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一匹目!
※ダンジョンわんこ日記 四日目
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今日は起きるなり、マスターマザーから電話がかかってきた。
昨日マスターが吾の動画を送ったからだ。
吾を褒めてくれるのは嬉しいけど、吾とマスターはまだ朝ご飯食べてないんだぞ。
マスターマザーからの電話は、三十分ほど続いた。
電話が終わった後もマスターは、メールに返信したりDPの確認をしたりしている。
どうやら昨日は人間がたくさんダンジョンへ来たようだ。……DPに余裕あるのかな。
マスターの命が一番だが、マスターにとっても春人や冬人は大切な群れの仲間だと思う。
吾にお皿を譲ってくれた歌音もだ。後、大家も年寄りだからな。
そんなわけで吾は、みんなの護衛用にゴーストを作りたいと申し出たのだった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
A5肉で作った牛丼を食べてから、吾とマスターはダンジョンへ向かった。
昨日はBBQを優先したので一日ぶりだ。
ダンジョンの中にはテントが張ってあった。昨日来た人間が泊まり込んだのだな。
マスターと一緒に人間達の会話を聞く。
これからも人間に来てもらわないと、DPが増えなくて死んでしまうからな。
マーケティングというヤツだぞ。
マーケティングの後で、マスターとゴーストを作った。
護衛用にボス部屋へ召喚した五体は、即座にマスターから距離を取った。
吾のようなボスモンスターならともかく、ゴーストのような下級モンスターは神のごときダンジョンマスターの側にいるだけで怯えてしまうのだ。ユニークモンスターにすれば大丈夫だと思うぞ。
マスターはゴースト達に名前を付けて、ユニークモンスターにした。
付けた名前はウメ子モモ子サクラ子、ヒマワリ、スズランだ。
吾はマスターの命名に口を挟まなかった。『サクラ』子という名前はちょっと気になるが、赤ちゃんのマスターを守っていた犬の名前は受け継ぐべきだろう。
ウメ子達がマスターを称えて声を上げ始めると、マスターはなぜか吾の毛をグシャグシャにし始めた。
吾の毛を持つこと自体に不満はないけれど、グシャグシャにされると毛玉ができるから止めて欲しいのだ。
今日のお風呂の後では、念入りにブラッシングしてもらいたいものである。
そうこうしていたら、乙女から電話がかかってきた。
今日は電話の多い日なのだ。
吾の動画が世界で大人気らしい……んふー。
動画が大人気だとなにが良いかというと、広告収入とやらが入るのだ。
広告収入が入ると、マスターはバイトに行かなくても良くなる。
吾がお留守番をすることもない。マスターがトイレに行くだけでも寂しいのに、何時間も帰って来なかったら嫌なのだ。
マスターと乙女は、嬉しそうに吾の話をしている。
ふたりの会話によると、吾は将来的に写真集を出したりブロードウェイでショーをしたりしなくてはならないようだ。
もちろんかまわない。吾はマスターのボスモンスターだからマスターのためならなんでもするのだ。
今からサインとダンスの練習をしておかなくてはならないな。
スキャンダルにも気をつけよう。
吾がモンスターだということは秘密にしないといけないのだから、人前では玉ネギを食べないようにしなくてはいけないのだ。
人前ではジャーキーを食べる→野性的な吾にますます人気が出る→大忙し。
んー、困ってしまうな。
でもマスターがマネージャーとしてずっと一緒にいてくれるなら平気なのだ。ダンジョンには『転移』で来たらいいしな!
ゴースト達だってマスターのためならなんでもする。
こんな密室のようなダンジョンで電波が入るのも、ゴースト達が魔力の流れを整えているからなのだ。
このダンジョンはこの世界の人間であるマスターがマスターだから、ほかのダンジョンよりも魔力が電気と馴染みやすいのもあるのだが。
昨日マスターが吾の動画を送ったからだ。
吾を褒めてくれるのは嬉しいけど、吾とマスターはまだ朝ご飯食べてないんだぞ。
マスターマザーからの電話は、三十分ほど続いた。
電話が終わった後もマスターは、メールに返信したりDPの確認をしたりしている。
どうやら昨日は人間がたくさんダンジョンへ来たようだ。……DPに余裕あるのかな。
マスターの命が一番だが、マスターにとっても春人や冬人は大切な群れの仲間だと思う。
吾にお皿を譲ってくれた歌音もだ。後、大家も年寄りだからな。
そんなわけで吾は、みんなの護衛用にゴーストを作りたいと申し出たのだった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
A5肉で作った牛丼を食べてから、吾とマスターはダンジョンへ向かった。
昨日はBBQを優先したので一日ぶりだ。
ダンジョンの中にはテントが張ってあった。昨日来た人間が泊まり込んだのだな。
マスターと一緒に人間達の会話を聞く。
これからも人間に来てもらわないと、DPが増えなくて死んでしまうからな。
マーケティングというヤツだぞ。
マーケティングの後で、マスターとゴーストを作った。
護衛用にボス部屋へ召喚した五体は、即座にマスターから距離を取った。
吾のようなボスモンスターならともかく、ゴーストのような下級モンスターは神のごときダンジョンマスターの側にいるだけで怯えてしまうのだ。ユニークモンスターにすれば大丈夫だと思うぞ。
マスターはゴースト達に名前を付けて、ユニークモンスターにした。
付けた名前はウメ子モモ子サクラ子、ヒマワリ、スズランだ。
吾はマスターの命名に口を挟まなかった。『サクラ』子という名前はちょっと気になるが、赤ちゃんのマスターを守っていた犬の名前は受け継ぐべきだろう。
ウメ子達がマスターを称えて声を上げ始めると、マスターはなぜか吾の毛をグシャグシャにし始めた。
吾の毛を持つこと自体に不満はないけれど、グシャグシャにされると毛玉ができるから止めて欲しいのだ。
今日のお風呂の後では、念入りにブラッシングしてもらいたいものである。
そうこうしていたら、乙女から電話がかかってきた。
今日は電話の多い日なのだ。
吾の動画が世界で大人気らしい……んふー。
動画が大人気だとなにが良いかというと、広告収入とやらが入るのだ。
広告収入が入ると、マスターはバイトに行かなくても良くなる。
吾がお留守番をすることもない。マスターがトイレに行くだけでも寂しいのに、何時間も帰って来なかったら嫌なのだ。
マスターと乙女は、嬉しそうに吾の話をしている。
ふたりの会話によると、吾は将来的に写真集を出したりブロードウェイでショーをしたりしなくてはならないようだ。
もちろんかまわない。吾はマスターのボスモンスターだからマスターのためならなんでもするのだ。
今からサインとダンスの練習をしておかなくてはならないな。
スキャンダルにも気をつけよう。
吾がモンスターだということは秘密にしないといけないのだから、人前では玉ネギを食べないようにしなくてはいけないのだ。
人前ではジャーキーを食べる→野性的な吾にますます人気が出る→大忙し。
んー、困ってしまうな。
でもマスターがマネージャーとしてずっと一緒にいてくれるなら平気なのだ。ダンジョンには『転移』で来たらいいしな!
ゴースト達だってマスターのためならなんでもする。
こんな密室のようなダンジョンで電波が入るのも、ゴースト達が魔力の流れを整えているからなのだ。
このダンジョンはこの世界の人間であるマスターがマスターだから、ほかのダンジョンよりも魔力が電気と馴染みやすいのもあるのだが。
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