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一匹目!
※ダンジョンわんこ日記 二日目
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起きたとき、一番にマスターの顔が見られて嬉しかったのだ。
でもマスターはなかなか起きなかったので、アパートの部屋を探検した後で吾も二度寝することにした。
押し入れの中の洗濯籠は洗濯物がいっぱいでマスターの匂いがすごくしたから、今度マスターがトイレから出てこないときは、洗濯籠に入って待とうと思う。
マスターは結局お昼ごろに起きた。
ブランチはピザトーストだ。
吾の分には玉ネギが載ってない。心配してくれるのは嬉しいけど……大丈夫なのにー。
マスターの膝でなでなでされながら、一緒にDPを確認したぞ。
昨日はだれもダンジョンに来てなかった。
むむむ。74000DPしかないぞ。昨日吾がレベルアップしなければ、後1000DPはあったのにな。
今日はダンジョンに人間がたくさん来ますように。
それから、吾とマスターはお出かけした。
首輪を買いに行ったのだ!
んふー。首輪をつけてこそ、一人前の飼い犬なのだ。
アパートを出たところで春人と冬人に会ったぞ。
小さい人間なのでマスターの子どもかと思ったら、お隣の子どもだった。
言われてみれば匂いが違ったぞ。でもマスターの大事なご近所さんだから、春人と冬人も吾が守るのだ!
ペット用品店では黄色い首輪を買ってもらった。
黄色は吾の目の色なのだ。
同じ色の首の長いぬいぐるみも買ってもらった。キリンという生き物だ。
動物病院にも行った。
いっぱいいたよその犬は、みんな吾に怯えてしまった。魔法スキルの『咆哮(大地属性、聞いたものを混乱状態もしくは硬直状態にする)』も使っていないのに臆病なヤツらなのだ。
マスターはお友達ができなくて残念だったね、と言っていたけれど、同じ犬(吾はモンスターだが)でも群れが違ったら友達にはなれないぞ。
吾の群れは……マスターと吾と、大家と春人と冬人と、お隣のマザーなのだ。
マスターはもちろんだけど、春人と冬人は小さいから吾が守ってやるぞ!
んー。でも吾一匹しかいないから、マスターしか守れないのだ。困ったぞ。
楽しいお散歩の途中で、ダンジョンに人間が来てマスターのレベルが上がった。
マスターは吾を抱っこしてダンジョンまで『転移』したのだ。
まだお散歩していたかったけど、抱っこされるのは嫌いじゃないのだ。
ダンジョンには十二人の人間が来ていた。
下級モンスターのマッドゴーレムよりも強かったが、吾なら全員前足でぺちってやったら倒せそうだった。
倒してもDPが増えるわけじゃないから倒さないけどな。
マスターがモンスターコアを欲しがっていたので影を出して倒した。
なぜか心配されてしまったぞ。
影を倒すのは普通の犬猫が自分の抜け毛で作ったぬいぐるみで遊ぶようなものだから、吾は全然大丈夫なのだ。
そこでなんだかすごく眠くなったので、吾はお昼寝した。
影を倒したからじゃないのだ。
初めてのお散歩ではしゃぎ過ぎてしまったのだろう。それに吾、昨日生まれたばっかりだしな。
吾が寝ている間に人間がマッドゴーレムを殲滅していた。
ポーションも一瓶ドロップしたようだ。
明日も来てくれると言ってマスターが喜んでいた。良かったのだ。
アパートに帰る前に、マスターは吾の影コアで陶器の腕輪を作った。
マスターの周りでなら効果が発動するのに、マスターはドロップ品リストに仕舞ってしまった。
春人や冬人の防具にすればいいのにー。でもお隣だからマスターのダンジョン域に入らないかな。
今日の夕食はシチューだった。
くふふ。シチューは白く濁っているのでマスターは気づかずに玉ネギをくれた。
煮込んだ玉ネギは美味しかった。吾は犬でもモンスターだから食べても大丈夫なのだ。
夕ご飯を食べた後で、マスターがキリンのぬいぐるみで遊んでくれたぞ。
楽しかったけど……キリンをボロボロにしないよう力を調節するのが大変だった。
むー。キリンのぬいぐるみは今日ダンジョンに来た人間より手強いかもしれないのだ。
でもマスターはなかなか起きなかったので、アパートの部屋を探検した後で吾も二度寝することにした。
押し入れの中の洗濯籠は洗濯物がいっぱいでマスターの匂いがすごくしたから、今度マスターがトイレから出てこないときは、洗濯籠に入って待とうと思う。
マスターは結局お昼ごろに起きた。
ブランチはピザトーストだ。
吾の分には玉ネギが載ってない。心配してくれるのは嬉しいけど……大丈夫なのにー。
マスターの膝でなでなでされながら、一緒にDPを確認したぞ。
昨日はだれもダンジョンに来てなかった。
むむむ。74000DPしかないぞ。昨日吾がレベルアップしなければ、後1000DPはあったのにな。
今日はダンジョンに人間がたくさん来ますように。
それから、吾とマスターはお出かけした。
首輪を買いに行ったのだ!
んふー。首輪をつけてこそ、一人前の飼い犬なのだ。
アパートを出たところで春人と冬人に会ったぞ。
小さい人間なのでマスターの子どもかと思ったら、お隣の子どもだった。
言われてみれば匂いが違ったぞ。でもマスターの大事なご近所さんだから、春人と冬人も吾が守るのだ!
ペット用品店では黄色い首輪を買ってもらった。
黄色は吾の目の色なのだ。
同じ色の首の長いぬいぐるみも買ってもらった。キリンという生き物だ。
動物病院にも行った。
いっぱいいたよその犬は、みんな吾に怯えてしまった。魔法スキルの『咆哮(大地属性、聞いたものを混乱状態もしくは硬直状態にする)』も使っていないのに臆病なヤツらなのだ。
マスターはお友達ができなくて残念だったね、と言っていたけれど、同じ犬(吾はモンスターだが)でも群れが違ったら友達にはなれないぞ。
吾の群れは……マスターと吾と、大家と春人と冬人と、お隣のマザーなのだ。
マスターはもちろんだけど、春人と冬人は小さいから吾が守ってやるぞ!
んー。でも吾一匹しかいないから、マスターしか守れないのだ。困ったぞ。
楽しいお散歩の途中で、ダンジョンに人間が来てマスターのレベルが上がった。
マスターは吾を抱っこしてダンジョンまで『転移』したのだ。
まだお散歩していたかったけど、抱っこされるのは嫌いじゃないのだ。
ダンジョンには十二人の人間が来ていた。
下級モンスターのマッドゴーレムよりも強かったが、吾なら全員前足でぺちってやったら倒せそうだった。
倒してもDPが増えるわけじゃないから倒さないけどな。
マスターがモンスターコアを欲しがっていたので影を出して倒した。
なぜか心配されてしまったぞ。
影を倒すのは普通の犬猫が自分の抜け毛で作ったぬいぐるみで遊ぶようなものだから、吾は全然大丈夫なのだ。
そこでなんだかすごく眠くなったので、吾はお昼寝した。
影を倒したからじゃないのだ。
初めてのお散歩ではしゃぎ過ぎてしまったのだろう。それに吾、昨日生まれたばっかりだしな。
吾が寝ている間に人間がマッドゴーレムを殲滅していた。
ポーションも一瓶ドロップしたようだ。
明日も来てくれると言ってマスターが喜んでいた。良かったのだ。
アパートに帰る前に、マスターは吾の影コアで陶器の腕輪を作った。
マスターの周りでなら効果が発動するのに、マスターはドロップ品リストに仕舞ってしまった。
春人や冬人の防具にすればいいのにー。でもお隣だからマスターのダンジョン域に入らないかな。
今日の夕食はシチューだった。
くふふ。シチューは白く濁っているのでマスターは気づかずに玉ネギをくれた。
煮込んだ玉ネギは美味しかった。吾は犬でもモンスターだから食べても大丈夫なのだ。
夕ご飯を食べた後で、マスターがキリンのぬいぐるみで遊んでくれたぞ。
楽しかったけど……キリンをボロボロにしないよう力を調節するのが大変だった。
むー。キリンのぬいぐるみは今日ダンジョンに来た人間より手強いかもしれないのだ。
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