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二匹目!+一羽目
40・モフモフわんこは決意する!
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玲奈ちゃんと島のダンジョンへ行った翌日、わたしはダンジョンを再訪してニコちゃんを迎えに行ってきた。
「……大家さん、犬二匹許してくれるかなあ」
いくらペット可のアパートとはいえ、無限に増やすことはできない。
「きゃふ(ニコのせいで申し訳ないのですわ)……」
「ニコちゃんのせいじゃないよ」
「わふふ(ニコが案ずることはないのだ。もし大家がダメだと言ったら、吾がダンジョンで暮らすからニコはマスターと生活すればいいのだ)!」
「きゃうん(タロ兄様)!」
二匹が仲良しでなによりです。
なお、ここは最近行きつけになった神社。
商店街で買った唐揚げをお土産に神社から島のダンジョン、島のダンジョンから神社、と転移してきました。ダンジョンコアのサンゴをテイムしたことで島ダンジョンもわたしのものになったんですよ、はっはっは。
ちなみにダンジョンマスター生活四十五日目のDPは──
【現在のDP :7515963765000DP】
【昨日の消費DP: 104000DP】
【※消費DP内訳 ダンジョンコア消費: 2000DP】
【 ダンジョン施設消費:89000DP】
【 ボスモンスター消費: 6000DP】
【 モンスター消費 : 7000DP(三百体分)】
【昨日の生産DP:1100000DP】
【※生産DP内訳 訪問者生産:1100000DP(千百体分)】
サンゴのダンジョンがかなりのDPを持っていたので、億どころか兆超えました。
なんかもうDPが0になって死ぬことはなくなると思うんだけど、これはこれで重い。
一日の消費DPが十万越えちゃってるしね。
ダンジョンコアはわたしの心臓とサンゴ自身で1000DP×2。
ダンジョン施設はうちとサンゴのところの第一層が1000DPずつで、二層以下は迷路なので割高になって二十九層×3000DPが87000DP、最終的な合計は89000DP。これが一番痛い。
ボスモンスターはレベル4のタロ君が4000DPで、ニコちゃんは名前を付けたときにレベル2になったから2000DPで6000DP。
サンゴのダンジョンにはほかのモンスターがいなかったから、通常モンスターは変化なし。下級二百体と中級百体。ボタン達がレイスに進化した分、前よりは多くなってるんだけどね。
でもそのうちあっちのダンジョンも整えなくっちゃなあ。
変に心を痛める余裕はないから、食材モンスターで統一しよう。とりあえずすぐにはモンスターも作れないので、アジサイファミリーは置いて来たよ。スライムが発生したてで弱いときにダンジョンイーターが湧いてたら怖いもんね。
お賽銭は入れたけど、石のベンチでいつまでも呆けていてはいけない。
というか、本当は呆けていたい。
わたし、ただの女子大生なんです。ダンジョンふたつもいらないよー。でもニコちゃんをテイムしておいて、サンゴを放置しておくのも悪い気がしたんだよね。
サンゴは本当のマスターと離れ離れだし、元の世界へ帰る方法はないし、あったとしても向こうには本当の自分がいるわけだし。
さすがに家では飼えないけど、テイムしてたまに会いに行くくらいならいいかなーって。知らない世界でボッチじゃ可哀相だよ。
こういう性格だから玲奈ちゃんに高校時代「晴は異世界に行ったらハーレムを作る女よ!」なんて言われちゃったのかな。
「きゃう(タロ兄様、あれはなんですの)?」
わたしの膝の上で立ち上がり、ニコちゃんが神社入り口の石像に興味を示す。
リードの先のタロ君が答える。
「わふ(あれは狛犬なのだ)」
「きゃふ(犬なのですか)!」
「わふ(ん)」
ダンジョンマザーツリーのデータベースで調べたのかな。
本当はライオンなんだよ、という言葉は言わないであげた。
いや、最終的には獅子と犬が合わさった架空の生き物なんだっけ?
「きゃう(二匹いて……ニコとタロ兄様とお揃いですのね)」
「わふ(そうだな)」
「そろそろ帰る?」
「……きゃふ」
「……わふ」
タロ君のリードを手に、ニコちゃんを抱っこして立ち上がる。
歩き始める前に、タロ君がじっとわたしを見上げた。
さっき念話で伝えてきたみたいに、大家さんが多頭飼いを許してくれなかったら、タロ君は兄貴分である自分が身を引こうと決意している。でもわたしはタロ君と別れたくない。動画の広告収入で大きな部屋に引っ越すか、アパートを借りたままダンジョンを生活の場に変えようかと思っている。
というか、さあ、昨日の夜わたしがトイレに行っただけで押し入れの洗濯籠に入ってたタロ君がダンジョンで一匹暮らしは無理だと思うの。
スライム達の前ではキリッとするから大丈夫かな?
「……大家さん、犬二匹許してくれるかなあ」
いくらペット可のアパートとはいえ、無限に増やすことはできない。
「きゃふ(ニコのせいで申し訳ないのですわ)……」
「ニコちゃんのせいじゃないよ」
「わふふ(ニコが案ずることはないのだ。もし大家がダメだと言ったら、吾がダンジョンで暮らすからニコはマスターと生活すればいいのだ)!」
「きゃうん(タロ兄様)!」
二匹が仲良しでなによりです。
なお、ここは最近行きつけになった神社。
商店街で買った唐揚げをお土産に神社から島のダンジョン、島のダンジョンから神社、と転移してきました。ダンジョンコアのサンゴをテイムしたことで島ダンジョンもわたしのものになったんですよ、はっはっは。
ちなみにダンジョンマスター生活四十五日目のDPは──
【現在のDP :7515963765000DP】
【昨日の消費DP: 104000DP】
【※消費DP内訳 ダンジョンコア消費: 2000DP】
【 ダンジョン施設消費:89000DP】
【 ボスモンスター消費: 6000DP】
【 モンスター消費 : 7000DP(三百体分)】
【昨日の生産DP:1100000DP】
【※生産DP内訳 訪問者生産:1100000DP(千百体分)】
サンゴのダンジョンがかなりのDPを持っていたので、億どころか兆超えました。
なんかもうDPが0になって死ぬことはなくなると思うんだけど、これはこれで重い。
一日の消費DPが十万越えちゃってるしね。
ダンジョンコアはわたしの心臓とサンゴ自身で1000DP×2。
ダンジョン施設はうちとサンゴのところの第一層が1000DPずつで、二層以下は迷路なので割高になって二十九層×3000DPが87000DP、最終的な合計は89000DP。これが一番痛い。
ボスモンスターはレベル4のタロ君が4000DPで、ニコちゃんは名前を付けたときにレベル2になったから2000DPで6000DP。
サンゴのダンジョンにはほかのモンスターがいなかったから、通常モンスターは変化なし。下級二百体と中級百体。ボタン達がレイスに進化した分、前よりは多くなってるんだけどね。
でもそのうちあっちのダンジョンも整えなくっちゃなあ。
変に心を痛める余裕はないから、食材モンスターで統一しよう。とりあえずすぐにはモンスターも作れないので、アジサイファミリーは置いて来たよ。スライムが発生したてで弱いときにダンジョンイーターが湧いてたら怖いもんね。
お賽銭は入れたけど、石のベンチでいつまでも呆けていてはいけない。
というか、本当は呆けていたい。
わたし、ただの女子大生なんです。ダンジョンふたつもいらないよー。でもニコちゃんをテイムしておいて、サンゴを放置しておくのも悪い気がしたんだよね。
サンゴは本当のマスターと離れ離れだし、元の世界へ帰る方法はないし、あったとしても向こうには本当の自分がいるわけだし。
さすがに家では飼えないけど、テイムしてたまに会いに行くくらいならいいかなーって。知らない世界でボッチじゃ可哀相だよ。
こういう性格だから玲奈ちゃんに高校時代「晴は異世界に行ったらハーレムを作る女よ!」なんて言われちゃったのかな。
「きゃう(タロ兄様、あれはなんですの)?」
わたしの膝の上で立ち上がり、ニコちゃんが神社入り口の石像に興味を示す。
リードの先のタロ君が答える。
「わふ(あれは狛犬なのだ)」
「きゃふ(犬なのですか)!」
「わふ(ん)」
ダンジョンマザーツリーのデータベースで調べたのかな。
本当はライオンなんだよ、という言葉は言わないであげた。
いや、最終的には獅子と犬が合わさった架空の生き物なんだっけ?
「きゃう(二匹いて……ニコとタロ兄様とお揃いですのね)」
「わふ(そうだな)」
「そろそろ帰る?」
「……きゃふ」
「……わふ」
タロ君のリードを手に、ニコちゃんを抱っこして立ち上がる。
歩き始める前に、タロ君がじっとわたしを見上げた。
さっき念話で伝えてきたみたいに、大家さんが多頭飼いを許してくれなかったら、タロ君は兄貴分である自分が身を引こうと決意している。でもわたしはタロ君と別れたくない。動画の広告収入で大きな部屋に引っ越すか、アパートを借りたままダンジョンを生活の場に変えようかと思っている。
というか、さあ、昨日の夜わたしがトイレに行っただけで押し入れの洗濯籠に入ってたタロ君がダンジョンで一匹暮らしは無理だと思うの。
スライム達の前ではキリッとするから大丈夫かな?
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