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第19章 銀の塔
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真琴たちは、白い塔の庭園に居た。
西洋風あずま屋ガゼボで、ウビークエが差し入れてくれたスイーツをごちそうになっていた。
このスイーツは、ここにある分しかないのだ。
街で評判のコックとパテシエが行方不明になったからだ。
なぜ?
その貴重な残り少ないシュークリームをコロニクスが、持っていった。
「あっ、やられたぁ」
絢音が声を上げる。口にクリームを付けながら。
ウルペースと絢音とウビークエの三人は、コロニクスの後ろ姿をを睨みつけていた。
スイーツを食べつくして、お茶会は終了。
腹が減っては言い考えが浮かばない。
丁度、お腹も膨れて落ち着いたようだ。
真琴たちは、頭の中で情報を整理していた。
行方不明者は、パイロ、コックやパテシエ。
新種のウイルスの流行。
これらに共通するモノは何だろう。
全く別のことなのだろうか。
これだけでは、何もわからない。
「パイロ、コックやパテシエ……それに、新種ウイルスか……」真琴が呟く。
「新種のウイルス?何それ」響介が訊く。
「話していなかったね」
と真琴がDNAラボの話をした。そこで出合ったコッレークとスクルタの事も。
「そんなマンガみたいな博士たちに、私も会ってみたい」と言うのが二人の反応だった。
「そのDNAラボって所で、僕ら人間を造ったって言うのか」と、響介。そして真琴が頷く。
「この世にあるモノって、偶然から出来ているなら、すごい時間がかかるね」絢音も参加する。
「もし、全てのモノが偶然だというなら膨大な時間が必要さ。
だったら、作った方が断然早い。
受粉の為に異性の虫の姿に似せた花を咲かせるとか……
種を遠くに運ぶための種の形だとか……偶然じゃないよな」真琴が付け加える。
「グベルナは、私たちにとっては神みたいなモノ?」絢音も確認する。
「そうかもしれないね。その神様たちが気にしていたのは、新型ウイルスだった」
「ウイルス?」
「グベルナたちが関与していない人工的なウイルスだと。
ウイルス自体は、そんなに悪性なモノじゃないけど。
心配なのは、感染を恐れた人々の急な孤立化をもたらしたって事らしい」
「SNSがあるから、あっと言う間に広がるわ。
誰かが、情報操作したってこと?
誰が?孤立化させる目的で?
それと、コックとパテシエやパイロが居なくなったのも関係あるの?」
「あるのかな・・・・・・
博士たちが銀の塔が発生源でないかと言っていた。
そうだ!
僕は、銀の塔について、グベルナに訊こうとここに戻って来たんだった」
真琴はやっと庭園に来た目的を思い出した。
「銀の塔の話をしよう」真琴たちの話を聞いていた樹の王メトセラが口を開いた。
グベルナは、コロニクスと目くばせした後に話始めた。
「私から説明しよう。
白い塔……つまり、ここのことだが……人間に関したモノは何でもある。
それと何といったらいいか……
魂とでも呼ぼうか……
魂を君たちのいた世界に送りまた受け取っている。
君たちの身体の元も造っている」
グベルナは、わかるかなと、一呼吸置いた。
「銀の塔を造っているのは、私たちではない。
我々が関与しない者が、銀の塔を作っている。
この白い塔とは別の世界を造っている最中だ。
必要なモノをこの塔から持ち帰っているらしい。
今、分かっているのは、機械の世界らしい。
我々が関与しない者たちの力で、次に来るモノをつくろうとしているようだ」
「次に来るモノ?」真琴たちは、理解できたかとお互いの顔を見た。
「それは、人間に代わるのモノだ。
そのモノは、人間の形をしていないかもしれない。
我々が関与してきた人間……
つまり、君たちは、生物が基本となって出来ている。
だか、次に来るモノは、どういうモノか分からない。
今、分かっているのは、銀の塔が現れたということ。
銀の塔は、大きく言うと機械の塔だ。
機械の中には、コンピュータも含まれる。
人間が戦争を始めた時に現れ急速に成長したモノだ。
ちょっとした道具を使い、火を使い、金属を使い、爆弾を作り、戦争をした。
コンピュータは、爆弾を遠くの目標に命中させるための弾道計算をするためにつくられた。
そこで生まれたコンピュータは、更に技術を加速させた。
今では、遺伝子操作や永遠の命を持った機械人間まで手を伸ばそうとしている。
人間は、自然界で弱かったゆえに集団脳として発展してきたと言うのに。
それぞれ個の研究成果が集められ、集団脳となり、自分自身を守り、進化してきた。
コンピュータの出現で、誰でも簡単に技術を手にすることが出来るようになった。
もう、集団脳は必要とはされず、あらゆる個が主張を始めようとしている。
これからは、個が生き抜く為に進化するのだろう。
そこから、生まれる次世代のモノ。
今、我々は、注視している」
グベルナは、話し終わると真琴たちの反応を伺っていた。
「人間がそれらを創った目的はわからない。
わからないで作っているのかもしれない。
だが、我々はそれを黙って見ている訳にもいかない。
共倒れはしたくないからな。
その行為が、他の世界を侵食し破壊されるのなら、我々は黙っていない」
メトセラは、我慢できずに付け加えた。その声に力が入る。
「責めないで、この子たちのせいじゃなくってよ」
コロニクスがメトセラをなだめる。
真琴たちの頭の中に戦争の映像が甦る。
戦争。
多くの物を破壊した戦争。
誰のものでもないモノに価値を与え、取り合ってきた戦争。
多くの人間が死んでいった戦争。
多くの人間が苦しんだ戦争。
知的探求心によって得られた知識や技術は、人間の格差を広げ、一部の人間の営利のために利用された歴史。
決して、真実がわからない争い。
頭に甦る映像。
メトセラが言っていた「他の世界を浸食し破壊される行為」とは、きっと、あの爆弾のことだろう。
たった全長三メートルの重量五トンの爆弾が、爆心から十キロ圏内を壊滅させ、四万人近くを死に追いやった。
あの爆弾。
真琴たちは、思わず下を向いてしまう。
「人間は、好奇心や知的探求心が強く、信じて行動する能力にたけている。
その力で夢や欲望を叶えてきた。使い方でどちらのも転ぶ。
後始末をするのは、いつも私たちだが。君たちが、ここに呼ばれた理由かも知れないね」
グベルナは、暗くなってしまった真琴たちに言った。
「人間にその能力を与えてのは、爺さんだし、考えそうなことね」
コロニクスが賛同した。
真琴は、グベルナが言った”後始末”が、心に引っかかっていた。
「その次に来るモノと行方不明者は、関連があるのでしょうか」
絢音が、話を行方不明者に戻した。
「まだ、銀の塔とは断定していない。コロニクスの報告を待とう」と、グベルナ。
「銀の塔には行けないのですか?
オクルスが、図書館にきているのなら、こちらから行けるはずでは……」
真琴が質問する。
「こちらと繋がっているのだが、銀の塔の門兵が居て通して貰えない。
と言うか言葉が通じない、ピーヒョロヒョロとか言ってる。
何か分かったら連絡し合おう」
と、グベルナが答えるとメトセラと一緒に席を外した。
西洋風あずま屋ガゼボで、ウビークエが差し入れてくれたスイーツをごちそうになっていた。
このスイーツは、ここにある分しかないのだ。
街で評判のコックとパテシエが行方不明になったからだ。
なぜ?
その貴重な残り少ないシュークリームをコロニクスが、持っていった。
「あっ、やられたぁ」
絢音が声を上げる。口にクリームを付けながら。
ウルペースと絢音とウビークエの三人は、コロニクスの後ろ姿をを睨みつけていた。
スイーツを食べつくして、お茶会は終了。
腹が減っては言い考えが浮かばない。
丁度、お腹も膨れて落ち着いたようだ。
真琴たちは、頭の中で情報を整理していた。
行方不明者は、パイロ、コックやパテシエ。
新種のウイルスの流行。
これらに共通するモノは何だろう。
全く別のことなのだろうか。
これだけでは、何もわからない。
「パイロ、コックやパテシエ……それに、新種ウイルスか……」真琴が呟く。
「新種のウイルス?何それ」響介が訊く。
「話していなかったね」
と真琴がDNAラボの話をした。そこで出合ったコッレークとスクルタの事も。
「そんなマンガみたいな博士たちに、私も会ってみたい」と言うのが二人の反応だった。
「そのDNAラボって所で、僕ら人間を造ったって言うのか」と、響介。そして真琴が頷く。
「この世にあるモノって、偶然から出来ているなら、すごい時間がかかるね」絢音も参加する。
「もし、全てのモノが偶然だというなら膨大な時間が必要さ。
だったら、作った方が断然早い。
受粉の為に異性の虫の姿に似せた花を咲かせるとか……
種を遠くに運ぶための種の形だとか……偶然じゃないよな」真琴が付け加える。
「グベルナは、私たちにとっては神みたいなモノ?」絢音も確認する。
「そうかもしれないね。その神様たちが気にしていたのは、新型ウイルスだった」
「ウイルス?」
「グベルナたちが関与していない人工的なウイルスだと。
ウイルス自体は、そんなに悪性なモノじゃないけど。
心配なのは、感染を恐れた人々の急な孤立化をもたらしたって事らしい」
「SNSがあるから、あっと言う間に広がるわ。
誰かが、情報操作したってこと?
誰が?孤立化させる目的で?
それと、コックとパテシエやパイロが居なくなったのも関係あるの?」
「あるのかな・・・・・・
博士たちが銀の塔が発生源でないかと言っていた。
そうだ!
僕は、銀の塔について、グベルナに訊こうとここに戻って来たんだった」
真琴はやっと庭園に来た目的を思い出した。
「銀の塔の話をしよう」真琴たちの話を聞いていた樹の王メトセラが口を開いた。
グベルナは、コロニクスと目くばせした後に話始めた。
「私から説明しよう。
白い塔……つまり、ここのことだが……人間に関したモノは何でもある。
それと何といったらいいか……
魂とでも呼ぼうか……
魂を君たちのいた世界に送りまた受け取っている。
君たちの身体の元も造っている」
グベルナは、わかるかなと、一呼吸置いた。
「銀の塔を造っているのは、私たちではない。
我々が関与しない者が、銀の塔を作っている。
この白い塔とは別の世界を造っている最中だ。
必要なモノをこの塔から持ち帰っているらしい。
今、分かっているのは、機械の世界らしい。
我々が関与しない者たちの力で、次に来るモノをつくろうとしているようだ」
「次に来るモノ?」真琴たちは、理解できたかとお互いの顔を見た。
「それは、人間に代わるのモノだ。
そのモノは、人間の形をしていないかもしれない。
我々が関与してきた人間……
つまり、君たちは、生物が基本となって出来ている。
だか、次に来るモノは、どういうモノか分からない。
今、分かっているのは、銀の塔が現れたということ。
銀の塔は、大きく言うと機械の塔だ。
機械の中には、コンピュータも含まれる。
人間が戦争を始めた時に現れ急速に成長したモノだ。
ちょっとした道具を使い、火を使い、金属を使い、爆弾を作り、戦争をした。
コンピュータは、爆弾を遠くの目標に命中させるための弾道計算をするためにつくられた。
そこで生まれたコンピュータは、更に技術を加速させた。
今では、遺伝子操作や永遠の命を持った機械人間まで手を伸ばそうとしている。
人間は、自然界で弱かったゆえに集団脳として発展してきたと言うのに。
それぞれ個の研究成果が集められ、集団脳となり、自分自身を守り、進化してきた。
コンピュータの出現で、誰でも簡単に技術を手にすることが出来るようになった。
もう、集団脳は必要とはされず、あらゆる個が主張を始めようとしている。
これからは、個が生き抜く為に進化するのだろう。
そこから、生まれる次世代のモノ。
今、我々は、注視している」
グベルナは、話し終わると真琴たちの反応を伺っていた。
「人間がそれらを創った目的はわからない。
わからないで作っているのかもしれない。
だが、我々はそれを黙って見ている訳にもいかない。
共倒れはしたくないからな。
その行為が、他の世界を侵食し破壊されるのなら、我々は黙っていない」
メトセラは、我慢できずに付け加えた。その声に力が入る。
「責めないで、この子たちのせいじゃなくってよ」
コロニクスがメトセラをなだめる。
真琴たちの頭の中に戦争の映像が甦る。
戦争。
多くの物を破壊した戦争。
誰のものでもないモノに価値を与え、取り合ってきた戦争。
多くの人間が死んでいった戦争。
多くの人間が苦しんだ戦争。
知的探求心によって得られた知識や技術は、人間の格差を広げ、一部の人間の営利のために利用された歴史。
決して、真実がわからない争い。
頭に甦る映像。
メトセラが言っていた「他の世界を浸食し破壊される行為」とは、きっと、あの爆弾のことだろう。
たった全長三メートルの重量五トンの爆弾が、爆心から十キロ圏内を壊滅させ、四万人近くを死に追いやった。
あの爆弾。
真琴たちは、思わず下を向いてしまう。
「人間は、好奇心や知的探求心が強く、信じて行動する能力にたけている。
その力で夢や欲望を叶えてきた。使い方でどちらのも転ぶ。
後始末をするのは、いつも私たちだが。君たちが、ここに呼ばれた理由かも知れないね」
グベルナは、暗くなってしまった真琴たちに言った。
「人間にその能力を与えてのは、爺さんだし、考えそうなことね」
コロニクスが賛同した。
真琴は、グベルナが言った”後始末”が、心に引っかかっていた。
「その次に来るモノと行方不明者は、関連があるのでしょうか」
絢音が、話を行方不明者に戻した。
「まだ、銀の塔とは断定していない。コロニクスの報告を待とう」と、グベルナ。
「銀の塔には行けないのですか?
オクルスが、図書館にきているのなら、こちらから行けるはずでは……」
真琴が質問する。
「こちらと繋がっているのだが、銀の塔の門兵が居て通して貰えない。
と言うか言葉が通じない、ピーヒョロヒョロとか言ってる。
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