19 / 43
【19】やっぱSFの宇宙船って銀色で冷たくて住みごこち悪そうだよね
しおりを挟む
「ファルリエット、ご苦労様、もう大丈夫ですわよ!」
見ればヴァンパイアは力なく、床にぺたりと座り込んでいる。
それは遊び疲れた幼女の姿ではなかった。全力を使い果たした、戦士の姿だった。余裕を見せる相手がいなくなった瞬間に、緊張の糸の切れてしまった戦士の姿だった。
「うむ…」
よろり、と、立ち上がるファルを、ヒマリがあわてて支える。
「…ヒマリ、みんな、すまんが我は帰るぞ」
「うん!!かっこよかったよファルさん!」
「すまんな、宇宙人とやらがここまでとは思わんかった。もう本当に動けんのだ。棺桶が我を呼んで…」
「わかってる、聞いてるから大丈夫だよ」
「すまんな、後は頼んだ」
その幼女にしか見えない300歳のヴァンパイアは、空中の戦艦の甲板の端に立つと、とん、と後ろ向きのまま空中へと身を投げ出し、そのまま地上へ向けて落ちていく。
「アンデッドでも、あんな顔をするんだな。ヒューマンに申し訳なさそうにする魔族なんかいるとは思わなかった」
「私も彼女と長い付き合いではありませんが、ファルリエットのあんな顔は見たことがありませんわ」
オーク師団長の言葉に、ソフィエレが答える。まわりのオークらも低い声で笑った。
「よし、では行きますわよ、みなさん」
ソフィエレは真顔を作り、みんなに号令をかける。三代目は黙って頷くと、ほとんど溶けて所々穴も開き始めた2メートルのシールドを空へと捨てる。
もちろんそれも暗闇の雲海へと消えて行くが…巨大化して一気に甲板上まで上がってきた。
いや、無論目の錯覚だった。
「―ヒマリ!ドローンUFOだ!」
「まだ残ってたんどすか?!」
上空の二人が突撃部隊へ叫ぶ。
甲板へ向けて、躊躇なく発射される熱線。
もうこんな状況だ。戦艦UFOへのダメージどころじゃないのも当然だろう。
隠れる場所の一切ない甲板。勇者はクリスとソフィエレを両脇に抱え、その巨体がくぐれる艦橋へと飛び込む。
「ヒマリさん早く!」
ソフィエレの声の方向へとヒマリも走ろうとするが、足元に転がるロボットにつまづき転んでしまう。
が、それが幸運だった。ヒマリの走ろうとした先へと炸裂した熱線が甲板に大きな穴をあけた。
「やっ…ば!!」
「異世界人!大丈夫か!」
近くのオークがヒマリをひょいと担ぎ上げ逃げようとするが、ヒマリが叫ぶ。
「いや、ちょうどいいよ!穴に飛び込んで!」
「何?!」
「ソフィエレさん!別れよう!ボクらはこのまま下に行って動力部を狙う!」
「わかりましたわ、では私と三代目さんで司令塔を叩きますわ!」
「ヒマリはん!うちら一旦下へ戻りますから!4時に集合どすえ!」
「わかったエルマリさん!また後で!」
「絶対え!ご無事で!絶対え!」
「そっちもね!」
「―ギリギリばっかりだよ、ホント。たまには余裕かましたいね、シリアリス」
「ヒマリの事だから、劣勢を挽回してこそ主人公だぜ、とか言うのかと思いました」
「あ、それいい。次それ言うよ」
ヒマリらが甲板の穴から飛び込んだ場所。そこはそのまま宇宙船内部の通路のような場所だった。
まず最初に感じたものはサイレンのような音。次に、金属の通路だが、全体が光る床。
直線的でシンプルな壁はまさにSF映画で見るような宇宙船の内部だった。
「―大丈夫だ、思った以上に、ボクらの科学の未来だ。これなら中佐の予想も遠くないよ」
「はい。異世界の砦よりもむしろ安心感すらあるかもしれません」
「や、ないない、それはない」
「で、どうする?異世界の娘」
エウゲニイが野太い声でヒマリに指示を仰ぐ。
「…待って、音が聞こえる、こっちに来てる?そりゃそうか、遅いぐらいだ」
みんなが耳を澄ます。さっきよりは小さくなった警報らしきサイレンのむこう、金属が金属を叩く、高い音が響いてきていた。
「ヒマリ、一定の音です。おそらく宇宙人の兵士ではなくガードロボットがメインでしょう」
「ぽいね。みんな、気を付け…」
ガシャン!と、今度は明らかに機械の壊れる音が響く。
「なんだ、おもちゃだな」
一行が集まる通路の前方、壁の扉から現れたガードロボット。
いや、正確には現れてすらいない。扉から出ようとした瞬間にオークの手斧の一撃でぐしゃりと潰された。
すっかり見慣れた異世界戦士らの破壊力に、ヒマリはもう驚かない。
銃での撃ちあいとは全く異なる『相手を破壊するための攻撃』。どちらがいいという話ではなく、甲板での戦闘とは違いこの狭い船内で、しかも士気と練度の高いオークの戦士たちには圧倒的に有利なだけだ。
そのまま、姿を見せた他の数体のガードロボットも一瞬でスクラップになる。
「…やべえ、頼もしすぎる。
じゃあまずは下へ向かいたいんだ。今の扉の中からもこのあたりは倉庫的なブロックみたいだ。
で、右に進めるからまずは行ってみよう。きっとエレベーター的なものがあると思う」
「よしじゃあ予定の陣形で行くぞ、異世界の娘は真ん中だ」
そのまま、オークらを前に出してヒマリらは駆け足のようにずんずんと進む。
エレベーターのようなものもあったが、操作に何かキーがあるのか、あるいは非常時のロックが成されたのか。それでも巨大戦艦だけあり、階段といったアナクロな移動手段もあり、ヒマリらはそれを使って階層を潜っていく。
途中何度かガードロボットや宇宙人と出くわすが、驚くほど簡単に倒して進んでいた。
科学技術を活かせるかどうかで、本当にいつも勝負がころころとひっくり返るなとヒマリは思った。
「―だいぶ下層に来たよね…。多分目的地はこのフロアだと思うんだ」
「そうか、本当にでかい船だなこいつは」
「うん。でもそもそも中の防衛は思ったより少ないね。戦士系宇宙人がほとんどいないよ。変わりにガードロボットが警備してるんだ…。
―やっぱり彼らは移民船団なんだ。本来はただ移住星を探してたんだ。侵略の予定じゃないから戦士職はもうほとんど出し尽くしてしまってるんだ。こないだみたいに、切り札の宇宙人勇者を出さなきゃいけないところまで来たんだ。
―じゃあ、これを沈めたら…」
「お前はやっぱり面白いな、異世界の娘。俺たちよりも、ヴァンデルベルトよりも気が付く」
ぶつぶつと独り言ちていたヒマリを振り返り、エウゲニイが声をかける。
ヒマリははっと、彼を見上げて答える。
「あ、ごめん、大丈夫大丈夫。ちゃんと道見てるからね!
…てか、中佐の予想だともうこの近くに…」
バン!!と、轟音を立てて横壁が突き出した。
―先頭を行くオークが、その壁に潰される。
それが、前を行く大男たちの背中の隙間からヒマリが見た状況。
突然の事に、ヒマリは頭が真っ白になった。
見ればヴァンパイアは力なく、床にぺたりと座り込んでいる。
それは遊び疲れた幼女の姿ではなかった。全力を使い果たした、戦士の姿だった。余裕を見せる相手がいなくなった瞬間に、緊張の糸の切れてしまった戦士の姿だった。
「うむ…」
よろり、と、立ち上がるファルを、ヒマリがあわてて支える。
「…ヒマリ、みんな、すまんが我は帰るぞ」
「うん!!かっこよかったよファルさん!」
「すまんな、宇宙人とやらがここまでとは思わんかった。もう本当に動けんのだ。棺桶が我を呼んで…」
「わかってる、聞いてるから大丈夫だよ」
「すまんな、後は頼んだ」
その幼女にしか見えない300歳のヴァンパイアは、空中の戦艦の甲板の端に立つと、とん、と後ろ向きのまま空中へと身を投げ出し、そのまま地上へ向けて落ちていく。
「アンデッドでも、あんな顔をするんだな。ヒューマンに申し訳なさそうにする魔族なんかいるとは思わなかった」
「私も彼女と長い付き合いではありませんが、ファルリエットのあんな顔は見たことがありませんわ」
オーク師団長の言葉に、ソフィエレが答える。まわりのオークらも低い声で笑った。
「よし、では行きますわよ、みなさん」
ソフィエレは真顔を作り、みんなに号令をかける。三代目は黙って頷くと、ほとんど溶けて所々穴も開き始めた2メートルのシールドを空へと捨てる。
もちろんそれも暗闇の雲海へと消えて行くが…巨大化して一気に甲板上まで上がってきた。
いや、無論目の錯覚だった。
「―ヒマリ!ドローンUFOだ!」
「まだ残ってたんどすか?!」
上空の二人が突撃部隊へ叫ぶ。
甲板へ向けて、躊躇なく発射される熱線。
もうこんな状況だ。戦艦UFOへのダメージどころじゃないのも当然だろう。
隠れる場所の一切ない甲板。勇者はクリスとソフィエレを両脇に抱え、その巨体がくぐれる艦橋へと飛び込む。
「ヒマリさん早く!」
ソフィエレの声の方向へとヒマリも走ろうとするが、足元に転がるロボットにつまづき転んでしまう。
が、それが幸運だった。ヒマリの走ろうとした先へと炸裂した熱線が甲板に大きな穴をあけた。
「やっ…ば!!」
「異世界人!大丈夫か!」
近くのオークがヒマリをひょいと担ぎ上げ逃げようとするが、ヒマリが叫ぶ。
「いや、ちょうどいいよ!穴に飛び込んで!」
「何?!」
「ソフィエレさん!別れよう!ボクらはこのまま下に行って動力部を狙う!」
「わかりましたわ、では私と三代目さんで司令塔を叩きますわ!」
「ヒマリはん!うちら一旦下へ戻りますから!4時に集合どすえ!」
「わかったエルマリさん!また後で!」
「絶対え!ご無事で!絶対え!」
「そっちもね!」
「―ギリギリばっかりだよ、ホント。たまには余裕かましたいね、シリアリス」
「ヒマリの事だから、劣勢を挽回してこそ主人公だぜ、とか言うのかと思いました」
「あ、それいい。次それ言うよ」
ヒマリらが甲板の穴から飛び込んだ場所。そこはそのまま宇宙船内部の通路のような場所だった。
まず最初に感じたものはサイレンのような音。次に、金属の通路だが、全体が光る床。
直線的でシンプルな壁はまさにSF映画で見るような宇宙船の内部だった。
「―大丈夫だ、思った以上に、ボクらの科学の未来だ。これなら中佐の予想も遠くないよ」
「はい。異世界の砦よりもむしろ安心感すらあるかもしれません」
「や、ないない、それはない」
「で、どうする?異世界の娘」
エウゲニイが野太い声でヒマリに指示を仰ぐ。
「…待って、音が聞こえる、こっちに来てる?そりゃそうか、遅いぐらいだ」
みんなが耳を澄ます。さっきよりは小さくなった警報らしきサイレンのむこう、金属が金属を叩く、高い音が響いてきていた。
「ヒマリ、一定の音です。おそらく宇宙人の兵士ではなくガードロボットがメインでしょう」
「ぽいね。みんな、気を付け…」
ガシャン!と、今度は明らかに機械の壊れる音が響く。
「なんだ、おもちゃだな」
一行が集まる通路の前方、壁の扉から現れたガードロボット。
いや、正確には現れてすらいない。扉から出ようとした瞬間にオークの手斧の一撃でぐしゃりと潰された。
すっかり見慣れた異世界戦士らの破壊力に、ヒマリはもう驚かない。
銃での撃ちあいとは全く異なる『相手を破壊するための攻撃』。どちらがいいという話ではなく、甲板での戦闘とは違いこの狭い船内で、しかも士気と練度の高いオークの戦士たちには圧倒的に有利なだけだ。
そのまま、姿を見せた他の数体のガードロボットも一瞬でスクラップになる。
「…やべえ、頼もしすぎる。
じゃあまずは下へ向かいたいんだ。今の扉の中からもこのあたりは倉庫的なブロックみたいだ。
で、右に進めるからまずは行ってみよう。きっとエレベーター的なものがあると思う」
「よしじゃあ予定の陣形で行くぞ、異世界の娘は真ん中だ」
そのまま、オークらを前に出してヒマリらは駆け足のようにずんずんと進む。
エレベーターのようなものもあったが、操作に何かキーがあるのか、あるいは非常時のロックが成されたのか。それでも巨大戦艦だけあり、階段といったアナクロな移動手段もあり、ヒマリらはそれを使って階層を潜っていく。
途中何度かガードロボットや宇宙人と出くわすが、驚くほど簡単に倒して進んでいた。
科学技術を活かせるかどうかで、本当にいつも勝負がころころとひっくり返るなとヒマリは思った。
「―だいぶ下層に来たよね…。多分目的地はこのフロアだと思うんだ」
「そうか、本当にでかい船だなこいつは」
「うん。でもそもそも中の防衛は思ったより少ないね。戦士系宇宙人がほとんどいないよ。変わりにガードロボットが警備してるんだ…。
―やっぱり彼らは移民船団なんだ。本来はただ移住星を探してたんだ。侵略の予定じゃないから戦士職はもうほとんど出し尽くしてしまってるんだ。こないだみたいに、切り札の宇宙人勇者を出さなきゃいけないところまで来たんだ。
―じゃあ、これを沈めたら…」
「お前はやっぱり面白いな、異世界の娘。俺たちよりも、ヴァンデルベルトよりも気が付く」
ぶつぶつと独り言ちていたヒマリを振り返り、エウゲニイが声をかける。
ヒマリははっと、彼を見上げて答える。
「あ、ごめん、大丈夫大丈夫。ちゃんと道見てるからね!
…てか、中佐の予想だともうこの近くに…」
バン!!と、轟音を立てて横壁が突き出した。
―先頭を行くオークが、その壁に潰される。
それが、前を行く大男たちの背中の隙間からヒマリが見た状況。
突然の事に、ヒマリは頭が真っ白になった。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
全裸ドSな女神様もお手上げな幸運の僕が人類を救う異世界転生
山本いちじく
ファンタジー
平凡で平和に暮らしていたユウマは、仕事の帰り道、夜空から光り輝く物体が公園に落ちたのを見かけた。
広い森のある公園の奥に進んでいくと、不思議な金色の液体が宙に浮かんでいる。
好奇心を抱きながらその金色の液体に近づいて、不用心に手を触れると、意識を失ってしまい。。。
真っ白な世界でユウマは、女神と会う。
ユウマが死んでしまった。
女神は、因果律に予定されていない出来事だということをユウマに伝えた。
そして、女神にもお手上げな幸運が付与されていることも。
女神が作った別の世界に転生しながら、その幸運で滅亡寸前の人類を救えるか検証することに。
ユウマは突然の死に戸惑いながら、それを受け入れて、異世界転生する。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる