弱いっつうしさ」
「……あのなぁ、久保。さっきお前が言ったんだぞ。日比野は彼氏持ちらしい、って。それで、なんで俺にもワンチャンあることになるんだよ? もう振られる以前にさ、告る前から失恋確定してるじゃんか」
たったの一分ほどで言うことをコロッと変えた友人に、僕は呆れるしかなかった。コイツは僕が真剣に悩んでいるのに、他人事にしか思っていないんじゃないだろうか、と。
「いやいや、分かんねぇよ? 本命の彼氏は事情があって公にできねぇから、お前をカモフラージュにするって可能性もないわけじゃねぇだろ? んで、アイツのことが好きで、そろそろ彼女ほしいなーって思ってるお前は、どんな形であれアイツと付き合えるわけだ。これでウィンウィンじゃね?」
「〝ウィンウィン〟って、あのなぁ……」
あくまで都合のいい持論を(誰にかというと、久保自身というより僕に、なんだろうが)展開する彼に、僕は絶句しつつもついつい納得してしまうのだった。
確かに、僕はその頃本気で彼女がほしいと思っていた。学生時代の同級生が結婚ラッシュで、焦っていたせいもあるのかもしれない。そして、もしも彼女ができたらその相手は結婚相手になるんだろうと漠然と思ってもいた。だから、本当なら本命の相手がいる日比野美咲がその対象となることはなかったはずなのだが……。
男にはそういうところがあるのだ。たとえ相手に好かれていなかったとしても、一旦付き合い始めればこっちのもの、という気持ちが。それは当然のことながら、僕自身も例外ではなかった。とにかく、「彼女ができた」というちっぽけなプライドさえ満たせれば、相手がたとえ彼氏持ちだろうと僕には関係ない、という気持ちがあったということだ。
……今にして思えば、それは彼女にただからかわれていただけだったのだが。
「――ねぇねぇ、二人で何話してるのー?」
そこへ、ウワサをされていたご本人が乱入してきた。
篠沢商事に制服というものはなく、女性は基本的にオフィスカジュアルでも大丈夫なので、彼女は切込みの深いVネックのニットを着ていた。グラマーな彼女がかがむようにして僕たちの顔を覗き込んでいたので、僕は少々目のやり場に困った。
「……いや別に、野郎同士の話を少々。なっ、桐島?」
「ああ……、うん、まぁそんなところかな」
その時はすでに終業時間を過ぎ、いわゆる〝アフター5〟に入っていたのだが。
「ふーん? ――ね、桐島くん。この後時間ある?」
「……えっ? うん、何も予定ないし大丈夫だけど……」
何だか思わせぶりに、僕の予定を訊いてきた彼女。男なら期待しないわけがなかった。ましてや、その相手が意中の人ならば。
「よかった☆ じゃあ、ちょっとあたしに付き合ってくれない? 一緒にゴハン行こ。あたし奢るから」
「え…………。あー、うん。別にいいけど」
「あ、オレは遠慮しとくわ。お二人でどーぞ☆」
「……………………はぁっ!? ちょっと待て! 久保っ!?」
僕は困惑した。久保も交えて三人なら、僕も一緒に食事くらいは大丈夫だと思ったのだが。いきなり二人きりはハードルが高すぎる。
「ままま、キリちゃん。よかったじゃんよ、彼女の方から誘ってもらえて。お前から誘う勇気なんかなかったべ? これは降ってわいたチャンスだべ。行ってこい!」
そんな僕の肩をひっつかみ、久保が出身地である千葉の言い回しで囁いた。というか、「キリちゃん」なんて気持ち悪い呼び方するな! お前、そんな呼び方したことないだろ!
「お前だって、それでもいいって思ってたべ?」
「……………………あー、まぁ。そりゃあ……な」
なまじ図星だっただけに、否定できないところが悲しかった。
「ほら、行ってこい!」
彼に肩をポンポン叩かれ、僕は彼女との夕食に臨んだのだったが――。
「――で、なんで俺のこと誘ったんだよ?」
彼女と二人で焼肉をつつき合いながら(色気ないな……)、僕は首を傾げた。
「あのさぁ、桐島くん。あたしたち、付き合わない?」
「……………………は? 今なんて?」
「だからぁ、『付き合おう』って言ったんだよ。――あ、ここのハラミ美味しい♪」
「…………」
何の気なしに言い、無邪気に肉を頬張る彼女を僕は呆気に取られながら見据えた。
「だってお前、彼氏いるんじゃ……。どっかの会社の御曹司だっていう」
「うん、いるよ。でもさぁ、彼氏って何人いてもよくない? もしかしたら、その中で桐島くんが本命に昇格するかもしれないじゃん?」
「…………はぁ」
よくもまぁ、そんな小悪魔ちゃん発言をいけしゃあしゃあと。――今の僕ならそう言えたかもしれないが、その当時の僕には言えなかった。少し期待していたからだ。
「あたし、桐島くんとは相性めちゃめちゃいいと思うんだよね。桐島くんもあたしに気があるんでしょ? だったら、そっちにも損はないと思うな」
――という言葉にまんまと乗せられ、僕は日比野美咲の彼氏第2号となったわけだが、結局彼女は本命の男と結婚して会社も辞めてしまった。僕は彼女にあっさりと捨てられたのだ。
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