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イチャラブ作戦会議① 初めての訪問
しおりを挟むそれから髪を乾かし終えリビングヘ向かいソファーに座って友達を待って居ると
「ピンポーン」
と玄関チャイムが鳴り、リビングのドアを開け玄関に向かい、ドアを開けこう言った。
「いらっしゃい~」
「お邪魔しますわ」
「お邪魔しま~す」
玄関の向こうにはセミロングの黒髪に、ライトブルーのブラウスにフリルのついた襟と大振りな白いリボンに、英国のお嬢様の様なハイウエストスカートを着こなした、由姫が立っていて私に挨拶をしてきた。
その左側にはオレンジ色に染めたショートカットの髪に、可愛らしいファションシャツとミニのフレアースカトを着た、美優が立っていて続けて、私に挨拶して来た。
私は二人を玄関の中へ通すと由姫がニッコリ微笑みながらこう尋ねて来て、その後に続き美優が元気いっぱいにこう言ってきた。
「愛美さんの部屋は何処かしら」
「早くいこ~」
私は少し困った様な表情を浮かべてこう言った。
「諸事情が有って… リビングでもいいかな?」
「私は愛美さんの部屋が汚くてもかまいませんよ?」
「私も~」
由姫は間を開けずに小悪魔の様な笑顔で美優も笑顔でこう言うと。
私は膨れっ面でこう返答した。
「私の部屋汚くないもん!」
「フフフ」
「じゃ私たち何処に行けば宜しいのかしら?」
由姫はまた私を揶揄う様に小悪魔の様に微笑みながら訪ねてきた。
私は一瞬心の中でこう考えた、私が自分の部屋に案内しないのが不思議だと思ったのだろうか?
少し動揺しながら、私はとっさに言ってしまった。
「とっ… 取り合えずリビングへ」
二人をリビングへ案内しながら冷蔵庫に飲み物を取りに、キッチンの方へ向かいながら
「好きな所に座ってね」
「飲み物取って来るから」
そう言い歩いていると突然、由姫がこう尋ねてきた、その後美優も同時に。
「そう言えば愛美さん今日はすごくいい笑顔ね?」
「私もそう思う~」
「気のせいでしょ?」
私はそう答えリビングに戻った。
二人は一人掛けの椅子に分かれて座り、私は三人掛けのソファーに座った。
終始微笑みながら、由姫が私の顔を見て。
「イチャコラオーラーがでていますわよ」
私は呆れた声で。
「イチャコラってね… 貴女お嬢様よね?」
そう言いながら心の中で有数な会社の社長令嬢のはずよね・・・と呟いた。
「ふふふ」
「今日はどんなご相談なのかしら?」
「えっと… 言いにくいんだけど パパと…」
「パパと?」
「パパとデートしたいかなぁって…」
由姫が問いかけてくると、私はこう返答した、驚いた顔をして由姫は。
「パパに裸を見せたのにですの」
私は顔を赤らめて、自分の顔を両手で覆い隠すようにして言った。
「それは私から見せたんじゃないってば!」
「事故よ事故なんで今その話が出てくるの!」
私はそう言った後に真顔で。
「今日は皆がどんなデートしてるのか聞きたくって」
そう言った後に続けて皆に聞いた。
由姫が真剣な表情で淡々と言い放った。
「ふふふ」
「私は毎週お兄さまとデートしていますわよ」
「お兄様の好きな妹物のフィギュアー店や、妹物の本が有るお店巡りとか…」
まだ他にも言いそうなのを遮って、私は両腕をクロスして、自分を抱きしめる様な仕草をし怯えるような顔で答えた。
「いやいや、もういいってば! 何か普通の女の子に戻れなくなりそうだからそれ以上は言わないで…」
茉優もその後に続いて。
「私も~妹とデートしてる~」
「あんたのは違うでしょ!」
私は心の中でそれ姉妹のお出かけでは?と思いながら突っ込んだ。
由姫は話を戻すようにほくそ笑みながら。
「それで何のお話でしょう?」
「さっきも話した通りデー…」
「普通のデートよ」
私は由姫の顔を見た瞬間思い留まり言い直した。
「《b》普通《/b》のデートでしたら~、ショッピングとか~、映画館とか~、遊園地かしら?」
「今?《b》普通《/b》だけ協調して言わなかった?」
「ふふふ バレましたか」
その後、由姫は続けて言ってきた。
「愛美さんはパパとイチャコラしたいわけですのね?」
「ちがう!ラブラブデートがしたいの!」
私は照れながら否定した、由姫はビックリした顔で。
「あら意外と素直ですこと」
其のあと又、真顔になり淡々と。
「ショッピングでしたら兄と妹物…」
私は気難しい顔をしながら。
「はい!スットップ!」
「今私の相談の話よね?本音が少し漏れてたような…」
由姫は微笑みながら言ってきた。
「少しは心の中の緊張が取れたかしら?」
私は肩の荷が下りたような気持でこう思った、パパとの心の距離は縮めたい、ぱぱの思いも叶えたい、その先の関係は今はまだ… そんな不安な気持ちが顔に出ていたのだろうか。
「では本題に入りましょうか」
由姫の淡々とした、言葉を聞くと、はっ!と私は我に返った。
その後続けて、自分の右手の一刺し指と親指を顎に近づけ、まるで探偵がなぞ解きをする様な仕草で。
「そうですわね、ショッピングはお父様と娘(義理)の買い物にしか思えませんし」
そこへ今まで黙っていた美優が。
「ラブホでも行っちゃったら~」
「此れからケーキ出そうと思ったけど貴女だけお預けね!」
私が少し怒った様に、言い放つと美優は両手で口を覆い黙りこんだ。
「・・・」
「考え過ぎたらお腹がすいちゃった!」
「今ケーキ持ってくるね~」
そう言って冷蔵庫の在るほうへ向かった、ケーキの入った箱を持ってリビングに戻るとそれを、テーブルの上に置き、ケーキを皿の上に乗せ由姫の前に置き。
両手で口を塞いだままモゴモゴ言って目で訴えて来る美優の前にもケーキを置いて、私は怒られた子供に言い聞かせる様に。
「もう喋ってもいいわよ」
と言いその後ソファーに座ると私は、少し反省した顔で下を向き。
「いきなり… ラブホって言われても、何て言い返せば良いのか解らなくって、そんな事を言う困ったちゃんには、と思ったら… つい言ってしまっただけで… 美優、御免なさい 」
私が言い終わると同時に、由姫はニッコリ笑い優しい声で。
「今日の愛美ちゃんは素直ですこと」
「女の子である前に恋する乙女ですから」
私も笑顔で言い返した。
「ケーキを食べながらお話を再開しますわよ」
と言い由姫は又探偵が謎解きをする様な仕草でいった。
「次の候補は映画館ですわね」
「はい! 却下!」
「えっ!?」
私が即答で答えると由姫は驚いた顔をした、其の後続けて。
「単純明快でパパが暗がりで変な気を起こしそうだからです!」
「というか… 私が二人っきりで暗い映画館って耐え切れなく…」
「暗いのが耐えれないのですの?」
由姫は察して機転を利かせ言ってきた。
「あっ!私解っちゃった!愛美ちゃんがたえ…」
私は鋭い目付きで声をワントーン上げ。
「美優、普通察するわよね?それ以上言ったら本気のお仕置きね、パパがやってるエロゲ見たいに。」
美優は泣きそうな顔で。
「そんな事をされたら私が異次元に消えてしまいます」
美優がそう言った瞬間、私と由姫はお互いに顔を見合わせて笑った。
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