異世界VS宇宙人～召喚オタJK、チート無しスキル無しスマホ有りでUFOと戦うハメに～

【番外編】

【番外編２】ヘルガオルガ① （１７話以降に読む事を推奨）

これは、ある日の話。
昼間の兵員食堂でヒマリはたまたまヘルガオルガと二人になり、二人並んでランチを食べていた。

食事が終わりダラダラとした空気の中。

ヘルガオルガは空になった木皿をフォークでつつきながら、ぼそぼそとこんな事を言い出した。
「なぁヒマリぃー、アタシさー…」
「…？何さ？」
「アタシさー、どーやったらヴァンデルベルト先輩とつきあえると思う？」
「まず、ヘルガオルガは恋愛センスがない」
「ンだとテメェ」
テーブルを見ながら気まずそうな顔だったヘルガオルガは秒でキレ顔になったが、ヒマリは全く気にもせずに続ける。
「あのさあ。ボクなら何があってもボクに恋愛相談なんてしないね。
―それに気づけないヘルオルは絶望的」
「…確かに」
「ヒマリ、よく自分でそこまで言えますね」
「自分で言っちゃうぐらいにボクには恋愛センスがないからね」
「…無駄な相談しちまった」
「そうだね、無駄だね」
「ヒマリ、そこまで自覚があるのは本当にすごいです」
「まあね！」
「お前の異世界病、マジでひでえな。
何言ってるのかわかんねえけどそのドヤ顔のひどさだけは理解できる」

おわり