魔族少女は規格外

影狼

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世界を旅する魔族少女!

第36話「テンペストタワー」

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ウィップを助けた後、ハウライトとルージュリアと合流した。ウィップに血濡れになった服を着替えてもらいながらウィップがいなかった時に起きたことを話した。

「さっきの音、何?乾いた破裂音...」
「あぁ、あれは...〈銃〉って言う武器だよ。
遠くから敵を倒すことができるの。」
「すごい...見せて見せて!」と言うので
〈グロック18C〉を取り出して見せた。
「すごい...これがあんな大きな音を出すの?」
「そう。こうやって上部分を引く。〈カチャッ〉そして狙いを定めて...引き金を引くと
〈タァァン〉こんな風に音がなって弾が飛んでいくんだ。(この世界に火薬があるかわからないから迂闊に言えないんだよなぁ...)」
「へぇ~...大砲みたい!」
火薬あるっぽい?
「大砲ってどんなの?」
「大砲はね...弾をコロコロって入れて上の
どうかせん?ってのに火をつけたらドーーン!って音がなって弾が遠くに飛んでいくの!」
「そ、そうなんだ~!」
「(火薬あるっぽい?)火薬使ってるの?」
「かやく?えーっと...確か火属性魔法の
〈ボム〉だったはずだよ?」
「ぼ、ボム?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピロン♪
〈火属性魔法・ボム〉
〈火属性魔法・ドカン〉
〈火属性魔法・エクスプロージョン〉
〈究極火属性魔法・ディメンション・エクスプロージョン〉を獲得しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(名前聞いただけで制覇した!?)
「なんで驚いた顔してるの?」
と言いルージュリアが覗き込んでくる。
「う、うわぁ!!」
「うわっ!?」
驚いて声を上げてしまった。互いにびっくりしていた。
ハウライトとウィップが笑っている
「「あはははははっ!」」
「き、急におっきな声出さないでよぉ!」
「ご、ごめんね?」
「もう...びっくりした...」
と言い立ち上がる。そして
「そろそろ行こう!早くお父さんを助けたい!」
「わかったよ。行こうか。」
「わかった~」
「はぁ、ちょっとは休ませてほしいもんだ...

と言い、塔へと向かうことになった。

それからしばらく歩き、特に何も変わった事は起きずにテンペストタワーに着いた。

〈テンペストタワー〉1F
中に入るとウィップが
「中は思ったより綺麗だな~」と言う。
「ウィップ。それは館でのセリフでしょ。それにここはあんな全裸ブルーベリーは居ないと思うわよ?」
「あ、ネモフィラ知ってたんだ...ふふふっ!」と言い辺りを見る。
「しっかし...一階広ッ!!ここ、外からの見た目とは全然違う。」
というとルージュリアが
「えーっと、ここは〈旅立ちの間〉ね
上に行くためには各階層をクリアしなきゃいけないの。」

「じゃぁルージュリアはどうやって降りてきたの?」

「なぁネモフィラ。塔の最上階からはかなりの高さ。多分だが飛んだんじゃないのか?
その子天使だし。」
「な、なるほど」
「違うよ?私は〈転移石〉を使ったんだよ?
「「「転移石?」」」
「知らないの?転移石。塔とかに挑む時の帰還方法に使う...ってお父さんから教わったよ?」
「知らないよ」
「しらな~い」
「興味深いな」
とそれぞれ反応していると...
〈ガチャン〉と言い扉が閉まった。
「あー〈ガチャガチャッ〉うん。施錠された。」
するとハウライトが
「ここって何か出るの?」と聞くとルージュリアが
「今は堕天使達の巣窟になってるよ」
「さっきの騎士達か、なら丁度いい私を敵に回したことを後悔させてやれるわ」
と言っていると
ゴゴゴゴゴッ...ガコンッ!という音を立てて
天井が降りてきた。階段が出てきた。
ルージュリアが階段に向かって歩き始めた。
「ルージュリア!待って!私たちは何もしていないのに階段が降りてきたって事は...敵かもしれない!」
「そんなバカなぁー」
と言い階段を上る。そして
「.....あ..あぁ....」と声を出し倒れた。
「「「ルージュリア!!」」」
慌てて階段を登りf2を見ると、
そこら彼処には血だまりができている、
一際目立っているのは...天使族の羽なし死体が無造作に置かれていたのであった...
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