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幕間 竜王の白日夢②
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美しい女性だ、と思った。
体が回復していくときの興奮状態に過ぎないと、何度自分に言い聞かせても胸の鼓動は収まらなかった。
メンダシウム男爵令嬢サギニ──彼女が自分の番ならいいのに。そう思いながらニコラオスは、魔物の大暴走を収めて王都へ戻った。
「番を見つけた。メンダシウム男爵令嬢のサギニだ。彼女が私の番なんだ!」
きちんと調べてからでなければ断言出来ないとわかっていた。
以前、番でない相手を番だと思い込まされてカサヴェテス竜王国を半壊させた愚かな竜王がいたのだ。
それでもニコラオスは従弟であり忠臣であり、親友でもあるソティリオスに言わずにはいられなかった。彼女さえいれば暴走への不安に囚われないで済む。ニコラオスは甘美な夢に酔いしれた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「たとえメンダシウム男爵の愛人だったとしても、今は自分の番なのだ」
ソティリオスからサギニの調査結果を報告されたニコラオスは、そう答えた。
きちんと調べてからでなければいけないとわかっていながら、ニコラオスは逸る心を止められなくてサギニを王宮に招いていた。
「たとえ最初は回復の興奮を利用した欺瞞だったとしても、夜ごとサギニと会うたびに心と体が昂る。彼女は私の番だ。男爵とのことは……私に会う前で間違えただけだろう」
サギニがどんなに愛らしく巧妙に演技をしても、ニコラオスは彼女が初めてでないことには気づいていた。
それでもニコラオスの心が冷めることはなかった。
彼女と会って語らいながら地元のものしか飲まないという独特な風味の酒を飲むと、初めて会ったときと同じように心と体が昂る。もう怪我などしていないのに、だ。
(これが番に対する反応でないというのなら、なんだというのだろう)
自分は番を見つけたのだと、ニコラオスは信じた。
サギニこそがそうだ。そうでなくてはならない。
彼女といるときは激しくなる鼓動は、昼間彼女と離れているときは驚くほど落ち着いている。きっと自分が暴走することはない。だって番を見つけたのだから。
しかしニコラオスの甘美な夢は打ち破られてしまった。
サギニが自分の子を身籠る前に、ニコラオスはカサヴェテス竜王国のためにリナルディ王国の王女を娶らなくてはならなくなったのだ。
王女の名はディアナ。黒い髪に紫の瞳、魔導の才はなく、それどころか邪悪な闇の魔力を持っているのではないかと噂されている厄介者の少女だ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
収穫祭からサギニの様子がおかしい。
いや、その前からだったかもしれない。精霊王の加護を受けた愛し子となり、カサヴェテス竜王国の問題を解決してくれているディアナに劣等感を抱かずにはいられなかったのだろう。
とはいえ、止めを刺したのは収穫祭だ。祭りを祝い竜王を称えようと王宮の窓の下に集まった民人は、ニコラオスの隣にいるのがディアナでないことに不満を漏らしたのだ。サギニは苦しげな顔をして、自分の部屋へ戻ってしまった。
それからはサギニの部屋を訪れても追い返される日々だ。
せめてあの独特の味がする酒を飲んで無聊を慰めようと思っても、今年はあの酒は手に入らなかったのだと言われる。本当に独特の味で、正直言うと不味いと思っていたのだが、飲めなくなると妙に飲みたくなる酒だった。
本当の妃であるディアナのところへ行けと言われても、ニコラオスは首を横に振った。
国のために役立ってくれたし、ディアナの淹れてくれた清々しい香りのお茶を飲むと頭がすっきりする。
けれどそれだけだ。ディアナはニコラオスの番ではない。
婚礼の夜会で約束した通り白い結婚を続けているし、来年の春が来たら離縁する仲だ。政略的な結婚でお互いに想いはない。
(出来ればソティリオスと再婚してもらいたいものだが……)
すでに従弟には彼女を口説く許可を与えている。
不器用なソティリオスは収穫祭の日には告白出来なかったらしいが、毎夜警備のために離宮へ行くのだ。
初めて恋した相手のために甲斐甲斐しく世話を焼いているという話は、もうひとりの従弟のオレステスから聞いている。恋愛というほど強い感情でないにしろ、ディアナもソティリオスに好意を抱いているようだ。
いつか想いが通じるだろう、とニコラオスは考えていた。
なんならソティリオスをリナルディ王国へ婿入りさせてもいい。
自分はもう大丈夫だ。愛しい番がいるのだ。ソティリオスに辛い役目を負わせる必要はない。
「行ってくるよ、サギニ。帰ってきたら迎えてくれるね?」
「……」
ディアナがリナルディ王国へ帰るか、ソティリオスと結ばれてガヴラス大公領に移ればサギニの気持ちも落ち着くだろう。そうしたら子どもも出来るに違いない。
そんなまだ来ぬ未来を夢見ながら、ニコラオスは魔物の大暴走を終息させるために王宮から飛び立った。
(今回も私は暴走しない。そして、サギニのところへ戻ってくるのだ。彼女こそが私の番なのだから)
黄金の鱗を煌めかせて、巨竜は青い空を進んだ。
一度は打ち破られたけれど、蘇った甘美な夢に酔いしれながら──
体が回復していくときの興奮状態に過ぎないと、何度自分に言い聞かせても胸の鼓動は収まらなかった。
メンダシウム男爵令嬢サギニ──彼女が自分の番ならいいのに。そう思いながらニコラオスは、魔物の大暴走を収めて王都へ戻った。
「番を見つけた。メンダシウム男爵令嬢のサギニだ。彼女が私の番なんだ!」
きちんと調べてからでなければ断言出来ないとわかっていた。
以前、番でない相手を番だと思い込まされてカサヴェテス竜王国を半壊させた愚かな竜王がいたのだ。
それでもニコラオスは従弟であり忠臣であり、親友でもあるソティリオスに言わずにはいられなかった。彼女さえいれば暴走への不安に囚われないで済む。ニコラオスは甘美な夢に酔いしれた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「たとえメンダシウム男爵の愛人だったとしても、今は自分の番なのだ」
ソティリオスからサギニの調査結果を報告されたニコラオスは、そう答えた。
きちんと調べてからでなければいけないとわかっていながら、ニコラオスは逸る心を止められなくてサギニを王宮に招いていた。
「たとえ最初は回復の興奮を利用した欺瞞だったとしても、夜ごとサギニと会うたびに心と体が昂る。彼女は私の番だ。男爵とのことは……私に会う前で間違えただけだろう」
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それでもニコラオスの心が冷めることはなかった。
彼女と会って語らいながら地元のものしか飲まないという独特な風味の酒を飲むと、初めて会ったときと同じように心と体が昂る。もう怪我などしていないのに、だ。
(これが番に対する反応でないというのなら、なんだというのだろう)
自分は番を見つけたのだと、ニコラオスは信じた。
サギニこそがそうだ。そうでなくてはならない。
彼女といるときは激しくなる鼓動は、昼間彼女と離れているときは驚くほど落ち着いている。きっと自分が暴走することはない。だって番を見つけたのだから。
しかしニコラオスの甘美な夢は打ち破られてしまった。
サギニが自分の子を身籠る前に、ニコラオスはカサヴェテス竜王国のためにリナルディ王国の王女を娶らなくてはならなくなったのだ。
王女の名はディアナ。黒い髪に紫の瞳、魔導の才はなく、それどころか邪悪な闇の魔力を持っているのではないかと噂されている厄介者の少女だ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
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いや、その前からだったかもしれない。精霊王の加護を受けた愛し子となり、カサヴェテス竜王国の問題を解決してくれているディアナに劣等感を抱かずにはいられなかったのだろう。
とはいえ、止めを刺したのは収穫祭だ。祭りを祝い竜王を称えようと王宮の窓の下に集まった民人は、ニコラオスの隣にいるのがディアナでないことに不満を漏らしたのだ。サギニは苦しげな顔をして、自分の部屋へ戻ってしまった。
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