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おまけエピソード:聖なる夜に……♡
後ろめたい気持ち。
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秋になってSNSを始めたわたしに、里歩からとんでもない情報がたらされた。わたしたちカップル――というか貢への誹謗中傷が隠し撮り写真付きで投稿されていて、それが夥しく拡散されているというのだ。
里歩ともう一人の親友・阿佐間唯ちゃんの推理から、この投稿を書き込んだのは以前グループ企業の一社のCM出演をお断りした俳優の小坂リョウジさんらしいという可能性が浮上したけれど、彼がどうしてこんなことまでしたのかわたしには理解できなかった。
というわけで、これが本当に小坂さんの仕業なのか、どう対処すべきなのかをネットで見つけた調査事務所・〈U&Hリサーチ〉に調べてもらうことにした。
所長の内田圭介さんは悠さんと年齢が同じくらい。元は警視庁の刑事さんだったらしく、百八十センチ以上ある長身でガッシリした体をしている男性だ。刑事さんだった頃は武闘派だったらしい。
事務所のスタッフだという――というか事実上、彼女の方が責任者っぽかったけれど――葉月真弥さんはわたしの一学年下の女の子で、身長はわたしより少し高い百六十センチのスラリとした体型をしている。彼女もそのスレンダーな体型に似合わず、実戦空手の有段者だという。それでいてスゴ腕のハッカーでもあるらしい。
真弥さんが調べてくれた結果として、あの投稿をしたのはやっぱり小坂さんの裏アカウントだった。そして、彼は女性問題が原因ですでに所属事務所の契約を切られていた。というのも、彼は女性にフラれるたびにリベンジポルノを仕掛けるほどの問題人物だったのだ。
そこで、オンナをバカにし、貢のことも傷付けたこの男にギャフンと言わせるべく、わたしはある作戦を立てた。この調査事務所のお二人にも協力をお願いして、彼を罠にかけることを思いついたのだ。
「――えっ? それって絢乃さんもヤバくないですか? もしかしたら、展開によっては小坂とホテル行きかもしれないですよ」
「ええ。でも、大事な人を守るためだから背に腹は変えられない」
「そりゃまぁ、そうでしょうけど。大丈夫なんですか? ……絢乃さん、まだ桐島さんとエッチしてないでしょ? バージンだって言ってませんでした?」
「……………うん、そうだけど」
後半の部分だけ、内田さんに聞こえないように小声で訊かれたわたしは、顔を真っ赤に染めながら真弥さんに頷いた。
「だったら、絢乃さんの貞操にも影響しますよ。初めてのエッチの相手が彼氏さんじゃなくて小坂さんになっちゃうかも」
「……う~ん、それはちょっと困るなぁ」
「――二人とも、何をコソコソ話してんだ?」
小声でヒソヒソと女同士の会話をしていると、蚊帳の外だった内田さんが割り込んできた。
「うっさいなー。オトコがガールズトークに首突っ込むもんじゃないの。ね、絢乃さん?」
「えっ? ええ……」
真弥さんに同意を求められ、わたしは思わず頷いた。確かに、「彼とエッチがまだ」だとかいう話は初対面の男性に聞かれると恥ずかしいし、かなり気まずくなりそうだ。
「……でもね、実は一人ではしてるの。彼も気づいてるとは思うけど。ただ、実際に男の人とするのはまだ何となく怖くて」
内田さんが引き下がった後も、小声でのガールズトークは続いた。
「なるほどねぇ。そりゃ、まだ十代の女の子にだって性欲はありますもんね。絢乃さん、それは至って普通のことですよ」
「そう……かな?」
真弥さんはそう言ってくれたけれど、わたしは多分、性欲の強さが普通じゃないと思うの……。
「っていうか、もしかして真弥さんも経験済みなの? 内田さんと……」
「ええ。最初のエッチの時はあたしから迫ったんですよね」
「えっ?」
「そんでもってあたし、ウッチーに出会う前に子供堕ろしてるし」
「……ええっ!?」
思わず大きな声が出てしまい、また首を突っ込みそうになった内田さんを真弥さんが牽制してくれた。
「内田さんは知ってるの? そのこと」
「ええ。知り合って間もない頃に、彼の前で話したから。妊娠した経緯はちょっと話しづらいんですけど、それもウッチーは知ってるんで」
彼女が訊かないでほしいとニュアンスで伝えてきたので、わたしも訊かないことにした。人には誰だって、知られたくない過去があるものだ。たとえ十七歳の女の子だとしても。
でも、好きな人が知ってくれているなら、他人のわたしが知る必要はないと思った。
「彼、それでもいいって言ってくれたんです。『オレは過去ごと真弥のことを受け入れるから』って。……嬉しかったなぁ、あれ」
「ステキな恋愛してるんだね、真弥さん」
わたしがそう言うと、真弥さんは嬉しそうに頷いた。何だかんだで幸せそうだ。
「――そんなことよりも、今は絢乃さんと桐島さんの問題でしょ? 絢乃さんのバージンが小坂リョウジに奪われないように、あたしたちが バッチリ協力しますから。……あ、そうだ! 連絡先交換しましょう。ウッチーもほら!」
――というわけで、わたしは同性の真弥さんだけじゃなく男性である内田さんとも連絡先を交換して、貢には内緒で連絡を取り合うようになったのだけれど。それで彼からあらぬ誤解を受けることになるなんて思ってもみなかった。
まさか、わたしが内田さんと浮気していると思われるなんて……! 貢って意外と嫉妬深いというか、実は独占欲強かったのね……。
* * * *
――その日から、わたしは貢に対して少々後ろめたい気持ちを抱くようになってしまった。
別に内田さんと浮気していたわけじゃないけれど、彼に対しては小さな隠しごともしていたくなかったので、内緒で他の男性と連絡を取り合っていたこと自体に罪悪感があったのだ。
その後ろめたさは当然、わたしの体にも顕れていて――。
「……あぁ……ん、……は……ぁんっ♡ 貢……ゴメンね……」
彼に秘密を作ってしまった日の夜から、わたしのひとり遊びはエスカレートしていた。
枕元に置いたスマホでエッチなコミックを読みながら、それをオカズにしてわたしもオナっていたのだ。
「……あぁっ、あぁ……っ♡ ん……、このシーンたまんない……っ♡ ぁあ……ん♡」
コミックの描写を再現するように、指や極太の油性マーカーなどで自分の秘部をいじめていく。特に、もっとも感じやすい雌芯の先端を。
とはいえコミックを読み始める前から、わたしのソコは彼への背徳感でもう疼いていて、蜜がたっぷり溢れていたのだけれど。
「……は……っ、は……あ……っ♡ もうダメ……、い………イく……っ! あぁぁ……っ!」
一度絶頂に身を委ね、潮を噴いた。この頃のわたしはすでに学習していて、シーツを汚さないよう、体の下にバスタオルを敷いてあった。
その後うねり始めた蜜壺の最奥部に極太マーカーを挿入させ、雌芯の先端にこすれる角度で動かしていった。
「……あぁっ、あ……ぁんっ♡ ぁあん♡ あぁ……っ!」
ペンの動きに合わせて、ジュボジュボと淫らな音が響く。熱くなった秘部の先端にヒンヤリと冷たいプラスチック製のペンがこすれて、ソコからゾワゾワと何とも言えない感触が脳神経に伝わってきた。
「んぁ……っ、もう……ぁあ……っ♡ はぁ……っ、あ……っ! イく……っ! あー……っ」
二度目の強い絶頂に体がのけ反り、また潮を噴いた。
しばらくして呼吸が整うと、グショグショになった秘部をキレイにするためにバスタブにお湯を張って入浴した。本当はシャワーを浴びるだけでもよかったけれど、時期的にそれではちょっと寒かった。
「貢……、早くわたしのこと抱いてよ。じゃないとわたし、小坂さんに汚されちゃうよ……」
バスタブのお湯に顎まで浸かりながら、わたしはポツリと呟いた。
あんな、オンナの敵の権化みたいな男に汚されるくらいなら、少しくらい怖くても彼に……。
それまでは、まだこうして一人で欲望を満たすしかないのだ。
里歩ともう一人の親友・阿佐間唯ちゃんの推理から、この投稿を書き込んだのは以前グループ企業の一社のCM出演をお断りした俳優の小坂リョウジさんらしいという可能性が浮上したけれど、彼がどうしてこんなことまでしたのかわたしには理解できなかった。
というわけで、これが本当に小坂さんの仕業なのか、どう対処すべきなのかをネットで見つけた調査事務所・〈U&Hリサーチ〉に調べてもらうことにした。
所長の内田圭介さんは悠さんと年齢が同じくらい。元は警視庁の刑事さんだったらしく、百八十センチ以上ある長身でガッシリした体をしている男性だ。刑事さんだった頃は武闘派だったらしい。
事務所のスタッフだという――というか事実上、彼女の方が責任者っぽかったけれど――葉月真弥さんはわたしの一学年下の女の子で、身長はわたしより少し高い百六十センチのスラリとした体型をしている。彼女もそのスレンダーな体型に似合わず、実戦空手の有段者だという。それでいてスゴ腕のハッカーでもあるらしい。
真弥さんが調べてくれた結果として、あの投稿をしたのはやっぱり小坂さんの裏アカウントだった。そして、彼は女性問題が原因ですでに所属事務所の契約を切られていた。というのも、彼は女性にフラれるたびにリベンジポルノを仕掛けるほどの問題人物だったのだ。
そこで、オンナをバカにし、貢のことも傷付けたこの男にギャフンと言わせるべく、わたしはある作戦を立てた。この調査事務所のお二人にも協力をお願いして、彼を罠にかけることを思いついたのだ。
「――えっ? それって絢乃さんもヤバくないですか? もしかしたら、展開によっては小坂とホテル行きかもしれないですよ」
「ええ。でも、大事な人を守るためだから背に腹は変えられない」
「そりゃまぁ、そうでしょうけど。大丈夫なんですか? ……絢乃さん、まだ桐島さんとエッチしてないでしょ? バージンだって言ってませんでした?」
「……………うん、そうだけど」
後半の部分だけ、内田さんに聞こえないように小声で訊かれたわたしは、顔を真っ赤に染めながら真弥さんに頷いた。
「だったら、絢乃さんの貞操にも影響しますよ。初めてのエッチの相手が彼氏さんじゃなくて小坂さんになっちゃうかも」
「……う~ん、それはちょっと困るなぁ」
「――二人とも、何をコソコソ話してんだ?」
小声でヒソヒソと女同士の会話をしていると、蚊帳の外だった内田さんが割り込んできた。
「うっさいなー。オトコがガールズトークに首突っ込むもんじゃないの。ね、絢乃さん?」
「えっ? ええ……」
真弥さんに同意を求められ、わたしは思わず頷いた。確かに、「彼とエッチがまだ」だとかいう話は初対面の男性に聞かれると恥ずかしいし、かなり気まずくなりそうだ。
「……でもね、実は一人ではしてるの。彼も気づいてるとは思うけど。ただ、実際に男の人とするのはまだ何となく怖くて」
内田さんが引き下がった後も、小声でのガールズトークは続いた。
「なるほどねぇ。そりゃ、まだ十代の女の子にだって性欲はありますもんね。絢乃さん、それは至って普通のことですよ」
「そう……かな?」
真弥さんはそう言ってくれたけれど、わたしは多分、性欲の強さが普通じゃないと思うの……。
「っていうか、もしかして真弥さんも経験済みなの? 内田さんと……」
「ええ。最初のエッチの時はあたしから迫ったんですよね」
「えっ?」
「そんでもってあたし、ウッチーに出会う前に子供堕ろしてるし」
「……ええっ!?」
思わず大きな声が出てしまい、また首を突っ込みそうになった内田さんを真弥さんが牽制してくれた。
「内田さんは知ってるの? そのこと」
「ええ。知り合って間もない頃に、彼の前で話したから。妊娠した経緯はちょっと話しづらいんですけど、それもウッチーは知ってるんで」
彼女が訊かないでほしいとニュアンスで伝えてきたので、わたしも訊かないことにした。人には誰だって、知られたくない過去があるものだ。たとえ十七歳の女の子だとしても。
でも、好きな人が知ってくれているなら、他人のわたしが知る必要はないと思った。
「彼、それでもいいって言ってくれたんです。『オレは過去ごと真弥のことを受け入れるから』って。……嬉しかったなぁ、あれ」
「ステキな恋愛してるんだね、真弥さん」
わたしがそう言うと、真弥さんは嬉しそうに頷いた。何だかんだで幸せそうだ。
「――そんなことよりも、今は絢乃さんと桐島さんの問題でしょ? 絢乃さんのバージンが小坂リョウジに奪われないように、あたしたちが バッチリ協力しますから。……あ、そうだ! 連絡先交換しましょう。ウッチーもほら!」
――というわけで、わたしは同性の真弥さんだけじゃなく男性である内田さんとも連絡先を交換して、貢には内緒で連絡を取り合うようになったのだけれど。それで彼からあらぬ誤解を受けることになるなんて思ってもみなかった。
まさか、わたしが内田さんと浮気していると思われるなんて……! 貢って意外と嫉妬深いというか、実は独占欲強かったのね……。
* * * *
――その日から、わたしは貢に対して少々後ろめたい気持ちを抱くようになってしまった。
別に内田さんと浮気していたわけじゃないけれど、彼に対しては小さな隠しごともしていたくなかったので、内緒で他の男性と連絡を取り合っていたこと自体に罪悪感があったのだ。
その後ろめたさは当然、わたしの体にも顕れていて――。
「……あぁ……ん、……は……ぁんっ♡ 貢……ゴメンね……」
彼に秘密を作ってしまった日の夜から、わたしのひとり遊びはエスカレートしていた。
枕元に置いたスマホでエッチなコミックを読みながら、それをオカズにしてわたしもオナっていたのだ。
「……あぁっ、あぁ……っ♡ ん……、このシーンたまんない……っ♡ ぁあ……ん♡」
コミックの描写を再現するように、指や極太の油性マーカーなどで自分の秘部をいじめていく。特に、もっとも感じやすい雌芯の先端を。
とはいえコミックを読み始める前から、わたしのソコは彼への背徳感でもう疼いていて、蜜がたっぷり溢れていたのだけれど。
「……は……っ、は……あ……っ♡ もうダメ……、い………イく……っ! あぁぁ……っ!」
一度絶頂に身を委ね、潮を噴いた。この頃のわたしはすでに学習していて、シーツを汚さないよう、体の下にバスタオルを敷いてあった。
その後うねり始めた蜜壺の最奥部に極太マーカーを挿入させ、雌芯の先端にこすれる角度で動かしていった。
「……あぁっ、あ……ぁんっ♡ ぁあん♡ あぁ……っ!」
ペンの動きに合わせて、ジュボジュボと淫らな音が響く。熱くなった秘部の先端にヒンヤリと冷たいプラスチック製のペンがこすれて、ソコからゾワゾワと何とも言えない感触が脳神経に伝わってきた。
「んぁ……っ、もう……ぁあ……っ♡ はぁ……っ、あ……っ! イく……っ! あー……っ」
二度目の強い絶頂に体がのけ反り、また潮を噴いた。
しばらくして呼吸が整うと、グショグショになった秘部をキレイにするためにバスタブにお湯を張って入浴した。本当はシャワーを浴びるだけでもよかったけれど、時期的にそれではちょっと寒かった。
「貢……、早くわたしのこと抱いてよ。じゃないとわたし、小坂さんに汚されちゃうよ……」
バスタブのお湯に顎まで浸かりながら、わたしはポツリと呟いた。
あんな、オンナの敵の権化みたいな男に汚されるくらいなら、少しくらい怖くても彼に……。
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