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第3部 秘密の格差恋愛
過去なんて関係ない! ③
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帰宅された悠さんは、ご両親や貢、わたしが唖然としているのもお構いなしに出されたケーキを食べ始めた。飲み物もなしに。
「――うん、うめぇ! これ、絶対にいい店のケーキだよな。生クリームがしつこくなくてアッサリめ」
「……ええ、まぁ。分かります?」
「うん。オレ料理人よ? 味覚には自信あるから」
「…………はぁ」
うまいうまいと満足げにケーキを頬張る悠さんを、わたしは呆然と眺めていた。
「あー、うまかった! ごちそうさん。――しかしまぁ、玄関開けたらビックリしたぜ。見慣れない女モノのサンダルがあるんだもんな。絶対にお袋のモンじゃない若向きの」
「こら悠、母さんに向かって何て言い草だ!」
「そうだよ兄貴。絢乃さんも呆れてるじゃんか」
「あー……、いえ。わたしは別に気にしてませんけど。お母さまが……」
「いいんですよー、絢乃さん。悠はいつもこんな感じですから、私はもう慣れてます。うるさい家でごめんなさいねぇ」
「いえ。むしろ賑やかで楽しくて、こういう家庭っていいなぁって思います」
わたしはこの時、早くも桐島家の一員になったような気持ちになっていた。――実際に貢と結婚したら、わたしがこの家に嫁ぐわけではなく貢が篠沢家の籍に入ることになるのだろうけど。それでも美智枝さんが義母になることに変わりはないから。
「……悠さん、あの……。ちょっと、貢のことでお訊きしたいことがあるんですけど」
「ん? なに? オレで答えられることなら何でも訊いてよ」
悠さんとヒソヒソ小声で話していると、貢の刺すような視線に気がついた。……これは嫉妬の眼差しなのか、「余計なことを言うな」とお兄さまに釘を刺そうとしているのかどちらだったんだろう?
「あの、…………やっぱりいいです」
どちらにしろ、彼の過去について悠さんに訊ねようとしていたことがバレたと思ったわたしは、質問を慌てて撤回した。
「……あ、そう? 分かった」
わたしに頼ってもらえて嬉しそうだった悠さんも、ちょっと残念そうに肩をすくめた。
そして、わたしと悠さんがどんな話をしていたのか知らなかったお母さまは、首を傾げながらローテーブルの上のコーヒーカップやケーキ皿を片付けていた。
「――さて、そろそろ夕飯の支度をしようかしらね。今日はハンバーグよ」
夕方五時を過ぎた頃、美智枝さんがキッチンへ向かおうとしていた。その時、ふとクルマの中で聞いた貢の言葉を思い出したわたしもソファーから腰を上げた。
「あ、じゃあわたしもお手伝いします。ハンバーグ、大好きなんです」
「あら、手伝って下さるの? 絢乃さん、ありがとう。助かるわ」
というわけで、わたしとお母さまは女二人で仲良くキッチンに立つこととなった。
* * * *
――桐島家のハンバーグは、我が家のと同じく牛豚の合挽き肉のハンバーグだった。
わたしは捏ね終えたハンバーグのタネを丸めて空気抜きすることと、ソース作りを任された。ソースはたっぷりキノコのデミグラスソースだ。
「お袋、絢乃ちゃん。オレも何か手伝おうか?」
プロの料理人である悠さんがキッチンを覗きに来て、声をかけてくれたけれど。お母さまはそれをやんわり断っていた。
「いいわよ。あんたは仕事から帰ってきたばっかりで疲れてるでしょ? 料理は私たちに任せてゆっくり休んでなさい」
彼がキッチンから出ていくと、わたしはブナシメジを裂きながらお母さまに「手伝ってもらわなくてよかったんですか?」と訊ねた。
「ええ、いいの。確かにあの子は料理がうまいけど、プロの味と家庭の味って違うでしょ? ウチの家族は私の味で慣れてるから」
「なるほど。〝おふくろの味〟っていうやつですよね」
「そう。それに、こうしてあなたと二人でお料理するの、楽しみにしてたのよ。ウチには娘がいないから、今日は娘ができたみたいで嬉しいの。もしくはお嫁さん、かしら」
「お母さま……」
「でも、貢は結婚したら、絢乃さんのお家に行っちゃうのよね。やだわ。もうあなたがお嫁さんに来てくれる気になっちゃって。ごめんなさいねぇ」
「ああ、いえ……。実はわたしと貢さん、まだ結婚に向けての具体的な話まではしてなくて」
「あら、そうなの? 確かにあの子、結婚に対しては消極的なのよね。抵抗があるっていうのかしら」
「え……」
思いがけず、お母さまから貢の過去の話が聞けそうな流れになり、わたしは手を止めた。
「……あの、お母さまは何かご存じなんですか? 息子さん……貢さんがそうなってしまった理由を」
お母さまが捏ね終えた肉ダネを成形しながら、わたしは訊ねてみた。
「あの子、絢乃さんにも話してなかったのね。そりゃ、あんな思いをしたんだもの。よっぽど耐えられなかったのね」
お母さまは難しいお顔をしてそう前置きしたあと、ポツリポツリと話し始めた。
「……あの子ね、もう一年になるかしら。お付き合いしてた女性に裏切られたの」
「えっ!?」
「同じ会社の同期だったらしいんだけど。彼女、もう一人の男性と二股かけてたらしくて。……貢はその子と結婚したがってたみたいだけど、彼女はそのもう一人の相手と結婚して、さっさと会社も辞めちゃったらしいの。何でも、どこかの会社の御曹司だったらしいのよ、そのお相手」
「……じゃあ、彼女は貢さんより玉の輿に乗る方を選んだってことですか? ひどい……」
どこの世界にだって、いわゆる〝小悪魔ちゃん〟というのはいるもので、彼が過去に引っかかった女性もおそらくそういう人だったんだと思う。そりゃ、心の傷にもなるだろう。彼が本気で結婚を考えるくらい好きになった相手に、本当は遊ばれていただけだったなんて……。
「じゃあ……、彼はそのせいで女性不信になっちゃったってことですか? つらいでしょうね、貢さん」
大切に想っていた人からの裏切りでトラウマを抱えてしまった彼の心情を思ううちに、わたしは涙ぐんでいた。
「…………あらあら! あなたが泣くことないのに。本当に優しい人ね、絢乃さんは」
美智枝さんはオロオロしながら、わたしにティッシュペーパーを差し出してくれた。
「ありがとうございます……お母さま」
「いえいえ。――あの子、そんなことがあったでしょ? だから、『俺、彼女ができたから会ってもらいたいんだ』って連絡もらった時、一体どんな子を連れてくるのかちょっと心配だったの。でも、こんな年の離れた可愛いお嬢さんでビックリしたわ。勤め先の会長さんだって聞いてまたビックリ」
「そりゃ、驚かれるでしょうね」
まだ少し鼻声のまま、わたしは相槌を打った。
「でも、あの子のために涙を流して下さる優しい女性でよかった。貢から聞いてるわよ。お父さまを早くに亡くされて、悲しむ間もなく跡を継がれたんでしょう? 経営のうえでも会社の利益より、社員一人一人の働きやすさを大事になさってるって」
「はい」
「そんなあなただから、貢も信じようとしてるのかもね。あなたになら裏切られる心配はないでしょうから」
「もちろんです。彼は父が亡くなってから、ずっと支えになってくれているので。わたしも彼がいてくれたから、ここまで立ち直れたようなものです。わたし、絶対に貢さんのこと裏切ったりしません。わたしには彼しかいないので」
彼の過去の恋愛は、本当につらい経験だったと思う。でも、わたしは過去の彼女とは違う。彼には数えきれないほど多くの恩がある。わたしは亡き父と同じく、受けた恩は必ず返す主義なのだ。
「よかった。あなたが恋人なら貢も大丈夫そうね。絢乃さん、あの子のこと、これからもよろしくお願いしますね」
「はい!」
悠さんとお父さまだけでなく、お母さまとも信頼関係が築けたところで、わたしたち女性二人はお料理を再開したのだった。
「――うん、うめぇ! これ、絶対にいい店のケーキだよな。生クリームがしつこくなくてアッサリめ」
「……ええ、まぁ。分かります?」
「うん。オレ料理人よ? 味覚には自信あるから」
「…………はぁ」
うまいうまいと満足げにケーキを頬張る悠さんを、わたしは呆然と眺めていた。
「あー、うまかった! ごちそうさん。――しかしまぁ、玄関開けたらビックリしたぜ。見慣れない女モノのサンダルがあるんだもんな。絶対にお袋のモンじゃない若向きの」
「こら悠、母さんに向かって何て言い草だ!」
「そうだよ兄貴。絢乃さんも呆れてるじゃんか」
「あー……、いえ。わたしは別に気にしてませんけど。お母さまが……」
「いいんですよー、絢乃さん。悠はいつもこんな感じですから、私はもう慣れてます。うるさい家でごめんなさいねぇ」
「いえ。むしろ賑やかで楽しくて、こういう家庭っていいなぁって思います」
わたしはこの時、早くも桐島家の一員になったような気持ちになっていた。――実際に貢と結婚したら、わたしがこの家に嫁ぐわけではなく貢が篠沢家の籍に入ることになるのだろうけど。それでも美智枝さんが義母になることに変わりはないから。
「……悠さん、あの……。ちょっと、貢のことでお訊きしたいことがあるんですけど」
「ん? なに? オレで答えられることなら何でも訊いてよ」
悠さんとヒソヒソ小声で話していると、貢の刺すような視線に気がついた。……これは嫉妬の眼差しなのか、「余計なことを言うな」とお兄さまに釘を刺そうとしているのかどちらだったんだろう?
「あの、…………やっぱりいいです」
どちらにしろ、彼の過去について悠さんに訊ねようとしていたことがバレたと思ったわたしは、質問を慌てて撤回した。
「……あ、そう? 分かった」
わたしに頼ってもらえて嬉しそうだった悠さんも、ちょっと残念そうに肩をすくめた。
そして、わたしと悠さんがどんな話をしていたのか知らなかったお母さまは、首を傾げながらローテーブルの上のコーヒーカップやケーキ皿を片付けていた。
「――さて、そろそろ夕飯の支度をしようかしらね。今日はハンバーグよ」
夕方五時を過ぎた頃、美智枝さんがキッチンへ向かおうとしていた。その時、ふとクルマの中で聞いた貢の言葉を思い出したわたしもソファーから腰を上げた。
「あ、じゃあわたしもお手伝いします。ハンバーグ、大好きなんです」
「あら、手伝って下さるの? 絢乃さん、ありがとう。助かるわ」
というわけで、わたしとお母さまは女二人で仲良くキッチンに立つこととなった。
* * * *
――桐島家のハンバーグは、我が家のと同じく牛豚の合挽き肉のハンバーグだった。
わたしは捏ね終えたハンバーグのタネを丸めて空気抜きすることと、ソース作りを任された。ソースはたっぷりキノコのデミグラスソースだ。
「お袋、絢乃ちゃん。オレも何か手伝おうか?」
プロの料理人である悠さんがキッチンを覗きに来て、声をかけてくれたけれど。お母さまはそれをやんわり断っていた。
「いいわよ。あんたは仕事から帰ってきたばっかりで疲れてるでしょ? 料理は私たちに任せてゆっくり休んでなさい」
彼がキッチンから出ていくと、わたしはブナシメジを裂きながらお母さまに「手伝ってもらわなくてよかったんですか?」と訊ねた。
「ええ、いいの。確かにあの子は料理がうまいけど、プロの味と家庭の味って違うでしょ? ウチの家族は私の味で慣れてるから」
「なるほど。〝おふくろの味〟っていうやつですよね」
「そう。それに、こうしてあなたと二人でお料理するの、楽しみにしてたのよ。ウチには娘がいないから、今日は娘ができたみたいで嬉しいの。もしくはお嫁さん、かしら」
「お母さま……」
「でも、貢は結婚したら、絢乃さんのお家に行っちゃうのよね。やだわ。もうあなたがお嫁さんに来てくれる気になっちゃって。ごめんなさいねぇ」
「ああ、いえ……。実はわたしと貢さん、まだ結婚に向けての具体的な話まではしてなくて」
「あら、そうなの? 確かにあの子、結婚に対しては消極的なのよね。抵抗があるっていうのかしら」
「え……」
思いがけず、お母さまから貢の過去の話が聞けそうな流れになり、わたしは手を止めた。
「……あの、お母さまは何かご存じなんですか? 息子さん……貢さんがそうなってしまった理由を」
お母さまが捏ね終えた肉ダネを成形しながら、わたしは訊ねてみた。
「あの子、絢乃さんにも話してなかったのね。そりゃ、あんな思いをしたんだもの。よっぽど耐えられなかったのね」
お母さまは難しいお顔をしてそう前置きしたあと、ポツリポツリと話し始めた。
「……あの子ね、もう一年になるかしら。お付き合いしてた女性に裏切られたの」
「えっ!?」
「同じ会社の同期だったらしいんだけど。彼女、もう一人の男性と二股かけてたらしくて。……貢はその子と結婚したがってたみたいだけど、彼女はそのもう一人の相手と結婚して、さっさと会社も辞めちゃったらしいの。何でも、どこかの会社の御曹司だったらしいのよ、そのお相手」
「……じゃあ、彼女は貢さんより玉の輿に乗る方を選んだってことですか? ひどい……」
どこの世界にだって、いわゆる〝小悪魔ちゃん〟というのはいるもので、彼が過去に引っかかった女性もおそらくそういう人だったんだと思う。そりゃ、心の傷にもなるだろう。彼が本気で結婚を考えるくらい好きになった相手に、本当は遊ばれていただけだったなんて……。
「じゃあ……、彼はそのせいで女性不信になっちゃったってことですか? つらいでしょうね、貢さん」
大切に想っていた人からの裏切りでトラウマを抱えてしまった彼の心情を思ううちに、わたしは涙ぐんでいた。
「…………あらあら! あなたが泣くことないのに。本当に優しい人ね、絢乃さんは」
美智枝さんはオロオロしながら、わたしにティッシュペーパーを差し出してくれた。
「ありがとうございます……お母さま」
「いえいえ。――あの子、そんなことがあったでしょ? だから、『俺、彼女ができたから会ってもらいたいんだ』って連絡もらった時、一体どんな子を連れてくるのかちょっと心配だったの。でも、こんな年の離れた可愛いお嬢さんでビックリしたわ。勤め先の会長さんだって聞いてまたビックリ」
「そりゃ、驚かれるでしょうね」
まだ少し鼻声のまま、わたしは相槌を打った。
「でも、あの子のために涙を流して下さる優しい女性でよかった。貢から聞いてるわよ。お父さまを早くに亡くされて、悲しむ間もなく跡を継がれたんでしょう? 経営のうえでも会社の利益より、社員一人一人の働きやすさを大事になさってるって」
「はい」
「そんなあなただから、貢も信じようとしてるのかもね。あなたになら裏切られる心配はないでしょうから」
「もちろんです。彼は父が亡くなってから、ずっと支えになってくれているので。わたしも彼がいてくれたから、ここまで立ち直れたようなものです。わたし、絶対に貢さんのこと裏切ったりしません。わたしには彼しかいないので」
彼の過去の恋愛は、本当につらい経験だったと思う。でも、わたしは過去の彼女とは違う。彼には数えきれないほど多くの恩がある。わたしは亡き父と同じく、受けた恩は必ず返す主義なのだ。
「よかった。あなたが恋人なら貢も大丈夫そうね。絢乃さん、あの子のこと、これからもよろしくお願いしますね」
「はい!」
悠さんとお父さまだけでなく、お母さまとも信頼関係が築けたところで、わたしたち女性二人はお料理を再開したのだった。
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