タイムリープは出し抜けに~婚約破棄された令嬢は隣国の皇子に溺愛される~

 伯爵令嬢のリシュアは、男爵令嬢を虐めたとして婚約者から婚約破棄された上に、階段から突き落とされてしまう。

 死を覚悟したリシュアだったが、突然鐘が鳴り響き、気づけば五年前に時間が戻っていた。

「なにこれ?! あのあとわたくし、どうなりましたの?!」

 混乱していたらまたもや鐘の音がして五年後へ帰ってこれた。

 だがリシュアが見たものは、ブチ切れた隣国の皇子ランティスに、大事そうに抱えられた自分自身で――。

「なにこれ?! 幽霊?! わたくし死んでしまったの?!」
「殿下はわたくしのことが嫌いなはずでは? どうしてこんなに怒ってくれるの?」

 ゴーン、ゴーン。

「また鐘の音がしますわ?!」

 結局、五年前に戻ってきてしまったリシュア。

 すると、ランティスと同居することになっていて、毎日愛を囁かれる事態になってしまう。

「大好きだよ。リシュ」
「わたくしの知っている殿下じゃないわ?!」

 これは、タイムリープ能力に目覚めた令嬢が、過去・現在・未来を行き来しながら、スパダリ隣国皇子に溺愛される物語。
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