17 / 68
北ダンジョン編
17話 魔獣契約
しおりを挟む
風音がカリナに手刀を浴びせ、気絶したところに魔法陣を書き終えたゼスが戻ってきた。ゼスは、上下に動く不思議な石の先に行きたいので付いて来てくれと言う。下からは見辛く奥が伺えない。
「わかった 進むとするか」
「その人はどうする? 」
「ほっといてもかまわん まだ起きんだろう」
俺達は、フロアーを進むと上下している石に辿り着いた。
石… 石と、いっても分厚い石版で大きな魔法陣半分だけが刻まれていた。
失敗作なのか… ゼスは、ぶつぶつ独り言を言いながら石版に乗り半分の魔法陣を模写している。
石版の端に立てば、魔法陣を踏む事なく行けるが万が一、上に昇った場所から足を滑らせでもしたら怪我をしてしまう。
「魔法陣に乗っても平気だ こんな状態の魔法陣は発動しないから
恐らく、失敗したまま放置したんだろう かざねさん 託也 先に進もう」
俺達は、石版に乗り込む。ゼスの言った通り、魔法陣の上に乗っても何も起こらなかった。
石版が最到達点で合流している崖に飛び移り、先に移動するはずだったが石版が崖と接した瞬間、石版の魔法陣と崖に刻まれた魔法陣が光りはじめた。
「くっ… やられた 残りの半分は崖の地面に刻まれていたのか!? かざねさん 託也! 気を付けてくれ!! 」
魔法陣の光と共に、フロアーの床全面が青白く輝き出すと中央の床から禍々しい巨大な魔獣が姿を現した。
長い角が2本、頭から生えている。黒光する身体は蛇なのだろう、手足は無かった。眼光鋭い、巨大な魔獣はカリナを捕らえた。気絶した際に、黒いローブは肌蹴て黒髪ストレートの綺麗な顔をした女の子が横たわっている。
「まずいのう… 行け」
風音の依代が、袖口から出るとポトリとフロアーに落ち、巨大化していく。
依代は、巨大な魔獣と同等サイズに巨大化すると魔獣の胴体に噛みつきカリナに向かう邪魔をする。噛まれた魔獣は、依代の首に噛みつき応戦を始める。
風音は、カリナの身を案じたのか石版から飛び降りカリナの側へ駆け寄る。俺達も、風音の後に続き戦闘に備える。
…… …
すでに30分が経っただろうか…
巨大魔獣大戦の応酬は続いていた。お互いが身体に巻き付き体力を奪おうとギチギチと締め上げてる。時折、噛みついた部分を引き千切ろうと尻尾の部分を床に叩きつけ、首を大きく揺さぶっているのも判った。
俺とゼスの戦闘モードは、すでに解除され異様な光景に呆気に取られながら床に胡坐をかき見守るだけであった。風音本人も、煙管を銜えて溜息のような煙を吐いていた。
そんな中、風音が俺に言ってきた。
「あやつ 中々、強いではないか 託也 あやつを依代にしてみんか? 」
「えっ!?どうやって? 」
風音は、自分の袖の中に手を伸ばすと1枚の人型をした紙をよこした。
「わしの依代を消したら お前が攻撃して動けなくしろ 動けなくなったら、そいつをあやつに押し付け契約しろ 内容はかまわん 託也に任せる」
「わかった… やってみるよ」
その後も、巨大蛇2匹の戦いが続いた。
…… …
「くっ… いたたた… 」
カリナが意識を取り戻した。煙管を銜えた風音が声をかける。
「うん 起きたか カリナ お前さんの負けじゃな クックク」
ズドーン!!
再び、巨大蛇が尻尾の部分を床に叩きつけ、首を大きく揺さぶっている。それを見て、慌てたカリナが立ち上がり身構える。
「何してる まだ横になっとれ」
ぷかぁー と、煙を吐きながら風音が言う。俺とゼスも、フロアーに胡坐をかいて巨大蛇が戦っているのを眺めていた。
「なっ… 何をしてるんだ? 逃げないのか!? 」
「いや、逃げるも何も あれは風音の依代 あっ契約魔獣だし」
「契約魔獣だと!? 」
「うん 白いのが風音の 黒いのは魔法陣を踏んだら出てきちゃったんだ」
カリナは、目を白黒させながら俺の話を聞いた。
「託也 そろそろ行くぞ」
「了解」
俺は、風音の合図で巨大魔獣に攻撃をするため息を整えながらフロアーの中央に進んでいく。相手は、あの巨体… 片手風穴で、ダメージは与えられるだろうが反撃の余力を与えては自身がピンチになってしまう。上手くいくかどうか判らないが… やってる価値はありそうだ。
俺は少しだけ工夫する事にした。
「行け 託也! 」
風音の依代が、魔獣に噛みつく口を離した瞬間。
両手を使った風穴を、魔獣の喉元から叩き込む。
ドゴーン!!
巨大魔獣は、硬直し気を失ったのか頭から床に倒れ込む。
ズドーーーン!!
俺は、風音に言われた通り人型の紙を手のひらに乗せ、魔獣に伝わるように頭に触れながら想いを伝えた。
(お前の命を俺に預けろ… 困った時に、少しだけ力を貸しい欲しい 決して悪いようにはしないから… )
すると、巨大な魔獣は白い光を放ち人型の依代に吸い込まれように消えてしまった。
確かに消えてしまったが… 俺には魔獣が人型の依代に存在する感覚がはっきり判った。俺は、依代を腰のバッグに入れて皆の元へ戻る。
戻ってきた俺に風音がニコリとしながら言う。
「託也 やったのう あやつらは力の差を認めさせないと契約に応じないからのう 多少は痛めつける事もしょうがないことじゃ」
「ありがとう 風音のアドバイスのおかげだよ」
「たっ 託也! 凄かったな 両手のやつ やったことなかったろ? 」
「うん あの大きさだからね なんとか上手く撃てたよ」
ゼスも興奮しながら声をかけてくる。
そして、カリナは怯えていた… 気絶した時に、ローブから顔がはだけたので表情が手に取るように判るのだった。
一体、何を考え怯えているのだろう…
「さて、先に進むか」
俺達は立ち上がり、石版の先に挑む。もちろん、意識を取り戻したカリナも連れて行く事となった。
石版から崖に移動した先には、周囲の岩とは別物の石で仕切られドアがある個室が建造されている。ドアには封印魔法といわれる魔法陣が刻まれていた。
さらに、奥に進むと円形に壁が仕切られ床には大きな魔法陣が刻まれた施設が姿を現した。古い文献に伝わる『儀式』と、される施設だろう。扉は無く、他に仕掛けもされていないようだ。
念のため、周囲も確認したが特段の変化は無かった。そして、行き止まり。
恐らく、ここが最終地点なのだろう。
すると、風音は『儀式』が行われていたとされている円形の施設の中に入り、ゆっくり歩き出す。暫く歩いて腕を組み、小さな溜息をついて外に出た。
ゼスは、ここまでの道順や施設の様子をメモして下のフロアー同様に魔法陣を模写する。
その間、俺達は休憩してゼスの作業が終わるのを待っていた。すると、カリナが風音に質問をしだした。
「な… なあ あんた達は何をしにダンジョンへきたんだ? 」
「ん… んー わしと託也の目的のものは ここには無かったようじゃ」
俺は“時空の歪み〟を発見できなかったのだと風音の言葉で悟った。
「あたし達は、何の為に依頼されたのかがわからない… 」
カリナは悩んでる。
「それなら ゼスが今やっている調査の事だろう」
「魔法陣や道順を示した紙が欲しくて依頼されたのか? 」
「うむ 大変価値があるものらしいからのう わしも詳しくはわからん」
「… 」
「しかし こうして見るとちゃんとした女の顔じゃのう もうローブはつけるな 煩わしいからのう クックク」
色々、ありすぎてローブの事すら忘れていたのだろう。カリナは赤くなり、それっきり黙ってしまった。
「わかった 進むとするか」
「その人はどうする? 」
「ほっといてもかまわん まだ起きんだろう」
俺達は、フロアーを進むと上下している石に辿り着いた。
石… 石と、いっても分厚い石版で大きな魔法陣半分だけが刻まれていた。
失敗作なのか… ゼスは、ぶつぶつ独り言を言いながら石版に乗り半分の魔法陣を模写している。
石版の端に立てば、魔法陣を踏む事なく行けるが万が一、上に昇った場所から足を滑らせでもしたら怪我をしてしまう。
「魔法陣に乗っても平気だ こんな状態の魔法陣は発動しないから
恐らく、失敗したまま放置したんだろう かざねさん 託也 先に進もう」
俺達は、石版に乗り込む。ゼスの言った通り、魔法陣の上に乗っても何も起こらなかった。
石版が最到達点で合流している崖に飛び移り、先に移動するはずだったが石版が崖と接した瞬間、石版の魔法陣と崖に刻まれた魔法陣が光りはじめた。
「くっ… やられた 残りの半分は崖の地面に刻まれていたのか!? かざねさん 託也! 気を付けてくれ!! 」
魔法陣の光と共に、フロアーの床全面が青白く輝き出すと中央の床から禍々しい巨大な魔獣が姿を現した。
長い角が2本、頭から生えている。黒光する身体は蛇なのだろう、手足は無かった。眼光鋭い、巨大な魔獣はカリナを捕らえた。気絶した際に、黒いローブは肌蹴て黒髪ストレートの綺麗な顔をした女の子が横たわっている。
「まずいのう… 行け」
風音の依代が、袖口から出るとポトリとフロアーに落ち、巨大化していく。
依代は、巨大な魔獣と同等サイズに巨大化すると魔獣の胴体に噛みつきカリナに向かう邪魔をする。噛まれた魔獣は、依代の首に噛みつき応戦を始める。
風音は、カリナの身を案じたのか石版から飛び降りカリナの側へ駆け寄る。俺達も、風音の後に続き戦闘に備える。
…… …
すでに30分が経っただろうか…
巨大魔獣大戦の応酬は続いていた。お互いが身体に巻き付き体力を奪おうとギチギチと締め上げてる。時折、噛みついた部分を引き千切ろうと尻尾の部分を床に叩きつけ、首を大きく揺さぶっているのも判った。
俺とゼスの戦闘モードは、すでに解除され異様な光景に呆気に取られながら床に胡坐をかき見守るだけであった。風音本人も、煙管を銜えて溜息のような煙を吐いていた。
そんな中、風音が俺に言ってきた。
「あやつ 中々、強いではないか 託也 あやつを依代にしてみんか? 」
「えっ!?どうやって? 」
風音は、自分の袖の中に手を伸ばすと1枚の人型をした紙をよこした。
「わしの依代を消したら お前が攻撃して動けなくしろ 動けなくなったら、そいつをあやつに押し付け契約しろ 内容はかまわん 託也に任せる」
「わかった… やってみるよ」
その後も、巨大蛇2匹の戦いが続いた。
…… …
「くっ… いたたた… 」
カリナが意識を取り戻した。煙管を銜えた風音が声をかける。
「うん 起きたか カリナ お前さんの負けじゃな クックク」
ズドーン!!
再び、巨大蛇が尻尾の部分を床に叩きつけ、首を大きく揺さぶっている。それを見て、慌てたカリナが立ち上がり身構える。
「何してる まだ横になっとれ」
ぷかぁー と、煙を吐きながら風音が言う。俺とゼスも、フロアーに胡坐をかいて巨大蛇が戦っているのを眺めていた。
「なっ… 何をしてるんだ? 逃げないのか!? 」
「いや、逃げるも何も あれは風音の依代 あっ契約魔獣だし」
「契約魔獣だと!? 」
「うん 白いのが風音の 黒いのは魔法陣を踏んだら出てきちゃったんだ」
カリナは、目を白黒させながら俺の話を聞いた。
「託也 そろそろ行くぞ」
「了解」
俺は、風音の合図で巨大魔獣に攻撃をするため息を整えながらフロアーの中央に進んでいく。相手は、あの巨体… 片手風穴で、ダメージは与えられるだろうが反撃の余力を与えては自身がピンチになってしまう。上手くいくかどうか判らないが… やってる価値はありそうだ。
俺は少しだけ工夫する事にした。
「行け 託也! 」
風音の依代が、魔獣に噛みつく口を離した瞬間。
両手を使った風穴を、魔獣の喉元から叩き込む。
ドゴーン!!
巨大魔獣は、硬直し気を失ったのか頭から床に倒れ込む。
ズドーーーン!!
俺は、風音に言われた通り人型の紙を手のひらに乗せ、魔獣に伝わるように頭に触れながら想いを伝えた。
(お前の命を俺に預けろ… 困った時に、少しだけ力を貸しい欲しい 決して悪いようにはしないから… )
すると、巨大な魔獣は白い光を放ち人型の依代に吸い込まれように消えてしまった。
確かに消えてしまったが… 俺には魔獣が人型の依代に存在する感覚がはっきり判った。俺は、依代を腰のバッグに入れて皆の元へ戻る。
戻ってきた俺に風音がニコリとしながら言う。
「託也 やったのう あやつらは力の差を認めさせないと契約に応じないからのう 多少は痛めつける事もしょうがないことじゃ」
「ありがとう 風音のアドバイスのおかげだよ」
「たっ 託也! 凄かったな 両手のやつ やったことなかったろ? 」
「うん あの大きさだからね なんとか上手く撃てたよ」
ゼスも興奮しながら声をかけてくる。
そして、カリナは怯えていた… 気絶した時に、ローブから顔がはだけたので表情が手に取るように判るのだった。
一体、何を考え怯えているのだろう…
「さて、先に進むか」
俺達は立ち上がり、石版の先に挑む。もちろん、意識を取り戻したカリナも連れて行く事となった。
石版から崖に移動した先には、周囲の岩とは別物の石で仕切られドアがある個室が建造されている。ドアには封印魔法といわれる魔法陣が刻まれていた。
さらに、奥に進むと円形に壁が仕切られ床には大きな魔法陣が刻まれた施設が姿を現した。古い文献に伝わる『儀式』と、される施設だろう。扉は無く、他に仕掛けもされていないようだ。
念のため、周囲も確認したが特段の変化は無かった。そして、行き止まり。
恐らく、ここが最終地点なのだろう。
すると、風音は『儀式』が行われていたとされている円形の施設の中に入り、ゆっくり歩き出す。暫く歩いて腕を組み、小さな溜息をついて外に出た。
ゼスは、ここまでの道順や施設の様子をメモして下のフロアー同様に魔法陣を模写する。
その間、俺達は休憩してゼスの作業が終わるのを待っていた。すると、カリナが風音に質問をしだした。
「な… なあ あんた達は何をしにダンジョンへきたんだ? 」
「ん… んー わしと託也の目的のものは ここには無かったようじゃ」
俺は“時空の歪み〟を発見できなかったのだと風音の言葉で悟った。
「あたし達は、何の為に依頼されたのかがわからない… 」
カリナは悩んでる。
「それなら ゼスが今やっている調査の事だろう」
「魔法陣や道順を示した紙が欲しくて依頼されたのか? 」
「うむ 大変価値があるものらしいからのう わしも詳しくはわからん」
「… 」
「しかし こうして見るとちゃんとした女の顔じゃのう もうローブはつけるな 煩わしいからのう クックク」
色々、ありすぎてローブの事すら忘れていたのだろう。カリナは赤くなり、それっきり黙ってしまった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
(完結)私は家政婦だったのですか?(全5話)
青空一夏
恋愛
夫の母親を5年介護していた私に子供はいない。お義母様が亡くなってすぐに夫に告げられた言葉は「わたしには6歳になる子供がいるんだよ。だから離婚してくれ」だった。
ありがちなテーマをさくっと書きたくて、短いお話しにしてみました。
さくっと因果応報物語です。ショートショートの全5話。1話ごとの字数には偏りがあります。3話目が多分1番長いかも。
青空異世界のゆるふわ設定ご都合主義です。現代的表現や現代的感覚、現代的機器など出てくる場合あります。貴族がいるヨーロッパ風の社会ですが、作者独自の世界です。
(完結)私より妹を優先する夫
青空一夏
恋愛
私はキャロル・トゥー。トゥー伯爵との間に3歳の娘がいる。私達は愛し合っていたし、子煩悩の夫とはずっと幸せが続く、そう思っていた。
ところが、夫の妹が離婚して同じく3歳の息子を連れて出戻ってきてから夫は変わってしまった。
ショートショートですが、途中タグの追加や変更がある場合があります。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
私はいけにえ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」
ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。
私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。
****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる